• このエントリーをはてなブックマークに追加

四君子さん のコメント

 遅ればせながら、第61回「道場」の感想です。
 民進党の議員のかたがたが、天皇陛下退位、皇位継承問題について、深く理解され、真摯に取り組まれておられることがわかり、心強く感じられました。とりわけ、細野議員の陛下や皇族のかたがたの人権についてのべられていたところや、山尾議員の「問題は典範改正ではなく、制度化にある」・「自分には保守とリベラルの両方がある」といった意見には、目から鱗が落ちるような感じがしました。この問題は「道場」で何度も話題になっており、それでも頑迷固陋に男系主義・特別措置法の姿勢を保持し、かえようとはしない政府のありかたには、憤懣遣る方ない思いがしておりましたが、何とか天皇陛下ののぞむような方向にすすんでほしいです。
 倉持師範の「憲法改正派がいきなり護憲派になる」という言葉には笑えました。
 笹師範の「真面目に公務に取り組もうとすればするほど、適応障碍になる」というのもその通りだと思います。電通の自殺をしてしまった社員のことが思い起こされます。
 同時代性という言葉について、昭和後期に学生時代を過ごした私のような立場でも、天皇とは雲の上の偉い人という感覚になってしまい、触れないようにするか、あるいは尊敬の念を持ってみるかのどちらかになると思います。小沢氏の視点や実感では、昭和天皇個人への思いが強くて当然でしょう。それでも、女性宮家設立に膝を打って下さったことには、希望を感じます。同時に、先生方の努力、ロビー活動の成果を見ました。でも、まだまだ油断をしてはならないと思います。
 小林先生の「ジャーナリストなら自分のあしで確かめるべきだ」というのは至極もっともな話でしょう。学者が学問をきわめるため、本をよんだり、自分で検証したり、データにもとづいて頭で考えたりするのと同じだと。
 この問題で、統一会派が誕生すれば良いと、心より願います。
 最後の高森先生の「刑法」の話は、実は皇族や天皇・皇后陛下といった特別なかたひおど、法によって守られておられず、皇居という聖域に居られながら、好事家の好奇の目にさらされつづけているのだという事実を思わせ、愕然としました。
 以上が、今回の「道場」を見た感想です。ほかにも見落としたところがあるかも知れませんが、次回の「道場」も期待しております。それと、必ず典範改正が実現し、内親王家も設立されることを心よりのぞんでおります。

 それと申しおくれましたが、
No.69>>
ejiさん
 横から口出ししてすみま千円。その通りだと思います。私も「真実」を、個人特有のものとして使うこともあります。
 少し言葉をかえます。「真実」ではなく、「真理」ならば、この世に一つしかないのでは。

 加えて、先日、ある二十代後半から三十代前半位の男性に「でんでん」の話をしたら、國会の答辯の下書きに、官僚がそういう語まで書いてるものなのですね、と感心されました。参考までに。
No.113
95ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第212号 2017.2.14発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが見舞われたヘンテコな経験を疑似体験!?小説「わたくしの人たち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…トランプ米政権発足後、「オルタナティブ・ファクト」という言葉が話題になっている。既存の事実に取って代わる、もう一つの事実という意味だ。同様の言葉に「ポスト・トゥルース(脱・真実)」があり、本当に真実かどうかはもはや関心がなく、自分の価値観に近ければそれを「真実」としてしまうという意味だ。各々が自分なりの「オルタナティブ・ファクト」やら「ポスト・トゥルース」やらを見出す時代が来たのだ、というようなことを知識人は言うが、むしろ、真実・トゥルースは必ずあるのだということで、戦わなければならない時代になっているのである! ※小説「わたくしの人たち」…占い師・大森先生として電話相談サービス「愚痴聞き館」を始めた沙智子。前回の「祝われたい男」に引き続き、今回の悩める子羊(?)も強烈!私怨私情に囚われ、負の感情のヘドロに溺れてしまっている、24歳独身・志穂。果たして彼女を救うことはできるのか? ※おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて、一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてくり!」。今回のお題も作者よしりんが「すごく面白かった」と絶賛でしゅ!ぽっくん、日本一の大金持ちでしゅけど、お巡りしゃんは苦手ぶぁ~い!許してクリ!見逃してクリ!逮捕せんでクリ~!!    【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第212回「オルタナティブ・ファクトを巡る戦い」 2. しゃべらせてクリ!・第170回「見逃してクリおまわりしゃん! ぽっくん何もしてましぇ~ん!の巻〈後編〉」 3. 泉美木蘭の小説「わたくしの人たち」・第15話「決められない女」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 読者から寄せられた感想・ご要望など 7. 編集後記 第212回「オルタナティブ・ファクトを巡る戦い」  トランプ米政権発足後、 「オルタナティブ・ファクト」 という言葉が話題になっている。 既存の事実に取って代わる、もう一つの事実という意味だ。  大統領報道官ショーン・スパイサーが会見で「就任式を目撃したのは、過去最大の聴衆だった」と発言したのに対して、アメリカのメディアが実際にはガラガラだったと報道した。  オバマの大統領就任式には2009年に約180万人、2013年には約100万人が集まったのに対し、トランプの就任式は「25万人」としているメディアもある。航空写真で比較して見せているものもあるが、トランプの方は確かにスカスカだ。  これについて、NBCの番組でキャスターから「報道官はなぜそんなことを言ったのですか? これは初日からホワイトハウスの広報全体の信用性を損なうものですよ」と追及されたケリーアン・コンウェイ大統領顧問が、「ショーン・スパイサーはオルタナティブ・ファクトを述べた」と擁護し、ここからこの言葉が広がったのである。  トランプ自身も、CNNは嘘ばかり流していると非難し、オルタナティブ・ファクトが存在するようなことを言い続けているが、これは不都合な事実を認めようとしない、マスコミ陰謀説のようなものである。  とはいえ現実に、大統領選の際には大手マスコミが、トランプの支持者が全米の半数にも及んでいることを一切報道せず、結果の予測を完全に見誤ったという実例もあるわけで、「オルタナティブ・ファクト」が全て「嘘」であるとは言い切れないわけだ。  同様の言葉に 「ポスト・トゥルース(脱・真実)」 があり、これは英オックスフォード英語辞典が昨年の流行語大賞に選んでいる。 それが本当に真実かどうかはもはや関心がなく、自分の価値観に近ければそれを「真実」としてしまうというものだ。  何が事実か、何が真実かはもう誰にも見分けがつかなくなってしまい、各々が自分なりの「オルタナティブ・ファクト」やら「ポスト・トゥルース」やらを見出す時代が来たのだ、というようなことを知識人は言う。  だが、あの「ファクト」もこの「ファクト」も何でもありということにしていいとは思えない。 むしろ、真実・トゥルースは必ずあるのだということで、戦わなければならない時代になっているのだとわしは思う。  そもそも「オルタナティブ・ファクト」というものは別に「トランプ現象」によって新たに生まれたものでも何でもなく、日本でもずっと昔からあったことだ。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!