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皿うどんボンバーさん のコメント

今週も配信ありがとうございます!
お疲れ様です。

「トンデモ見聞録」読みました。

スウェーデンの100歳を越えたお年寄りのお話、刺さりますね・・・。
1世紀の歴史を見て来たお年寄りの言葉は重いです。

「オンブズマン」がスウェーデン語というのも今回初めて知りました。
日本でも耳にする言葉ですが、スウェーデン語由来だったとは・・・。

イデオロギーが「宗教」のようになっている実例も記事を通じて知って、
改めて恐ろしさを覚えます。宗教というか、カルト宗教ですかね・・・。

そもそも、イスラム国家から大量の移民が生まれて、それが欧州に流れてきているのも、
歴史を紐解けば、元は欧州の白人達が植民地に対して行った徹底的な収奪や、
様々な民族が入り乱れている土地に、手前勝手に国境線を引いたことから始まっているように思います。
つまり、そのツケが回ってきているという風にも言えるところもなくはないのですが、
不条理を感じますね。

イデオロギーが他者への徹底的な不寛容を持って欧州に広がり、根付いて行っていることは、
今、アメリカを中心としたグローバリズム、新自由主義が世界を席巻していっていることと、どこか繋がるように思えてきます。
これでは社会主義というカルトが世界中を席巻した時の歴史の繰り返しのような気がしてきます。

宗教にしても、個々の民族独自の風習・習慣にしても、長い歴史と共に根付いているものが、
近代の設計主義的な価値で強引に染められたり潰されたり縛られたりすることは、恐ろしいことです。

設計主義的な価値観が猛威を振るっていることは、現代の世界における大きな病だと感じます。
その毒牙に、日本で言えば江戸時代の頃から既に蝕まれていたスウェーデンの歴史が示しているものは、大きなことです。
「他山の石にする」という意味で、スイスやスウェーデンの社会問題を捉えるという視点も必要かなと思いました。


「ゴー宣」読みました。

コンテンツ、という言葉を最初に聞いたころは、特に嫌悪感のようなものまではなかったのですが、
博多弁っぽく言えば「ツヤつけてからに~」という感じで、
英語で言い換えればいいってもんじゃなかろう、という感覚は何となくありました。
ネットスラングで「オワコン」(終わったコンテンツ)というのがありますが、
後にこれを耳にした頃から、このネットスラングも含めて、コンテンツという言葉自体が何だか嫌いになってきました。

菅義偉官房長官の、コンテンツという呼称に込めた映画作品に対しての捉え方に、明らかに見下したような思いがあったということを、
是枝監督は見抜いてしまったということが、良く分かります。

時浦さんの無料の方のブログ(豊田有恒氏の著書を読んで)も見ましたが、
私は宇宙戦艦ヤマト大好きなので、そこでも興味を持って記事を読んだのですが、
カタカナというか和製英語というか英語というか、以前から日本で普通に浸透していた言葉を、
わざわざ言い換えて呼称する中で、何か大事な価値観が変えられてしまっているのではないかという指摘は、
業界の第一線で長らく活躍されて来た豊田氏の言葉と相俟って、響くものがありました。
さらに、今回のゴー宣の内容の中にもありますが、豊田氏が欧米SFの翻訳家で英語に精通しているということがありますので、
更にこういう風潮のいかがわしさを感じますね。

国の舵をとる政治家が、映画を単なる金儲けの「コンテンツ」としか考えていないということになると、
ひいては作り手自体のモチベーションもどんどん下がっていき、
受け手もユーチューブやらアマゾンプライムやら何やらのネットに展開するグローバル産業の影響で、
タダで見られる、という感覚が蔓延していくと、
受け手の感受性もどんどん摩耗して下がって行く一方のように思えてきます。恐ろしい事です。

商売がいけないなんていうことではなく、目先の儲けだけで、作り手が必死の思いで作ってきたものを、
ぞんざいに扱い過ぎてはいないか、と思います。
というか、長い目で見て行けば、商売としても明らかに破綻しているのではないのかなと。
感性の劣化が蔓延してしまった先には、文化の衰退だけでなく、
国力や人の活力そのものの衰退が待っているように思えてきます。

「わしにも孫が出来ている」の無料ブログを読んで、今回のゴー宣と併せて考えるのは、
次世代にまで受け継がれる名作が生まれるというのは、物凄い宝だなということです。
小林先生は、戦争論では、祖父母の世代と現在の世代を繋ぐという奇跡を起こしましたし、
今でも読み継がれているということを考えると、確実に次世代に繋がっているのだと思いますし、
凄いことだと改めて思います。
「おぼっちゃまくん」も「ゴー宣」も、次世代まで受け継がれていく名作だと思います。
一瞬一瞬で消えていく「コンテンツ」なんか、屁みたいなものです。
名作を「コンテンツ」呼ばわりしてはならないと思います。

追伸:Q&Aありがとうございました。
先生は海外のルーブル美術館のようなところでも絵画を御覧になっているように思います。
他の方々の質問では、がんTさん、anamochiさん、M.Oさんの質問が印象に残りました。
しゃべクリ、がんTさんMVPおめでとうございます!
No.23
75ヶ月前
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第286号 2018.9.25発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしの人たち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「泉美木蘭のトンデモ見聞録」…前回、国家理念として「男女平等・人権尊重・個人尊重」を掲げるイデオロギー国家・スウェーデンについて書いた。今回はその第二弾。スウェーデンでは、《宗教》と《男女平等》の対立が何度も繰り返されている。スウェーデンだけではなく「男女平等」を掲げるヨーロッパ各地で、まさに「原理主義の対立」が起き、日本人の想像をはるかに超えた「不寛容さ」がまかり通っているのだ。これでも「外国はすごい!」と言えるだろうか? ※「ゴーマニズム宣言」…「コンテンツ」という言葉が当たり前に使われるようになったのは、いつ頃からのことだろうか。はっきり覚えてはいないが、ネットメディアが普及してからであることは間違いない。そもそもクリエイターが心血を注いだ「作品」をただの「コンテンツ」と言って良いのだろうか?そして“日本のコンテンツを海外展開する”クールジャパン機構の実態とは? ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!木戸孝允をどう評価している?国産車の中で乗ってみたい車はある?屋外全面禁煙を求める動きは行き過ぎでは?先生はいつ頃までLGBTに偏見があった?「文藝評論家」って偉いの?美空ひばりの死は「昭和の終わりの象徴」といわれるけど、平成はどうなる?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第98回「男女平等原理主義と不寛容」 2. ゴーマニズム宣言・第294回「コンテンツは作品じゃない」 3. しゃべらせてクリ!・第243回「ぽっくん、貝になりましゅたの巻〈後編〉」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第98回「男女平等原理主義と不寛容」  前回、国家理念として「男女平等・人権尊重・個人尊重」を掲げるイデオロギー国家・スウェーデンについて書いた。今回はその補足的な第二弾だ。  戦後の復興需要に乗って経済発展するために、社会民主党がその理念である 「男女平等」「女性の家庭からの解放」 を急激に促進させ、女性を労働力として駆り出したスウェーデン。  それまでは夫婦分業が成立し、妻は家事と育児を担当するのが普通だったが、イデオロギー注入によって 「専業主婦は家庭の奴隷」「家事労働など『生産性』がない」 と解釈されるようになり、現在も専業主婦は、日本で言う「ヒモ」と同等とみなされている。  スウェーデンのある大学生が、100歳をこえた老人に「おじいさんの一生で何がもっとも重要な変化でした?」と尋ねたところ、 「家庭の崩壊だよ」 と答えたという。きっと「戦争」か、テレビやパソコンなどの「技術の発展」なんかについて話してもらえるだろうと期待したのに、高度経済成長期のスウェーデン人が体験したもっとも大きな出来事は、男女平等イデオロギーによる家庭崩壊だったのだ。 ***  さて、スウェーデンの「女性の地位の向上」の歴史を並べてみると、日本が江戸幕府第12代将軍・徳川家慶の時代にはもう「財産相続権の男女平等」が認められていたのだから、「日本は遅れてる。外国はすごい!」と言いたい人にとっては好材料となりそうだ。 ●スウェーデンの《男女平等》の歴史● 1845年 財産相続権の男女平等 1846年 女性に一定の分野で就労が認められる 1864年 男性が妻に体罰を加える権利を失う 1873年 大学への入学自由(神学、法学を除く) 1919年 女性選挙権および被選挙権 1921年 女性議員の誕生 1935年 男女平等の国民年金導入 1947年 女性閣僚の誕生 1958年 女性牧師の誕生 1974年 7カ月間の育児休暇を両親に付与 1975年 女性の自由意思による堕胎 1980年 男女平等法成立、職場での性差別は違法に 1982年 私的場所での女性虐待がすべて起訴の対象に 1992年 雇用機会均等法 2009年 男女平等オンブズマン制定  最後の 「男女平等オンブズマン」 とは、職場や学校などで差別を受けた際に駆け込むところで、代わりに是正勧告をしたり、裁判の補助をしてくれる監視機関のようなものだ。日本でいう労働基準監督署の役割に近い。  日本にも市民オンブズマン組織が行政の不正を監視しているが、「オンブズマン」は「代理人」という意味のスウェーデン語である。男女平等のほかにも、人種差別、障害者、性的指向などの差別オンブズマンが存在する。 ●男女平等イデオロギーとイスラム教  スウェーデンでは、《宗教》と《男女平等》の対立が何度も繰り返されている。  「人権尊重」の国家理念上、スウェーデン政府は移民を積極的に受け入れ、差別なく国民と同等の福祉と社会保障を適用するべく支援を行ってきたが、財政的にかなりの無理があるようだ。また、一般のスウェーデン国民のなかには、自分たちと同じゲルマン民族ならまだしも、まったく異文化の移民までなぜ「国民の家」( 詳細は前号を参照のこと )に入れなければならないのかという感情があるという。  最近も 「女性蔑視のイスラム圏からの移民を、男女平等の我が国スウェーデンに受け入れていいのか?」 というジレンマが新聞で報じられていた。  今年は、こんな裁判もあった。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!