第212号 2017.2.14発行
「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが見舞われたヘンテコな経験を疑似体験!?小説「わたくしの人たち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…トランプ米政権発足後、「オルタナティブ・ファクト」という言葉が話題になっている。既存の事実に取って代わる、もう一つの事実という意味だ。同様の言葉に「ポスト・トゥルース(脱・真実)」があり、本当に真実かどうかはもはや関心がなく、自分の価値観に近ければそれを「真実」としてしまうという意味だ。各々が自分なりの「オルタナティブ・ファクト」やら「ポスト・トゥルース」やらを見出す時代が来たのだ、というようなことを知識人は言うが、むしろ、真実・トゥルースは必ずあるのだということで、戦わなければならない時代になっているのである!
※小説「わたくしの人たち」…占い師・大森先生として電話相談サービス「愚痴聞き館」を始めた沙智子。前回の「祝われたい男」に引き続き、今回の悩める子羊(?)も強烈!私怨私情に囚われ、負の感情のヘドロに溺れてしまっている、24歳独身・志穂。果たして彼女を救うことはできるのか?
※おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて、一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてくり!」。今回のお題も作者よしりんが「すごく面白かった」と絶賛でしゅ!ぽっくん、日本一の大金持ちでしゅけど、お巡りしゃんは苦手ぶぁ~い!許してクリ!見逃してクリ!逮捕せんでクリ~!!
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第212回「オルタナティブ・ファクトを巡る戦い」
2. しゃべらせてクリ!・第170回「見逃してクリおまわりしゃん! ぽっくん何もしてましぇ~ん!の巻〈後編〉」
3. 泉美木蘭の小説「わたくしの人たち」・第15話「決められない女」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 読者から寄せられた感想・ご要望など
7. 編集後記
第212回「オルタナティブ・ファクトを巡る戦い」 トランプ米政権発足後、「オルタナティブ・ファクト」という言葉が話題になっている。既存の事実に取って代わる、もう一つの事実という意味だ。
大統領報道官ショーン・スパイサーが会見で「就任式を目撃したのは、過去最大の聴衆だった」と発言したのに対して、アメリカのメディアが実際にはガラガラだったと報道した。
オバマの大統領就任式には2009年に約180万人、2013年には約100万人が集まったのに対し、トランプの就任式は「25万人」としているメディアもある。航空写真で比較して見せているものもあるが、トランプの方は確かにスカスカだ。
これについて、NBCの番組でキャスターから「報道官はなぜそんなことを言ったのですか? これは初日からホワイトハウスの広報全体の信用性を損なうものですよ」と追及されたケリーアン・コンウェイ大統領顧問が、「ショーン・スパイサーはオルタナティブ・ファクトを述べた」と擁護し、ここからこの言葉が広がったのである。
トランプ自身も、CNNは嘘ばかり流していると非難し、オルタナティブ・ファクトが存在するようなことを言い続けているが、これは不都合な事実を認めようとしない、マスコミ陰謀説のようなものである。
とはいえ現実に、大統領選の際には大手マスコミが、トランプの支持者が全米の半数にも及んでいることを一切報道せず、結果の予測を完全に見誤ったという実例もあるわけで、「オルタナティブ・ファクト」が全て「嘘」であるとは言い切れないわけだ。
同様の言葉に「ポスト・トゥルース(脱・真実)」があり、これは英オックスフォード英語辞典が昨年の流行語大賞に選んでいる。それが本当に真実かどうかはもはや関心がなく、自分の価値観に近ければそれを「真実」としてしまうというものだ。
何が事実か、何が真実かはもう誰にも見分けがつかなくなってしまい、各々が自分なりの「オルタナティブ・ファクト」やら「ポスト・トゥルース」やらを見出す時代が来たのだ、というようなことを知識人は言う。
だが、あの「ファクト」もこの「ファクト」も何でもありということにしていいとは思えない。むしろ、真実・トゥルースは必ずあるのだということで、戦わなければならない時代になっているのだとわしは思う。
そもそも「オルタナティブ・ファクト」というものは別に「トランプ現象」によって新たに生まれたものでも何でもなく、日本でもずっと昔からあったことだ。
コメント
コメントを書く森友学園について。
ネットニュースなんかでは見るようになりましたが、全く追求の気配が薄いですね。おそらく例によって「安倍ちゃんは知らないって言ってるじゃないか!」「ゴミがあったからしょうがないじゃないか!」というバカ丸出しの擁護が湧くんでしょう。
もともと、隣接の同じような土地が14億なのに、算定額が9億ちょっとってのもおかしいと思いません?
しかも、なんと本当にゴミの撤去を行なったかどうかも疑われているということで、ただの一法人がなんの自己資本もなく、タダどころか国から金を貰ってカルト学校を作ると言うのだから、狂気の沙汰も極限です。
さらに、この件では維新がまるで安倍の忠犬のように躍起になって森友学園に便宜を図ったという話もあります。府知事があのヤクザ紛いの下品なオッサンですしね。
子供たちにカルト思想を植え付けるのは、完全に虐待です。安倍がそれにお墨付きを与え、国が金を出しています。その金は国民の税金です。
安倍の支持者は、この意味さえ理解出来ないのでしょうか。
森友学園の報道ですが、今朝TBSで放送された生島ヒロシのラジオで、ゲストの田中康夫が詳しく話していました。田中氏もどこの新聞も、なぜこの事件を一行も報じないのか、と疑問を投げかけてました。
しかもこの小学校、4月1日開校なのに未だに大阪府の認可が下りていないとの事です。産廃を廃棄したのなら、マニフェストという書類が必ず発行されます。野党はその時のマニフェストを出すよう、要求すべきです。
最後に昨夜の荻上チキのラジオで、森友学園の学園長が電話出演しています。radikoプレミアムを利用してる方は、聴いてみてはいかがでしょうか。
今や、新聞や雑誌で本来であれば世相・権力を風刺する立場の筈の四コマ漫画も現政権に媚びを売っている状況ですからね。
(安倍首相と蓮舫氏の漫才風の四コマで見ました)
現・支那(中華人民共和国)への反発心だけで、ここまで来た思想に寄り縋る現政権の思想に阿るあまりに、
その姿が、古代支那への朝貢を続けていた頃の古代日本の姿に逆戻りしていたとは、笑うに笑えませんね。
その偏った思想の民とある意味重なる層の船頭が支える、
今上陛下や現在の皇室、未来の皇室への叛逆の思想を打ち砕く、
丸くなっていない小林先生の「天皇論・平成29年」が待ち遠しいです。
いつも仕事をしながら聞いているラジオのパーソナリティが、
金正男氏が殺害されたことに関連して、
「金正男氏は、血統としては正当。だから、本人は権力に興味がなく北朝鮮に帰る気はなくても、神輿に乗せて担ごうとする勢力があって、金正恩氏は、それを恐れているんじゃないか」と話していました。
それを聞いていて、男系固執派も「旧宮家」を神輿に乗せて担いで、正当な血統を持った正当な後継者と言い張っているのと似ているなあ、と感じました。
結局、陛下に矢を射ているってことなんですよね。
ゴー宣ファンで尊皇心ある人からメールで教えてもらいましたが、森友学園の件は気になりますので、来月のゴー宣道場が終わったあとの14、15日に大阪神戸に行きますので、行ける時間あったら見てこようと思います。なにかカレーせんべいさんに報告できるかも(笑)?しかし、なにか…天の意思を感じられますね(笑)!!天が安倍晋三に天誅を下せと言ってるかもしれませんね♪諫議太夫さんと辻元清美議員に感謝します!!
しかし、笑える程露骨なんですが、森友学園を絶賛し、同法人の幼稚園で講演を行った人物というのが、櫻井よしこ、田母神、百田尚樹、渡部昇一、竹田恒泰…毎度お馴染みこのメンツですよ。
なんかもう、うわぁ…っていう感じ。
荻上チキのラジオ、一部聞きましたが、あの園長頭飛んでますね。気持ち悪い。
どうせマスコミは無視するんでしょうけど、櫻井、竹田、百田、渡部、そしてもちろん安倍晋三と昭恵夫人も、この頭のおかしい園長と全く同じということです。
明治の一時期だけを切り取って「伝統」を捏造し、日本人であることだけで偉いんだというバカなプライドに固執し、そのくせ天皇陛下のお気持ちは踏みにじり、あまつさえ外国人差別を撒き散らし、子どもたちに憎悪の種を植え付ける最低最悪の外道です。
民進党と共産党は引き続き追及してほしいと思います。テレビはいつになったら安倍の名前を出すでしょうか。マスコミ的にも、このチャンスに一気に叩いて内閣総辞職に持ち込んだ方が今後の身のためだと思いますがね。
森友学園の件ですが、同じ運営である塚本幼稚園を退園した保護者にとって塚本幼稚園の評判は良くないそうです。同園を運営する籠池氏の妻である副園長に保護者が意見しただけで退園処分を食らったという信じられないケースもありました。
それだけでなく、なんと幼稚園の運動会で、園児たちに「日本を悪者にする中国と韓国は心を改めて。安倍首相頑張れ」と選手宣誓させたそうです。
こんなカルトな教育をする幼稚園と、建設中の小学校は即刻潰すべきです。
地元の議員さんに手紙を出しました。
きちんとした手紙を書く事自体あまり経験が無いので、書き方調べたり、文章作りに3時間、文字を書き間違える度に書き直ししていたので、書き終えるのに3時間かかりました(^ω^;)
「森友学園」について
私は仕事で全国紙全部扱ってます。森友学園の記事は、あるのはあるんですけど、扱いは小さいなと思ってました。1面に来ていい記事だと思いますけど、社会面に載ってますね。
今日は2月18日付の新聞を仕事で扱いましたけど、毎日新聞、東京新聞、赤旗あたりはまあまあ大きく扱ってた印象です。会社戻って確認しないと正確なことは言えないけど。
明日2/22のTBS・22時放送の荻上チキのラジオで、森友学園問題を追究している、木村真・豊中市議と、この問題を取材した朝日新聞記者が出演するそうです。
同番組での籠池理事長の電話インタビューですが、殆どが朝日新聞批判や、木村市議を新左翼だと批判してばかりでした。
遅れましたが、ゴー宣の感想です。
「オルタナティヴ・ファクト」という言葉は初めて知りましたが、トランプの登場以来、フェイクニュースが注目されていますね。
権力者がメディアを攻撃するときは、権力者の言葉や行動に注意しなければいけませんね。権力者の言葉を盲信して、ネットでウヨウヨする民にならないために。
わたくしのひとたち…でた!「浜松の魔導士」!
いったい何人魔導士が出れば気が済むねん!とツッコミを入れずにはいられませんでした(笑)
新しい天皇論、早く読みたいです。