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ニセただしさん のコメント

>>53
どうもありがとうございます。
m(_ _)m


羽鳥コロナショーを見てのつづき。

 昼間、コメントに、番組がテレビ画面右上に出した言葉のスーパーが、日本医師会の緊急提言の内容をねじ曲げようとしているんじゃないかと書いたのですが、今読むと、その認識は間違っていると思いました。
 日本医師会はPCR検査体制の強化を提言しているように読めますね。
 浅はかでした。
 大変、失礼致しました。

 それでは、つづきを…

 晴恵。
『ハィまずですね、あのおぉぉぉ、わたくしのあのおぉ、担当ぉ、編集者ですけども、五十代女性とぉ、あのぉ呼吸困難があって熱が38度もあって、そいでぇ病院に行ってぇ、そいでもぉぉ…該当しませんと。』

 カメラが晴恵と横の大きなモニターだけを映すと、おもむろに知人女性の話を語り始めました。モニターには日本医師会の中川会長の会見が映像のみ流れています。
“あのぉ呼吸困難”の所から、少ししゃがれた声を出して苦しそうに語る晴恵。

 羽鳥の共感している声。
『うぅぅんんん。』

 晴恵。
『でぁすからぁ、これは検査が出来ないんですよと、ぉ、言われてぇ、しまうんですね。』

“出来ないんですよと”はたっぷり情感を込めて、“しまうんですね”は急に早口に、緩急おり交ぜて語る晴恵。

 羽鳥の共感している声。
『うん。』

 晴恵。
『でー、それはぁ、お医者さんが言わざる得ないような状況にあるんだと思うんですね、それー、たぶん、これだと思うんですね。』

“得ないような”の辺りで横のモニターの画像が、例の釜萢氏が日本医師会として会見に臨んでいる場面に変わりました。
 そのちょっと前から中川会長が消え、パネルを持って説明している誰かに変わっていたのですが、アップになると釜萢氏でした。

“あるんだと思うんですね”が超早口でした。
 そして急にテレビ画面が晴恵とモニターから、中川会長のコメントが書いてあるパネルのアップに変わりました。
 たぶんスタッフがモニターの釜萢氏に気付いて慌てて変えたのだと思います。たのだと思います。晴恵の話の中身とパネルが全然合っていません。

 羽鳥の共感している声。
『はい。』

 晴恵。
『行政検査だすね。』

 急にテレビ画面が日本医師会緊急提言のパネルのアップに変わりました。
 晴恵はアイシャドーと色をお揃にした紫のマニキュアを晒したいのか、パネルの一番上「行政検査」の部分を赤ペンで指します。
“だすね”(?)。

 羽鳥の困った声。
『う~ん。』

 晴恵。
『この~、委託がなくてもって、その病院は委託はあるんだけれどもぉ、それくらいのえん、まあ、あのぉ…、ぉ…、ぉ…、症状だとぉ、ここにぃ、ぃぇぇぇ~~、まあ委託があっても検査出来ない! で、ここの行政検査ですよね。ですからこの行政検査をぉぉ!、もぉ取り払って頂きたい♪』

 私の知人は行政検査の委託契約をしている病院では看て貰えなかった、だから行政検査は取っ払っちまいましょう、とでも言いたいのでしょうか。
“行政検査をぉぉ!”で声のボリュームがMAXになり、“もお取り払って頂きたい♪”で女を見せる晴恵。
 横のモニター画面が、また中川会長に変わりました。

 晴恵。
『ふつぅ~のインフルエンザと同じようにぃ、えぇぇ~~…』

“同じようにぃ”の辺りでモニター画面がまたパネルを持って説明する釜萢氏に変わると、“えぇぇ~~”ですぐにテレビ画面がまた日本医師会緊急提言のパネルのアップに変わる。スタッフ、きっと大慌て。
“えぇぇ~~”でダミ声を出す晴恵。

 晴恵。
『まあ、あのうぉ~、かなりぃ~、い~柔軟にぃ、あの検査を出来ませんとぉ、あのぉそれだけの症状があっても、風邪で様子見て下さいっとぅ言って彼女は家に居ると!』

 テレビ画面は晴恵のアップです。

 晴恵。
『で私が、う…、ん…、メールをするとぉ! ぉ…で私の本を書いてるぐらいのぉ、ぉ、ぇ編集者ですから全部知ってるわけですね。でぇ、すぃ、異常なストレスですね。』

“するとぉ!”で声のボリュームを上げ、“でぇ、すぃ、異常な”からは切々と語る晴恵。
 テレビ画面には晴恵と羽鳥、そして晴恵の斜め後ろにモニターと言う配置。モニターは中川会長。

 晴恵。
『でぇそういうような人がぁ、グァ~今後増えてきますとぉ、家庭内感染もあと重傷者もぉ、増えてくる可能性があります。行政検査をこれをぉ取っ払って下さい。』

 玉川たちの方へ情感を込めて語り掛ける晴恵をテレビカメラは捉えていました。
“今後増えてきますとぉ”の辺りから画面はまた晴恵のアップ、“行政検査を”からまた緊急提言のパネルへ。

 羽鳥。
『う~~~ん。今その自治体と、医療機関で契約がないと、まあ、保険での、検査は出来ませんよという風になっているのをちょっと変えていきましょうよと、いう所だと思います。』

“変えていきましょうよ”の辺りで我慢出来ずかぶせて喋り出す晴恵。画面は晴恵一色に。

 晴恵。
『すそぅですねぇ、でぇぇ~全額ぅ~、まあ行政検査だったらタダなんですけども、普通の3割負担でいいじゃない、でもちゃんとぉ、普通にインフルエンザのように検査しましょうよと。これがないとぅお、なかなかもお、拡がらないのかなというふうなぁ。あのぅ医療現場でででぇすね。少なくぅてぇ!も医療現場ではやって下さいと、思います。』

“医療現場”の「ゲンバ」の部分の言い方には、晴恵の医学会に対する感情が凝縮されているように感じました。嫌いなのでしょう。怨念があるのかも知れません。 

 この後、画面は引いた映像に戻り、羽鳥の横で手を後ろに組みブリブリ表情を作る晴恵もしっかりと映っていました。

 こんな医師でもなんでもない奴に強い調子で言われて、何も知らないクセに『少なくても医療現場では』なんて言われて、私が医療従事者だったら……。
 でも、イライラするのが一番コイツの思うツボだと思います。

 晴恵は結局、私には担当編集者が居るのよと自慢したいのと、早く行政取っ払って好き勝手言わせて好き放題稼がせてよと言いたかったのかなと思いました。
No.86
53ヶ月前
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第367号 2020.8.5発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…東京都世田谷区は、1日に3000件のPCR検査を行って当日結果を出す「世田谷モデル」なる体制整備を検討しはじめたらしい。国会で「東京はミラノやニューヨークの二の舞になる!」と述べた児玉龍彦氏が提唱したもので、参考にしているのはそのニューヨーク州である。同州のなかでも、特に“感染の火だるま”となったニューヨーク市は、4月の上旬には1日の死者が500人を突破して悲惨な状況が報じられたが、最近「ニューヨークは検査・追跡・隔離で感染拡大を抑えた」という報道がなされるようになった。実際のところはどうなのだろう? ※「ゴーマニズム宣言」…前回も書いたように、五島の『大予言』が出版された昭和48年(1973)は、公害問題や『日本沈没』の大ヒットで日本中が「終末ブーム」に沸いていた。それから時代がすっかり変わり、バブルに浮かれた80年代においてもシリーズは続き、そこそこのベストセラーになっていたのだ。それは世の中にはある程度の数、日常を望まず終末がやってくることを望んでいる者がいるからである。そして現在のコロナ禍においても、この非日常に快感を覚えている奴らがいる。その心理とはいったい何なのだろうか? ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!健全なナショナリズムを持った日本人として再生する為にはどうすべき?影響力のある地上波のTV番組に出る予定は?女性に言われて1番嬉しかった褒め言葉は?李登輝元総統に会った時の印象は?好きになった女性とのデートの約束がコロナ禍で中止に…ここからどう進めば良い?本とネットの根本的な違いは何?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第177回「『ニューヨークは検査・追跡・隔離で感染拡大を抑えた』は本当か?」 2. ゴーマニズム宣言・第383回「非日常を味わう危うい心理」 3. しゃべらせてクリ!・第324回「肺活量軍団出動!人工強風で突進ぶぁ~い!の巻〈前編〉」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第177回「『ニューヨークは検査・追跡・隔離で感染拡大を抑えた』は本当か?」  8月3日(月曜)の東京新聞1面には 「世田谷『誰でもPCR』へ」 という見出しが躍った。  国会で 「東京はミラノやニューヨークの二の舞になる!」「来月になったら目を覆うことになりますよ!」 (2020.7.16 参院予算委員会)と述べた児玉龍彦氏が提唱したもので、東京都世田谷区は、1日に3000件のPCR検査を行って当日結果を出す「世田谷モデル」なる体制整備を検討しはじめたらしい。    参考にしているのはニューヨーク州だ。「無症状で自覚がない段階の感染者もすくい上げ、迅速に対応することで、同州では感染者が劇的に減少した」(東京新聞 2020.8.3)という。  同州のなかでも、特に“感染の火だるま”となったニューヨーク市は、4月の上旬には1日の死者が500人を突破して悲惨な状況が報じられたが、最近 「ニューヨークは検査・追跡・隔離で感染拡大を抑えた」 という報道がなされるようになった。  実際のところはどうなのだろう? 実態についてくわしく調べてみた。 ※注意※ 「ニューヨーク州(NY州)」と「ニューヨーク市(NYC)」が混同されがちのため、これより先は、 ニューヨーク=「感染の火だるまとなったニューヨーク市(NYC)」 という意味で、主に「ニューヨーク市(NYC)」のデータや実態をもとに書いています。  ニューヨーク州のクオモ知事は、 「感染を収めるには検査、追跡、隔離の徹底が重要。多くの住民が検査を受けることが経済活動再開の条件だ」 と述べており、ヘルスケア関連企業と連携して、希望者全員があちこちで「いつでも、どこでも、何度でも、無料で」検査を受けられる体制を整備したという。  ニューヨーク市の住民のスマホには、5月半ばから「検査を受けませんか?」というメッセージが届くようになり、検査の予約を勧誘されていたらしい。倉庫のような場所に集まって、綿棒で鼻をぬぐうPCR検査と、注射針で腕から採血する抗体検査とをセットで行い、数日後にメールで結果を送信しているようだ。  さらに、教師、美容師、歯科医、介護施設職員、バーテンダーなど、ガイドラインに定められた特定の職種の人たちは、2週間に1度のPCR検査が義務付けられているという。7月現在の州内の1日の検査数は7万件ほどで、8月末にはさらに増やすらしい。 『羽鳥慎一モーニングショー』でも、このニューヨークの政策は扱われている。  小池百合子東京都知事の自粛を呼びかけるやり方に対して、「あまい」と批判する玉川徹氏は、7月22日の番組内でこう述べている。 「ニューヨークは、もう本当に一時期、死者が1日で何千人も出ている状況だったのが、ゼロになりましたね。感染者も1日に5人とかそういうレベルまで下がった。なんでかと言ったらやっぱり検査なんですよね。もうアメリカでは、検査、検査、検査、追跡、隔離って言ってんですけど、まさにその通りやっている」  だから東京都も同じようにやれと言うのだ。  この時点で死者がゼロになっていたのは本当だが、「感染者も1日に5人とかそういうレベル」というのは完全なウソだ。ニューヨーク市公式データから、最近1カ月間の新規感染者数を抜き出してグラフにしてみた。    左側の目盛りをよく見てほしい。これのどこが「4人とかそういうレベル」なのか? ニューヨーク市では、いまだに1日たりとも100人を切ったことはない。  そもそも、東京都も6月24日以降、7月15日までずっと死者ゼロだった。 「7月15日以降、東京都はときどき、1人ずつ死者が出てるじゃないか」 と言うならば、 7月31日は、ニューヨーク州で死者5人だった と付け加えておく。それ以前に、全体の死者数がまったく違うのだから、ニューヨークを評価して、東京を叩くこと自体がおかしいのだが。  さらに、玉川氏のいう「隔離」も、日本で行われているものと、ニューヨークで行われているものでは内容がまったく異なる。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!