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四君子さん のコメント

 しばらく控えると申しましたが、今号のライジングの感想を記します。
 私が時々想像することは、ミステリーの名探偵の解説に対して、警察官や廻りの人が、「わかった、わかった、あんたは理屈っぽい」と言い出すような話はないのだろうか、と。
 上記のように記しましたが、世の中には必ず真実は存在すると思います。私の大学時代の知人は「正義は星の数ほどある」という口癖で、立場によって価値基準は異なるといった意見でしたが、一見、いくつも存在すると思われる正解も、それは答え方が幾通りもあるというだけで、正しい道筋は一つしかないということではないのでしょうか。
 好きなもの同士は好きなもの同士で屯(たむろ)っていて、嫌いなものとは一切交流を持たないということはこの社会ではよく見られます。高校の時のクラスがそんな感じでした。しかし、論壇の思考が所謂保守派は保守派だけで、革新派は革新派で蝟集(いしゅう)して、意見の発展性が見られない現状を鑑みるに、先入観や偏見にとらわれず、意見を硬直させぬよう、異論は異論として考証し、筋が通っている点はどこか、どの点に考えがいたっていないかを指摘しあうことは大切なのではないでしょうか。
 Q&Aコーナーで、小林先生が友人が居られないという話でしたが、恥づべきことではないと思います。私も一人であれこれ考えてぼーとしている方が楽しいです。友人って、そんなに多ければ多いほど良いものなのでしょうか。
 ただ、自分を客観的に見ることは一人ではできないことなので、その意味では、社会へ出て人と話をすることはとても大切ですし、本をよんだり、テレビを見ることでさえも勉強になることがあります。
 もくれんさんの「わたくしの人たち」ですが、カウンセリングの人に聞かせてあげたい位、リアリティーがあります。この志穂の立場ですが、極論を言えば、「ライオンの親は我が子を谷底に突き落として育てる」ではないでしょうか。
 とはいえ、注意をしている先輩にすれば、「志穂のことを考えて」、というよりも、「仕事が順調にはかどるか」が大事なのであって、そこのところを勘違いして、自己本位に物事をとらえてはならないと思います。
 また怪しげな魔導師が現れましたが(なぜ浜松なのでしょうか?)、私だったら、沙智子先生の話の方を優先します。良薬は口に苦しといえども病に利あり、です。
 また、少し出しゃばりすぎました。道場の感想なども、なるべくはやいうちに記します。

PS ヴァレンタインデーも終わりましたが、私は茶魔がおとうちゃまにおかあちゃまの雪だるまを進呈する話が好きです。
No.31
95ヶ月前
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第212号 2017.2.14発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが見舞われたヘンテコな経験を疑似体験!?小説「わたくしの人たち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…トランプ米政権発足後、「オルタナティブ・ファクト」という言葉が話題になっている。既存の事実に取って代わる、もう一つの事実という意味だ。同様の言葉に「ポスト・トゥルース(脱・真実)」があり、本当に真実かどうかはもはや関心がなく、自分の価値観に近ければそれを「真実」としてしまうという意味だ。各々が自分なりの「オルタナティブ・ファクト」やら「ポスト・トゥルース」やらを見出す時代が来たのだ、というようなことを知識人は言うが、むしろ、真実・トゥルースは必ずあるのだということで、戦わなければならない時代になっているのである! ※小説「わたくしの人たち」…占い師・大森先生として電話相談サービス「愚痴聞き館」を始めた沙智子。前回の「祝われたい男」に引き続き、今回の悩める子羊(?)も強烈!私怨私情に囚われ、負の感情のヘドロに溺れてしまっている、24歳独身・志穂。果たして彼女を救うことはできるのか? ※おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて、一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてくり!」。今回のお題も作者よしりんが「すごく面白かった」と絶賛でしゅ!ぽっくん、日本一の大金持ちでしゅけど、お巡りしゃんは苦手ぶぁ~い!許してクリ!見逃してクリ!逮捕せんでクリ~!!    【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第212回「オルタナティブ・ファクトを巡る戦い」 2. しゃべらせてクリ!・第170回「見逃してクリおまわりしゃん! ぽっくん何もしてましぇ~ん!の巻〈後編〉」 3. 泉美木蘭の小説「わたくしの人たち」・第15話「決められない女」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 読者から寄せられた感想・ご要望など 7. 編集後記 第212回「オルタナティブ・ファクトを巡る戦い」  トランプ米政権発足後、 「オルタナティブ・ファクト」 という言葉が話題になっている。 既存の事実に取って代わる、もう一つの事実という意味だ。  大統領報道官ショーン・スパイサーが会見で「就任式を目撃したのは、過去最大の聴衆だった」と発言したのに対して、アメリカのメディアが実際にはガラガラだったと報道した。  オバマの大統領就任式には2009年に約180万人、2013年には約100万人が集まったのに対し、トランプの就任式は「25万人」としているメディアもある。航空写真で比較して見せているものもあるが、トランプの方は確かにスカスカだ。  これについて、NBCの番組でキャスターから「報道官はなぜそんなことを言ったのですか? これは初日からホワイトハウスの広報全体の信用性を損なうものですよ」と追及されたケリーアン・コンウェイ大統領顧問が、「ショーン・スパイサーはオルタナティブ・ファクトを述べた」と擁護し、ここからこの言葉が広がったのである。  トランプ自身も、CNNは嘘ばかり流していると非難し、オルタナティブ・ファクトが存在するようなことを言い続けているが、これは不都合な事実を認めようとしない、マスコミ陰謀説のようなものである。  とはいえ現実に、大統領選の際には大手マスコミが、トランプの支持者が全米の半数にも及んでいることを一切報道せず、結果の予測を完全に見誤ったという実例もあるわけで、「オルタナティブ・ファクト」が全て「嘘」であるとは言い切れないわけだ。  同様の言葉に 「ポスト・トゥルース(脱・真実)」 があり、これは英オックスフォード英語辞典が昨年の流行語大賞に選んでいる。 それが本当に真実かどうかはもはや関心がなく、自分の価値観に近ければそれを「真実」としてしまうというものだ。  何が事実か、何が真実かはもう誰にも見分けがつかなくなってしまい、各々が自分なりの「オルタナティブ・ファクト」やら「ポスト・トゥルース」やらを見出す時代が来たのだ、というようなことを知識人は言う。  だが、あの「ファクト」もこの「ファクト」も何でもありということにしていいとは思えない。 むしろ、真実・トゥルースは必ずあるのだということで、戦わなければならない時代になっているのだとわしは思う。  そもそも「オルタナティブ・ファクト」というものは別に「トランプ現象」によって新たに生まれたものでも何でもなく、日本でもずっと昔からあったことだ。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!