• このエントリーをはてなブックマークに追加

今なら、継続入会で月額会員費が1ヶ月分無料!

「中国、国家資本主義の全球化」小林よしのりライジング Vol.296
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

「中国、国家資本主義の全球化」小林よしのりライジング Vol.296

2018-12-18 19:50
  • 94
72fb1ce34d59e15889f7d5df6d4dc68b237d894c
第296号 2018.12.18発行

「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)

【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…世界有数の通信機器メーカーである中国・ファーウェイの副会長・孟晩舟をカナダの捜査当局が逮捕、そしてそれに対する報復として、中国がカナダ人の元外交官を拘束…米中貿易戦争はエスカレートし長期化が懸念されている。この問題の背景にあるのは、中国の「全球化」である。中国の全球化はアメリカのグローバリズムとは根本的に異なり、「資本主義」の概念を根こそぎ変えてしまいかねないものなのだ!
※泉美木蘭の小説「わたくしのひとたち」…連載中の幻冬舎plusで「SNSにはまっていった私のイタい体験記」という記事を配信したところ、読んでくれた人が、記事を紹介しつつ「閲覧注意。精神にダメージを負う場合があります。私は負いました」とコメントを書いていて爆笑してしまった。今回はその体験記のスピンオフとして『わたくしのひとたち』を復活!
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!映画『ボヘミアン・ラプソディ』は見た?初対面の人を漫画家としての観察眼で見ていたりする?山本太郎参議院議員をどう評価している?最近流行りのどろどろしたそば湯は好き?子どもがエロ本を隠しているのを見つけたら、親はどう対処すべき?安倍シンパの自衛官はどうしたら目が覚める?コタツの誘惑に抗えない!どうしたら良い?…等々、よしりんの回答や如何に!?


【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第305回「中国、国家資本主義の全球化」
2. しゃべらせてクリ!・第253回「歳末募金をスルーできましゅか~!?の巻〈後編〉」
3. 泉美木蘭の小説・わたくしのひとたち「怖い怖いミクシィのお話 その1」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 編集後記




397160458203ddcca0fd3b22b941caa5ccc4e67c

第305回「中国、国家資本主義の全球化」

 12月1日、世界有数の通信機器メーカーである中国・ファーウェイの次期トップと目される孟晩舟副会長が、カナダの捜査当局に逮捕された。
 この逮捕はアメリカの強い要請によって行われたもので、アメリカは以前から、中国人民解放軍とのつながりが指摘されるファーウェイを強く警戒し、ファーウェイ製品が広く普及するとサイバー攻撃などに利用され、国家機密が危険にさらされかねないと主張していた。
 孟副会長が逮捕されたまさにその日、アルゼンチンでは米中首脳会談が行われ、トランプ大統領と習近平国家主席が1年ぶりに会い、貿易戦争の一時休戦を決めていた。
 完全に顔に泥を塗られた形となった中国は、報復にカナダ人の元外交官を拘束。報復合戦は泥沼化する可能性が高く、米中貿易戦争のエスカレート、長期化が懸念されている。

 日本では未だに右派(産経新聞)から左派(朝日新聞)まで、世界は「グローバリズム」に向かうのが歴史の必然で、全世界が国境をなくしてひとつの市場、ひとつの世界になり、「地球市民」みたいなものができると夢見ている馬鹿ばかりだが、現実に世界で起きていることは、国家エゴと国家エゴの熾烈な戦いである。
 そもそもグローバリズムの正体は、アメリカが自国に都合のいい新自由主義(弱肉強食・自由貿易)の経済ルールを、世界中に押しつけようというものでしかなかった。
 貿易は、自国に有利なルールの取り合いである。ルールの設定の仕方によっては大負けし、国内産業が壊滅してしまうこともある。
 アメリカはグローバリズムによって金融業では圧倒的に勝っていた。
 ところが、そのグローバリズムのために日本の自動車や中国の安い製品が入ってきて、アメリカ国内の製造業が没落してしまった。
 そこでアメリカはTPPを利用して、アメリカに有利な輸出入のルールを各国に押しつけようとしたが、これもなかなかうまくいかず、頓挫し始めた。
 そこへトランプが保護主義的政策を掲げて登場した。大統領選の対抗馬だったサンダースも反グローバリズムであり、グローバリズムによって産業が没落し、移民に職を奪われるとなると、保護主義が支持されるのは自然な流れだったのだ。

 ところが、アメリカのグローバリズムの挫折と入れ替わるように、中国版グローバリズムである「全球化」がものすごい勢いで台頭してきた。
 それは、アメリカでさえこのままでは飲み込まれかねないという危機感を抱かせるほどであり、そのためにアメリカは、ファーウェイの副会長逮捕という強引な手段にも出たのだろう。
 これから世界の脅威になるかもしれないのは、中国の「全球化」だ。
 アメリカの「グローバリズム」に対抗して中国が「全球化」と言い出した時は、例によって単に用語だけ中国語訳して、あとはまるまる真似っこしているだけかと思ったのだが、そんな甘いものではなかった。
 中国の全球化はアメリカのグローバリズムとは根本的に異なり、「資本主義」の概念を根こそぎ変えてしまいかねないものだったのだ。

 日本やアメリカなど資本主義国の経済は、民間が自主的に活動する仕組みになっている。
 ところが、中国ではあらゆるシステムを国家が主導する。
 アメリカの4大ネット企業 「GAFA」(Google、Apple、Facebook、Amazon)は今後、世界をも支配するかもしれないと言われている。
(参照:小林よしのりライジングVol.278 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第90回「米国ネット企業“GAFA”への警戒心」
 ところが、中国にはそのGAFAでさえ自国内に入れなかった。中国政府が許可しなかったからである。
 中国はアメリカのネット企業をシャットアウトし、その間にバイドゥ、アリババ、テンセントといったGAFAのビジネスモデルを丸パクリしたネット企業を作り、中国14億人の市場で成長させた。
 中国のネット広告のシェアは中国企業が大半を占め、Google Chinaのシェアはわずか3.3%にとどまるという。
 そして、中国ネット企業はアメリカにも対抗しうるまでに育て上げられ、どんどん海外へと進出して行った。これが中国の推進する「保護主義」からの「全球化」なのだ。
 ファーウェイも同じように国家戦略として保護され、育てられ、海外に進出した。そしてついに今年、スマホの出荷台数でアップルを抜き、世界第2位に躍り出たのである。
 
この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
ニコニコポイントで購入

続きを読みたい方は、ニコニコポイントで記事を購入できます。

入会して購読

この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

他84件のコメントを表示
×
わたくしのひとたち「怖い怖いミクシィのお話 その1」
実を言うと、私は「ミクシイ」が何を意味するのか、木蘭さんのコラムをよむまで何も知らず、SNSには色々なものがある、位の認識しかありません。どうも会員制の交換日記みたいなものらしいという理解はできました。ツイッターのようにフォロワーを競うようなものだとも。
だから、その状態で感想を記してもしょうがないのですが、一言。有名人に友達扱いしてもらったところで、何かランクがあがるというものなのでしょうか。個人的な男女交際を赤裸々に綴るのも、奧ゆかしくないし。
結局はネットという虚構の電脳世界における自己演出のフィクションの一種ではないのか、と。
それでも、面白そうな世界を描いている話なので楽しめました。続きを期待します。

ところで、Q&Aに日本のアニメで良質なのは昔話だという内容の解答がありましたが、テレビ東京が見られる地域の人は、日曜の朝に「ふるさと再生 日本の昔話」という番組が再放送されています。もう本放送は終了して、傑作選という形なのですが、興味のある方は気分転換に見てみてもよいのでは、と思います。

今回はここまでにします。それでは次号を期待します。
8ヶ月前
×
ヒーロークラモチ
vs
ヒールトッキー

しかと観戦せねば。
8ヶ月前
×
スパ 「ゴー宣」読みました。
超おもしろかった。
やはり、よしりんの観察力とギャグセンスと表現力は、すごいですね。
改めて敬服します。

7ヶ月前
×
遅くなりましたが、配信ありがとうございます。
バブルの時が青春の自分としては、民主主義と資本主義はほぼ同義。まさか赤い資本主義が世界を席巻する時が来るとは『信じらんない!』という気分です。まあ、あの時は『民主主義は完全なる正義』と信じてましたからね…。現実はシビアです。
とはいえ民主主義を手離す訳にはいきません。
天安門の事件を無かった事にはできませんから。
当時はまるで異世界のごとき『遠い世界の出来事』でしたが…。若者と無知は、時に同義になりますね。
7ヶ月前
×
SPA!ゴー宣【恥と傷の哀歌】を拝読しました。

これは今年の最高傑作だと思います!
文字通りの「赤裸々」ぶりに、不謹慎ですが爆笑しました(^o^)

病気に関わる辛さや恥ずかしさを作品に仕上げてしまうとは、やっぱり、よしりん先生はスゴすぎます!!
また笑いだけではなく「患者としての繊細な心の動き」がリアルに描写されていて、とても興味深かったです。
そしてゴー宣には『エッセイ漫画』という側面があるのだと、改めて思い知りました!

とにかく面白かったです!また読みたいです!!
よしりん先生の次なる入院が、今から楽しみです(コラコラw)
7ヶ月前
×
spa!やばかった
目の玉日記もさいこうでしたが、日常のエッセイ漫画も
最高に面白い。
男に今から挿入される気持ちってこうなのか?
とかサイコーですねw
7ヶ月前
×
SPA! 第31章 恥と傷の哀歌
読みました。
今も痛いと思います。おつかれさまでした。
男の私がオペ前の処置したら、ハラスメントの心配事ひとつ減りましたかな。男にされる方がもっと恥ずかしく感じてしまいましたか。処置する側は特に考えずに行なっているもので、
処置ひとつにしても、患者さんいろいろ考えてるなということをエンターテイメントとして再確認できました。ありがとうございました。

お体ご自愛ください。
7ヶ月前
×
SPA! 恥と傷の哀歌 読みました。
やっぱり笑ってしまいました。
先生のご病気についてはアンチが自分のアカンタビリティーも果たせーなどと、いやいや女性読者が親身に「何の病気?」と心配されてましたが、
先生だってプライバシーがあるんだ、病名なんてデリケートの最たる部分じゃないか、
と思っていたら、ここできましたねえ。
さすが先生!
最初から繰り返されるお言葉もご本人しか言えません。
7ヶ月前
×
くらもちメンバーは超ユウノウなんですね☆

結果が楽しみではあります。
7ヶ月前
×

SPA!ゴー宣 恥と傷の哀歌は、よしりん先生の傑作選の中に入るでしょうね。笑いで文字通り、腹わたのよじれた。

まい、よじれるのも苦しいですけれども、腹わた飛び出るのも笑うと痛いでしょうね。ちょちょぎる物が無くても、ちょちょぎらんとならなかったのは痛かったです。お見舞いモウし上げます。

オドレラ正気か?で、先生が左の足裏を持って上げておられたのがよくわかりました。持ち上げた足が映っていると分かると手を離した先生は繊細です。

先生は、凶悪の権化と言われると無作法のように聞こえますが、そんな事有りません。話中でも、先生の繊細さは爆発しています。こういう男の恥部に感じる繊細さは面白く可笑しいものですね。よく吐露されてくだされましたです。男尊女卑的 九州男児が、こうした状況を描くとは、男のサガというものを、くっきり鮮やかに表現されたと思います。

台に縛りっ付けられた張り付け二種類よしりんが可愛かったです。あのお目々を見ると愛おしくなって、そばに行って大丈夫でちゅよ〜って言ってあげたくなります。

今回のゴー宣は、難しい事は棚上げで、全編くだけて茶魔ちゃまに匹敵する楽しく可笑しいエッセイでした。人の痛みで笑うとは、ソけー、いや不敬です。

ソけーぶ!一気に認知度が高まりました。(高もりました。)これで茶魔語を作ると、お子ちゃまたちに難しかいなぁ?


(よしりん先生の心、大海の如し、痛み入ります。)

7ヶ月前
コメントを書く
コメントをするには、
ログインして下さい。