• このエントリーをはてなブックマークに追加

皿うどんボンバーさん のコメント

今週も配信ありがとうございます!
お疲れ様です。

「トンデモ見聞録」読みました。
私は「ロバート・キャパ」のことを最初に意識したのは、
1980年の映画「野獣死すべし」を数年後に見た時からでした。
ラストシーンが「ロバート・キャパ」の「崩れ落ちる兵士」からのものだと、後で知った時からでした。

「フリードマン」って、ユダヤ人に多い姓だったんですね。
私はロックが好きなのですが、フリードマンというと、マーティ・フリードマンを思い出します。
しかし、ロバート・キャパ(アンドレ)の友人と岡本太郎がここで繋がっていたことにもびっくりです。
そして、二人のぶちかましたハッタリで誕生した「ロバート・キャパ」という存在に、改めて痺れます。

「崩れ落ちる兵士」の写真のいきさつを知った上でも、
この二人が人生を賭けたハッタリが「世に残したインパクト」が嘘になる訳でもなく、
彼らの想いがあればこそのものだったのでしょう。
勿論、世に出た写真が検証される時に「それが歴史的資料として、本当に正しいかどうか」ということは、
撮影者の人生とは別に検証されるべきことです。

しかし、その写真の歴史的資料としての真偽とは別に、
その写真の芸術的価値もあるでしょうし、
撮影者の人生もあるのだと思います。

それが重なる場合もありますし、齟齬がある場合もある、
それはケースバイケースだろうなと。

また、ロバート・キャパ(アンドレ)も、ゲルダも、
撮影に命を懸けていて、戦場カメラマンとして命を落としたという事実は、
二人のハッタリがあったとしても、揺ぎない事実です。

世に名を残す手段としての「ハッタリ」だったとしても、
そのハッタリを作り出す為に必死になった結果、
彼らは「ホンモノ」になっていたということなんだろうなと思います。

これが史実であるということが、何というか、カッコいいなと。
ハッタリをかましているうちに、ホンモノになる、というキャラが、
自分として大好きなこともあるのかもしれません。


「ゴー宣」読みました。

西日本の豪雨災害は甚大で、中でも広島・岡山方面の被害はとても大きいということを耳にします。
実際に、被害が大きい地域に住んでいる知人もいます。
被害に遭われた方々、被害の大きい地域近辺にお住いの方々に、お見舞い申し上げます。
被害地域の一日も早い復旧をお祈りしております。

その一方で、大きなニュースが報じられる中で、
考えておくべきニュースがあまり報じられなかったり、報道量が著しく少なかったりすることもまた事実です。
これは、災害の時だけでなく、サッカーや相撲の話題でニュースがそればかりになっていた時もまたそうですし、
不倫のニュースや、芸能スキャンダルで、考えておかねばならないニュースが殆ど注目されない、ということもよくあることだなと改めて思います。

麻生大臣の発言を見て、思い出すのが、
森喜朗元首相がかつて選挙の時に言っていた「無党派層は寝ててくれればいい」という発言です。
発言の主旨・ニュアンス共に似ているように思います。

しかし、私自身のことを振り返ってみると、
新聞は一応、とってはいるのですが(読売新聞)、
生ゴミの包装紙用になっているような感じです(汗)。
同居の要介護の父が、ボケ防止の為に新聞を読みたい、と言っているので、
とっているようなものですが、
父も読んだり読まなかったりな感じです。

後は自分自身は、テレビのニュースが主で、
ネットは偏っているという意識があるので、
なるべく見過ぎないようにしてはいるのですが・・・。

そんな自分も、かつては新聞の読者欄に投稿したりしていました。
ゴー宣の影響でした。
最初のSPA!での連載の時、その後、SAPIOに移ったばかりの頃まで、そういう習慣がありました。
それが、いつしか、ネットが普及するにつれて、ネットの堕落に飲み込まれていった感じです(汗)。

リテラシー能力を磨くという事は、どんどん大事になっていくことなのだと改めて思いました。
長文を読解出来る能力を磨き続けるということは大事です。
その意味で、ネットの利便性に堕落的に飲み込まれてしまいがちだった世代よりも、
ネットリテラシー教育を受けて育った若い世代の方が、
まだ抵抗を持っている率が高いかもしれません。

安倍政権の「印象操作はやめてください」という言い方は、
自分達がまさに「印象操作をしている」という自覚が強くあるからこそ、
出て来る台詞なのかもしれません。

まさに、安倍政権は、ニヒリズムが生んだ政権でもありますし、
現代の世の歪みが顕れた政権でもあると思います。

小林先生は。麻生大臣について、この章で批判はしてはいますが、
麻生太郎という人物全体については、
憎めないところと、主張によっては批判せざるを得ないところがあるのだろうなと改めて思いました。
以前、ネトウヨに堕した議員として挙げた西田昌司議員についても、そうなのかな、と。
勿論、人の評価というのは多面的なところがあると思いますし、
ある面では評価できても、別の面では評価できない、というところがあると思います。

なんだか偉そうにスミマセン(汗)。

しかし、以前であれば、森喜朗元総理の「日本は「神の国」」発言を叩くマスコミはおかしい、と批判したというところもあるように、
評価するところがある政治家でも、批判するべきところは、批判しなければなりません。
麻生大臣は、安倍内閣の閣僚でもありますし、
公文書改竄事件を犯して、役人を死に追いやっていながら、
なお縁故主義に固執して嘘に嘘を重ね続けている、
それを立場上、守らざるを得ないところがあるとしても、
それが道義的に間違っていたら、
主権者たる国民として、糺していかなければなりません。

それは、国民の主権者としての責任を伴いながら、ということです。
無責任な放言のままでは、麻生大臣に言い返されることもあるでしょう。


追伸:Q&A回答ありがとうございます。
先生の大好物、本当に頭を使う御仕事の分、甘いものが大好きなのだなと改めて思いました。
他の方々のQ&Aで印象に残ったのは、キンプリの話から、
小林先生の若い頃に影響を受けたミュージシャンの話になったところです。
私も、ジャニーズでは平成以降だとKinKi Kidsの歌は好きです。
グループサウンズは、従姉が大好きで、GSを小学校の頃に聞いていた従姉の影響で、
いろいろと聞かせてもらいました。マイナーなGSもたくさん聞きました。(ザ・ジェノバとか)
「ザ・タイガース」は「僕のマリー」とか「花の首飾り」とか「君だけに愛を」とか好きでした。
世代的には、ジュリーは、ソロになってからがリアルタイムでしたが。

あと、時浦さんが挙げておられたドワンゴの対応については、首を傾げざるを得ません。
機械的・表面的な言葉狩りをやって、そこには人の判断は無し・・・ディストピア一直線としか言いようがありません。
No.39
70ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第276号 2018.7.10発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしの人たち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「泉美木蘭のトンデモ見聞録」…今回は、世界中の戦争報道に多大な影響を与えた20世紀を代表する戦場カメラマン、ロバート・キャパを紹介!ハンガリーのブダペストに生まれたユダヤ人は、如何にして“世界最高の”と冠のつく報道写真家になったのか?そしてキャパの名前を世界的に有名にした写真“崩れ落ちる兵士”の真実とは? ※「ゴーマニズム宣言」…麻生太郎副総理兼財務相は6月24日の講演で、昨年秋の衆院選において自民党の得票率が高かったのが30代前半までの若い層だったとして、「一番新聞を読まない世代だ。読まない人は全部、自民党(の支持)だ」等と述べた。(新聞を読まない人は)「賢いから」自民党支持だ、と言いたいのか?それとも「バカだから」自民党支持だ、と言いたいのか?この発言から、麻生や安倍はじめネトウヨ議員たちが、国民をどう見ているのかが明白に読み取れるのだ! ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!なぜ分厚い本は売れなくなっているの?(男性の)先生がKing&Princeに興味を持った理由は?日朝首脳会談で拉致問題を解決することは可能?どんな環境でアイデアを考えている?大好物の食べ物は何?「秘密基地」を作ったことはある?サンマやクロマグロの漁獲量規制問題をどう見る?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第88回「戦争写真家ロバート・キャパのこと」 2. ゴーマニズム宣言・第284回「新聞を読まない人は全部、自民党支持(笑)」 3. しゃべらせてクリ!・第234回「ぽっくん衝撃のひとことぶぁい!の巻〈後編〉」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第88回「戦争写真家ロバート・キャパのこと」  今日は、世界中の戦争報道に多大な影響を与えた20世紀を代表する戦場カメラマンを紹介しようと思う。   ●ロバート・キャパ(1913-1954)  ハンガリーのブダペストに生まれたユダヤ人で、スペイン内戦、日中戦争、第二次世界大戦におけるヨーロッパ戦線、イスラエル独立とパレスチナ戦争、第一次インドシナ戦争と数々の戦争を文字通りの「最前線」で取材し報じてきた“世界最高の”と冠のつく報道写真家だ。  これまで仕事でいろんな写真事務所に出入りしてきたけれど、このキャパの肖像写真はあちこちで見かけた。スタジオに、まるで神棚のように飾っている写真家もいた。キャパに憧れ、影響を受けて報道を目指した人は世界中に大勢いるだろう。  過酷な戦闘のなかで撮った写真に、ちょっとユーモアを交えたキャプションや体験レポートをたくさん添えて残している人物で、写真展ではじっくり目を通したくなる文章も多く展示されていた。まずは代表的な写真を紹介したい。    (C) ICP / Magnum Photos (横浜美術館蔵)   1944年6月6日撮影、第二次世界大戦、ノルマンディー上陸作戦。  連合国側のキャンプに同行して招集がかかるのをひたすら待ち、フランスのオマハ・ビーチに上陸するアメリカ軍の第一陣と一緒になって船に乗り込み、大荒れの海へ出発。兵士らと一緒になって、銃弾が雨あられのように降り注ぐなか、大荒れの海に飛び込み、命懸けで上陸しながら撮影したものだ。  周囲の兵士たちは、海水のなかでどんどん撃たれて死んでゆく。それを撮る。負傷者を救護するために飛び込んだ衛生兵も目の前でたちまち撃たれてゆく。それも撮る。フィルムを交換していると、突如として全身がニワトリの白い羽で覆われ、「誰かがニワトリを殺したのか」とあたりを見渡すと、砲撃に吹き飛ばされた兵士の防寒コートから噴出したものを浴びていたことに気づく。それも、撮る。  キャパはノルマンディー上陸作戦で134枚を撮影。ところが、ロンドンの『ライフ』誌編集部に届けられたネガを受け取った暗室アシスタントが、編集者から「はやくプリントしてくれ!」と急かされて、興奮して慌ててしまったあまり、現像の過程で温度設定に失敗。なんと98枚ものフィルムを溶かしてしまい(!)、なんとかプリントされた写真は、たったの11点だったという。しかも、ピンボケしたりブレたり、きちんと撮れていないものばかり……。  ところが、『ライフ』誌は商魂たくましい、というか、まったくふざけてるというか、この事実をまだ戦場にいるキャパに内緒にしたまま、残されたピンボケ写真に 《その瞬間の激しい興奮が、写真家キャパのカメラを震わせ、写真にブレをもたらすことになった》  というもっともらしいキャプションを勝手につけて、誌面で大々的に発表。すると、このピンボケブレブレ写真が、戦場の凄まじい衝撃をイメージさせることになり、大変な反響となった。  キャパ自身も 「戦闘の興奮を伝えるためには、ほんの少しカメラを動かしてみるといい」 と何度も後進の報道写真家たちのために語っており、あえてボケ・ブレで撮った戦場写真は多数残っている。銃弾が降り注ぎ、どんどん人が血まみれで死んでいくなかで、表現のためにカメラを動かしながら撮るなんて、それだけで普通の精神状態じゃないが、キャパの代表作は、こんなユーモラスなタイトルだ。    『ちょっとピンぼけ』(ダヴィット社) ●反骨精神と架空の写真家「ロバート・キャパ」  ロバート・キャパは、本名を アンドレ・フリードマン という。アンドレの出身地ブダペストは、もともとは「ブダ」と「ペスト」の二つの都市が合併した場所だ。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!