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GEE-US-Tさん のコメント

(以下のうち私見にわたる部分は、ご自身の意見として裏を取って述べていただく分には引用も利用も―もちろん批判も―自由です)

三度び+? 先生の有名雑誌連載の最新分にウナってしまい、お邪魔させていただいております。 先生そして「道場」のstaffのご尽力・ご慧眼には感服してばかりです。
以下長文御免。


(I) 祝!先生、完勝! 日本のc〇r〇na

(A) 先生完勝

まず、先生、スタッファーの方々、コメ欄の多数の方々の完勝おめでとうございます。
とりあえず事実として、感染よりも死者数は深刻には増えていない。 宣言も延長の舌の根の乾かぬ内に一旦は解除。
第二波があろうとなかろうと、先生も支持なさっているようである幾つかの仮説が正しいなら、日本の死者数は今後も深刻には増えないと推定できます。
むしろ、経済活動などに対するcollateral damgeのほうが深刻です。こちらもコメント欄の多数の方々と同じく、完全同意。

(B) 総括
とはいえ、毎晩、夜のTVのニュースをつい梯子してまうんです。 COVID-19(以下「コロ」と表記)について、政治家・TVマスコミのいまだ冷め、醒めやらぬ熱だか余熱だかに驚き呆れるばかり。
ついつい酒も進む。 肴としては優れもの。 マズいのに。

街角の庶民って、ホンマのとこどうだったんでしょう? どうなんでしょう?
「ダマサレタ」と薄々感じつつ、「考えないようにしよう」が多数なのでしょうか?
当コメ欄の皆さまの多数のように、最初から、またはわたくしのように途中から「日本や東アジアでは正しい」考えに達した例外もいらっしゃいます。
また、その限りで正しい、「高齢である自分や父母への含意だけを引き出した」方も大勢いらっしゃるでしょう。

そのほかの方はというと、考えるのめんどくさいと苦しくない言い訳をしつつ、騙されてるフリを続けつつというのか。 タイセイに不都合な事実を無意識にせよ見ないように。 で、その場その場で振られた立場を演じてる、いうんかな~。

誰かが言ってたように、日本っていう国の美風かつ弊風。
原理主義者は少ない。
是々非々の人はもっと少ない。
そのぶん日和見主義者が、他の先進国対比異様に多い。
日和見主義は「主義」ではない。 言動のパターンに過ぎないi。
なんだか当たってます。 そんな言動の伝統的パターンが遺憾なことに、否、いかんなく発揮されたというまとめ……なん?

「それって、変わんねー日本へようこそ、だったんじゃね?」

と日本歴史・裏話で孫や曾孫世代には語られるようになるんかな?
べ、別に、恥ずかしくないですよっ。

しかし先生のようにsane、失礼、正気な議論も展開なさる方もいらっしゃるのでホンマよかった。
同調圧力大国・日本。 なのに明瞭快活堂々と反・政府方針、反・専門家会議を打ち出した。
かつ完勝もなさった。当面は。
今回の疫病は少なくとも当面「日本では」(Ⓒ先生)、コロ騒ぎというより空騒ぎ。

しかし未来は未定にして不定。
いつも開放された検証と反証精神でのぞむ。 一応「開かれた社会」のメンバーの義務ですね。

たとえば、今後も残るだろうリスクとして、高齢化大国ならではの、
高齢者かつ/または持病持ちの人が大規模に集住する施設群において、同時多発的な感染がもしあれば、日本の死者数の抑制傾向が崩れる可能性は十分にあり得るでしょう。


(C)誰が当てたか、この事態?

先生のような主張をそれとなくであれ、途中からであれ、されていた方、マスコミって……
狭い見聞で申し訳ない。 しかも記憶ベースですので、過ちがありえますが、そう多くはない。

まず、福岡ハカセの落ち着いた対談ii。
池上さんのやはり一貫して落ち着いた解説記事iii。
三月中旬のある医療NPO理事長の発言iv。
一か月半ほど前の先生と道場の方々v。
ほぼ同時期からだったか、「音羽」の部数2位週刊誌Gの特集記事群の論調vi。
4月中旬ごろ、週刊誌PBにおける橘さんは、問題点というか対策と経済という二律背反をわかりやすく剔抉してました。 ただ今後の対処の力点をどちらに傾けるべきか、彼の立場はあいにく記憶にない。申し訳ありません。
記憶では、以上程度。
そういえば週刊誌Bのコラムとは別に、特集記事などの論調はどうだったか? 「不徹底糾弾」が目立ったと記憶します。 これも曖昧です(わたくしの記憶が) vii


(D)今後へ向けて

ここからは「日本では」権威失墜レベルでハ外れた、外した面々の、ズルのチェックだけでいい。
失礼しました、ズルではないです。 「いさぎの悪さ」です。
そういうのだけピシャリと指摘。 それだけでええんやない?
でも先生は、敗者を過剰に鞭打たぬようどうか手加減をお願いします。

むしろ、次回以降のコロ以外のヤバい感染症に備え、スタッフさんとともに、類似事態にも有意義な施策をご提言いただければと願います。

たとえば、やない、素朴な疑問ですんません。気になってることがあって。 疑問程度の。
感染症医の増員確保に向けた施策は必要なのでしょうか?
「感染症学会認定専門医」は日本全体で1,000人ほど。約0.5人@病院という記事を読んだんですviii。
こ、これ事実なん?!
たしかに循環器も内分泌内科も心臓外科も脳外科も大事。
でも今回、
① 世界一の高齢化大国という、アウェーな所与の条件。
② 高齢者または/かつ特定持病持ちは、感染症に異常にやわいと判明。
③ しかも、誤嚥性肺炎を含めた肺炎は、日本の死因の第3位らしい。
④ そして、多分カナラズ来る、「次」の疫病への備えとして。
―― 感染症専門医不足 (とみえる事態)って、相当マズ……
や、心配要らんことなんかなあ?
という疑問です。
医者の卵さんが専門careerとして感染症医を選ぶのは現状少ないのでしょう。
けど、人口動態が高齢化を30年~40年は保証してくれてる。 あとは予算を継続的につけるか、配分しなおしたらええんやないの? つーのが素人の浅墓な考え。
以下、卓袱台の半返し。 実はわたくしには、不足の実態や意味合いを調べる力がありません(「認定専門医」の職業的意義もわからない…(泣))。 問題提起のみにて御免。

次に、今回コロ空騒ぎの筆頭級の教訓。
マスコミは優秀な方々ばかりなので、心配ないと想定・仮定して。
少なくともわたくしたち庶民の誤解や疑問をほぐしてくれる専門医とまでいかなくても、カウンセラーさん的な存在がほしい。
そういう方にもっといてほしかったわ。
死因第3位やん。 ホスピスもどきにさえ値すると思うねんけどなー。
No.217
55ヶ月前
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第358号 2020.5.26発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…わしは「個と公」をテーマに『戦争論』を描き、「公」の重要さ、「公共心」の大切さを訴えた。その主張は今も変わっていないが、ただし現在は、ここに大きな注意を加えておく必要がある。それは、「『公』は狂うことがある」ということだ。自粛して家にこもることが公共性であり、常識だとしている今の日本の「公」は、完全に狂っている。そして日本の「公」の発狂の度合いは、さらに激化しかねない状況になっているのだ! ※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…「医療崩壊の危機」「病床ひっ迫」と喧伝されてきた日々の中、コロナ対策に回していた病床は国内全病床のたった1.8%だったという。そしてあまりに偏ったやり方で、日本中の病院が大損失を被ることになったのだ。無意味なものに多額の税金をつぎ込んだ、この日本の新型コロナ対策で、医療機関にどんなことが起きたのかをまとめておこう。 ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!なぜ日本政府は緊縮財政にこだわるの?ベーシックインカムの導入についてどう考える?プロレスラーの木村花選手が亡くなった件をどう思う?緊急事態宣言が出た後に沖縄旅行に行っていた芸能人は批判されるべき?黒川弘務検事長の賭けマージャン問題の裏には、特定野党とマスコミの癒着がある?「専門家には責任を取らせるべきではない、意見を採用した政治家に責任を取らせるべき」という主張をどう思う?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第374回「公が狂うとき」 2. しゃべらせてクリ!・第315回「御坊家のソーシャル・ディスタンス晩餐ぶぁい!の巻〈後編〉」 3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第168回「いびつすぎるアフター・コロナの世界」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第374回「公が狂うとき」  わしは「個と公」をテーマに『戦争論』を描き、「公」の重要さ、「公共心」の大切さを訴えた。  その主張は今も変わっていないが、ただし現在は、ここに大きな注意を加えておく必要がある。  それは、 「『公』は狂うことがある」 ということだ。   今は日本中、「自粛」「STAY HOME」が「公」であり、たとえ緊急事態宣言が解除されても、新型コロナを恐れて決して気を緩めず、なるべく外出を控え、「ソーシャルディスタンス」を保つことこそが「公共心」のある行動であるということとされている。  政治家から、学者から、芸能人から、一般人まで、誰もがこぞって「家にいよう、大切な人のために」などと唱え、それこそが常識であるとまで信じ込んでいる。   だが、わしはそんなものは全く「公」だとは思っていない。 日本においてはインフルエンザよりもはるかに弱い新コロなんかを恐れて自粛して経済を止めてしまうのは愚の骨頂であり 、外出して消費して経済を回すことこそが「公」だとずっと主張している。  ところが今は、そういう行動はあたかも公共心に反することであるかのように、 「自粛警察」の取り締まり対象にされるような「公」が形成されてしまっているのである。  金沢市の市会議員が、新コロに感染・入院し、退院した後の自宅待機中にパチンコ屋に行ったとして、市民から糾弾された。  その市議は今月7日に退院し、医師から2週間の自宅待機を命じられていたが、その期間をあと2日残した19日に、休業要請の出ているパチンコ店に行ったという。  自粛警察の総本部であるテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」は21日の放送で、女性リポーターが市議本人に電話取材して「吊し上げショー」を行った。  市議は若い頃からパチンコをたしなんでいるといい、その日は客としてではなく「視察」に行ったものの、店内がガラガラで大変厳しい状態になっているのを見て、たまたまポケットに5000円札が一枚あったので、せっかくだからと打ってしまったと、実に苦しい釈明をした。  女性リポーターは嵩にかかって「今後議員辞職する考えはないんでしょうか?」と質問し、市議はひたすら反省の弁を述べ続けた。  番組では何の疑いもなく、 新コロに感染していた者が自宅待機中にパチンコに行くなど言語道断であり、それを糾弾することが「公」に適うと信じている様子だったが、もしもその「公」が間違っていたらどうなるのか?   これがインフルエンザを発症した人だったら、治った後にパチンコ屋に行ったところで、誰も一切非難などしなかったはずだ。  それが新コロならこんな大騒ぎになるということは、 新コロ感染者はたとえ治っても、危険人物視されるという差別が存在しているのではないか?  医師からの自宅待機指示を破ったというが、PCR検査で2回連続陰性だったから退院しているはずで、その時点でもう治っているのに、 さらになお2週間も自宅待機せよという医師の指示は明らかにおかしい。  医師も医師としての判断ではなく、世間の差別感情におもねった指示を出したのではないだろうか?  もっとも今回の場合、それが「市議会議員」でなければ、単に新コロの元感染者がパチンコをしただけでは、こんな騒ぎにはならなかったはずだ。  ということは、 この騒ぎの本質は、「公務員」である市議が、県の自粛要請を無視して営業していたパチンコ店に行って、パチンコをしたことがいけないということだったのだろうか?   だが、そもそも「パチンコ屋は営業自粛せよ」という公の要請そのものがおかしかったらどうなるのか。公務員というものは、間違った公にも従う義務があるのだろうか?  今は自粛が「公」であって、自粛することこそが「公共心」のある行為であるという認識が、世間の大多数の感覚になってしまっている。   だがそれは後世になったら「間違った公」だったと評価されるかもしれないし、必ずそうなるとわしは確信している。  公務員ならば自粛に従わなければならないと無条件に思っていること自体、本当はおかしい。 公務員は「これは本当の公ではない、今の公は間違っている」と告発したっていいはずだ。   公務員が「集」に埋没せず、「個」が強ければ、国や自治体が決めたこの度の「公」は狂っていると主張することも可能だろう。  もっとも件の金沢市議のおっさんにそんなことはできないし、それを望むべくもない。そこまでの自覚もなく、ただパチンコがしたいという「私心」を抑えられなかっただけなのだろうから。 「公務員は、間違った公にも従うのか?」  これは本当に難しい問題である。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!