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ライスバーガーさん のコメント

『日本には、近代法や、合理主義的判断を超えた、日本人の価値観や倫理
観、道徳律があるということは、念頭に置いていた方がいい。』

今月の『よしりんにきいてみよっ!』は(も)内容が濃くて素晴らしかっ
たですが、やはりこうして文章化する事は、必要です。正解です。これを
漫画でやっていたから『ゴー宣』はヒットしたのでしょうし、自分も先生
のファンになったのです。

『ゴー宣』の最大の魅力は、その日本人の道徳律を基として、よしりん先
生がそれをどのように社会に応用して当て嵌めてゆくかを説く、その方法
論の見事さ、であったように思います。先生の持つ、その日本人の倫理観
に納得し、それを立派なもの、大事に守り、はぐくんでいかねばならぬも
のと認識できるからこそ『ゴー宣』を、小林よしのりの思想や言論や漫画
を楽しめるのであって、それが解る人間が多く居たからこそ、ヒットした
のだと思います。

しかし、従来の『ゴー宣』がウケなくなり、先生は『大東亜論』へと移行
したわけですが、それもやはり社会の、共同体の崩壊によって人々が砂粒
の個となりアノミー化し、インターネットの普及の悪影響で、その日本人
の道徳律が伝わってない人間が増え、『ゴー宣』の神髄が掴めない、理解
できない、共感できない、ましてや楽しめない人間が、出て来てしまった
からなのだと思います。

最近思うのは、本当に人間って、ろくでもない生き物だなぁと思うのです
。人の事を悪く言うのが大好き。隙あらば、人のアラや失敗や弱点を見つ
け、悪い噂を広めて、足をひっぱりたい。引きずり降ろしたい。それで暇
つぶししたい。それを楽しみとしている。もっと悪い人も多くいて、なん
とか人をダマして、金を巻き上げたい。自分のフトコロに盗みたい。他人
に分けたいなんて、思ったこともない。想像もできない。自分の欲求だけ
を満たしたい。そんな人間が、ほとんどなのではないかと、最近思います


ドアホノミクスの影響で、みんな生活が苦しくて不景気で、人手不足で仕
事がキツくて、将来が不安で貯金もなくて、売上はどんどん落ちていって
、老人だらけになっていって。ますます人の心がすさんでいくのに拍車を
かけている社会状況、政治。今こそ、その日本人の道徳律を認識し直すべ
きなのだと思います。しかし、左翼よりも劣化したような、ネトウヨのよ
うな簡単な思考が、ネットで薄く広く拡散している。スマホの普及によっ
て、子供にまで。その大問題に気付かずに、輪をかけて発信するような自
称保守たちまで存在し、それがなんと、国の政権と繋がっている。

けれども、そんな「日本人ではない」人間を増やし続けて、良いわけがあ
りません。よしりん先生は直観的な目をお持ちの上、それを表現する能力
にも長けている。言葉巧みで、狡猾さもある。ユーモアのセンスも持って
いる。これからも日本人の道徳律、慣習法を直観的に応用した表現を、様
々な形で発信し続け、作品として後世へレガシーを遺していっていただき
たいと、切に願います。できるだけ、長生きしてください!

『よしりんにきいてみよっ!』や『ゴー宣道場』や対談・取材など、なる
べくライジングで文章化して、遺してくださいませ。よしりん先生が亡く
なった後の日本が今、不安で仕方ありません。自分たちは、先生や師範方
が亡くなった後も、数十年生きなければなりません。そして自分の子供世
代、孫世代に、その日本人の慣習観をゼッタイに引き継いでいきたいです
。日本を、中国やアメリカみたいなように、ゼッタイに染めたくない。
No.124
91ヶ月前
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第198号 2016.10.26発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが見舞われたヘンテコな経験を疑似体験!?小説「わたくしの人たち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…蓮舫の二重国籍問題が、まだくすぶっている。法的には問題ないといっても政治家が、しかも閣僚を経験し、現在は野党第一党の代表で、首相を目指すという人物が二重国籍では問題だというのは、一応正論と言えば正論ではある。しかし、すでに蓮舫が国籍を日本一国に決定して、手続きを済ませたのなら、この問題にいつまでもこだわって延々と責め続けているネット内の言論は、異常としか言いようがない。「武士の情け」「判官贔屓」といった感覚を忘れ、「強きを助け、弱きをくじく」連中は果たして日本人と言えるのだろうか? ※小説「わたくしの人たち」…“意識高い系・元モデル起業女”西川麻央の事務所に行ってみると、そこに“洋服なんか着たことない女”西明寺夏子が登場。「さくら茶会理事」「『日刊偉人マガジン』ディレクター」という肩書らしいが、そんな彼女が「心から尊敬できる方」として紹介したのが、なんと宮様詐欺師・溶田宗泰!!今回も引き続き怪しい人物が続々と登場!! ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!タイの国王崩御に関して何か思うところはある?豚骨ラーメンの面の硬さはどれ位が好み?俳優・堺雅人をどう思う?犬は好き?もし文化勲章を戴く事になったらどうする?「自由」と「天皇制」をどう考えるか?お父さんのまくらが匂うのはなぜ?「リアリティ」が気になって「フィクション」を楽しめないことってある?コンタクトレンズにしようと思ったことはある?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第195回「『武士の情け』という日本人の倫理観」 2. しゃべらせてクリ!・第156回「代わりばんこの御坊家の肖像ぶぁ~い!の巻〈後編〉」 3. 泉美木蘭の小説「わたくしの人たち」・第5話「類は確実に友を呼ぶ」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 読者から寄せられた感想・ご要望など 7. 編集後記 第195回「『武士の情け』という日本人の倫理観」  蓮舫の二重国籍問題が、まだくすぶっている。  二重国籍は、法的には何の問題もないということはライジングVol.193で詳述したとおりだ。( http://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar1107347 )  ただし法的には問題ないといっても政治家が、しかも閣僚を経験し、現在は野党第一党の代表で、首相を目指すという人物が二重国籍では問題だというのは、一応正論と言えば正論ではある。  しかし、すでに蓮舫が国籍を日本一国に決定して、手続きを済ませたのなら、この問題にいつまでもこだわって延々と責め続けているネット内の言論は、異常としか言いようがない。  特にこの問題の火付け役となったウェブサイト「アゴラ」の池田信夫と八幡和郎はほとんどストーカー状態で、しつこく女一人に粘着しまくっている。  この異様な執念はどこから来るのかといえば、基本的に民進党が大嫌いで、党首を潰してやりたいという負の欲望からでしかないだろう。実はわしはもっと意地悪く見ていて、彼らの顔が悪すぎて、モテなかったためにストーカーになったのだろうと思ってたりする。  彼らは、ひたすら自民党の味方、権力の味方なのだ。もともと「強きを助け、弱きをくじく」という性質の連中であり、特に今は安倍政権が強いから、なおのこと強力な権力にすり寄って媚びていたいのだろう。 「違う、ただ正論を述べているだけ」と言い張ったところで、結果として安倍政権という権力に得になる効果だけを発揮しているのは間違いない。   わしは、権力が肥大しすぎることには警戒感を持つ。  民主制の危うさを回避するために、権力が独裁に向かうことを回避するために、バランスを保たないといけないという警戒心は、持っていようとわしは思っている。   実際、庶民もそう思っており、だからこそ世論調査では蓮舫代表に「期待する」と答える人が50%を超えているのだろう。  自民党の独裁に任せておいても怖い、民進党に対抗勢力になってもらった方がいい、それなら民進党の中に他にもう人材がいないから、蓮舫の新鮮さに期待しておこうと考え、二重国籍問題を大ごととは捉えていない。  この一般的感覚がある限り、二重国籍問題でこれ以上蓮舫がダメージを受けることはないだろう。  これは 「武士の情け」 というものだ。  本来、日本には日本独自の倫理観、道徳律のようなものがあったはずで、その中には「武士の情け」というものがあった。  圧倒的に弱い側に不利なことが出てきた時には、「武士の情け」で見逃そうという感覚が働くのだ。これは極めて状況に依るものであって、権力の側、強者の側の不正には適応されない。  あくまでも「情け」だから、弱い方に適用しなければならないルール感覚である。だから歴史感覚を有する庶民は、蓮舫に「武士の情け」というルールを適用して、片目を瞑っているのだろうと考えられる。   世の中には「近代的な法」のルールだけで、正しいか、正しくないかを判断できない例がある。  その一例としてわしが蓮舫の件から連想したのが、わし自身の小学生の時のエピソードだ。  知らない人もいるだろうから、ここに掲載しておこう。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!