希蝶さん のコメント
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第250号 2017.12.12発行 「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしの人たち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…政府は8日の閣議で、天皇陛下の退位日を平成31年(2019)4月30日と定める政令を正式決定した。そんな中、「週刊新潮(12月14日号)」に、『「安倍官邸」に御恨み骨髄「天皇陛下」』という、過激ともいえる表現をつけたタイトルの記事が載った。「御恨み骨髄」との表現は、記事に登場する侍従職関係者の話に由来している。〈皇室会議は茶番!〉〈女性宮家も泡と消えた!!〉と書かれた記事から読み取れる、天皇陛下の御真意とは?
※「泉美木蘭のトンデモ見聞録」…安倍首相の太鼓持ち・小川榮太郎氏による著書「徹底検証 『森友・加計事件』朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪」。先週も一部を紹介したが、安倍首相による国家システムの私物化を、なんとかして擁護しようとトンチの数々をひねり出したこの安倍LOVEあふれる“作品”には、呆れるしかない屁理屈の数々が綴られている。いち早くインチキに気付く目を養っておこう!
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!「女、子供」という言い方は男尊女卑?「女優・男優」ではなく「俳優」と言うのはポリコレ?「男女関係は当人同士の問題」と言うとき、親や子供も含まれる?生活保護バッシングに加担している人の真意とは?印象に残っている男優は誰?「出オチ」という言葉で何を連想する?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第256回「陛下御恨み骨髄」
2. しゃべらせてクリ!・第208回「カメたちがんばれ!ぽっくん体重増量中!の巻〈後編〉」
3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第60回「ポスト・トゥルース政治のバイブル“モリカケ逃れ”トンデモ本2」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 編集後記
第256回「陛下御恨み骨髄」 政府は8日の閣議で、天皇陛下の退位日を平成31年(2019)4月30日と定める政令を正式決定した。
12月1日の皇室会議の結果を踏まえて、という体にはしているが、 公表された「議事概要」にも、皇室会議で具体的に誰が何を発言したか、政府案に対する異論は出たのかといった点は一切記載されていない。
安倍政権は当初、皇室会議の開催自体に頑強に抵抗していたが、それが通らないとなると、皇室会議を「ブラックボックス」にして、骨抜きにしてしまったのだ。
会議にはメンバーではない菅官房長官が出席して、本来会議を取りまとめる事務方トップである宮内庁長官が座るべき位置に陣取った。 メンバー以外の人物が陪席すること自体は禁じられていないが、会議の輪に入るのは完全なルール違反である。
会議では、出席者全員が一通り意見を述べた後、安倍と菅が別室に退席し、戻って来ると 採決も取らず、政府案通りに決定すると通告して終えてしまった という。皇族2名と立法・司法のトップも集まった皇室会議を完全にコケにして、会議の体もなさない状態にして強引に決めてしまったのだ。
そして政府は新天皇即位の5月1日を休日にすることで、この年のゴールデンウィークを「10連休」にする方針だという。
天皇陛下のご意思であることが明らかである「3月31日退位」を無視して1か月遅らせた理由には、「10連休」を作って国民のウケを取ることがあったようだ。
これだけでも、ここまで天皇陛下を蔑ろにした話はないのだが、まだ他にも1か月遅らせた理由が推測されている。「選挙対策」だ。多くの人が指摘しているが、例えば女性セブン12月21日号では政治ジャーナリストがこう語っている。
「新時代の幕開けからわずか3か月ほど後の’19年夏には、参院選が控えています。もし、その年初頭の通常国会で安倍首相が悲願とする憲法改正案が提出されれば、改正への国民投票は参院選とのダブル投票になる。
安倍首相は、退位を1か月遅らせることで、国民的なイベントの高揚感を世間に残したまま選挙に臨もうとしたのではないでしょうか」
安倍晋三は、天皇陛下を自分に都合よく利用すること以外、一切考えていないのだ。
そんな中、週刊新潮12月14日号に、 『「安倍官邸」に御恨み骨髄「天皇陛下」』 という、過激ともいえる表現をつけたタイトルの記事が載った。
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
今号のライジングの感想です。
「ゴーマニズム宣言」第256回「陛下御恨み骨髄」
正直、4月30日と5月1日は出社できたら、と思ひました(今のところにゐられるか否かは分かりませんが)。
官房長官といふ人は、きっと回りの人を煙にまけるくらゐ、話し方や人の扱ひがうまいのでせう。だから、皇室会議参加者に何となく紛れ込み、をしみなく、指導権を奪ふことができるのかもしれません。
いづれにしても、人を莫迦にした話です。ただ、「会議」を開きました、といふ実績がほしいだけ。年少の幼児みたい(かういふいひかたも、ポリこれにひっかかるんでせうか?)。
トッキーさんがブログで述べてゐる話もさもありなむ、と思ひました。論語、郷党篇の「鞠躬如(きくきゅうじょ)」云々の下りを安倍は読んで、勉強しなほしてほしいと願ひます(ロボコップ3のあのシーンだけは良かった。日本を莫迦にした映画だけれども。※ただし、貧民の描写には胸に迫るものがあった)
形から這入るのも重要ですが、形に縛られるだけでは駄目で(以前あげた、菊池寬の短篇がよい例)、知らず知らずのうちに形だけになってしまふこともあるのだ、といふことに警戒しないといけないのでは、と思ひました。
「トンデモ見聞録」第60回「ポスト・トゥルース政治のバイブル“モリカケ逃れ”トンデモ本2」
競争といふと、このところ騷がれてゐるリニアの受注の問題を思ひうかべますが、企業間のスクープ合戦にも、利点があるのかな、と思ひました。
ちなみに、あのニュースに隠れて目立たなくなりましたが、「羽沢横浜国大駅」の通る神奈川東部方面線は、実はJRのはうから相鉄に直通の話があり、それに東急が(危機感を覚えたのでせうか)後から便乗して、新横浜駅を経由する連絡線を建設する、といった経緯だった筈です(ただし、計画そのものは、かなり前からあり、そこでは、鎌倉時代の畠山重忠臨終の地である鶴ヶ峰といふ駅に接続する予定でした。知人の母親が、うちのはうを通れば良い、とよくこぼしてゐました)
さう考へると、決して競争は激化・過剩になりさへしなければ、決して悪いものではなく、、むしろ切磋琢磨して、良い相乗効果を生み出すともいへるのでせう。この加計学園の場合も、アニメなどのTV番組でも。PCゲームなども。
しかし、それを上層部の意向で短縮させられたNHKのかたがたは、非常に無念だったらうとお察しいたします。松本清張さんのミステリーにでもありさうな話ですね。
本当に、NHKと朝日が手を組んで、安倍を倒さう、といふのなら、薩長同盟みたいで、非常に感動的でもあるのですが。
とはいへ、告白しますが、私もその、「をがは」なんちゃらを完全に笑へないのは、有本香氏について、同じことを思ってしまったからです。彼女がすべての黒幕で、日本会議とやらと組んで、先生がたへの妨碍工作をしてゐる、といふまるで中二病者のやうな妄想をいだいてしまひました。
ツイッターで恥をかかされたことや、チベットのことなどを根に持って。
多分、鷹野三四あたりとイメージがダブってゐるのでせう。こんな程度です。個人の考へることなんて。
だから、このまへの騷動の時も、真っ先に、これは「道場」の方がターゲットで、山尾さんのはうはおまけではないとしても、かなり効果のある行きがけの駄賃だと感じたのです。
なぼ、シャーロック・ホームズもので、「彼」といへば、モリアーティー教授です。
くだらない話で、すみませんでした。でも、なんとか間に合ひました。
リニアなんてつくらないで、被災地の復興や、廃線の復活・指定解除・地域にあった新線建設をして貰ひたいものです。未成線の建設も。
「直虎」、無事完結して良かったです。最後は何だか萬千代のはうが主人公になってしまひましたが。
それでは、次号を期待します。
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