皿うどんボンバーさん のコメント
このコメントは以下の記事についています
第314号 2019.5.14発行 「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…新天皇ご即位の記事が紙面を賑わした5月2日の産経新聞には、「皇位継承 歴史の重み 女性宮家創設には問題」という記事が載った。筆者は産経のエース記者・阿比留瑠比だが、どう見ても「問題」なのは阿比留の頭の中の方である。正しいところがひとつもないという驚くべき記事だ。一つ一つ論破していくとともに、逆賊たちが何を言って妨害していたのか歴史に残すために記録していこう。
※「泉美木蘭のトンデモ見聞録」…伊藤詩織氏がレイプされたと訴えているジャーナリストY氏。彼の弁護を引き受けているK弁護士は、なんと自身の法律事務所のブログで、原告である伊藤詩織氏を「詩織」と呼び捨てにし、人格攻撃の限りを尽くす理屈記事を書いている。《「性犯罪行為」が,詩織の「妄想」ないし「虚構」であることは明白である》といきなり断言し、その理由をかなり攻撃的に展開しているのだ。K弁護士の恐るべき想像力・読解力の欠如とは。
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!神武天皇という伝承部分を否定することは、神話を起源とする天皇の権威そのものを否定することになるのでは?男ってずるい存在?接客業にとって「金払いの良い客」=「上品なお客様」なの?今話題の不登校YouTuberについてどう思う?活字が好きになったきっかけの作品は何?元号は非効率的だとする左翼の主張をどう思う?先生にとってコアな支持者はどんな存在?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第324回「男系カルト・阿比留瑠比、論破まつり」
2. しゃべらせてクリ!・第271回「へむ~ん… 立たされ坊主はつらかぶぁ~い!の巻〈前編〉」
3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第126回「伊藤詩織『Black Box』裁判記録とその検証〈4〉~弁護の理屈」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 編集後記
第324回「男系カルト・阿比留瑠比、論破まつり」 新天皇陛下の即位により、現状では皇位継承資格者がたった3人、次世代の者は悠仁さまたった一人という恐るべき事実が誰の目にも明らかになった。
そしてこれに対処する方法は、女性宮家を創設し、女性・女系天皇を認める以外にないということも、大多数の国民の共通認識となってきた。
これに対して尋常ではない危機感を抱いているのが、男系男子固執の自称保守陣営だが、追い詰められて主張がどんどんトチ狂っていくのがなかなか見ものではある。
この問題は、必ず女系(双系)公認の側が勝つ。その時に、逆賊たちが何を言っていたかは確実に歴史に残しておく必要があるので、このライジングの『ゴー宣』も、随時そんな記録の場としたいと思う。
新天皇ご即位の記事が紙面を賑わした5月2日の産経新聞には、「皇位継承 歴史の重み 女性宮家創設には問題」という記事が載った。
筆者は産経のエース記者・阿比留瑠比だが、どう見ても「問題」なのは阿比留の頭の中の方だ。
なにしろ、阿比留は 「『女性宮家の創設』には、見逃せない陥穽(かんせい)がある」 として、こんなことを書いているのだ。
現在、与野党を問わず女性宮家創設や、現在は皇室典範で父方の系統に天皇を持つ男系の男子に限られている皇位継承資格を、女性や女系の皇族の子孫に拡大することを検討すべきだとの意見が根強くある。
とはいえ、これはあまりに安易に過ぎよう。
仮に女性宮家を創設しても、一時的に皇族減少を防ぐだけで皇位継承資格者が増えるわけではなく、その場しのぎでしかない。
何を言ってるのか、全くわからない。
女性宮家を創設して、皇位継承資格を女性や女系の皇族まで拡大すれば、当然皇位継承資格者は増える。
それなのに阿比留は、女性宮家を創設しても 「皇位継承資格者が増えるわけではなく、その場しのぎでしかない」 と書いている!
どうやら阿比留は「女性宮家創設」と「女性・女系皇族への皇位継承資格拡大」を、全く別物と考えているらしい。
女性宮家とは、皇位継承権がなく公務をするだけのものと、勝手に思っているのだ!
確かに野田政権下で検討された「一代限りの女性宮家」はそういうもので、「公務の負担軽減」だけを目的とする「その場しのぎ」でしかなかったが、今回は違う。退位特例法の付帯決議は、こう書いているのだ。
政府は、安定的な皇位継承を確保するための諸課題、女性宮家の創設等について、皇族方のご年齢からしても先延ばしすることはできない重要な課題であることに鑑み、本法施行後速やかに、皇族方のご事情等を踏まえ、全体として整合性が取れるよう検討を行い、その結果を、速やかに国会に報告すること。
つまり、 「安定的な皇位継承を確保するための諸課題」、具体的には「女性宮家の創設等について」 検討するよう政府に求めているのである。
ところがこの文章を、八木秀次(麗澤大教授)は信じられない解釈で読んだ。
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
お疲れ様です。
「ゴー宣」読みました。
男系男子固執の自称保守陣営が「危機感」を抱いているのは、
現状で皇位継承資格者がたったの3人、次世代では悠仁さまたった1人という恐るべき事態に対してではなく、
自分達が手前勝手に描いている「天皇像」「皇位継承のあるべき姿」が崩れるかもしれないという、
そのことに対する「危機感」だというのが情けなく、腹立たしい思いです。
目先の金儲けやら私的な損得勘定、選民的な心地よさに酔いたいが為に言っているような輩も含めて下衆ですね。
天下国家を語るポーズだけで、一切「公」のことなど考えていないのは明白です。
彼らは現実的な「安定的な皇位継承」の為の具体案は何も持たず、
「皇籍取得したい旧宮家系男子」いるいる詐欺を繰り返し、
「男系」「女系」という用語自体が明治以降に作られたものにも関わらず、
「神武天皇以来126代の男系男子継承の伝統」というフレーズを一神教のように崇拝し、
「男子が産まれるまで祈るしかない」だのと言い出す始末です。
そもそも小泉政権時代に立ち上がった女性天皇・女系天皇を認める案を潰したのは当時の安倍晋三官房長官であり、
その安倍晋三氏に影響を与えたのが、亀井静香氏などの、尊皇心の欠片も無い政治家と、
男系男子継承が伝統だと妄信仕切っている自称保守論壇の知識人などのブレーン、及び、
現在の安倍政権のコアな支持層となっている日本会議(1997年に設立)であった訳です。
阿比留瑠比氏の記事中の文であり、八木秀次氏が「激論!クロスファイア」でドヤ顔で紹介して失笑を買った記事ですが、
この記事通りのことが本当にあったとするならば、これで言いくるめられてしまう小泉首相(当時)も大概だな、と思います。
小泉政権当時の認識で考えても、1300年以上前の、自ら天皇が権力を掌握していた時代と、
現代の権力は一切持たず、権威のみの天皇陛下・皇室とは全然違うということは、常識的に分かるのではないかと思います。
小泉純一郎氏の無知ゆえか、信念が弱かったのか、それとも自称保守派からの圧力がそんなに強かったのか・・・
その後、野田政権時代にも女性宮家創設案が不完全ながら一度立ち上がって、これも野田政権から安倍政権に政権交代する過程で、
安倍首相が握りつぶしてしまいましたが、
ネトウヨなどは、この野田政権時代に案が出た、という一点を持って、
「女性天皇・女系天皇を主張する者は左翼!」と、頭の悪いレッテル貼りを連呼し続けています。
Yahoo!ニュースや、ネトウヨ系まとめサイトなどが、依然「タコツボ・フジツボ製造機」になっているので、
ネットニュースしか見ていない人は、国論が二分されているかのように思うのでしょう。
実際は、ギャーコラギャーコラ騒いでるのは国民全体の10%程度だということですね。
産経新聞も、ついに「全国紙」の看板を下ろすジリ貧状態ということも哀れですね。
それよりも、今回の「ゴー宣」で書かれた田中卓博士の「万葉一統」の話とか、
「守らなければならない天皇の伝統とは「男系男子」ではなく、「君臣の別」である」という話とか、
「大事なことは皇統に連なり、聖域に生まれ育っていることであり、男系・女系にこだわる必要など全くないのである。」という話とか、
これまでのゴー宣・天皇論でも描かれて、書かれてきたことでもありますが、
この認識がもっと世間に浸透して欲しいと思います。
特に、田中卓博士の「万葉一統」の話は興味深いです。
Q&Aでも田中卓博士の著書に纏わる回答がありましたが、
もし可能ならば、この辺りを「ゴー宣」で掘り下げて描いて戴けると、読者として物凄く嬉しいです。
くだらないバッシングの番組が視聴率取ったり、バッシング記事載せた雑誌が売れたり、バッシング記事載せたネットサイトがアクセス数伸ばしたりするよりは、
皇統についての正しい知識が、エンターテインメントを伴って広まっていく方がずっと健全だと思います。
改元を祝賀ムードで迎えられた今こそ、その時なのではないかと思います。
くだらない記事なんか、後で産廃にもなりゃしません。
塵芥の類は常識の海に沈めましょう。海を汚さないように処分してから。
タチの悪いのは、今回のゴー宣のように、一刀両断で完全粉砕して負の歴史に名を刻んであげるべきでしょう。
「トンデモ見聞録」読みました。
「“グレー”に持ち込むためならどんな理屈だって編み出してやるし、セカンドレイプも平気でやってやる」って、
このY氏の弁護士(K弁護士)は、そんなことをやる為に弁護士になったのですかね。
金貰えるんなら何でもいいや、の精神なんでしょうかね。
K弁護士は、その為に魂まで売ってしまっているのでしょうかね。
人として良心が咎めたり、心が痛んだりしないのでしょうかね。
そもそもが、伊藤詩織さんを何とか貶めることがまず自分の中の結論としてあるから、
(クライアントからの要望でもあるんでしょうけれども)
それに即してストーリーを作って行く為に、何だって書いてやるという構えなんでしょうね。
私は、伊藤詩織さんの訴えの方を信じます。
犯罪類型が準強姦であっても強姦致傷であっても、最初からもみ消す方向へと警察が動いていたのだろうと思います。
やるせなくなってしまう程に、今の日本でも男尊女卑は根深いですし、依然、八つ墓村のままですね。
被害に実際に遭ってしまった時にどうするか、ということも、
そんな平時みたいに理路整然とした行動が取れる訳もなく、
レイプされた女性が「当然その場で泣く泣く被害を訴えるはずだ」という決めつけも、
全く独りよがりな思い込みだと思います。
そういう発言の中に、その人物の心象が滲み出てしまうものですね。
人の心が分からないということは恐ろしいですし、言葉には言霊が宿るものだと改めて思います。
追伸:Q&Aありがとうございます。
今田美桜さんは「SUITS/スーツ」で見ました。「3年A組」は見てなかったです^^;
天皇論はずっと更新されていくのですね。
でも、それはそうですよね。時代と共に少しずつ漸進していくのが「保守」の在り方でもあり、
「公」を生涯で体現なさっておられる天皇陛下の歩みでもありますからね。
私達も、天皇陛下を戴く資格があるかどうか、天皇陛下をお守りすることが出来るかどうか、ということを、
時代に応じて考えていかなければならないのかも。
しかし、堅苦しいことを抜きにしても、天皇陛下の古代からの歩みを見ると、日本の歴史を見て行くことにも繋がりますし、
その時代ごとのエピソードも面白いですし、とても興味が湧きます。
私以外の質問では、流音蛸好さん、やまさん、そぽろさん、M.Oさん、臆病風さんの質問と先生の回答が印象に残りました。
しゃべクリは、クリリンがやって来たさんのネタで締め、セリフ内の文字数もいつも絶妙ですし、ネタもキレッキレで流石ですね。
Post