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つぼきちさん のコメント

私も発達障害なんですが、40代後半の私の頃は全くもって
発達障害という概念がなく、誰からも理解されませんでした。
親も学校も問題行動を起こす、厄介な子どもと認識してましたし。
発達障害の辛さは、明らかに脳の機能や働きが他人と異なり
不自由しているのに、
誰からも、その違いが理解されない点です。
見た目が普通の人と変わりないからです。
高校のころ、自分が壊れているような衝動にかられて
親に相談しました。母親は心理学の本を買ってくれましたが
当時発達障害は一般的ではなく、なんの足しにもなりませんでした。
でも母親は手を差し伸べてくれました。
20代になると、周囲との軋轢から精神疾患を患いました。
発達障害からくる、社会不適応が原因でした。
私は長男でしたが、自分と同じ不幸なこどもを作りたくなかったので、
子供はあきらめました。

40代後半の弟も、社会不適応と人間関係から20代で統合失調症になりましたから、
おそらく遺伝です。

人間は親を選べません、性別も生まれる家も、これを占いでは「宿命」といいます。
人間の努力で変えられるものを「運命」といいます。
私は、40代で自分が発達障害であることに気が付き、精神障碍者手帳の
交付も受け、運命を受け入れ、健常者の助けを得て、現場で結果を残せている
稀有な存在ですが、自身の宿命を恨み、運命に翻弄される方も当然出ます。

私が道を迷わなかったのは、職場に理解があったからです。
あと、小林先生の一連の名著の影響があります。
よしりん辻説法の一説に、なににも縛られていない
人間は獣と同じだというお話がのってましたが、
全く同感です。

うちの弟は職場を転々とし、ひきこもっています。
何にも縛られず、親を奴隷にして、
獣のように生きています。私にも敵意を向けています。

発達障害は家族も、本人も地獄です。
No.33
78ヶ月前
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第273号 2018.6.19発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしの人たち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…6月9日、神奈川県内を走行中の東海道新幹線のぞみの車内で、乗客3人が殺傷される事件が起きた。犯人の22歳男性は人間関係がうまく築けず疎外され、日頃から「俺なんて価値のない人間だ。自殺したい」と自暴自棄になっていたという。そうさせた社会が悪い、犯人も被害者であるかのような言説は大嫌いであるが、今回の事件に関しては、犯人について考えておかなければならないことがある。犯人は「発達障害」だったという報道があるのだ。もちろん、発達障害の人間は凶悪犯罪を起こす可能性が高いなどという事実はなく、そんな偏見があってはならない。だからこそ、偏見を取り除くためにも発達障害についての正確な知識を持ち、これと事件に関連があったのかなかったのかを明らかにする必要がある。 ※「泉美木蘭のトンデモ見聞録」…芸術家と偏執性シリーズ、今回はアウトサイダー・アートとして発見され世界に衝撃を与えた人物、ヘンリー・ダーガーを紹介!81年間の生涯を孤独のままで過ごし、周囲の人間からは「狂人」「みすぼらしいじいさん」として見られ続けた彼だが、実はとてつもない才能の持ち主だった。ありとあらゆる場面に“権利”や“保護”が叫ばれる時代、果たして“表現=「生」”になっている人々の存在をどう考えるべきだろうか? ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!年配者の自動車事故や議員の定年など“引き際”についてどう考えるべき?文科相からの祝辞を「公権力とは距離を保つのが正しい振る舞い」として辞退した是枝監督をどう思う?新元号の公表が施行1ヶ月前となるのは大丈夫?今までで一番質素な料理と、一番贅沢な料理は何?今年のAKB総選挙をどう見た?受動喫煙対策が一気に整備されつつあるのは東京オリンピックの功績?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第281回「犯罪と親の責任 悪魔を誰が育てたか?」 2. しゃべらせてクリ!・第231回「御坊家総出で、すいま千円~!の巻〈前編〉」 3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第85回「芸術家と偏執性~ヘンリー・ダーガー編」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第281回「犯罪と親の責任 悪魔を誰が育てたか?」  6月9日、神奈川県内を走行中の東海道新幹線のぞみの車内で、乗客3人が殺傷される事件が起きた。  犯人の22歳男性は日頃から 「俺なんて価値のない人間だ。自殺したい」 と話していて、 「誰でもいい」 から人を殺そうと、なたとナイフを買い込んで新幹線に乗り込んだ。  そして隣席の20代女性に無言でいきなり切りつけ、さらに通路を挟んで左隣の席にいた別の20代女性にも切りつけた。  それを二つ後ろの席に座っていた38歳の会社員・ 梅田耕太郎 さんが制止してもみ合いになり、女性二人はその隙に逃げて軽傷で済んだ。  だが、梅田さんは殺害されてしまった。  警官が車内に突入した時、犯人は梅田さんに馬乗りになり、なおも無言で切りつけ続けていたといい、梅田さんは首に致命傷と見られる長く深い傷があった他、数十カ所もの傷があったという。   自分の命を犠牲にして、若い女性二人を含む多くの乗客を救った梅田耕太郎さんの名は、英雄として末永く顕彰しなければならない。  一方で、この卑劣な犯人は絶対に死刑にすべきだ。殺されたのが一人だけだから死刑を回避するなんてことはあってはいけない。この事件の裁判だったら、わしはどんなに忙しくても、裁判員を引き受けたっていい!  こういう事件が起きると、殺された梅田さんやその遺族、襲われた乗客の心情といったものを無視して、真っ先に犯人に同情する者がいる。   犯人が凶行に及んだのは、そうさせた社会が悪いのだと、まるで犯人も被害者であるかのようなことを言い始めるような言説は、わしは大嫌いである。  とはいうものの、今回の事件に関しては、犯人の小島一朗(本当は名前も出したくないくらいだが)についても言っておかなければならないことがある。  というのも、小島は 「発達障害」 だったという報道があるからだ。   事件と「発達障害」との関連が明らかになっていない時点で、その診断名や精神科の受診歴が報道されたことには、偏見を助長する恐れがあると懸念を示す声が上がっている。   もちろん、発達障害の人間は凶悪犯罪を起こす可能性が高いなどという事実はなく、そんな偏見があってはならない。  だからこそ、偏見を取り除くためにも発達障害についての正確な知識を持ち、これと事件に関連があったのか、なかったのかを明らかにする必要がある。  発達障害とは、脳の発達・機能が多くの人とは異なっていて、社会生活や日常生活に困難を生じる状態をいう。  映画『レインマン』のような、古典的な自閉症なら見てわかりやすいが、今では脳障害の幅はもっと広いことが知られるようになってきた。 一見しただけでは障害を抱えているとは思えない人が起こすトラブルの原因が、実は脳の発達・機能の障害にあったというケースは、かなり多いのである。  発達障害は生まれつきのもので、遺伝的要因が大きく関係していることがわかっているが、まだ原因ははっきりと解明されてはいない。その特性は幼少時から存在し、生涯続く。大人になってから発症するということはなく、成長して治癒することもない。  発達障害にはASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群)、ADHD(注意欠如多動性障害)、LD(学習障害、限局性学習症)などの種類があるが、その判断は微妙で、診断名が併存する場合も多く、同じ症状でも医師によって診断名が異なることも珍しくないらしい。  そして、 小島は5歳の頃に 「アスペルガー症候群」 の疑いを指摘されていたという。  
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!