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希蝶さん のコメント

 昨日の道場、お疲れ様でした。とても充実した内容でした。少しだけ述べると、高森先生のおっしゃる、男尊女卑は近代軍隊制度や戦争の生み出した賜物であることや、よしりん先生があるかたに自分がイニシアティヴを取る位でないといけないとおっしゃられていたことが印象に残りました。木蘭さんの統計データなども。そう考えると、二次元の世界では女性兵士の活躍とか、『ガールズ&パンツァー』とかあるけれども、実際の世界にも女性兵士はいるけども、組織の中の一員としての側面が強い、というのが事実でしょう。

>>104
 gengさんの問いかけにもう少し思ったことを記すと、
 私はその何十億の世界の残りの人口の中に、「女子供もいるのだ」、ということを考えてしまいます。多分、自分が軍隊にはいったら、便衣兵にすぐ殺されるのだろうけれども、軍人でもゲリラでもない人間の中には、ただ平凡に生活していたいだけの人たちもいるのだろうと想像すると、何とかそういう事態になっても、別の解決法を見つけることができないか、世界中の都市がヴェネツィアみたいなふうになるのもあり、とか思ったりするわけです。世界環境が悪化したからと言って、世界中の軍隊が日本に攻め寄せてくるなんて事態を回避することはできないか、とか。

 >>92で、M・Oさんのおっしゃるように、日本人だから、日本人を守るのは当たり前で、世界人とか地球人まで概念をひろげてしまうのは、今号のよしりん先生のブログの内容とも重なりますが「人類皆兄弟」で、文化や歴史の違いもあるので、不可能だろうとは思います。しかし、(薄らサヨクと言われてしまうかも知れませんが)「同じ星に生まれた人類という動物の分類」という意識はあっても良いとは思うし、人が人を殺す、というのは一大事だという意識は持っていても、悪くはないと思います。しかし、それでも、あなたが家族や親友を中傷されたら、庇わないかと自分が尋ねられたなら、やはり反射的に弁護の言葉を語るのではないのでしょうか。左翼とか称する人間たちの「地球市民」という概念は、まずは「日本人」という意識から始めないといけないのではないか、と私は考えます(自分は、千人斬りの汚名を着せられた軍人の話を聞いて、旦那さんが奥さんを庇えないのか、という疑問を抱いたりもします。そこまで社会の同調圧力は強いものなのか)。

 世の中には嫌な人もいると思うし、先入観や思い込みにとらわれることも多いし、そういう場合、人の意見を変えるのは至難のわざで、最後まで持論を通したり、こちらに対して憎しみしか向けない場合もあったりするのだろうけれども、やはり同じ文化や言語や歴史の中で育った、という意識は持っていたいです。繰り返しますが、いきなりデビルマンやマーズのような選択はしてはならないと思う。あまりうまい回答になっていないけれども。

 あと、(勝手に宣伝するけれども)カレーさんのホームページの方でも、同じような問いかけをしてみても宜しいのではないのでしょうか。この場で「世界のゴー宣ファンサイト」の宣伝をするのは御法度かもしれないけれども、あちらはあちらで、よしりん先生のファンサイトなので、さまざまな意見が聞けると思います(もちろん、こちらのコメント欄も大切な場であることには変わりはないです)。
No.116
57ヶ月前
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第348号 2020.3.4発行 小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…新型コロナウイルス問題、さすがにトイレットペーパーの買い占め騒ぎまで起きたのには驚いた。不安とパニックで、大衆から冷静な判断が失われていく様子は東日本大震災直後のことも連想させられる。そしていま、この混乱に乗じた「火事場泥棒」がいる。安倍晋三首相は2月27日、新型コロナウイルス対策として全国の小中学校、高校、特別支援学校を3月2日から春休みまで臨時休校にするよう要請した。これまでの対応は「無為無策」としか言いようがなく、海外からは「Where's Abe?」と揶揄された安倍首相が、なぜ今、そんな強権を奮ったのか?こんなのは「大英断」でも何でもない!!政権とマスコミの共犯を許すな! ※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…20代の間に「固定電話恐怖症」が広がっているという。会社にかかってくる電話の音を聞くだけで動悸や息切れがはじまったり、体が震えたり、手に汗をかくなどの症状が出るらしいのだ。固定電話に恐怖を感じる理由とは何か?そこにはどんな深層心理があるのか?そしてなぜそういう若者が増えてしまったのだろうか? ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!「考えながら生きる」ためには何が必要?バブル期の女性は甘やかされていたのでは?プロとアマチュアのモチベーションの違いとは?視聴率や漫画の人気投票は、本当に信用すべきバロメータなの?作家にとって自分の本が図書館に置かれるのはどういう気持ち?日本は母性文明の国?女性の地位向上が進まない原因の一端は、自称フェミストにあるのでは?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第363回「コロナ・政権とマスコミの共犯」 2. しゃべらせてクリ!・第305回「へぶるわっ! 今どき希少品種のヤンキーしゃん登場ぶぁい!の巻〈後編〉」 3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第157回「固定電話恐怖症~若者はどうして電話が怖いのか?」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第363回「コロナ・政権とマスコミの共犯」  さすがにトイレットペーパーの買い占め騒ぎまで起きたのには驚いた。50年近く前のオイルショックの時代にタイムスリップしたかのようだ。  不安とパニックで、大衆から冷静な判断が失われていく様子は東日本大震災直後のことも連想させられる。  そしていま、この混乱に乗じた「火事場泥棒」がいる。これは決して見逃してはならない。  安倍晋三首相は2月27日、新型コロナウイルス対策として全国の小中学校、高校、特別支援学校を3月2日から春休みまで臨時休校にするよう要請した。  これは法的根拠のない要請で、与党議員にも事前の説明はなく、安倍首相に近いとされる議員もその多くが報道で初めて知って「驚いた」と口々に語った。  決定はほとんど安倍の独断らしく、官邸内でも危機管理における「政」のトップである官房長官・菅義偉、「官」のトップである官房副長官・杉田和博の両名にすら事前の相談がないという異例の意思決定が行われ、自民党の新型コロナウイルス関連肺炎対策本部長である元厚労相・田村憲久も「事前に聞いていなかったので、突然で驚いた」と述べている。  この要請、わしには全く理解ができない。  臨時休校や学級閉鎖などは、その学校ごとに判断すればいいことだ。感染者が続出している北海道なら休校が必要だといえるが、2月29日現在、東北地方の感染者数は仙台に1人、中四国地方は徳島県に1人だけである。全く患者のいない県の学校まで政府が一律に休校とすることに、一体何の意味があるのだろうか?  これはわしだけが言っていることではない。安倍側近と言われた元文科相の柴山昌彦までが報道で初めて知って、「亡くなった方が出ている所と、感染者が報告されていない所と、一律の対応というのは、柔軟性に欠けるのかなと。唐突ではないかなと思う」と言ったほどである。  しかも子供の感染例は比較的少ないのだから、それよりも老人に対する診療体制を充実させる方を優先させるべきではないのか。  それなのに、この要請に対して自称保守のみならず、普段安倍政権を批判している左派メディアからも「英断だ」と絶賛の声が上がったものだから、わしは呆れかえってしまった。  そもそもここまでの安倍政権の新型コロナウイルスへの対応は「後手後手」どころか「無為無策」と言うに等しく、ここまで感染が広がったのは、阪神淡路大震災の村山政権、東日本大震災の菅政権にも匹敵する、安倍政権の「人災」というべきである。   本来なら今年1月6日、武漢からの帰国者に初の感染が確認された時点で徹底した水際対策を取らなければならなかった。ところが政府は春節のインバウンド需要欲しさに中国人観光客を入国禁止にせず、ウイルスを国内に招き入れてしまった。  わしは早い時点で「中国人観光客を入国禁止にしろ」と唱えたが、そういう意見は「排外主義」扱いされる始末だった。   スイスのロシュ社は、武漢での感染が発覚すると緊急にわずか数日で検査キットを開発し、中国湖北省に無償提供していた。 だからダイヤモンドプリンセスの件では、ロシュのキットをさっさと輸入して、直ちに乗客乗員の全員検査をすればよかった。  ところが実際は全員検査をせずに乗客乗員を船内に閉じ込め、船をウイルス培養の「巨大シャーレ」にしてしまい、無駄に感染者・死者を出し、その失態を世界中に大宣伝してしまった。  もともと感染症対策は厚労省だけの問題ではない。国民の行動制限など、厚労省ではできない問題も多く関連するので、全省庁を横断する体制を作り、そのトップに首相が就いてリーダーシップを発揮するというのが当然の形式だ。   ところが安倍は責任を取りたくなかったのか、これを厚労省マターにして対応を加藤勝信厚労相に丸投げし、自らはずっと表に出てこなかった。  これは海外から見れば明らかに異常で、米ロイター通信は「Where’s Abe?」(安倍はどこだ?)と揶揄、国内の内閣支持率も急落した。  なにより安倍首相にとって重要なのは、3月末にも始まる東京五輪の聖火リレーである。東京五輪が中止になったら、莫大な経済的損失が出る。   それに焦ったものだから、安倍は急にしゃしゃり出てきて、必要ともいえない「全国小中高一斉休校」を唐突に言い出して極端な強権を振るい、「子どもの健康安全を第一に考え」ただの「ここ1、2週間が極めて重要な時期」だのと言って大見得を切ったのだ。  あまりにも見え見えの、政権維持のためのパフォーマンスである。ところがこれに左翼まで騙されて、「大英断」と絶賛したのだ。安倍は、チョロいもんだと内心舌を出したことだろう。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!