• このエントリーをはてなブックマークに追加

四君子さん のコメント

 今号のライジングの感想を記します。

 私も、思わず「台湾論」をよみかえしました。
 「あさり」とか「日本精神」という語が、今の時代になって、私たち日本人へはねかってきているようです。
 広枝警部や森川巡査の話などを読み返していても。
 台湾の電車の中では、今でも読書が推進されているのでしょうか。
 「博打」を「投資」と言い直されている箇所も、ございましたが。

 当時の元台湾省長、宋楚瑜の地方への金銭ばらまき政策などを見ていると、加計学園などの問題ともかぶってまいります。
 私は蓮舫さんがとても気の毒でたまらない、と思います。お子さんのこともあったでしょうに。
(ただ、「銀魂」のパロディー位は許してあげてもよかったと思います。あれで印象操作や風評被害が起こるとは思わないので)。

 今回の蓮舫さん辞任劇では、何だか、明示から大正にかわる頃に起こった、軍部大臣現役武官制の弊害の話を思い出しました。
 一往解説すると、上原勇作という陸軍大臣が朝鮮半島に陸軍の二個師団を増設することを要請して、時の西園寺公望内閣が財政難を理由に拒否したため、上原は辞表を提出し、陸軍は後任の大臣を推挙しなかったため、(陸軍大臣、海軍大臣は現役の軍人でないといけないという制度があったので)第二次西園寺内閣は瓦解します。

 そのあと、第三次桂太郎内閣で、第一次護憲運動があって、となります。

 野田さんは蓮舫さんを困らせるために感じちゃう、ではない、幹事長を辞任したわけではないのでしょうが、原口とか今井とか松原の如き獅子身中の蟲が蓮舫おろしに利用した、という点で、この構造は非常に良く似ています。
 稲田朋美の突然の辞任劇、自衛隊の日報の話ともだぶってきそうです。

 なお、昨日、7月28日の東京新聞には、佐藤勝の「嫌な記憶」と題して、かつての鈴木宗男バッシングと、加計学園の問題がよく似ているという記事がのっておりました。
 これも、先の現役武官制同様、政府の方針に沿って行動したのに、レッテルをはられたとか、今治市でも立候補したのは加計学園だけだとか、虚実に基づいた記載がされています。
 京都産業大学の話はどこへ行ったのでしょうか。

 木蘭さんの記事についてもコメントしますが、政治家や官僚はアムネジアにかかるのがはやいみたいで、催眠術にでもかけられて、日々あらぬことを語っているのではないか、と感じられます。私もよく本とかDVDの置き場所とか忘れてしまいますが、それとはレベルが異なっているでしょう。それと、アメリカに四国租界でも作らせようとでもいうのでしょうか。
 私も「動物のお医者さん」は連載当時から好きでしたし、テレ朝のドラマも楽しく拝見させていただきましたが、佐々木倫子先生に対しても失礼に思えてなりません。
 かりに、佐々木先生にファンレターを出されたかたがいたとしたら、今回の加計学園の問題をどうとらえるのでしょうか。
 「銀の匙」についても。

 何だかまた長々としゃべりました。ご宥恕下さい。
 港町の今後も、かかっているので。
 私も、日本に帰化した人が首相になっても良い、と思います。
No.86
82ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第233号 2017.7.25発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが見舞われたヘンテコな経験を疑似体験!?小説「わたくしの人たち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…蓮舫の「二重国籍」騒動をきっかけに、『台湾論』を描いていた時の記憶が一気によみがえってきた。思えば『台湾論』を出版してからもう17年にもなる。『台湾論』を読んでおらず、台湾とはなにかを知らない人もずいぶん多くなっているだろう。蓮舫をバッシングしている知性ゼロのネトウヨは、中国と台湾の区別もつかず、台湾の歴史も全く知らない。蓮舫に対して情のかけらもなく「法解釈」だけで容赦なく責め立てている人間は、エセ保守・エセ日本人である! ※「泉美木蘭のトンデモ見聞録」…地位に恋々としがみつく安倍晋三に引きずられて、関係閣僚と関係官僚たちの白痴化が止まらない。「記憶にない」「記録がない」「承知していない」…こんな答弁を繰り返して恥ずかしくないのだろうか?加計学園問題、新たに公開された文章と閉会中審査から明らかになった事実を徹底検証!! ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!他の漫画家やお笑い芸人のギャグに「悔しい」と思うことってある?いつから日本は子供に対して不寛容な国になったの?「在学中に妊娠した女子は退学」をどう思う?おっさんになったら枯れた方が幸せ?親には「子どもにだけは頭を下げたくない」というプライドがある?最近好きな女芸人は?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第238回「日本と台湾、情のつながり」 2. しゃべらせてクリ!・第191回「しぎゃびー!ドタマかち割らんでクリ!ぽっくん正気ぶぁい!の巻〈前編〉」 3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第42回「加計学園~頭隠して全裸が見えている人たち」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 読者から寄せられた感想・ご要望など 7. 編集後記 第238回「日本と台湾、情のつながり」  蓮舫の「二重国籍」騒動をきっかけに、『台湾論』を描いていた時の記憶が一気によみがえってきて、先週の生放送でも30分以上かけて話した。  思えば『台湾論』を出版してからもう17年にもなる。『台湾論』を読んでおらず、台湾とはなにかを知らない人もずいぶん多くなっているだろう。  知性ゼロのネトウヨなど、中国と台湾の区別もつかず、蓮舫を中国人と思ってバッシングしているようだ。  そこで先週の生放送から、台湾に関する部分を編集してユーチューブにアップすることにした。  生放送の際に、有料部分だが無料で出していいだろうかと言ったら、「どうぞ無料で公開してください」というコメントが大量に流れてきた。皆さんの太っ腹に感謝する。   日本人が台湾に関する議論をする際、そこに一切の情が入らないというのは、絶対におかしい。  蓮舫をバッシングしている連中は情のかけらもなく、「法解釈」だけで容赦なく責め立てているが、わしはそれに非常に大きな違和感を覚える。   台湾は日本が統治したのだから、本当は最後まで責任を持たなければいけなかった。だが戦争に敗けたために、それが果たせなかったのだ。  台湾が日本の子供だとしたら、自分の子供を置き去りにして、孤児にして、親だけ逃げてしまったのだ。  これに後ろめたさを感じなくては、人として絶対におかしいではないか。  台湾には、戦後もずっと自分を日本人だと思って過ごしてきた人がいる。その中の一人が、蓮舫の父親だったのだ。   蓮舫は、今でも心の同胞というべき台湾人の娘である。かつて台湾を孤児にしてしまったことに責任を感じているならば、蓮舫を受け入れなければならない。それが日本人というものだろう。  それなのに、この騒ぎはなんだ!? 国籍、国籍としょうもないものにこだわっているが、 そもそも日本政府は台湾を「国」とは認めていないではないか。 国ではない「地域」の「国籍」って、一体何なんだ?   蓮舫の 「台湾国籍」 で騒いだ連中は、 「中華人民共和国」 と 「中華民国」 の 「二つの中国」 があると言っていることになるが、本当にそう主張する覚悟があるのだろうか?  だったら、日本政府にそう言ってみろと言いたい。 あくまでも「一つの中国」しか認めない中華人民共和国に追従して、台湾を国家として認めない弱腰の日本政府を、ぜひとも突き上げてもらいたいものだ。  普段は親・台湾の風を装っている産経新聞だって、公式には台湾を国とは認めていないはずだ。その証拠に、 産経もわしが台湾のブラックリストに乗せられた際には「入国禁止」ではなく 「入境禁止」 と報じていたのだ。  台湾当局が「台湾の 国家 と民族の尊厳を傷つけた」として「 出入国 移民法」に基づき「 入境 禁止」にしたなどと書いているが、これは完全に日本語としておかしいだろう。    産経新聞2001年3月3日付  
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!