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magomeさん のコメント

泉美師範が八幡和郎氏の天皇陛下軽視についてブログで取り上げられていましたが、八幡氏は、今上陛下が生前退位について公式会見された直後から生前退位について反対の見解をFacebookで書いています。さらにあろうことが生前退位に限定付き(ある程度高齢に達したら退位を可能にできる)賛成という、以前にニコニコ動画などで小林師範の皇位継承問題における女系公認についての主張にかみついては青林堂から男系カルト固執本を2冊も出版している皇統男系固執者に噛みついています。

これらの八幡氏の主張はFacebookに登録していないと読めない場合があると思いますのでお負担をおかけすること申し訳ないと思いますが、以下、八幡氏のFacebookでの天皇陛下生前退位についての主張を引用させていただきます。

「世論調査は質問の仕方によるし、来年になったらかわるかもしれないのであてにならないですね。女帝にしても「悠仁様を廃嫡して愛子様に据えるのは賛成ですか」と聞いたら賛成が多いとは思えない。生前退位にしても費用を示して○百億円ほどこすとがかかるがどうするかと聞いたらどうか?」

「陛下の示された象徴天皇像は、普遍的なものでなく、陛下ご自身にとってのものではないでしょうか。昭和天皇の示されていた象徴天皇像は別の者でしたし、皇太子殿下ご夫妻は健康上の問題で陛下がお言葉で仰っているような象徴天皇であることは難しい。したがって、陛下は自分なりに目標とした天皇であり続けることが難しくなったので、譲位したいということで理解しました。」

「(「現代における天皇としてのあり方をより考え抜いてこられた陛下のお気持ちをまず私は真摯に受け止めたいと思っています」というコメントに対し)もしそうなら皇太子殿下に譲位するべきでないし、昭和天皇の否定になってしまいます」

「昭和天皇は仰ぎみられる天皇だったし、皇太子殿下は陛下が努力されてこられたことを真似できそうもない」

「(「誰が天皇であっても現代にあるべき象徴天皇の姿を全身全霊で模索することになるが、それについて超高齢では無理があるということと理解しています。」というコメントに対して)勤めをはたせそうもない皇太子ご夫妻への譲位を説明できません」

「(「お気持ち」はあくまで象徴天皇としての務めということが中心であり、その点で皇太子殿下は立派な天皇になられるとお考えなのではないでしょうか。」というコメントに対し)皇太子殿下の公務が陛下や秋篠宮殿下より少ないのはどう説明できるのでしょうか」

「殿下は家庭優先するということで国民に模範を示そうとされているのでないでしょうか?それは今上陛下とはまったく別の象徴としての在り方だと思います。もし(皇太子殿下が)頑張って勤めを果たそうとされれば大正天皇のにのまいがしんぱい(原文まま)されます」

なお、この八幡氏の相手をしている人は八幡氏の「歴史学における弟子」だそうで、江戸時代暗黒史観などの歴史認識どころかTPP賛成など経済などありとあらゆる分野で八幡氏の影響が色濃く出ており、八幡氏の皇室の歴史に関する本も絶賛していたりしています。ちなみに八幡氏は「本当は恐ろしい江戸時代」なる本を書きましたが、あまりにも歴史的な無知(ドイツ人医師、ケンペルを「オランダ人」と記すなど)のトンデモ見解だらけの内容のためにamazonなどで極左的な人以外からは酷評されていたりします。

本当は恐ろしい江戸時代
https://www.amazon.co.jp/dp/4797351586/

このほかにもコンビニなどでよく売られている手軽な雑学本を書いていますが、内容の薄さと教科書以下の物語性のなさからなのか、いずれも歴史書としての価値はあまり高くありません。

話が脱線して申し訳ありませんが、かつてそろいもそろって小林師範や高森師範に噛みついてきた男系固執固執者の間でも今回の今上陛下の生前退位について、完全に意見が割れてしまっています。皇位継承問題の時でさえ皇位継承における対策案で男系カルト者は対策案と根拠がばらばらだったのが今回の今上陛下の生前退位によってさらに見解がばらばらになってきているのだと八幡氏の天皇陛下にたいする視点を読んで実感しました。

結局は八幡氏のように無駄に学歴や職歴を付けてしまった人やネットで番組に出演した貧困に暮らす女子高生に罵詈雑言をぶつけて罵倒する人々って中途半端な知識だけに満足をし、中途半端な知識を高めていくことによって知恵として生かし、社会に役立てようという社会人としての基礎的要素が決定的にかけているという点で共通していることなんでしょうね。八幡氏の歴史観や社会勧は2ちゃんねるやコンビニの雑学本と同じく底が浅く、物語性がないということでサヨク、ウヨク問わないネトバカと一緒だなと思っていましたが、今回の天皇陛下に対する見解でその理由がはっきりとわかりました。

長文失礼しました。
No.56
100ヶ月前
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第190号 2016.8.30発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…先週に引き続き、リオ・オリンピックのメダルラッシュから考察を進めてみたい。先週、今回のメダリストたちにはナショナリズムの感覚が希薄だと指摘したが、もう一つ彼ら・彼女らに希薄…というより、もはや皆無だと感じたものがある。それは「ハングリー精神」である!今のスポーツ選手は貧乏からの脱出のために能力を磨いた者たちではない。逆に豊かだからこそ、恵まれた家庭環境で好きな競技の練習に没頭し、才能を伸ばすことができた者たちである。リオ・オリンピックの結果から分析できる、現代日本の実相とは? ※「泉美木蘭のトンデモ見聞録」…NHKのニュース番組で紹介された貧困家庭の女子高生が、「貧困には見えない」とバッシングに晒されている問題。ネット民たちは「多数のアニメグッズを持っている!」「映画・イベントにも何度も行っている!」「1000円以上のランチを食べている!」「NHKのヤラセだ!!」などと生活端々に至るまで難癖をつけて炎上させている。彼らの蛮行と差別心、そして「見えない貧困」の実態を直視せよ! ※復活!著名なる言論人の方々の立派な御意見を思いっきり褒めそやす「御意見拝聴・よいしょでいこう!」。先週金曜日の深夜に放送された「朝まで生テレビ!」にて、竹田恒泰氏が妄言…いや名言を連発!!ということで、今回は竹田氏の大嘘…いやいや素晴らしい超絶技巧の数々をご紹介します! 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第185回「花形満の時代、星飛雄馬も左門豊作もいない」 2. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第12回「『見えない貧困』が理解できないネット愚民と片山さつき」 3. 御意見拝聴・よいしょでいこう!・特別編「『朝まで生テレビ!~激論!象徴天皇と生前退位~』〈1〉変幻自在!竹田恒泰流議論の超絶技巧!」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 読者から寄せられた感想・ご要望など 7. 編集後記 第185回「花形満の時代、星飛雄馬も左門豊作もいない」  先週に引き続き、リオ・オリンピックのメダルラッシュから考察を進めてみたい。  先週、今回のメダリストたちにはナショナリズムの感覚が希薄だと指摘したが、もう一つ彼ら・彼女らに希薄…というより、もはや皆無だと感じたものがある。  それは 「ハングリー精神」 である。  読者の中に知っている人がどれだけいるか分からないが、60年代後半から70年代の初頭にかけて、『巨人の星』という漫画が大ヒットした。  スポーツ根性漫画の最高峰で、梶原一騎原作、川崎のぼる作画、アニメも大人気だった。  この作品の主人公・星飛雄馬は、父親が元プロ野球選手で今は日雇い人夫の貧乏家庭に育ち、そこから「ハングリー精神」でのし上がっていった。  なにしろ父親が何かというと癇癪起こしてちゃぶ台返しをするシーンが有名になり、息子・飛雄馬に大リーグ養成ギプスをつけて生活をさせるという、今なら児童虐待で放送できないスパルタ教育をしていたものだ。  また、そのライバルには両親を早く亡くし、5人の弟妹を自分一人で養うために、泥まみれで這い上がろうとする貧乏人の左門豊作というキャラもいた。 『巨人の星』が大ヒットした60年代後半は、そういう貧乏から「ハングリー精神」でのし上がっていこうという時代だったのだ。  しかし、今のスポーツ選手は貧乏からの脱出のために能力を磨いた者たちではない。逆に豊かだからこそ、恵まれた家庭環境で好きな競技の練習に没頭し、才能を伸ばすことができた者たちである。  金メダルを取るには露骨なまでにカネが要る。まず中流以上の家庭で英才教育を受け、才能を開花させて、優秀なコーチやトレーナーに託された選手が、オリンピックに出場できるまでに育つのである。  実は過去のデータから、オリンピックの金メダルの数はその国のGDP総額でだいたい決まるということは確認されているのだ。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!