早雲さん のコメント
このコメントは以下の記事についています
号外 2019.12.10発行 【目次】
1. ゴーマニズム宣言・第352回「中村哲を従米ポチはどう見るか?」
2. 泉美木蘭の「トンデモ見聞録」・第149回「子どもの読解力を崩壊させているのはなにか?」
第352回「中村哲を従米ポチはどう見るか?」 いまの日本人で、わしが心から凄いと思えて、文句なく尊敬できる人など滅多にいない。
そんな数少ない人物だった、ペシャワール会現地代表の中村哲医師がアフガニスタンで何者かに襲撃され、死亡してしまった。
本当に残念で、惜しまれてならない。
中村氏は九大医学部を卒業後、国内の病院勤務を経て1980年代半ばからアフガニスタンに近いパキスタンのペシャワールで、ハンセン病治療を主に扱う医療奉仕活動を始めた。ペシャワール会は、そんな中村氏を支援するため1983年に福岡で設立されたNGOである。
その後、政治情勢からパキスタンでの活動が困難になった中村氏は、拠点をアフガニスタンに移し、ハンセン病だけではなくあらゆる病気を診療するようになる。ハンセン病を特別扱いするのは先進国の発想であり、マラリア、赤痢など「伝染病の巣窟」であるアフガニスタンで、そんなことはやってられなかったのだ。
そしてさらに中村氏は、アフガニスタンに伝染病が蔓延している原因から正さなければならないと、ついに医療活動を超えた支援に乗り出した。
自ら陣頭指揮をして井戸を掘り、さらにアフガン伝統のカレーズという地下水路も修復。すると赤痢などの感染症は激減したのだった。
ところが2000年ごろからアフガニスタンを大旱魃(かんばつ)が襲い、地下水も枯渇してきた。そこで次に中村氏は用水路を建設して川から水を引き、砂漠の土地を緑化する事業を始めた。
そしてやがて砂漠は緑に覆われ、パキスタンなどで「旱魃難民」となっていた人々が戻ってきて、再び農業をするまでになったのである。
わしは雑誌「わしズム」7号(2003年7月25日発行)で中村哲氏と対談したことがある。
当時はイラク戦争の真っ最中で、アフガニスタンの現状がイラクの今後を占うと言われており、米軍の攻撃でタリバン政権が崩壊した後のアフガニスタンの状況は安定していて、イラク戦争も同様に成功するだろうという予測がメディアにはあふれていた。
だがそのとき中村氏は、メディアのアフガン報道は嘘とインチキだらけで、アフガンの治安はここ20年で最悪だと断言したのだった。
(SAPIO 2003.8.20/9.3)
対談の中で、中村氏はこう語っている。
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
コメントは、昨今における私欲にまみれた事件に絞ろうと思います。
自分の中で今の多様な嫌がらせは、感覚の暴走に尽きます。信頼を失い、身の破滅に繋がる危険に気付かない。
犯罪行為にあたらないチマチマした嫌がらせ。弱者を集団で圧力をかける行為。虐め。あおり運転。監禁。
行為は、どう考えてもつまらない事だが、感覚の楽しみに眩惑され、自分を見失ってしまっている。
やってみたいと盲信する。この機会を逃したら、次はないと盲信する。どんな反応になるか見てみたい。
こういったものが、感覚を暴走させている気がしてならないです。
人間にとって、強い刺激は際限がなくなるので、本来は遠ざけるものです。
そして、刺激と欲望まみれになった人物が、歴史の中でどの様な末路を辿ったか教えるべきだと思っています。
今は広告などで前触れもなく、必要もなく、目や耳に刺激交じりの情報が入り放題で、多感な若者は大丈夫なのかと不安になります。
書物からの引用ですが「感覚的な欲望にとらわれて一時的な追い求める時、人はやがてその刺激の中に溺れて正常な感覚を狂わせてしまう」
「色や音、味は、それぞれ混じりあって色や音楽、料理が出来上がり、それらが人々の欲望を刺激して生活を狂わせる事になる」
何もかも、人間という生き物を無視し、人間の許容範囲を超えたものを与える世の中になっていき、非力な自分を認識するしかない所です。
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