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希蝶さん のコメント

 今号の感想です。

 ゴーマニズム宣言・第346回「教師いじめのみじめなポリコレ」

 まず、自分が塾の講師時代にあった、実話を記します。
 夏期講習の時だったのですが、生徒から「ゴキブリのようだ」と言われたことがあり、私はそれを「悪口」とは解釈せずに、昔、学研のひみつシリーズでよんだ「ゴキブリは恐竜のいた時代よりも前から存在していた、凄い生物なんだよ」ということを話しました。そうしたら、生徒が「だったら、アンケートで貴方が最低の先生だったと書いてやるよ!」と言われ、「一体何をこの子たちはむきになっているんだろう?」と不思議に思ったことがあります。

 この話の前に、その塾の中学受験の講義を担当しており、本人はかなり一生懸命に(クロスワードパズルを作ったり、小テストを作ったり)、いろいろと工夫したり、綿密に予習をしたりして授業をしたつもりだったのですが、ギャグが寒い、とか、成績が下がったとか、いろいろ苦情を言われ(オリエンタルなんとかの武勇伝のギャグを逆にやられ、しかも、それを自分は「漫才好きの子供なんだな」、という勘違いまでしました。今でも「武勇伝」の漫才にはトラウマがあります。あれのどこが面白いんだ、と)、そのことがほかの先生からどうも、ほかの生徒たちに伝わっていたらしいのです。
 勿論、その塾との契約の更新は以後なく、連絡無しのまま、解雇状態になりました。

 今回の話は、教師間のいじめという話ですが、講師とは実力がないと、カーストのようなもので差別されるものなんだな、ということです。当時、ほかの塾の掛け持ちもしていたり、経済的な事情のため、午前中スーパーでアルバイトもしていたりもしていたのですが、そんなのは理由にならないのでしょう。
 だからって、激辛カレーを無理矢理食わせたり、自動車の中を汚していい、という理由にもならないでしょう。

 それにしても、本当に、「接着がんばったのに」という事態って、あったんですね。笑ってはいけないのだけれども。

 私も高校時代はかなりいじめられた方なんですけれども、プリントや傘を隠されたり、無理矢理ギターを買わされたなんていうのもありましたが、もっと高度ないじめでは、コントラクト・ブリッジという遊びがはやったことがあり、少し興味を持っていたのですが、主催者が上記のいじめなどをした人間を混ぜていたため、私はどうしてもその輪の中にはいることができませんでした。あとで、久しぶりに参加したクラス会で、「わざと参加させていた」というようなことを本人が口にしており、その時になって、やっと嫌がらせだったんだ、ということが分かりました。
 高校生ですら、こういう頭を使った高度な仲間外れをやるのだから、この小学校の教員らのレベルがいかに低いか、よく分かると思います。

 だいたい、こういう場合、いじめられる方が孤立したり、自己内省してしまったりするケースが多く、その先生が自殺まで考えてしまったことには同情します。でも、実力がなかったり、本人の人格に何かつけいられる隙があったら、やはり油断していたから、とか、いじめられる側にも原因がある、と思われても仕方がないのでしょう。気を抜いちゃ駄目なのでしょう。いじめる側の方が圧倒的に悪いのにはかわりはないですが。
 誰とでも友達になりたい、というのも甘えなのではないか、というふうに今の私は感じます。
 私の場合、社会人になってから、逆にいじめているととられてしまった場合もあるのですが、長くなりそうなので、投稿を改めます。弱かったら、こずるく立ち回る智慧がなければいけないのでしょう。「カツオくんを見習え」と言われたこともありますが、「おぼっちゃまくん」をよんでいると、その通りなのかな、と思います。

>>22
 童人さんへ。私は正式に学校の教員になったわけではないので、比べてはいけないのかもしれませんが、こういう例もあったりするのです。

 木蘭さんの、10月24日の記事、「『優しい人』と人間関係の対処・雑感」https://www.gosen-dojo.com/blog/23992/も考えさせられました。
>優しさや我慢によって溜まった欲求不満を、
まったく筋違いの噴出のさせ方をしてしまうこともあるし、
なにより、ある一定の年齢になって、社会に出るとなれば、
そういった基本的な対処ができないことは、
残念ながら「信頼できない人」とみなされる局面がいつか
やってくるというのが、現実だと思う。

 その通りでしょう。至言です。
>「実は他人に対して高慢な姿勢があるのだが、それを本人が
自覚していない『傷ついた人』」

というのも分かるのですが、本人が自身の短所を教えて欲しいと願い、口にしても、「さあね」ですまされてしまう場合もあります。自分で気づくしかないのでしょうか。
(先の投稿を少し語句修正し、改めました)
No.48
54ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第334号 2019.10.22発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…神戸の教員間いじめ問題、いじめを止める側の立場である教師が、同僚教師にいじめをやっているなんて社会の劣化がまた一段階進んだと思うしかない。いじめは、いじめる側が100%悪いのは当然である。しかし競争社会であり、優劣をつける社会である以上、いじめられる側の大人にも言っておくべきことはある!大人であって社会人なのだ。いじめられる人は完全に善良な人であり、完全に無謬の人であり、一切批判することはまかりならぬという空気が作られてしまっている現状は間違っている! ※泉美木蘭の小説「正しい宗教のつくり方」…溶田研究会の一員として、清田政宗は鶴見佑子を主役にしたYouTube番組を制作し、「皇統は絶対に男系男子であるべきだ」という主張をネット上に浸透させようと企んでいた。二人による動画番組は溶田研究会のSNS上で公開され、男性からは大好評、女性からはほぼ反応なし、一部女性からは手酷くこき下ろされて話題となった。佑子こき下ろしの急先鋒は、溶田研究会11年目、発足当初から参加している伏見のり子。どうなる佑子!? ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!台東区避難所のホームレス受け入れ拒否をどう思う?最近の女性芸人で面白い、好きだなぁと感じるのは誰?香港が中国から分離独立するのは不可能?『ダークナイト』続編の『ダークナイトライジング』はどう評価している?ドラマ(演劇)の弱さと近年の政治の劣化は関係している?お風呂の湯舟で寝てしまったことはある?日本人が宗教に対して大雑把なところがあるのはなぜ?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第346回「教師いじめのみじめなポリコレ」 2. しゃべらせてクリ!・第291回「貧富対決?よしりん少女像VS金ピカ茶魔像ぶぁい!の巻【前編】」 3. 泉美木蘭の小説「正しい宗教のつくり方」・第5回「だから女を守りたい」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第346回「教師いじめのみじめなポリコレ」  小学校の教師が、別の教師にいじめをやっていたというニュースを最初に聞いた時、わしは何のことやらわからんという感覚になった。  思いもよらない、あり得るはずがない幼稚な事件が起こっていたので、リアル感がなかったのだ。  いじめを止める側の立場である教師が、同僚教師にいじめをやっているなんて社会の劣化がまた一段階進んだと思うしかない。20年前に「学級崩壊」といわれた時は、崩壊していたのは子供の秩序だけだったが、ついには教師の秩序崩壊まで始まったのか!    その後、具体的な状況が報じられてきたが、いい歳した大人が、人を羽交い絞めにして食えないような激辛カレーを無理やり食わせたり、キムチ鍋の原液を大量に飲ませたり、相当に愚劣なことをやっている。  さらに加害教師たちがやったことを列挙していくと… 「髪の毛や衣服を接着剤まみれにする」「熱湯の入ったやかんを顔につける」「プロレス技で首を絞め上げる」「ビール瓶を口に突っ込み、飲ませた後に瓶で頭を叩く」「かばんに氷を入れる」「ダメージ加工のジーンズをビリビリに破く」「同僚教員にわいせつ文言を無理矢理送らせる」「『ボケ』『カス』『性病』『犬』、ポンコツを意味する『ポンチャン』等、暴言、侮辱の言葉の数々」「被害教師の車の上に乗る」「車内に飲み物をわざとこぼす」「車に大量の灰皿の水をまき散らす」「送らせた後、窓から下車したり、足でドアを閉める」「トマトジュースをかける」「携帯電話を隠す」「携帯電話にロックをかける」「お土産を催促して、買ってきたら捨てる」「仕事が終わってないのに、せかして悪口を言う」「指導案に落書きする」「ラーメン屋で、卓上にあった生姜の汁、酢を水に入れて飲ませる」「大量の菓子を口に詰め込む」「輪ゴムを顔に当てる」「背中を肘でグリグリと押す、足を踏みつける」「乳首をあざになるほどつねる、掃除機で吸う」「酒を強要し、拒否すると平手打ち」「印刷用紙が入った段ボール箱をいきなり頭に置く」「コピー用紙の芯で尻をミミズ腫れができるほど殴る」 …  加害行為は50種類にも及ぶという。よくこれだけ思いつくなと思ってしまうが、よっぽど楽しかったんだろう。  さらに加害教師たちは、児童に対しても被害教師の悪口を言ったり、いじめの様子を面白おかしく話したり、被害教員が受け持つ児童に対して、学級をめちゃめちゃにするようけしかけたりもしていたという。  しかも加害行為は他の教師数名にも及んでおり、中でも他の男女教師に性行為をするよう強要し、その証拠画像を被害教師に送らせていたと週刊文春が報じている。もう完全に犯罪行為である。  しかも、主犯格のいじめ教師が女性で、子分の男性教師3人にいじめをさせていたというのだから、もうわけのわからなさが度を超えている。妙なところで「女性の地位向上」が進んでいるが、かつての赤軍派の永田洋子みたいなものかもしれない。  被害教員は2年余りいじめを受けており、昨年には被害を当時の校長に訴えたが、主犯格の女教師がその校長のお気に入りだったために、もみ消されていたらしい。  被害教師は今年4月ごろから吐き気や睡眠障害、動悸などの症状が強く出るようになった。7月には現在の校長が事態の一部を把握して加害教員4人を指導したが、主犯女教師が現校長よりも権力の強い「女帝」と化している状態だったために効果はなく、被害教師は「くそやな」「ママによしよししてもらえ」などの暴言を浴びせられ、さらにいじめを受ける結果となった。  被害教師は8月には「2学期が始まれば、またやられる」と思い詰めて精神状態が悪化し、9月から仕事を休んで療養を余儀なくされ、それでようやく事態が表沙汰になったのである。  大人のイジメはもっと陰湿で巧妙にやるものかと思っていたが、その手法は子供と全く同じに幼稚で直接的で、激辛カレーを食わせてケタケタ笑っている様子などクソガキそのものだ。  加害男性教師は、「嫌がっているとは思わなかった」と言っているらしいが、これも子供の言い訳そのもので、これだけのことをして本当に相手が嫌がっていると思わなかったのなら、もう人間の基本的な情緒が欠落している。  加害教師4人は「謝罪文」を公表したが、これまた子供が叱られて渋々書いた反省文みたいな文面だった。  それどころか、主犯女教師に至っては 「本当にそれまでは、被害教員には自分の思いがあって接していたつもりです」「彼が苦しんでいる姿を見ることは、かわいがってきただけに本当につらいです」 などと一切悪いことをしたとは思っていない様子で、読んで寒気を感じた。  こんなのには懲戒免職は当然で、さっさと立件して刑務所にぶち込むべきだ。  いじめは、いじめる側が100%悪いのは当然だ。「いじめられる側にも非がある」といった観念が蔓延しているから被害者はなかなか人に相談できず、中には本当にいじめられる自分の方が悪いと思い込んでしまい、自分だけを責めた挙句、自殺に至ってしまう場合すらある。  だから、いじめは加害者が100%悪いということは、常識にしなければならない。  だが同時にそういう判定が常識になったとしても、競争社会であり、優劣をつける社会である以上、いじめられる側の大人にも言っておくべきことはあるのではなかろうか?   大人であって、社会人である。子供と一緒に扱わなくともいいのではないか?  
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!