• このエントリーをはてなブックマークに追加

M.Oさん のコメント

userPhoto
M.O
時浦さんがあらたにロックオンしたKAZUYAなるユーチューバー、そしてロックオンされ続けている柴山昌彦の妄言・暴言には唖然としますが、彼らに共通しているのは「思い上がり」を極めきった上での「社会との断絶」ではないか、と思います。
言論で稼ぐユーチューバーなんて、ネトウヨの支持なくしては成り立たない存在ですから、当然ながら普段からネットしか見ていないでしょう。
それはまさに「社会のヨコ軸」との接点が失われている状態ですが、その代替となっているのが「ネット界」との繋がりです。
実際にそこでネトウヨ共に認められているのですから、己の言論に自信を持っているというのは想像に難くありません。
そうなると、「ネットこそが真実を伝えている」という盲信にいまだに囚われ続け、現実社会の世論よりも電脳社会のネット世論の方が「優れたもの」とみなして、「ネット引きこもり」になってしまうのですね。

KAZUYAを始めとするネトウヨは、自分の頭で考えた意見を吐くことはありません。
あくまで「ネット世論」に受け入れられるような意見を紡ぎ出しているのみです。
つまり、「個」なんか持っていなくて、「ネット界」という巨大な虚構組織に融解しているだけなのですね。
当然ながら「ネット界」を最上の価値として信奉しているので、それに相対する存在は上から目線で平気で否定できてしまうのです。
KAZUYAが小林先生を否定する根拠は、突き詰めれば単に「ネット世論では、そうなっているから」という言い分に収束するような気がします。

能力のないネトウヨが、雑誌連載を任されているという事実はまさに「ネトウヨバブル」としか言い様がありませんが、そんな現象が長く続くはずもないのは明白で、旬が過ぎれば簡単にポイ捨てされます。
KAZUYAには、それが分かっていないのでしょうねえ。
自分の能力だけで現在の地位にある、と思い込んでいるのでしょうねえ。

同じ事が、柴山昌彦にも言えるのではないかと思います。
柴山の議員としての経歴、男性固執派となったきっかけなどは、面倒なので調べていませんが、要は安倍政権という勝ち馬の尻に乗っているだけの存在でしょう。
安倍晋三についていけば、この先20年近く(!)は安泰、と思い込んでいるのかもしれません。
現実社会の有権者の声に耳を傾けることがないのですから、まさに「社会とのヨコ軸」との接点が失われているわけで、ひたすら安倍晋三を信奉し、男系に固執し続けるのでしょう。
それをサポートしてくれたのが、ツイッターによる「ネット界」との繋がりです。
実際にそこでネトウヨ共に認められているのですから、己の言論に自信を持っているというのは想像に難くありません。

つまり、柴山も「個」なんか持っていなくて、「親・安倍」と「ネット界」というチンケで巨大な虚構組織に融解しているだけなのですね。
当然ながら「親・安倍」と「ネット界」を最上の価値として信奉しているので、それに相対する存在は上から目線で平気で否定できてしまうのです。
柴山が男系固執派である理由は、「ネットで支持されている竹田恒泰がそう言っているから」という言い分に収束するような気がします。

こんな柴山が党の要職に就いているという事実はまさに「安倍バブル」としか言い様がありませんが、安倍政権もいずれは終焉するのですから、その後は簡単にポイ捨てされます。
柴山には、それが分かっていないのでしょうねえ。
自分の能力だけで現在の地位にある、と思い込んでいるのでしょうねえ。

ただし、柴山は公人として発言の影響力はKAZUYAよりは遥かに大きい立場にあります。
ツイッターでの発言も、「公的な発言」とみなされます。
有権者に対して「あなたよりマシ」「クズ」と言い放ったという事実は非常に大きいですね。
政権交代して、柴山が党執行部から外されたとしても(あるいは落選したとしても)、こうした暴言や男系固執発言という事実は消えません。
その「重さ」を全く理解していないようですね。
まさにやっかいな「実行力のあるバカ」だと思います。
No.107
77ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第251号 2017.12.19発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしの人たち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…朝日新聞13日夕刊に載った、塩倉裕編集委員による論壇時評「(回顧2017)論壇 忍び寄る権威主義に危機感」は、興味深い記事だった。「忍び寄る権威主義」とは何か?「民主主義に代わる政治体制としての『権威主義』」とは、どういうものか?安倍政権が議会も民主主義も憲法も全て無視して好き勝手やっていても、そのことに対して強い批判も上がらなくなっている原因を徹底分析! ※「泉美木蘭のトンデモ見聞録」…今月15日、共同通信本社で地方紙の編集局長を集めた会議が開かれ、安倍首相が出席しスピーチした。例によって「アベノミクスによって経済状況が改善されている」と自画自賛。さらに最高権力者という立場にありながら、報道機関の方針に注文を付けるという驚くべき発言まで。地方各地の報道幹部を集めた場で語ったこととは? ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!女心が全く分からず結婚生活にストレスを感じる…夫婦円満の秘訣を教えて! 米軍ヘリ部品落下事故で、なぜか保育園側に誹謗中傷が殺到した件をどう思う? 皇族をユーモアのネタにする行為はアリ?「怖い夢」を見ることはある?一番良いと思う脇役は?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第257回「政治体制としての権威主義に堕した国民」 2. しゃべらせてクリ!・第209回「輝く?しゃべクリアワード2017!」 3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第61回「権力とメディアと若者のステレオタイプ考察」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第257回「政治体制としての権威主義に堕した国民」  朝日新聞13日夕刊に載った、塩倉裕編集委員による論壇時評「(回顧2017)論壇 忍び寄る権威主義に危機感」は、興味深い記事だった。 「忍び寄る権威主義」とは何か?  そもそも「権威主義」とは、わしが『ゴーマニズム宣言』のスタート時から一貫して批判してきたものである。   権威と権威主義は違う。天皇のように、本当の権威(普遍的な秩序と信頼の要)は必要である。   それに対して権威主義とは、権威とされたもの(普遍性がなく信頼性も怪しい)を絶対視し、盲従することをいう。  形骸化した権威や、単なる権力に対しては「王様は裸だ!」と言わなければならないのだ。  最初の『ゴー宣』の単行本の帯には「権威よ死ね!!」と書かれていた。編集者が考えたコピーだが、これはあくまでも「権威主義」はダメだという意味で使ったのである。  記事ではまず、「世界」2月号に掲載されたロベルト・ステファン・フォアらの論考を紹介する。  北米や西欧の成熟した民主主義国で、民主主義に代わる政治体制としての「権威主義」の支持に前向きな市民が増え、「軍による統治がよい」「議会や選挙を顧みない強いリーダーが望ましい」と考える人も増加している。フォアらはそう主張した。 「民主主義に代わる政治体制としての『権威主義』」 とは、どういうものか。   政治の場における「権威主義」 とは、 「支配関係を価値の優越者 (上級者) と下級者との縦の関係において構成していこうとする秩序原理および行動様式」 (ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)のことをいう。  記事には 「軍による統治がよい」「議会や選挙を顧みない強いリーダーが望ましい」 と考える人が増加しているとあるが、このような、上からの権威の支配に対して下の者たちが服従するという構造が、まさに 政治体制としての「権威主義」 である。  要するに 政治体制としての「権威主義」 とは「非自由主義」「非民主主義」であり、「独裁主義」「専制主義」「全体主義」などはこれに含まれるのだ。  塩倉編集委員は、こう感想を述べる。  どれだけ政治への不信が強まっても「民主主義の国で暮らすこと」の価値までが否定されることはないだろう――そうした楽観を揺さぶる論考だった。  もうお気づきだろうが、これは北米や西欧に限った話ではない。   日本でも、安倍政権が議会も民主主義も憲法も全て無視して好き勝手やっているが、そのことに対して強い批判も上がらなくなっている。   むしろ「議会や選挙を顧みない強いリーダーが望ましい」とでも言わんばかりに、政権に高支持率を与えているという状況ではないか。  日本もすでに権威主義になっており、強いリーダーにただ付き従っていた方がいい、民主主義でなくてもいいという感覚が確実に広がっているのだ。  一方、「権威主義」とよく似たものに 「パターナリズム(paternalism)」 がある。これは強い立場の者が、弱い立場の者の利益になるとして当人の意思を問わずにその行動に介入したり、干渉したりすることをいう。「paternal」は「父の、父らしい」という意味。念のため言っとくが、「パターン化(patterning)」とは全く関係ない。   パターナリズムは、日本語では「父権主義」などと訳される。もともとは 、未熟な 子供の ため にいろいろ世話を焼く父親に由来する言葉だ。  こういう父権主義的傾向というのは、ある意味『ゴーマニズム宣言』にずっとあったものともいえる。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!