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皿うどんボンバーさん のコメント

今週も配信ありがとうございます。
お疲れ様です。

「ゴー宣」読みました。

今回の芸人の「闇営業」の話については、
私自身も認識がおかしかったかもしれません。
前回、Q&Aで「振込詐欺グループの集会に出ていたことで、がっかりしたところもありますが、
芸能人とヤーさんとの繋がりとか、以前から言われていたことでもありますし、
今更そこを穿り返すのか?という思いもあることはあります。」
「昭和の頃とは、芸能人に対する意識も変わっていて、
昭和の頃までは通用した芸人気質は、もう通じない時代になったのかなとも思えます。」
と書きましたが、
「暴力団・半グレ集団は巧妙化していて見抜くのも困難」
「参加して分かった時点で「帰ります」とはなかなか言えないだろう」
「個人に調査能力はそれほどない。いちいち調査会社に依頼するとして、その費用はどうなる?」
などの指摘を読んで、確かにその通りだと思いました。
だから「がっかりする」んじゃなくて、やっぱり「かわいそう」と思うのが自然なんじゃないかと思い直しました。

宮迫博之や田村亮も、直営業に行かなくても食えるのに、後輩の為に行っていたかもしれないと思うと、
気の毒です。
「お金は貰っていない」と嘘ついたのは良くなかったとは思いますが、
今の叩かれ方や彼らが受けた処遇を見ると、酷過ぎますよね。
本当に批判されるべきなのは、売れない芸人に最低限の生活保障もせず、少額のギャラでこき使い、
そういうやり方で6000人も所属芸人を抱える吉本興業、
そしてマスコミにネタを売り込む暴力団・半グレ集団、
それを記事にして売ったりテレビで報じたりするマスコミ、
それを面白がって見る購読者・視聴者でしょうね。

ビートたけしも今回の件に関しては、叩かれた芸人を擁護していましたが、
明石家さんまが言っていることが一番良かったかもしれないです。
間寛平も、カラテカ入江の相方の矢部太郎に、
「僕たちの(若い)頃は、『直(の営業)でもらっとけ』というようなことはあったけどね。今は大変やね」と話し、
矢部に対して「まあ、頑張っていこ」と肩をたたいたそうです。
たぶん、明石家さんまと同じような考えだったんじゃないかなと思います。

吉本興業はビジネススタイルは変えないまま、コンプライアンスは守れといい、
ずっとやっていくのだとしたら、ただでさえ食い詰めてる若手芸人は、もっと困窮していきそうです。
無期限謹慎とかさせずに、先生が今回のゴー宣でごーまんかましているようにすればいいと私も思いました。
誰かがかばってやらないといけない、というのもその通りだと思うのですが、
明石家さんまやビートたけしクラスになると、文句をつける人もそういないのかもしれないですが、
たむらけんじは、宮迫博之を庇っていると叩かれています。これも叩いてる人はやめたれよ、と思います。
爆笑問題の田中裕二も「復帰を許さないって人たち、本当にわからない。」と発言して、それが叩かれているそうです。

バッシングに加担している多くの人達は、怒っているんじゃなくて、面白半分なんだろうと思います。
匿名の陰に隠れて、芸人が仕事を失っていく様を嗤うって、歪ですよね。不気味だし、さもしいことだと思います。

また、終身雇用制が崩壊している今、カタギがカタギじゃなくなっているという話は、身につまされます。
今の御時世、老後までずっと安定して平穏に暮らしていける人は、一体どれだけいるのでしょう。

先生の新人漫画家時代の話は、以前にゴー宣でも読みましたが、漫画家は本当に大変ですね。
漫画家はヤクザ稼業、浮き沈みの激しい水商売のようなものかもしれませんが、
先生は御父様から教わった「貯金の大切さ」などの堅実さもあるから、
スタッフを抱える社長としての生き方と、漫画家としての生き方が両立されているんでしょうね。

そして上岡龍太郎の言っていたことは、本質をついていますね。
社会全体が壊れ始めているのかもしれません。
世の中、浮き沈みの激しい不安定な人生を、息苦しい空気が覆う中で過ごす人だらけになってしまいかねません。


「正しい宗教の作り方」読みました。

面白い!でも怖いですね。ゾクッとします。
もう「カネ!カネ!カネ!」ですね。ひたすらカネですね。
歯茎をむき出して深大寺や清田を一喝する溶田のくだりは、想像するとちょっと笑ってしまいます。
実際、滑稽な男ですよね。
しかし人が洗脳されていく様って、怖いですね。
みんなお目々キラキラ状態なんでしょうね。
小説の続きが今から楽しみです。
しかしカルト研究会にハマッていく登場キャラに「早く逃げてー!」と思う一方で、
これからどんどん深みに嵌っていく様を見てみたいというサディスティックな思いもあって、
小説を読んでいる時の自分の感情の流れも楽しいです。

あと、途中にあったDDD団の小っちゃいイラストで吹きました。
No.36
66ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
(号外 2019.7.9発行) 【目次】 1. ゴーマニズム宣言・第332回「芸人の闇営業や、哀れ」 2. 泉美木蘭の小説「正しい宗教のつくりかた」・第2回「真実を広めたい」 第332回「芸人の闇営業や、哀れ」  芸人の「闇営業」問題には、可哀そうで気の毒でたまらない思いがする。  あれを謹慎処分にするなんてことは、しちゃいけない。しかも無期限だなんて、あんまりだ。  そもそも芸人の間では、事務所を通さない営業は「直(じか)営業」とか、内職をひっくり返して「ショクナイ」とかいって、普通に行われていたことだという。  なにしろ吉本興業の若手芸人って、事務所を通した仕事では本当に食えないのだ。  吉本興業には6000人の所属芸人がいるが、お笑いで食えているのはほんの一握り。  現在、吉本の芸人になりたい者はまず吉本が運営する吉本総合芸能学院(NSC)に入るが、NSCを卒業しても吉本芸人として身分が保証されるわけではない。  NSC東京校の場合、卒業生は劇場でネタバトルランキングを行い、客の投票でギャラがアップしていくシステムとなっている。    ギャラが出るのは上位190組で、それ以下はノーギャラ。しかもギャラが出るといっても、最底辺のランクでは1ステージ500円だという。  1日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」で証言した元芸人の場合、1ステージ500円で、しかもトリオだったから1人がもらえるのはわずか167円。横浜の自宅から渋谷の劇場まで行っていたから、交通費が往復1100円かかり、一度ステージに立つごとに933円の赤字だったという。  そのうえ吉本には所属芸人が山ほどいるので、ライブは1カ月1回、60秒しかチャンスがない。そこで勝てば3分とか、月3回とか出られるようになり、吉本社内から注目され、仕事やオーディションの声がかかるようになるが、それまでが過酷だという。  しかもそこを乗り越えたとしても、若手芸人は月10~15本のライブをこなしても月収2万円程度で、とても食っていけるわけがなく、飲食店アルバイトなどで生活費を稼ぐしかないという。  ところがこの話が放送されたら、現役の芸人がツイッターに「そういう『ぬるい』情報を流すのはどうかと思う」「俺ならもっと厳しい現実を言える」と書いたというから、実際にはどこまで暗黒が広がっているのか想像もつかない。  テレビ等のギャラの、芸人と所属事務所の配分は通常「5:5」か「6:4」で、良心的な事務所だと「7:3」という場合もあるが、吉本の若手はなんと「1:9」だという。  実際、ある程度売れている若手でも、同じ程度の芸歴の人の同じ程度の仕事のギャラを比べたら、吉本よりも他事務所の方が何倍も高いということなどザラだそうだ。  それを「ケチモト」とか、「ピンハネじゃなく『ピンクレ』だ」(ピン=1割をかすめ取るのではなく、1割しかくれない)とか言ってネタにもしていたのだが、もうさすがに笑い事では済まなくなっている。  わしにも新人漫画家だった時代はあるから、そういう話を聞くと身につまされる思いがする。  わしは幸いにもデビューしてすぐ「週刊少年ジャンプ」で連載が決まったものの、その時は大学を出たてで全くお金がなかった。原稿料は作品が雑誌に載ってから1カ月くらい経たないと入らないので、生活費も底をついて、ついにはバイトをしながらじゃないと描けないという状態になってしまった。  そんな時に編集者から「次のコンテをなぜまだ送ってこないのか」と催促の電話が来たので、素直に「バイト先を探していたもので」と言ったら編集者がびっくりして、連載も始まっているのにバイトなんかやられちゃ困る、専属契約にして契約金を払うから描き続けてくれということになり、それで原稿料とは別に50万円が入ってきて、安心して執筆に専念できるようになったのである。  わしはその時の50万円がそれまで見たこともない巨額の大金に思えて、仰天したものだ。昭和50年(1975)のことで、当時の大学初任給が平均89300円だったというから、給料約5カ月半分。現在の価値に換算すると90万5000円くらいに相当するらしいが。  専属契約金は2年目以降、100万円、150万円と上がっていった。  その代わり専属契約だから集英社以外の出版社では一切描けず、それが後々には嫌でたまらなくなってきた。連載が終わっても他社の雑誌に移ってすぐ次の連載を起こすということはできず、集英社の雑誌からお声がかかるのをじっと待っていなければならないのだ。  それで、わしはもう勝手にどこででも描きたいと思って専属契約を打ち切り、少年画報社の「週刊少年キング」で連載を始めたのだった。  吉本興業は最低限の生活保証もせず、あれほど酷いギャラしか払わないのに、それで若手芸人はどうやって食っていけばいいんだ?  バイトで生活するにしても、芸人はいつ仕事が入るか分からないから、拘束時間が決まっている普通のバイトはなかなか出来ない。  そうなると若手芸人が直営業をやるのも無理はない。拘束はないし、基本的にギャラは高い。新人でも相場は最低3万円、運がよければ、テレビのギャラならM-1優勝芸人クラスに相当する10万円以上になる。しかもそれが事務所を経由しない「取っ払い」でもらえるとなれば、それは手を出して当然というものである。  そもそも吉本興業には契約書すらないのだ。契約を交わしていないのなら、事務所と関係なくどこでどんな仕事をやっていても、法的に何の問題もないはずではないか。  いまでは食えない芸人の窮状もある程度知られているから、今回の「闇営業」に関しては、売れていない芸人に対する風当たりはそれほど強くはなく、もっぱら売れている雨上がり決死隊の宮迫博之と、ロンドンブーツ1号2号の田村亮が矢面に立たされている。  ただしこれにも事情があるようで、闇営業の仲介をしていたカラテカの入江慎也は人の懐に入って恩を売るのがものすごく上手いらしく、明石家さんまでさえ「俺、入江には世話になっているから、入江に頼まれたら俺も絶対に行っていた」と、参加した芸人たちに同情を示していた。  そう考えれば、行かなくても食えるのに後輩のために闇営業に行って、特に激しく叩かれて仕事を失った宮迫と亮も、かなり気の毒という気がしてくる。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!