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希蝶さん のコメント

 危殆(きたい)に違はず、外は雨です。天は我々を見放したか!
 みんな、選挙に行って、安倍や小池に鉄槌を下して欲しいです。

 今回のライジングの感想を久しぶりに記します。
 私にとっても「戦争論」は「情報」でした。
 ただ、昔読んだ和歌森大郎氏監修の漫画でも、満洲事変や日華(支那)事変、大東亜(太平洋)戦争のことを、欧米が先に同じことをしていただけで、日本が出遅れただけだ、というような視点はのっていました。
 あと、子供の頃、テレビで放映されていた戦争映画でも、加害者とかいう話はなく、軍隊を脱走して、満洲で自由に生きよう、とかいう話もあったような。
 ただ、空襲や原爆で悲慘な体験をしたから、もう戦争はやめよう、といった話はかなり見られました(決まって、8月頃に)。
 それと、私のかよっていた小学校では、高学年で「あたらしい憲法の話」のゲラ版を使いました。

 そして、例の教科書の「侵略」・「進出」問題が登場してからは、ご存じの通りです。

 だから、「戦争論」に記された史觀は非常に新鮮で、なおかつ列強のアジア・アフリカ、古くは新大陸侵掠の歴史を鑑みたら、納得のゆくものばかりでした。
 「アーロン收容所」や「War Informeation Program」とか、「撫順戦犯管理所」や南京大虐殺の写真が偽物だったとかいう話も初耳で。
 確か、「ラストエンペラー」の最後で、人民に弾劾される撫順の所長のことを、「この人はいい人だ」と溥儀が庇っていたとか思い出しもし、
 「百万人の英語」で国広さんが、南京事件で死んだ人はあまり居ないと記された本をよんで、その人の本は二度と買うまいと思った、と述べられていたのを聞いてもいたので。
 だから、こういう話は人に伝えないといけない、という思い込みをして、積極的に周囲にも話し、高校生とかにもいっぱい話しました。
 今思うと、ネトウヨ育成の手伝いをしていたのだろうと、思います。

 だから、「戦争論2」の冒頭で、同時多発テロで、よしりん先生が痛快に感じた、とおっしゃられていたのが、意外でした。
 私は、その時の合衆国の犧牲者も、パレスティナで無慘に殺されている人たちも、同等にかわいそうだ、と感じます。
 ただ、アーロンの話もそうですが、原発投下が人類史上稀にない大虐殺だ、という意見は「戦争論」を読んだ当事もその通りだと思いますし、日本各地への空襲も、民間人虐殺であるということも。
 「この世界の片隅に」でも、不発弾の話があったし(あれは、とても見てられなかった)。
No.167
86ヶ月前
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第244号 2017.10.17発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしの人たち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…来年で『新ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論』の出版から20年になる。20年も経つと、もう若い世代で読んでいる人は相当少なくなっているだろうし、読んだ人も、その記憶はかなり薄れているだろう。そんな状況に乗じて、「『戦争論』がネトウヨを生んだ!」というデマの流布にいそしむ悪質なライターもいるようだ。当時、なぜ『戦争論』を描いたのか?主テーマは何だったのか?ネトウヨは『戦争論』の何を読んだのか?? ※「泉美木蘭のトンデモ見聞録」…各社の衆院選中盤情勢調査によると、立憲民主党の勢いが増して40議席台確保の見通しだが、「自公で300議席超す勢い」「自民党単独で300議席」という予測もある。しかし毎日新聞の世論調査によると、安倍首相の続投について「よいとは思わない」が47%で、「よいと思う」の37%を上回っている。安倍首相に対する国民の不信感は根深い。争点は、やはり、≪安倍首相のままで良いのか?≫≪安倍首相による権力の私物化を許すのか?≫であるべきだ! ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!無効票は政治への意見表明になる?無関心な民衆を選挙に行かせる方法は?北朝鮮と日米の交戦があった場合に、拉致被害者が人質にされる可能性は?『葉隠』に対してどんな感想を持ってる?才能と性欲は比例するもの?信じていた「おまじない」ってある?ジビエって好き?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第249回「『戦争論』再考」 2. しゃべらせてクリ!・第202回「秋深し、おでん味わう季節ぶぁい!の巻〈後編〉」 3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第53回「争点は『安倍晋三』! 権力の私物化を許すな!」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第249回「『戦争論』再考」  来年で『新ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論』の出版から20年になるらしい。トッキーが言っていた。  20年も経つと、もう若い世代で読んでいる人は相当少なくなっているだろうし、読んだ人も、その記憶はかなり薄れているだろう。  そんな状況に乗じて、「『戦争論』がネトウヨを生んだ!」というデマの流布にいそしむ悪質なライターもいるようで、トッキーに袋叩きにあっている。  トッキーから「ロックオン」された獲物は気の毒だ。絶対に逃げられないし、油汗かいて静まり返るしかない。最後は毒牙にかかって狂い死ぬのがオチだ。  来年は20周年を機に、『戦争論』の意義を再確認する連載を某雑誌でやることになった。面白いことになろう。  わしの子供時代、寺の住職をしていたわしの祖父や、そこに集まって来る祖父の戦友たちは誰も、俺たちは戦争に行って悪いことをしたなどとは言っていなかった。  ただ、死んでしまった戦友たちのことは心のどこかに澱のように残しつつ、生き残った戦友同士が集まって、あの時は大変だったなあ、こんなこともあったなあと笑いながら話していて、そんな様子をわしは幼少時に見ていたのだ。  当時は、祖父の戦友で俳優の加東大介氏が書いた『南の島に雪が降る』が大ヒットして、ブームになっていた。  戦争末期、ニューギニア・マノクワリで、補給も絶えて戦闘どころか生きるのがやっとという状況の中、加東氏が率い、祖父がその一員を務めていた演劇部隊の芝居が、兵隊たちの唯一の生きる支えとなっていた。 『南の島に雪が降る』はその体験記で、加東氏自らの主演で映画化され、舞台にもなり、舞台中継をテレビで放映していたので、わしはそれを何度も見た記憶がある。    舞台に冬の情景が作られ、一面の銀世界に雪が降り、それを見た東北の兵隊たちがみんな泣いているシーンは、テレビで見てものすごく感激した覚えがある。それで後に『戦争論』で描いたその場面は、当時感じたインパクトをそのまま再現したようなものになった。  トッキーによると、小説ではもっと淡白らしいが、わしの印象が強烈だったので、漫画の方がインパクトが強いらしい。  わしはそんな祖父たちを子供の頃に見て、思い入れを持って育ってきた。ところがそれにもかかわらず、中学・高校に進んだ頃にはマスコミが旧日本軍の「加害」だの「暴虐」だのを責め立てる論調一色になっていたものだから、つい流されてしまい、うちの祖父も悪いことをしたのかな、中国人を斬り殺してきたんだろうかとも思っていた。  そしてさらに時間が経つと、あの時は若かったなあ、祖父たちは戦争で悪いことをしたなんて何も言っていなかったのに、疑って済まなかったなあという気持ちが湧いてきた。  90年代に入ると、戦時中の日本人を単に悪人にしてしまう「自虐史観」は極みに達した。従軍慰安婦問題は、祖父虐待に等しいと感じた。  わしはそんな当時の風潮に対し、大して戦略的に重要でもない南の島に送られて、補給も途絶え、月に一度の芝居見物を楽しみにしながら、無残に餓死してしまった人だっている若者もいたのに、彼らを無視して、日本兵はすべて悪とするのはおかしいと感じた。それで『戦争論』を描こうと決意したのだ。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!