第314号 2019.5.14発行
「小林よしのりライジング」
【今週のお知らせ】
第324回「男系カルト・阿比留瑠比、論破まつり」
現在、与野党を問わず女性宮家創設や、現在は皇室典範で父方の系統に天皇を持つ男系の男子に限られている皇位継承資格を、女性や女系の皇族の子孫に拡大することを検討すべきだとの意見が根強くある。とはいえ、これはあまりに安易に過ぎよう。仮に女性宮家を創設しても、一時的に皇族減少を防ぐだけで皇位継承資格者が増えるわけではなく、その場しのぎでしかない。
政府は、安定的な皇位継承を確保するための諸課題、女性宮家の創設等について、皇族方のご年齢からしても先延ばしすることはできない重要な課題であることに鑑み、本法施行後速やかに、皇族方のご事情等を踏まえ、全体として整合性が取れるよう検討を行い、その結果を、速やかに国会に報告すること。
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遅ればせながら、今号の感想です。
1. ゴーマニズム宣言・第324回「男系カルト・阿比留瑠比、論破まつり」
実を言えば、この話題、いつまで続くのだろう、なぜ男系派や政府は存在もしていない旧宮家の血をひく男子問題に固執しているのだろう、とうんざりするだけなのですが、
新約聖書の「マタイによる福音書」の冒頭にも、アダムからイエスまでの系譜、みたいなものがのっており、誰それの子孫、というだけならいくらでも、それこそ何千万人でもあげられるわけで、古事記とか日本書紀の天皇と豪族の系譜、源平藤橘の子孫と称する武家や庶民の系図などは一部でっちあげがあるにしても、まことしやかで、さもありなむというものであるわけで、そう考えたら、天皇家の血を引いた男子、というのは星の数ほどあげられるわけですが、けれども、そのすべてを皇位継承資格者と言ってしまったら、それこそ皇室の権威をおとしめることにつながりかねないのではないか、と私は思います。男系派と称する人たちは、何か大名家の御落胤さがしと、皇位継承問題とをごたまぜにしてはいまいか、と思うのです。
加えて、伝説はとても重要なもので、それはとある歴史的事実から生まれるもので、その伝えるものがファンタジーであっても、現実感に溢れるものであっても、その契機となる何らかの事実、あるいは反対の事象があったればこそ、と言えるでしょう。
しかし、そのすべてが事実ではないことは、古事記の冒頭の国産み神話や、火の神軻遇突智(かぐつち)を切った体から更に新しい神が生まれたり、伊邪那岐(いざなぎ)命が脱いだ衣服とか、禊ぎをした垢から神が生まれたりと、およそあり得ないことだらけで(まさかクローン人間?)、かりに神武天皇からの伝承が事実と称する男系派は、その長寿をどのように解釈するのでしょうか(一番合理的な解釈は1年を春夏と秋冬の2年とする、という説だけれども)。「初代天皇は神武と呼ぶことにした」というへりくつでは説明しきれぬものがあるように思えます。じゃあ、2代天皇は「綏靖」で、3代天皇は「懿徳」と呼ぶことにしたわけなのでしょうか。10代天皇崇神の和風諡号も「御肇国天皇(はつくにしらすすめらみこと)」である説明を、どのようにつけるのでしょうか。
という細かい話はさておいても、現代に壬申の乱や、あるいは和気清麻呂みたいな事態が起こる筈もなく、道鏡の役目をしているのは、その男子絶対主義者たちにほかなりません。「女子や女系では正統ではない」と内乱でも起こす気なのでしょうか。むしろ「君臣の別は定まっている」という宇佐神宮の神託を継承しているのは、よしりん先生たちではないか、と私は思います。
阿比留瑠比とかいう人にはあまり興味がないので、この程度にしておきます。「瑠比」と書いて「るい」とよむこと自体、知らなかったです(歴史的仮名遣いの法則だと、たしかに2文字目以降の「ひ」は「い」になりやすいんですけれども)。
2. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第126回「伊藤詩織『Black Box』裁判記録とその検証〈4〉~弁護の理屈」
こちらも何だか嫌な話だと思っています。辯護士というかたがたは、被告人の利益のためなら何でも主張するわけで、そこには人間の自然の心情や行動規範は考慮されない。ばっちいとか、きたないとか、そういうものは手元に置いておきたくない、という気持ちも理解できない。その権力との板挾みになっている刑事の話、『Black Box』でよんでいても、非常に辛い、それでも真面目なかただったのだろうと私は感じました。
昔、『火曜サスペンス』で、確か故坂口良子さんが主演のドラマで、姉がレイプされ、訴えたけれども、証拠品を処分してしまったため、有罪にできず、自殺してしまい、妹である主人公が仇討ちをする、という話だったように覚えていますが、そのことを思いました(家族は証拠品を処分するなんてばかだ、とか言っていましたが)。
あと、『ザ・サスペンス』というTBSの番組があって、こっちは古手川祐子さんが主演だったのだけれども、憧れの人に夏祭りで強姦され、その後、バスガイドになって、その相手が別の相手と搭乗している姿を見て、バスの誘導を間違えて大惨事を招いてしまった、という話も思い出しました。これも事後に誰にも相談できなかったことが引き起こした悲劇であったと思います。
以上の話と鑑みて私が思うことは、裁判官や検事・辯護士といった法曹界に携わる職業の人たちは、ただ「言葉」だけを問題にしており、その一字一句の解釈のみを問題にしており、そのことで、人一人の一生を左右しようとしている。果たして裁判に正義はあるのか、というようなことです。これからさらに新しい裁判に臨まれるよしりん企画やSPA!編集部にとって、「法は正義ではなく力でしかない」というのは非常に酷なことだと思いますが、それでも、たとえ星の数ほどの「正義」や「解釈」があるのでとしても、「真理」は常に一つであり、法廷がそれを証明する場であって欲しいと望みます。
ところで、「どうがお願いします」の由来について、気になったのでお節介ついでに調べてみたら、2012年の6月4日「オススメではないけれど見てほしい動画」にありました。その回に以下の動画が紹介されていたので、(もう削除されてしまったようですが)、再度はっておきます。
『生活保護受給問題のデモ集団が老人に暴力』
YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=z1eLBCgEhy8&feature=youtu.be
一往内容を紹介すると、街頭で騷いでいるネトウヨデモをうるさいと注意したところ、朝鮮人扱いされて、暴行を受ける老人の姿がうつしだされていました。こういうものこそ、後世に残さないといけない、前車の轍となるべきものだと思うのですが。
今回も長文、駄文をだらだらとすみませんでした。
それでは、次回配信を期待します。
(No.116、117を改訂・追記しました)
>>118
動画見ました。醜い日本人の象徴と思いました。
彼等は自分達を愛国者だと思っているかもしれないが、自分を愛しているだけだから。
彼等は将来、絶対に生活保護を受給する立場になるだろうから。
「俺達の取り分が減るのは許さん❗」と怒っているだけだから。
たった一人のお年寄りに暴力・罵声・・・、恥ずかしくないのかな?
この人達って今は何をしているのかな?
荻野由佳を殺害すると、報道機関にファックスに送ってた無職の男が逮捕された。
気持ちは分かるが、報道機関にファックスを使って送るのはいけないな。
そんな事したら、荻野由佳が悲劇のヒロインになってしまうじゃないか。
今回のゴー宣とトンデモ見聞録で登場した
阿比留瑠比も弁護士も情がないなと感じました。
皇位継承資格者が皇嗣となった秋篠宮様と
そのご子息の悠仁様しかいない現状では、
将来の皇室は悠仁様お一人になる可能性が
あるのに、女性宮家創設と皇位継承資格の
拡大に反対するのは悠仁様お一人になっても
構わないと言っているようなものです。
愛子様に眞子様、佳子様をはじめとする
女性皇族の方達にしても、自分の人生を
左右する重大な出来事のはずですから、
気が気でないはずです。
自称ジャーナリストの山口某の雇った
弁護士は伊藤詩織さんに対して、あらん限りの
人格攻撃をしていますが、いくら雇い主を
弁護する立場だとしても、その言動は常軌を
逸しているとしか思えず、この弁護士は
山口某とグルなんじゃないかと勘ぐって
しまいます。
こんな二人が産経新聞のエース記者と
弁護士だと言うことに世の中はどうなって
るんだと憤りが湧いてきます。
>>120
犯人の気持ちは分からないでもないが、そんな事をすれば誰にメリットがあるのか、良く考えてからFAXしてほしい。
そんなセコい脅し、本人は屁とも思ってねーよ!
表向きは怖かったでちゅ〰️。精神的にギリギリ頑張ったでちゅ〰️❗だろうけどな。
荻野由佳は今頃、犯人に感謝して笑ってるよ!
「由佳のために犯人になってくれてありがとう。間抜けな真帆の低脳オタクさん♥️」
自分にはそう聞こえるんだ。
>>122
正しくその通り。
なんで警察は脅迫犯を迅速に捕まえて、暴行犯は逃がすのかさっぱりわからない。
可能な限り皇室の希望を無視し、「竹中平蔵的」政策を進めた!「消費増税」だけ「財務省のゴリ押し」なんてあるだろうか?
「消費増税」の賛成の多さを見ると、「知識、情報の重要さ」を感じる。「思想」も大切だけど。
いつもいろいろ書き込みたい気持ちがあるのに、書き込めない。
なぜなんだろう?
とりあえず。
いつも聴いてるラジオ番組「JAM THE WORLD」に古谷ツネヒラ氏が出て来て、
佐藤浩市氏の件で、「元々のインタビューを誰も読んでいないで騒いでる。今ビッグコミック売ってるのに」
「誰も原本を読まない」とか、ぬかしたので、
Twitterで「小林よしのり氏を批判するのに、手塚治虫の「火の鳥」を使ってたけど、その中に書いてない事で
批判してましたよね?よくその口で原本読んでないとか言えますね?」という感じで、つい
怒ってしまいました。そのコーナー担当の堀潤氏はTwitterは必ずチェックしてるはずですが、
無反応でした。彼はそのTwitterで古谷氏を「盟友」と書いてて、モーニングクロスで共演するから
なんでしょうが。
「彼は左右陣営対立の専門家と呼ぶには思考が足りない。もっとゲストを考えてほしい。
盟友なら諫めて、育ててください」と一応書いときました。
聴いてみたい方は、タイムシフトで木曜いっぱい聞けます。1時間20分後あたりから。
http://radiko.jp/#!/ts/FMJ/20190516190000
そっか、「諫める」は、目上の人に使うのか。
また馬鹿をさらしてしまった。
ま、怒ってて、すぐ言いたかったから。