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さくらさん のコメント

いつも楽しく読ませて頂いています。 
曾祖父の写真を見ると、明治時代を生きた方々の魂の凄みというか、時代背景のようなものが、一見するだけで伝わってきます。
だから、大東亜論の頭山翁をはじめとする偉人方は、どれほどの後光を放っていたのか、想像を絶するものがあります。
教育勅語を園児に暗唱させる景色は異様ですが、幼少期から古典にふれる機会は持った方が良いと、合点しました。
今週も、配信ありがとうございます。
No.99
81ヶ月前
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第232号 2017.7.18発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが見舞われたヘンテコな経験を疑似体験!?小説「わたくしの人たち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…『大東亜論』の第3部『明治日本を作った男達』が7月24日に発売される。自由民権運動興隆の様子を中心に描き、さらに当時各地の民権家たちが作成した「私擬憲法」について描き下ろした漫画を収録している。しかし明治の自由民権運動について知れば知るほど、ある疑問が大きく膨らんできた。それは、「はたして『近代化』とは、民主主義を発展させうるものなのだろうか?」という疑問だ。つい、前近代は「野蛮」であり、そこから次第に「文明化」していき民主主義を学んだかのように思ってしまいがちだが、そのイメージは正しいのだろうか? ※「泉美木蘭のトンデモ見聞録」…7月17日の産経新聞朝刊は、一面トップで獣医師会&石破茂をバッシングしていた。その内容はもはや小説である。産経新聞は安倍政権擁護のために「獣医師会&石破が既得権益を守るために結託している」と印象操作している。果たして「石破4条件」は何のために作られたのか?そして、産経&ネトウヨらが嬉々として言う「民進党ブーメラン」はどう考えるべきか? ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!最近の日本は9.11前後のアメリカと似ているのでは?格闘技をやってみたいと思ったことは?こだわりの「タレ」ってある?人生の中で印象に残っている「怖い人」は誰?悪法に対しても遵法すべき?和菓子と洋菓子、どちらが好き?AKB48総選挙に国費2800万円が使われた件をどう思う?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第237回「明治日本を作った男達」 2. しゃべらせてクリ!・第190回「へぽ~ん!なんて骨体の相合傘!の巻〈後編〉」 3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第41回「加計学園問題は、欲望優先の権力との戦いだ!」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 読者から寄せられた感想・ご要望など 7. 編集後記 第237回「明治日本を作った男達」 『大東亜論』の第3部 『明治日本を作った男達』 が7月24日に発売される(全国発売は26日頃)。  薩長藩閥政府の専制を倒さんと蜂起した士族たちの武力闘争は、明治10年(1877)西郷隆盛の西南戦争を最後に全て敗れ去り、生き残った者たちは武器を剣から言論に替え、自由民権運動を興していった。  その自由民権運動興隆の様子を中心に描いたのが『明治日本を作った男達』の物語であり、SAPIO誌の連載に加え、当時各地の民権家たちが作成した 「私擬憲法」 について描き下ろした漫画を収録している。  これを描くために明治の自由民権運動について調べていくと、知れば知るほど、ある疑問が大きく膨らんできた。  それは、 「はたして『近代化』とは、民主主義を発展させうるものなのだろうか?」 という疑問だ。   つい、前近代は「野蛮」であり、そこから次第に「文明化」していって民主主義を学んだかのように思ってしまいがちなのだが、そのイメージは正しいのだろうか?  明治初めの時代、政府は一刻も早く国を近代化・西洋化しようとして、鹿鳴館などというおかしなものまで作っていたが、そんな都会のごく一部を除き、日本中にはまだほとんど江戸時代と変わらない「前近代」の光景が広がっていた。   江戸時代には「国民」という概念もなかったろうから、まず人々に「国民」とか「国家」とはどういうものかを理解させるところから始めなければならなかったであろう。   その上で、これからは国民が政治を担わなければならないのだという意識を持たせ、民主主義というものを理解させるとなると、それはとてつもなく大変な作業だったはずだ。  しかもそのような啓蒙・教育をしようにも、現在のようなメディアもなかったのだ。  こんな状態から始めたのでは、民主主義を理解させるのに一世代や二世代くらいの時代の経過は必要じゃないかと、普通なら考えるだろう。   ところが実際には、西南戦争が終わった翌年にはもう自由民権運動が始まり、民主主義に基づく議会開設の要求が行われている。   そして『大東亜論』の主人公・頭山満らが所属した筑前共愛会は早くも明治13年(1880)に憲法草案を起草。   有名な「五日市憲法」も、その翌年に起草されている。  明治維新からたった十数年。黒船来航から数えても、30年にも満たない。何という早さだ!  近代化によって野蛮から次第に文明化して、優秀な日本人になっていったわけではない。その素養は、前近代のうちに培われていたのだ。  江戸時代の末期には、武士の教養はものすごいレベルに達していた。   武家の子供は、7歳くらいから『大学』『中庸』などを始めとして「四書五経」の素読を始める。  意味の理解はさておいて、文字を声を出して読みこなしていくことで、まず漢文を自由に読み下し、漢字の知識を増やしていくことができるのだ。  素読の次は暗誦である。森友学園の幼稚園の教育勅語暗誦のせいで、暗誦そのものの印象がかなり悪くなってしまったが、暗誦は古今東西を問わず、優れた教育方法として取り入れられてきたものだ。  例えばイギリスで最も繁栄したエリザベス女王の時代の教育は、ラテン語の文章の音読・暗唱を中心としていたというし、フランスでは今でも古典の詩歌を厳しく暗誦させていて、それが美しいフランス語を大切にする風土を形成している。   武士の子供は素読や暗誦を繰り返すことで、漢語を中心とした豊富な語彙を得て、正しい文法に基づく話し方が出来るようになったのだ。   そして14,5歳になると読みだけではなく、朱子学に基づいてその意味を教えられ、高度な論理的思考力を身につけていった。  
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!