• このエントリーをはてなブックマークに追加

皿うどんボンバーさん のコメント

今週も配信お疲れ様です!
ありがとうございます。

「ゴー宣」読みました。
全く、「こいつは国家への忠誠心が厚いから助けよう」「こいつは反権力で目障りだから理由をつけて見殺しにしよう」なんて、
日本政府が決められる訳がありません。
公文書改竄という大事件を犯しながら、しれっと続投しようとしている政権だとしても、
流石に立憲主義の基本から外れるような行為が出来る筈もありません(ここは念押し)。
腐っても、その意識はあると思いたいのですが・・・
しかし、わざわざ菅官房長官が深夜に記者会見して、マスコミを巻き込んで騒ぎ立てたのは、常軌を逸していると思わざるを得ませんでした。

私はその様子をたまたま報道ステーションで見ましたが、何とも言えない違和感を強く感じました。
それと前後するように、ネットのまとめサイトあたりに強く影響を受けている知り合いが、
自分が知人の安否確認用みたいに使っているSNSで、
安田氏バッシングを、まとめサイト等のリンクを貼ってつぶやいてきて辟易しました。

木村太郎氏の発言は「Mr.サンデー」の放送終了間際くらいに生で見ましたが、確かに大きく頷ける発言でした。

「冒険遺伝子」については、今回のライジングで私も初めて知りましたが、
自己責任で敢えて危険を冒して危険地帯に飛び込んで、
それが出来ないけれども、その情報を得たい多くの国民の代わりに、
自らの身を危険に晒した代償として、得難い情報を提供してくれる、という
戦場ジャーナリストの存在意義を改めて再認識・・・というか、正しく認識出来ました。

戦場ジャーナリストというのは、民主主義国家だからこそ、存在し得るハイリスクを伴う職業だと思います。
民主主義国家以外の国では、同じような職業が果たして存在し得るのかどうか・・・。

歴史や風土や、そこに暮らす雑多な民族、宗教の混沌の影響で、
民主主義を築くにはハードルが高すぎる国も、まだまだ多々あります。
民主化したものの、結果的には独裁の時代の方が治安が良かったという中東諸国の例もあります。
そして、その民主主義自体の欠陥も、歴史が証明しているところがあります。
しかし、現在のところ、民主主義を乗り越えるような価値観は生まれてきてはいません。

渡部陽一氏については、私も氏の最近の動向を細かくチェックしている訳ではないので分かりませんが、
少なくとも、お笑い芸人みたいにはなっていないと思います。
そして、チベットの情報を身体を張って取材してくれる戦場ジャーナリストがもし居たら、
その方には、その方が身体を張って取材したことに相当するだけの対価を払って、
その方の命懸けの仕事を評価して欲しいと切に願います。

そして、安田氏が記者会見で謝罪までしなければならなくなってしまったことについては、
日本人の感覚として「内々に近しい身内だけに謝って、
記者会見ではわざわざそれを言う必要がない」という御意見については、
それも確かに分かると言えば分かるのですが、
日本が前近代的なムラ社会、八つ墓村社会のままでいながら、
ネット環境だけは爆発的に普及して、
アメリカ(世界的グローバリズム)への追従度も加速度的に増しているということを考えると、
内々に近しい身内だけに語ったことが、いつの間にか世界中に拡散されてしまう危険性もあることは否めません。
なので、世界の著しい変化に周回遅れで、主体が無いまま付いて行きながら、
自身の前近代的なムラ意識を、グローバルに語ろうと大声を上げる扇動者には、より警戒が必要だと改めて思いました。

「海外出羽守」は、自身のムラ意識的な感覚は根強く残したままで、
海外のいいとこ取りをしようと算段する卑しい意識の人達の代表だと思います。

実際に自国のことを本気で考えながら、世界の事象に目を向けるということは、
自国が今も根深く抱える問題からも目を逸らさずに、
海外の事象で、本当に今の自国にとって参考に出来ることを、
的確に庶民に伝える力だと改めて思いました。

その意味で、ゴリゴリの左翼は「化石脳」だし、
ネトウヨは「腐乱脳」だという表現は、
実に的確だと思いました。
思考を放棄すれば、腐乱するし、化石になるということですね。


「トンデモ見聞録」読みました。

極右雑誌が売れているという話は、情報として聞くのですが、
実際にその極右雑誌を手に取ったり、買ったりはしていないので、
(SAPIOは買ってましたが・・・HanadaやWiLL程には極右に振り切れなかったようですしね)
こうして、実際に購入された泉美先生の記事を読むことで、とても参考になります。
同時に、実際にその「極右雑誌」を買った訳でもないのに、いろいろ記事のおかけで知ることが出来て、
申し訳ないなあ、という気持ちもあります。

小川榮太郎氏は、この後、フジや読売などの番組で、ネトウヨ系の人がよく見ている番組に出演するチャンスを、
本人が積極的に獲得しようとかしない限り、
出版業界では少なくとも、総スカン状態のままでしょうね。
まあそれで仮にテレビに出まくったとしたらしたで、ドン引きしますが。

権力と癒着したフェイクやデマゴーグは、今もテレビ、雑誌、ラジオ、ネットと、
様々なところで跳梁跋扈していると思いますが、
そういう似非知識人とズブズブになって醜態を晒している権力者(政治家・議員等)には要注意ということは、
読者としても強く思います。

そして、フリーな文芸評論家である筈の小川氏が、理不尽なリストラに遭った会社員みたいな愚痴を延々綴っているのは滑稽でした。
この人は、実力主義の世界では生きていけない、コネどっぷりの論壇村でしか生きていけないんだ!と叫んでいるようで、
哀れな気持ちにもなってきます。

右系の雑誌も左系の雑誌も、コアとなる顧客層がいて、そこから部数を拡げていく為に商売の論理が必要なのはよく分かります。
しかし、雑誌編集者としても、明らかに杜撰な論拠の論を必死で雑誌を挙げて主張してまで、
今はそういう方向の記事が売れるから!と、押し切れるのかな?と考えると、何でそれが会社として通ったの?と思わざるを得ません。

論を出した本人にも、確固たるモノがある訳でもなく、それを受け入れる出版社の方も、「まあ売れるから」みたいな感じで、
受け入れてしまっている状況が、ただでさえ出版不況と言われる現状を更に爛れさせているのではないかと思ってしまいます。

「ナチ『ガス室』はなかった」の「月刊マルコポーロ」のいきさつは、リアルタイムでゴー宣で読んでいたので、
その酷さをリアルタイムで感じておりました。
しかし、花田紀凱氏は、その時に身に染みて感じるものがあっただろうと思うのに、
同じような愚を犯してしまうのは、本当にどうしてなんだろうと思います。


追伸:Q&A回答たくさんありがとうございます。
歯は丈夫だけど、魚の身は綺麗に食べられない・・・確かに小林先生は、表現者・漫画家という厳しくも特殊な職業を選んでしまった代わりに、
世間の同年代の人とは違った肉体・生活を過ごすことになる宿命を負った故のものかもしれませんね。
いやしかし、歯が丈夫なのは、先生の長年のケアの賜物なのかも?
魚の身の件は、先生を支える女性が、博多のごりょんさんみたいな女性の中でも特に包容力が突出した人がいるということなのかも?

他の方々のQ&Aでは、だふねさん、タカさん、叢叡世さんの質問に対する回答が印象に残りました。
しゃべクリは、私以外の方々皆さん素晴らしかったですが、
SAKUさんの締めに選ばれた投稿は特にツボでした。
No.45
72ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第291号 2018.11.6発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしの人たち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…シリアで反政府武装集団に3年もの間監禁されていたフリージャーナリスト・安田純平氏が解放され、帰国したが、するとまたもやネトウヨどもが「自己責任」を唱えてバッシングし始めた。そのバッシングはネトウヨだけにとどまらず国民全体に広まってしまい、安田氏が頭を下げなければ収まりがつかない状況にまでなってしまった。そんな国は日本か韓国くらいのものである。日本は民主主義社会ではない、ムラ社会でしかないのだ! ※「泉美木蘭のトンデモ見聞録」…『月刊Hanada』2018年12月号が、「『新潮45』休刊と言論の自由」という大特集を組んでいる。執筆陣は、トップに小川榮太郎独占手記、櫻井よしこ×門田隆将×有元隆志、そして後半ページに小川榮太郎×松浦大悟、稲田朋美、藤原信勝、坪内祐三、匿名の新潮社社員など。新聞に全面広告を出して大々的に発売された『月刊Hanada』、果たしてどんな内容なのか? ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!サウジアラビアのジャーナリストが殺された事件をどう思う?ジャポニカ学習帳の昆虫の写真は気持ち悪い?普通に家庭を持っている友人が、ネットの影響でネトウヨっぽくなってしまうのはなぜ?安田純平氏を「英雄扱い」するのはムリがあるのでは?女性の仕草でこれが好き!というのはある?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第299回「民主主義国家ではジャーナリストが謝罪なんかしない」 2. しゃべらせてクリ!・第248回「建もの探訪! 貧ぼっちゃまツリーハウス、裏山鹿~!の巻〈前編〉」 3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第103回「不思議の国のHanada」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第299回「民主主義国家ではジャーナリストが謝罪なんかしない」  シリアで反政府武装集団に3年もの間監禁されていたフリージャーナリスト・安田純平氏が解放され、帰国したが、するとまたもやネトウヨどもが「自己責任」を唱えてバッシングし始めた。  わしがこれをブログで 「安田純平氏をバッシングするヘタレ虫ども」 と批判したら、( https://yoshinori-kobayashi.com/16823/ )、ネトウヨどもはわしの4年前のブログ 「後藤さんはプロなのだから自己責任だ」 ( https://yoshinori-kobayashi.com/6780/ )を引っぱり出してきて、 「小林は、フリージャーナリストの後藤健二氏が殺害された時は『自己責任だ』と言っていた、ダブルスタンダードだ!」 と騒いでいたらしい。  度外れた馬鹿である。馬鹿は死ななきゃ治らないと昔から言われているが、その言葉に尽きると、しみじみ情けなくなるのがネトウヨの腐乱脳みそである。  そもそもこの件で「自己責任」という言葉を使うこと自体には、別に問題があるわけではない。  プロの戦場ジャーナリストは誰だって、自分の意思で危険地帯に入っている。自分の身は自分で守るのが原則であり、たとえ命を落とすようなことがあっても、誰のせいでもない。「自己責任」だ。そんなのは当たり前のことである。  だから後藤健二というジャーナリストが殺されても「自己責任」であり、国家のせいでも、誰のせいでもない。  他方で、日本国の国民には 「基本的人権」 が保障されると憲法には書かれている。   憲法は国民から国家権力への命令書である。   憲法に書いてあるということは、権力は国民から「基本的人権を守れ」と命令されているのであり、国家は自国民であればどんな人でも守らなければならない。   その国民個人の思想信条などは関係なく、反権力の人でも等しく守らなければならないのだ。   だから、この場合に権力者が絶対に「自己責任」という言葉を使ってはいけないことは、言うまでもない。  それが「立憲主義」の基本であり、 「自己責任で、勝手に行ったのだから、政府は守る必要はない」「政府に迷惑をかけた」「国民に謝罪しろ」 と言うネトウヨは「立憲主義」を知らない腐乱脳の馬鹿どもなのだ。  橋下徹はツイッターで、安田氏の取材活動について、 「単に自分自身が現地に行ったというところにしか価値がない。それなら世界の報道機関が報じているもので十分だ」 とこきおろしている。  安田氏の取材活動には、ジャーナリストとして価値のある成果があったのかと疑問を呈しているわけだが、これはただの難癖にすぎない。   戦場ジャーナリストが価値のある仕事の成果を挙げられるかどうかなんて、実際に危険地帯に入ってみなければわからない。そこはバクチであり、どんなに腕のあるジャーナリストだって、大ネタをつかめるかどうかは運次第なのである。  それに、少なくとも今回の安田氏の活動によってわかったことはたくさんあり、十分な成果があったといえる。   現地では「人質ビジネス」が拡大していて、100人もの人質を収容する建物まであるということ、各組織から身柄を預かり、人質の世話を受託するビジネスが成立しているという驚くべき事実が明らかになった。これだけでも安田純平氏の体験取材は大成果だと言える。  人質になるとどんな目に遭うのか、どんな虐待があるのかも、得難い情報である。  また、安田氏解放のための身代金を払ったのはカタールだが、なぜカタールの国が身代金を支払ったのかという事情も見えてきた。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!