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GEE-US-Tさん のコメント

(以下のうち私見にわたる部分は、ご自身の意見として裏を取って述べていただく分には、引用も利用も―もちろん批判も―自由です)

再び(三度び+?)先生の有名雑誌連載の最新分にウナってしまい、
お邪魔させていただいております。 先生そして「道場」のstaffのご尽力・ご慧眼には感服してばかりです(以下長文御免)。

(I) C〇r〇naがらみ

① 祝!先生、完勝!

先生、スタッファーの方々、コメ欄の多数の方々の完勝おめでとうございます。 とりあえず事実として感染は終息すべくして終息。宣言も延長の舌の根の乾かぬ内に解除、ということで。
あと、英・大手医薬がワクチン開発成功との朗報。 当初、米へ3億回分、英へ1億回分だとか。 おとなしく待ってれば、どうめい国・日本も買え……ますよね。えー多分? 本来要るかどうかの議論は、ま、さておいて。
最後に、でも気持ちは最大。 台湾の皆さん、隣町へマスクを大量にありがとぅ\(^o^)/

でも、いまだに毎晩、夜のTVのニュースをつい梯子して、COVID-19(以下「コロ」と表記)について、政治家・TVマスコミの、まだ冷め(醒め?)やらぬ熱だか余熱に驚き呆れるばかり。ム〇ついてついつい酒も進む。 肴としては優れもん。

街角の庶民は、ほんまのところどうなん/だったんでしょう?
多くは「ダマサレタ」と薄々感じつつ「考えないようにしよう」、かな(当コメ欄の皆さまの多数のように例外もありえます)。
めんどくさいと苦しくない言い訳をして、騙されてるフリを続けて。 不都合な事実を(無意識に)見ないようにしつつ、 その場その場で振られた立場を懸命に演じてる感があって。
「それって『日本へようこそ』じゃね?」
と孫世代に日本・歴史裏話で語られるようになるんかな?

しかし先生のようにセイン、失礼、正気な議論も展開なさる方もいらっしゃるのでホンマよかった。
今回の疫病は少なくとも当面、「日本では」(Ⓒ先生)コロ騒ぎというよりカラ騒ぎ。
同調圧力大国・日本で明瞭快活堂々と反・政府方針、反・専門家会議を打ち出した。
かつ、完勝もなさった。
当面は。 未来は未定にして不定。 いつも開放された検証・反証精神でのぞむのが、一応、開かれた社会のメンバーの義務ですね。

先生のような主張をされとなくであれ、途中からであれ、されていた方、マスコミって……狭い見聞で申し訳ない、三か月ほど前のあう医療NPOの理事長、二か月ほど前の先生と、ほぼ同時期かな、「音羽」の週刊誌Gくらいしか知らない。紀尾井町はどうだったかなー?
N.B. 実はもっとあるかも。 価値あるモノはゼヒご教示ください。

ここからはハズシた面々の「ズル」のチェックだけでいい。
とはいえ、先生は、敗者を過剰に鞭打たぬようどうか手加減をおねがいします。
むしろ次回以降の、コロ以外のヤバい感染症のため、スタッフさんとともに、将来の類似事態にも有意義な施策をご提言いただく。 そう願います。

※たとえば。気になったことで「感染症医」の増員、
や、確保に向けた施策。 なんでも、「感染症学会
認定専門医」は日本全体で1,000人くらい、一病院
あたり約0.5人と聞いたんです。こ、これは……
たしかに内分泌内科やら心臓外科やら脳外科やらも
大事。 でも今回、高齢者は感染症にも異常にや
わいと判明した。 たぶん必ず来る「次」に備える
ため、世界一の高齢化大国で感染症専門医不足の
と、映る)事態ってマズいんちゃうの?
そんな素朴な疑問です。 不足の実態や意味合いを
調べる力はなく(「認定専門医」の意義がわからな
い……(泣))、問題提起のみにて失礼。


(Ⅱ) ぶっちゃけ話

しっかし。敗者を鞭打つなとお願いしときながらツッコまれても文句はいえんけど、後知恵による哲人パワーももらい、「ぶっちゃけ」なこともやっぱ言いたい。
あくまで「他山のイシ」としてですっ。

まず、わたしの前提の議論、メディア観を披露します。
以下は、N.Y.Timesの衝撃的な復活などもあって、日本のメディア・(ウォッチャー)ギョーカイでも「常識」でしょう。
要は「マスコミ」と一口にいっても、様々。すなわち、

①「購読料・視聴料依存」か「広告料依存」か (収益構造の視点)
これは海外もおおむね同じ。
アメリカだと、寄付金主体のTVなんかもあります。

とはいえ、二択ではなく、濃淡がある。

「購読料依存度100% ←← 50/50 →→広告料依存度100%」
という図。そのどこに位置するか。

なお、最近のいわゆる「サブスク(リプション、視聴料)サービス」が「購読料100%」かは知りません。 まだ不勉強なのをお許しください。

②「8%マスコミ」か「10%マスコミ」か (疑似補助金の視点)
昨年10月に生まれた、やや日本特殊な区分です。
買い物で、「8%」か「10%」かは割と大事ですね? これは「売る側」にとっても、そうなんです。
つまり、売り上げに貢献するハズの税制を与えてくれたナニカに対しては「頭が上がらない」。
ただし、そのゆえに報道などの内容が偏向してしまった場合、顧客から総スカンを喰らうリスクはあります。 少なくとも、ありえます。

というわけで、この区別は、税制格差がなくなるまでは、一定の意味をもちます。


以上、切り口は二つ。二次元でみやすい象限分類・分析ができますね……皆さんの、「好き/嫌い」あるいは「信頼できそうな/信頼できなさそうな」報道機関やメディアはどこに入りますか?


といっときながらスミマセン……ホントウはもう一つ大きいのがあって。

③「出資・経営参加」の視点
(ってオイっ! 軸3つ? Flipにしにくいやんっ)

①②③の三つでみるとメディアはどう切って分類できるか?

☆好き嫌いや 信頼感とは とりあえず別!☆
☆無条件には混同しないで ゼッタイ!☆

まず、テレビ、特に民放キー局。
単独では「広告主体」。しかし同様のフリー・ウェブ媒体とはちょい異なる――「8%マスコミ」の最重要子会社です。 上の③ですね。
ゆえに最低限の報道倫理は持っている(と、推定される)。
しかし「広告依存度」の高さは否定しきれない。 なので少なくとも収益モデルはWeb媒体にとても近い。 Webに最も近い「20世紀型メディア」です。
というより、Webの運営方法・収益モデルなど、全て民間地上波TV(除:公共放送)に基づいて作り上げられ、面妖に変貌したいきさつがある。けっこう知られてますよね?

ということで、TVは「購読料主体かつ10%」の、一番古株のメディとうのか、書籍や「出版社」とは基本的に別もんです。
TVは「マスコミ」の「10%組」、典型的には出版社系・週刊誌大手とも性格がちゃうと推定していいでしょう。

出版社に関しては、日本ではとりあえず文庫市場・新書市場に参入しているかどうかが「大手」の目安でしょうか?
これくらいなら、マスに届き、一応なら「マスコミ」と対抗できる影響力を持ちうると推定できる。 つまりホントウの影響力者は、そういうものにも目を通すので。

また単独では「10%組」の週刊誌にしても、「出資・経営参加の視点」も加えると、一味違う分布がみえてきます。
「10%組」の大手出版社が週刊誌を出すことは多いですね。では「8%組」傘下の週刊誌はどうしてる? とか「8%組」の出版物は?」とか。

ちょっと掘り下げると、公共いうか公営放送はどうなるの? とか。
TV局の所有者が「全国紙か地方紙か」ではちゃうの? とか(土地で有力な地方紙は、おもろかったり目から鱗だったりする言論空間です)
――ヤメヤメヤメ。細かいことをいいだすときりない。「以下略」で。

そんなわけで、以上がわたくしの(半ばかりものの、)マスコミ観、マスコミの分類の切り口です。

でも!
上記①②③のどれもがWebの多様化する混沌たる状況にも、
19年10月以降の日本のメディア分析にも欠かせない視点だと感じています。
みなさんと共有したいなと思い紹介しました。

最後に繰り返します。

☆好き嫌い や 信頼感とは とりあえず別!☆
☆無条件には 混同しないで ゼッタイ!☆

やっと「ぶっちゃけ」小咄。

気付くと「なんだったんだろ、アレ?」 と振り返ってることが多くなってます。 政府・お役所お抱えの専門家の姿勢。政治家のチキンレースもどき。「8%マスコミ」とそのTV子会社の報道方針。「コロこええぞぉ」「コロで死ぬぞぉ」「第二波はカナラズこええぞぉ」などというもの(公共放送も、大同小異ですね)。

大きな山で地鳴りしたからビビッて過ごしてたら、ネズミ一匹しか来なかったわ、とかいう中国の有名な、なんかありましたね? 有名なやつ。 (「有名」やったら、覚えてろっ)
コホン。
「ほんまなんやったんやろな、あれ」とまた振り返ってます。

候補A。こぶしを思い切り振り上げ、振り上げ過ぎて。 報いが今の失墜?

候補B。「丁か半か」どう転ぶかわからんのに「丁」にだけ張るギャンブラー?
(正気なら、双方にヘッジするんちゃうん?)
その後「日本では半が出やすい」と事実が明確に告げてても、
「いや、どこまでも丁でいく」と腹を切、や、括ったギャンブラー?

候補C。「正解をいったところで、客には難しいことわかるかっ。 なんとか軟着陸するしかない」

とはいえ但し。
報道方針などがガチガチそのものだった背景については、
政府方針等との関連以外で、全く違った、「思うところ」がありま(後ほど(Ⅲ)で)。

騒いだ方々は、さすがにもう、
「エ? エ? あれれ?!」となってて。

いわゆる「こぶしの下ろしどころ探し」に見える。
――下司が勘繰るならそういうこと。
もしその疑いがあるなら、ちゃんと監視するか、ボイコットするか。
影響力保有者(インフルエンサー。インフルエンザやないで~)の
権力者や権威者、そのちょうちん持ちがシレっと口をぬぐうことこそ。

「命あっての経済。 経済あっての命。 どっちも大事!」

当初の報告や会見の時から、ゆうてました?
叫びや思いは提言書や会見の席でホントウに真剣に表明され、強く匂わされてた? もしかしたら、それは全部、全社の編集で無情にもカットされた?……そんな天を仰ぐような可能性も、しかし、頭ごなしには否定できません。
幸い、当時の会見や報道の全部録画などはあるでしょう。
観てみて、秘められた熱い思いに(「あった!」と思えるなら)ゼヒ寄り添ってあげましょう!

可能性として高いのは、みんなでつるんで目立たぬよう、こぶしの下ろしどころ、損の切りどころを探っているんでしょう。
空想でしょうか。

一部、もしかしたらホントウにまだフィーバーに駆られ(少なくとも当面の)認識を改めてない、狼男子・女子がいるならば、ちょっと狂熱熱が続き過ぎですね。心配です。 〇〇〇検査ではなく、「リアリティ・チェック」がおススメです。
以上。
「半分後知恵放送」がお伝えしました。

まだ一つだけ疑問がありまして。
皆さまに答えてほしいわけではないん。 というのは、口にするのも恥ずかしい、ヘンな疑問で……

なんだかなぁ。
もし。2020年(令和二年。皇紀2680年?)一月の日本で。
コロのことを、「新型コロナ・ウィルス」「COVID-19」などと呼ばず、
「新型風邪ウィルス」
と呼んでれば。 呼ぶことにしていたならば。

この際、「ウィルス」の大和言葉訳も
決めてしまいませんか?
医者を含む専門家は、生煮えのカタカ
ナや英語、使い過ぎです。 看護師すら
困ってます。

「新型風邪・増殖性疑似生物=ウィルス」。
そんな名称があった、あり得た過去も、つい、考えるんです。
十分あり得た、異なる過去。
花見の季節、黄金週間2020のあり得た風景。

今となっては、ああいう日常は貴重だったんだって。
「年年歳歳花相似たり、人同じからず」なんてのとはちがってて。
どんちゃん騒ぎや帰省ラッシュを夢想するんです。

あ。
申し訳ないけど。 歴史に「もし」はあるんで。
「無い」と主張する人は、自分の過去からいっさい学ばない指針の持ち主さんなんやね。

とすれば、3月23?日のユーリコちゃん(ルパン風に発音しないであげてください)の
「あえて」「強い言葉」を使った会見。
あれじゃない。
そのずっとずっと以前から、ハマってた/ハメられてたんちゃう、わたしは。
や、わたしだけに限ったハナシですけど。

……うん! とりあえず、グ〇グ〇翻訳もっと使おうっと。

(エ!?「カタカナ→大和言葉」機能はグ〇グ
〇翻訳にない?
そもそも大和言葉か熟語がない単語も辞書に
出て来ない?
ウソやろ!?
IT革命を経た、令和日本やないの!
これって翻訳大国・明治日本の足元にも及ば
ない、暗黒面か?)
No.138
47ヶ月前
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第358号 2020.5.26発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…わしは「個と公」をテーマに『戦争論』を描き、「公」の重要さ、「公共心」の大切さを訴えた。その主張は今も変わっていないが、ただし現在は、ここに大きな注意を加えておく必要がある。それは、「『公』は狂うことがある」ということだ。自粛して家にこもることが公共性であり、常識だとしている今の日本の「公」は、完全に狂っている。そして日本の「公」の発狂の度合いは、さらに激化しかねない状況になっているのだ! ※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…「医療崩壊の危機」「病床ひっ迫」と喧伝されてきた日々の中、コロナ対策に回していた病床は国内全病床のたった1.8%だったという。そしてあまりに偏ったやり方で、日本中の病院が大損失を被ることになったのだ。無意味なものに多額の税金をつぎ込んだ、この日本の新型コロナ対策で、医療機関にどんなことが起きたのかをまとめておこう。 ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!なぜ日本政府は緊縮財政にこだわるの?ベーシックインカムの導入についてどう考える?プロレスラーの木村花選手が亡くなった件をどう思う?緊急事態宣言が出た後に沖縄旅行に行っていた芸能人は批判されるべき?黒川弘務検事長の賭けマージャン問題の裏には、特定野党とマスコミの癒着がある?「専門家には責任を取らせるべきではない、意見を採用した政治家に責任を取らせるべき」という主張をどう思う?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第374回「公が狂うとき」 2. しゃべらせてクリ!・第315回「御坊家のソーシャル・ディスタンス晩餐ぶぁい!の巻〈後編〉」 3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第168回「いびつすぎるアフター・コロナの世界」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第374回「公が狂うとき」  わしは「個と公」をテーマに『戦争論』を描き、「公」の重要さ、「公共心」の大切さを訴えた。  その主張は今も変わっていないが、ただし現在は、ここに大きな注意を加えておく必要がある。  それは、 「『公』は狂うことがある」 ということだ。   今は日本中、「自粛」「STAY HOME」が「公」であり、たとえ緊急事態宣言が解除されても、新型コロナを恐れて決して気を緩めず、なるべく外出を控え、「ソーシャルディスタンス」を保つことこそが「公共心」のある行動であるということとされている。  政治家から、学者から、芸能人から、一般人まで、誰もがこぞって「家にいよう、大切な人のために」などと唱え、それこそが常識であるとまで信じ込んでいる。   だが、わしはそんなものは全く「公」だとは思っていない。 日本においてはインフルエンザよりもはるかに弱い新コロなんかを恐れて自粛して経済を止めてしまうのは愚の骨頂であり 、外出して消費して経済を回すことこそが「公」だとずっと主張している。  ところが今は、そういう行動はあたかも公共心に反することであるかのように、 「自粛警察」の取り締まり対象にされるような「公」が形成されてしまっているのである。  金沢市の市会議員が、新コロに感染・入院し、退院した後の自宅待機中にパチンコ屋に行ったとして、市民から糾弾された。  その市議は今月7日に退院し、医師から2週間の自宅待機を命じられていたが、その期間をあと2日残した19日に、休業要請の出ているパチンコ店に行ったという。  自粛警察の総本部であるテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」は21日の放送で、女性リポーターが市議本人に電話取材して「吊し上げショー」を行った。  市議は若い頃からパチンコをたしなんでいるといい、その日は客としてではなく「視察」に行ったものの、店内がガラガラで大変厳しい状態になっているのを見て、たまたまポケットに5000円札が一枚あったので、せっかくだからと打ってしまったと、実に苦しい釈明をした。  女性リポーターは嵩にかかって「今後議員辞職する考えはないんでしょうか?」と質問し、市議はひたすら反省の弁を述べ続けた。  番組では何の疑いもなく、 新コロに感染していた者が自宅待機中にパチンコに行くなど言語道断であり、それを糾弾することが「公」に適うと信じている様子だったが、もしもその「公」が間違っていたらどうなるのか?   これがインフルエンザを発症した人だったら、治った後にパチンコ屋に行ったところで、誰も一切非難などしなかったはずだ。  それが新コロならこんな大騒ぎになるということは、 新コロ感染者はたとえ治っても、危険人物視されるという差別が存在しているのではないか?  医師からの自宅待機指示を破ったというが、PCR検査で2回連続陰性だったから退院しているはずで、その時点でもう治っているのに、 さらになお2週間も自宅待機せよという医師の指示は明らかにおかしい。  医師も医師としての判断ではなく、世間の差別感情におもねった指示を出したのではないだろうか?  もっとも今回の場合、それが「市議会議員」でなければ、単に新コロの元感染者がパチンコをしただけでは、こんな騒ぎにはならなかったはずだ。  ということは、 この騒ぎの本質は、「公務員」である市議が、県の自粛要請を無視して営業していたパチンコ店に行って、パチンコをしたことがいけないということだったのだろうか?   だが、そもそも「パチンコ屋は営業自粛せよ」という公の要請そのものがおかしかったらどうなるのか。公務員というものは、間違った公にも従う義務があるのだろうか?  今は自粛が「公」であって、自粛することこそが「公共心」のある行為であるという認識が、世間の大多数の感覚になってしまっている。   だがそれは後世になったら「間違った公」だったと評価されるかもしれないし、必ずそうなるとわしは確信している。  公務員ならば自粛に従わなければならないと無条件に思っていること自体、本当はおかしい。 公務員は「これは本当の公ではない、今の公は間違っている」と告発したっていいはずだ。   公務員が「集」に埋没せず、「個」が強ければ、国や自治体が決めたこの度の「公」は狂っていると主張することも可能だろう。  もっとも件の金沢市議のおっさんにそんなことはできないし、それを望むべくもない。そこまでの自覚もなく、ただパチンコがしたいという「私心」を抑えられなかっただけなのだろうから。 「公務員は、間違った公にも従うのか?」  これは本当に難しい問題である。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!