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希蝶さん のコメント

 泉美木蘭の「トンデモ見聞録」・第158回「女性は輝きたいのか? データで見る“意欲”と“偏見”」

 今回の「トンデモ見聞録」の記事は、データがしっかりしているので、分かりやすく、興味深い内容でした。先日の中四国ゴー宣道場の内容を視覚化したものですが、女性の方が女性を差別し、羨望のまなざしで見つめているという事実は、男性社会の間にもある上司と部下の関係と相似形をなしているように思えます。ただ、性別が同じだと、いろんな複雑な問題が出てくるのかな、と言ったところです。
 いっそ、よしりん先生が「道場」で発言したように強制的に女性管理職や女性議員枠の定数を決めてしまうのもありなのかも知れませんが、要は、男女を問わず、能力とやる気と人格的資格のある人間が上に立つのが理想的であり、女性の場合は、肉体的な構造のハンディキャップを跳ね返せるだけの環境を会社などの場で作らないと、意欲はあっても、体がついてゆけないという事態が起こるのでしょう。アレクサンドロス大王は自身の築いた帝国を、それに見合ったものに継承させるという遺言を残したそうですが、ただやりたい、というだけではなく、管理職や議員、政治家に見合った能力や人格を持った人間が上に立つというふうに社会のありかたを模索してゆく必要性を感じました。

 と、だらだら書いてみましたが、私自身にも具体的な特別な試案があるわけではなく、男女の体の差はどうすることもできないように思えます。特撮やアニメだったら、女戦士が当たり前に登場し、漫画家や作家、芸術家には女性も多いわけですから、実力でのしあがれるように、試験みたいなものを作り、上に立つ立場になったら、高給取りになれるとか、ホームヘルパーを無償でつけて貰えるとか、そんな施策をとる、というのはどうでしょうか。
 かつて神功皇后は石で出産を押さえ、朝鮮半島へ出兵したという伝説がありますが、そんな奇蹟のような話があればいい、と思うと同時に、女性の方がある意味思い切りや決断がはやく、しっかりしている傾向があるのではないか、いつまでも過去を引きずったりしないのではないか、そういうことを寓話化した話であるようにも解釈しました。
 いづれにしても、まづは女性天皇、女性首相が生まれることが肝要なのかな、といったところです。あまりまとまったことを記せなくてすみませんでした。

 以前、TBSのドラマで今井美樹と仙道敦子が主演のドラマで、「あしたがあるから」という作品があったのを思い出しました。あの話は、今井美樹のヒロインのおかあさんに横恋慕していた上司が、無理矢理管理職にしてしまった、という話でしたが、要は「機会」とか「きっかけ」の問題なんだろうと、その話を思い出してみました。

 とりあえず、以上です。それでは次号を期待します。
 最後に道場開催のお忙しい中、配信、有難うございました。
No.155
49ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
号外 2020.3.10発行 【目次】 1. ゴーマニズム宣言・第364回「コロナに対する哲学」 2. 泉美木蘭の「トンデモ見聞録」・第158回「女性は輝きたいのか? データで見る“意欲”と“偏見”」 第364回「コロナに対する哲学」  来る日も来る日も朝から晩まで新型コロナウイルスの話題ばっかりなので、せめてライジングくらいは話題を変えたいところなのだが、これだけいろんな人がしゃべりまくっていても、わしの考えるような本質的な話が一切出てこないのだから仕方がない。ここで語っておくしかなかろう。  安倍首相が「対策やってるふり」のパフォーマンスのために思いつきで言い出した「全国一斉休校」のせいで、日本中が大混乱となっている。  そもそも小中高校を一斉休校にして、イベント等も軒並み自粛させるくらいなら、 高齢者施設だって一斉休業にして、老人を自宅に帰して籠らせなければおかしい。 高齢者ばっかり集まっている施設で感染者が出たらあっという間に感染が広がってしまい、そのリスクは学校の比ではないのだから。  ところが高齢者に対する感染防止策はほぼ皆無のままで、国会ではなぜ対応をしないのかという質問が出ると、自民党の議員が 「高齢者は歩かないから」 とヤジを飛ばす始末だから、もう無茶苦茶である。  さらに言えば、 最も感染リスクが高いのは通勤ラッシュの満員電車であることは誰の目にも明らかなのに、その対策も全然ない。  安倍は外交でも経済でも憲法改正でも、実際には何もやらず、やる気もないのに「やってるふり」だけ見せて7年間支持率を維持してきたが、今回も同じことである。  そしてまたもや安倍が「対策やってるふり」パフォーマンスの思いつきで突然言い出したのが 「中韓からの入国規制」 、事実上の入国拒否である。  今回も政府対策本部の専門家にすら一切相談もせずに決めたらしく、専門家からは疑問の声が相次いでいる。   入国拒否は「水際対策」が有効な時期ならありうるが、本当にそれが必要な時期に、政府は逆に春節のインバウンド需要を見込んで中国人観光客を大量に入国させまくってしまった。  今さら入国拒否をしても、既に国内に感染が広まっているのだから効果は薄く、今は国内の対策に力を入れるべき時期に入っている。 しかももはや感染地域は世界中に広がっているのだから、本気で入国拒否をするのなら、中韓に限らず世界中の感染国を対象にしなければならなくなる。  そもそもなぜいまこれを決めたのかといえば、 「習近平の来日延期が決まり、中国に配慮しなくてよくなったから」 だというのは見え見えで、少しは真面目にものを考えろと言いたくなる。  それでも「羽鳥慎一モーニングショー」の玉川徹は、タイミングが遅すぎることは指摘しつつも、「取れる措置は全て取るべきだ」として、今回の規制自体は支持。玉川は全国一斉休校についても、現場の混乱が報道された後になっても「正しかったと未だに思っている」と安倍支持を表明している。  そんな大人の都合に振り回されている子供もいい迷惑だろう。テレビでは小学校低学年の子がインタビューを受けて、こんなやり取りをしていた。  「学校が急に休みになってどう思った?」 「まさかって思った」 「休みはどうするの?」 「どうせばあちゃんち送りになるから…」  祖母の家に預けられるのが「ばあちゃんち送り」で嫌だとは、この子にとってばあちゃんちって「収容所」か「刑務所」みたいなものなのか?と笑ってしまったが、ここは子供の言い分を聞くべきであって、いま子供を「ばあちゃんち送り」になどしてはいけないのだ。  WHO(世界保健機関)の調査報告によれば、 新型コロナウイルスによる子供の感染例は少なく、19歳未満の感染者は全体のわずか2.4%で、感染しても症状は軽いという。   だが高齢者や持病のある人は重症化や死亡のリスクが高く、80歳を超えた感染者の致死率は21.9%と、5人に1人以上にもなる。  子供は感染率が低く、感染しても無症状か軽症で済むのだから、普段通りに学校に通わせておけばいいのであって、それを休みにして祖父母の家に預けさせたりして、もしもその子が無症状感染していたら、わざわざ高齢者を感染リスクにさらすことになってしまう。  つまり「ばあちゃんち送りは嫌だ」という子供の言い分は、エゴイズムのようでいて、結果的に非常にパブリックな意見になっているのだ。  ばあちゃんちに行きたくないという子供の声は全く正しい。子供って、非常に立派なことを言うなあと思ったものである。  若者はエネルギーがあり余っているものだから、ひきこもりでもない限り、体調も悪くないのに急に学校が休みになったら、家で一日中じっとしてなどいられるわけがない。やっぱり、カラオケやゲームセンターなどアミューズメント施設に出かけて遊んでしまったりするのだから、これでは休校にする意味など何もない。   北海道の感染状況を調査した専門家によれば、活発な若年層がリスクの高い場所で気付かないうちに感染し、無症状もしくは軽症の状態で道内各地に移動して、高齢者に感染させたと考えられるという。  これを受けて政府の専門家会議は、「若者は重症化リスクは低いが、感染を広げる可能性がある」として、若者に対して活動の自粛を求めている。  しかし、老人が感染したら死ぬかもしれないから、若者が我慢してじっとしてろと行政が言うなんて、とんでもないことだとわしは思う。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!