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皿うどんボンバーさん のコメント

今週も配信ありがとうございます!
お疲れ様です。

「ゴー宣」読みました。

中国のビッグデータの話、キャッシュレスの話、町中のいたるところに監視カメラがあるという話・・・
この辺りは、池上彰氏の番組でも、そういう話をしていたように記憶しています。
また、兎に角「反・中韓」を主張する似非保守・ネトウヨあたりも、
そういう「情報」は得意気に話してそうですが、
小林先生の斬り方は、もっと先の、もっと深いところまで斬っていて、まさに目から鱗でした。

「全球化」という言葉も、初めて知りました。
民主主義を捨てるか、グローバリズムの発想を捨てるか、というところまで、
事態が深刻化しているということまでは、考えもつかなかったことです。
グローバリズムに対する警戒心は持っているつもりでいましたが、まだ甘かったと痛切に感じました。
グローバリズムと言えば、欧米、という認識から、もう一歩踏み出さなければなりませんね。

思えば、北朝鮮が核を保有するようにまでなるとは、
ハリボテの書き割りの寄せ集めで軍事パレードだなんだと、
兎に角、北朝鮮を見下して揶揄していた声が大きかった頃には、思いもつかなかったことです。

更に歴史を遡れば、北朝鮮を地上の楽園などと謳い、在日朝鮮人の人達を積極的に北朝鮮に帰らせていた時代もありました。

中国に対しても同じで、見下して揶揄して、それで日本の方が上だの、
アメリカに寄りかかっていれば大丈夫だの、
そういう甘っちょろいことを言っている間に、
中国は強かに覇権を拡げ、世界を脅かすようになっているという、この現実から目を背けてはならないですね。

今のところ、日本は、兎に角「アメリカへ倣え」の大合唱になっていますが、
これが「中国へ倣え」になっても、どちらも絶望的な未来になってしまいます。
華夷秩序・冊封体制から独立を果たした聖徳太子、モンゴル帝国を退けたかつての日本、
欧米列強との不平等条約を改めようと身を賭した幕末・明治の志士、
大東亜戦争を戦い抜いた祖父母の世代、戦後の復興を成し遂げた世代・・・
かつての御先祖様の世代からは、どんどん劣化の一途で、御先祖様に対して恥ずかしいです。

現代の日本のお得意の「決断先送り」「棚上げ」で済まされることでもありません。
脱属国をして、一人前の国家として立たなければ、もうどうにもなりません。

大国が植民地を簒奪し蹂躙する帝国主義の時代は既に終わった・・・と、安心していられる時代ではないということです。
世界は未だに大国のエゴの鬩ぎ合いの中にあり、
その中で、日本だけが呑気にいるような気がしてなりません。

「太平の眠りを覚ます上喜撰たった四杯で夜も眠れず」という狂歌がありましたが、
現在では、上喜撰(=蒸気船)は即ちグローバリズムということになるのかなと思います。
アメリカン・グローバリズムの終焉が見えてきたかな?と思うところに、息つく間もなくチャイニーズ・グローバリズムですから・・・。
グローバリズムはまさに怪物だなと痛感します。
国家統制主義とグローバリズムが結びつくところには、かつて20世紀に社会主義が世界を席巻した以上の負の波及が待っているように感じます。


「わたくしのひとたち」読みました。

SNSが普及して、多くの人達が普通に利用しているような現在ですが、
こうして他者の体験談風にエピソードを読むと、面白おかしいところもありつつ、
我が身や周りのことを思うと、他人事ではなかったりするところがあって、
ドキッとさせられます。
やっぱり、基本は相手と直接会って、人となりなどをある程度知っていることが基本にある人間関係じゃないと、
ネットだけの繋がりって、何か不気味なところがあります。
SNSも、忙しくてなかなか会えない友人の安否確認用ツールくらいの感覚であればまだいいんでしょうけれども、
そこで有名人と繋がれただのなんだの、誰それの知り合いだから自分も繋がろうだの、
罠が結構そこら中にありますよね。
案外、一切合切辞めちゃった方が、精神衛生上もいいのかもしれませんが、
便利なツールだからと、深嵌りするのは禁物ですね。

そして、フェイスブックもミクシィも、友人やらマイミクやらが100人とか200人とか300人とかなっても、
実際にその中で稼働しているのは、せいぜい10数人とかですよね。
「結婚しました」とか「子供が生まれました」とかの、つぶやきやら日記やらで、
たまに「イイネ」がたくさんつく、とか、そんな感じかなと思います。

そして、如何わしい人もSNSを利用していることは普通にあるでしょうから、
顔の見えない相手にホイホイ気を許して交流持とうとするのも、本当に危ないと思います。

ともあれ、「とんでもないジョーカー」がどんな人物なのか、
続きが今から楽しみです。


追伸:Q&A回答ありがとうございます!
小林先生は、庶民的なお店に気軽に入れない有名人だからこそ、ゴー宣道場の打ち上げのたこ焼きパーティ(あったのかな?)を楽しみにされてたのかなと、
回答を読んで思いました。
書店に立ち寄るとかも、今だとなかなか出来ないのでしょうね(汗)。
他の方々の質問と回答では、三津五郎さん、東京のゲラルトさん、がんTさん、たっ君さん、monmonさん、uriさんの質問と回答が個人的に印象に残りました。
「しゃべクリ」は、monmonさんMVPおめでとうございます!
No.28
73ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第296号 2018.12.18発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…世界有数の通信機器メーカーである中国・ファーウェイの副会長・孟晩舟をカナダの捜査当局が逮捕、そしてそれに対する報復として、中国がカナダ人の元外交官を拘束…米中貿易戦争はエスカレートし長期化が懸念されている。この問題の背景にあるのは、中国の「全球化」である。中国の全球化はアメリカのグローバリズムとは根本的に異なり、「資本主義」の概念を根こそぎ変えてしまいかねないものなのだ! ※泉美木蘭の小説「わたくしのひとたち」…連載中の幻冬舎plusで「SNSにはまっていった私のイタい体験記」という記事を配信したところ、読んでくれた人が、記事を紹介しつつ「閲覧注意。精神にダメージを負う場合があります。私は負いました」とコメントを書いていて爆笑してしまった。今回はその体験記のスピンオフとして『わたくしのひとたち』を復活! ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!映画『ボヘミアン・ラプソディ』は見た?初対面の人を漫画家としての観察眼で見ていたりする?山本太郎参議院議員をどう評価している?最近流行りのどろどろしたそば湯は好き?子どもがエロ本を隠しているのを見つけたら、親はどう対処すべき?安倍シンパの自衛官はどうしたら目が覚める?コタツの誘惑に抗えない!どうしたら良い?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第305回「中国、国家資本主義の全球化」 2. しゃべらせてクリ!・第253回「歳末募金をスルーできましゅか~!?の巻〈後編〉」 3. 泉美木蘭の小説・わたくしのひとたち「怖い怖いミクシィのお話 その1」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第305回「中国、国家資本主義の全球化」  12月1日、世界有数の通信機器メーカーである中国・ファーウェイの次期トップと目される孟晩舟副会長が、カナダの捜査当局に逮捕された。  この逮捕はアメリカの強い要請によって行われたもので、アメリカは以前から、中国人民解放軍とのつながりが指摘されるファーウェイを強く警戒し、ファーウェイ製品が広く普及するとサイバー攻撃などに利用され、国家機密が危険にさらされかねないと主張していた。  孟副会長が逮捕されたまさにその日、アルゼンチンでは米中首脳会談が行われ、トランプ大統領と習近平国家主席が1年ぶりに会い、貿易戦争の一時休戦を決めていた。  完全に顔に泥を塗られた形となった中国は、報復にカナダ人の元外交官を拘束。報復合戦は泥沼化する可能性が高く、米中貿易戦争のエスカレート、長期化が懸念されている。  日本では未だに右派(産経新聞)から左派(朝日新聞)まで、世界は「グローバリズム」に向かうのが歴史の必然で、全世界が国境をなくしてひとつの市場、ひとつの世界になり、「地球市民」みたいなものができると夢見ている馬鹿ばかりだが、現実に世界で起きていることは、国家エゴと国家エゴの熾烈な戦いである。  そもそもグローバリズムの正体は、アメリカが自国に都合のいい新自由主義(弱肉強食・自由貿易)の経済ルールを、世界中に押しつけようというものでしかなかった。  貿易は、自国に有利なルールの取り合いである。ルールの設定の仕方によっては大負けし、国内産業が壊滅してしまうこともある。   アメリカはグローバリズムによって金融業では圧倒的に勝っていた。   ところが、そのグローバリズムのために日本の自動車や中国の安い製品が入ってきて、アメリカ国内の製造業が没落してしまった。  そこでアメリカはTPPを利用して、アメリカに有利な輸出入のルールを各国に押しつけようとしたが、これもなかなかうまくいかず、頓挫し始めた。   そこへトランプが保護主義的政策を掲げて登場した。 大統領選の対抗馬だったサンダースも反グローバリズムであり、グローバリズムによって産業が没落し、移民に職を奪われるとなると、保護主義が支持されるのは自然な流れだったのだ。  ところが、アメリカのグローバリズムの挫折と入れ替わるように、 中国版グローバリズムである「全球化」がものすごい勢いで台頭してきた。  それは、アメリカでさえこのままでは飲み込まれかねないという危機感を抱かせるほどであり、そのためにアメリカは、ファーウェイの副会長逮捕という強引な手段にも出たのだろう。   これから世界の脅威になるかもしれないのは、中国の「全球化」だ。  アメリカの「グローバリズム」に対抗して中国が「全球化」と言い出した時は、例によって単に用語だけ中国語訳して、あとはまるまる真似っこしているだけかと思ったのだが、そんな甘いものではなかった。   中国の全球化はアメリカのグローバリズムとは根本的に異なり、「資本主義」の概念を根こそぎ変えてしまいかねないものだったのだ。  日本やアメリカなど資本主義国の経済は、民間が自主的に活動する仕組みになっている。  ところが、中国ではあらゆるシステムを国家が主導する。  アメリカの4大ネット企業 「GAFA」(Google、Apple、Facebook、Amazon)は今後、世界をも支配するかもしれないと言われている。 (参照:小林よしのりライジングVol.278 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第90回「米国ネット企業“GAFA”への警戒心」 http://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar1634474 )  ところが、中国にはそのGAFAでさえ自国内に入れなかった。中国政府が許可しなかったからである。   中国はアメリカのネット企業をシャットアウトし、その間にバイドゥ、アリババ、テンセントといったGAFAのビジネスモデルを丸パクリしたネット企業を作り、中国14億人の市場で成長させた。   中国のネット広告のシェアは中国企業が大半を占め、Google Chinaのシェアはわずか3.3%にとどまるという。  そして、中国ネット企業はアメリカにも対抗しうるまでに育て上げられ、どんどん海外へと進出して行った。これが中国の推進する「保護主義」からの「全球化」なのだ。   ファーウェイも同じように国家戦略として保護され、育てられ、海外に進出した。そしてついに今年、スマホの出荷台数でアップルを抜き、世界第2位に躍り出たのである。  
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!