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ukiさん のコメント

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uki
東大実験へ自分も挑戦です!
ほかの方々とほぼ意見が被っており恐縮ですが,
「そもそも,同じ目線で対面(かなり近く)でかつ息を吹きかけるように会話するシチュエーションは少ない」ので日常会話(いわゆるリアルワールド)を無視しているということでしょうか.加えて,内向き,視線・体軸そらしがちな日本人です.例えば今日私も10-20人と会話したことを思い起こしましたが,対面になるときはかなり稀で,むしろしゃべり終わった後ちらっとみるくらい.それ以外は大体視線・顔の向きはずれている.

さらに,逆にいうと,「ここまで理想化した,対面(飲み会の席でもここまでの距離はそうそうない)で息を相手に吹きかけるような状態という条件に持ち込まない限り,統計学的に有意な結果(科学的にそうだろうと自信を持っていえる結果)が出なかったのだろう」という見方も十分ありえます.そして,「対面の会話の日常では限られた状況下でしかマスクの有効性は確認できなかった.よって,屋外ではマスクは全く不要です」という結論を導くことも可能です.うがった見方をすると,そこらへんはさすがに検討していて,データを出していないか,ぼろがばれるので文章で強調してないだけなのかもしれません.
もちろん,実際の患者数(対面の相手が感染者である確率.日本ではかなり低い),実空間でのウイルスの空気中拡散(距離が少し離れるだけでかなり薄まるはず),粘膜付着後の感染成立の可能性の低さ(特に日本人を含むアジア人)を考慮すると,この実験系は実世界からほど遠いのは言わずもがなですから,「みんながマスクをすることが重要だ」という結論は「???」としか言いようがないです.

私ならこの論文の査読依頼が来たら,躊躇なく却下します(よくて,上記の条件を検討していなければ実験のやり直しをさせ,結論の再考を求めて,再提出させる).おそらく日本の雑誌なら「こんな状況なくないか?」とさすがに気づきそうですが,対面の会話の多いアメリカの雑誌だから通ったのでしょうか?いずれにしても,マスクが必要という結論ありきで作った感が満載です.

(すいません.最初の文章削除し,修正しました)
No.103
50ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第375号 2020.10.20発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…どうやら、菅政権が発足1か月で行った最も大きな仕事は、「日本学術会議の会員6人の任命拒否」ということになりそうだ。この任命拒否は、学術会議や野党が言っているような、「学問の自由」の侵害の問題なのだろうか?この任命拒否事件の裏にある、「学問の自由」の侵害などよりももっと根深く重要な問題とは何か? ※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…現在、新型コロナについては数々の研究論文が発表されているが、子どもや若者を「ウイルスをばら撒いている危険な存在」と考えて避けていると、かえって周囲の大人の重症化リスクが高まってしまうのではないかということを指摘している分析がいくつか出ている。ウイルスを人工的に抑え込もうとすることで、見えないバランスを崩してしまっているのだ! ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!マスコミがコロナの恐怖を煽るのは何の利益があるの?「マスクは飛沫が飛ぶのを防ぐから少しは効果がある」という主張にはどう反論すれば良い?タトゥーは多様性や差別と同列に扱うべき問題?今後、中国大陸に於いて、民主的な統治が出来る可能性はある?若い頃の自分と比べて、一番変わったところと、今も変わらないところは?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第393回「日本学術会議事件の裏の問題」 2. しゃべらせてクリ!・第332回「『密』にも負けない!騎馬戦大決戦ぶぁ~い!の巻の巻〈前編〉」 3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第187回「免疫ブーストの話と、今年5月のコロナ死者の件」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第393回「日本学術会議事件の裏の問題」  どうやら、菅政権が発足1か月で行った最も大きな仕事は、「日本学術会議の会員6人の任命拒否」ということになりそうだ。  しかしわけがわからん話だ。この任命拒否は、学術会議や野党が言っているような、「学問の自由」の侵害の問題なのか?  菅政権は6人の任命を拒んだ理由を頑として説明せず、 「総合的俯瞰的に判断した」 という何の説明にもならない言葉を繰り返しているが、説明されなくてもその理由は誰の目にも明らかだ。 さんざん指摘されているとおり、かつて安保法制や共謀罪に反対した人物だから外したのだろう。  安保法制と共謀罪にはわしも反対したが、わしの反対と、任命拒否された学者たちの反対とでは、全然根拠が違っている。そのことは、特に強調しておく必要がある。  学者たちの反対の根拠は 「日本を再び『戦争のできる国』にしない」 という、 完全な反戦左翼の平和ボケ感覚でしかない。   それに対してわしは自主防衛が目標である。日本を「戦争に勝てる国」にしたいと思っているのだ。   ところが安倍政権が成立させた安保法制や共謀罪は、ただアメリカへの従属を強化することだけが目的で、かえって日本の自主防衛を妨げるだけのものだった。  そのためにわしは真正保守の立場から反対したのであり、動機が180度違う。  菅政権が左翼学者を任命したくないという、その目論見はよくわかる。大っぴらに説明はできないだろうが、それは完全に見え見えである。  だがこれが「学問の自由」の問題なのかと言えば、内閣府の特別機関である日本学術会議の会員になることと、学問の自由を守るということの間には、何の関係もない。   別に日本学術会議に入らなくても学問は自由にできるのであって、会員に任命されなかったからといって、学問の自由を侵されたことには全然ならないのだ。  日本学術会議は、 「戦時中に科学者らが戦争に協力させられた反省に立つ」 として昭和24年(1949)に設立された、政府から独立して政策提言等を行う機関である。   昭和24年といえば、日本は占領下の真っただ中だ。学術会議の初代会長・亀山直人はGHQが「日本学術会議の成立に異常な関心を示した」と発言しており、実際に発足の際にはGHQの助言も受けている。  当然ながら、そこには憲法9条と同様に、 「日本を二度と戦争のできる国にさせない」 というGHQの意図が明らかに入っていたわけである。  そんな歴史的経緯があるため、今も学術会議は反戦左翼の色が非常に濃い。「学者の国会」などと言われるけれども、会員は選挙で選ばれるわけではなく、現会員が次の会員を推薦するという非民主的な手続きになっているから、どんなに時代が変わっても会議のカラーは全く変わらず旧態依然、占領下のままなのだ。  日本学術会議は3年前、防衛省が創設した研究助成を批判し、 「研究者は軍事研究を行うべきでない」 とする声明を発表。この声明を受け入れ、研究をストップした大学もあった。   しかし学問の自由を尊重するのなら、「軍事研究を行う自由」も守らなきゃいけないんじゃないか? 「軍事研究を行うべきではない」って、それこそ「学問の自由」を侵害しているのではないか?   そもそも、軍事研究は行わないとする理屈はおかしい。科学技術は軍事技術から切り離せるものではなく、民生目的の技術が軍事目的に転用されることも、その逆もいくらでもありうる。   あらゆる科学技術は、軍需産業に利用されてしまう可能性がある。科学にはいい面も悪い面もある。それが科学の最初からの宿命であって、宿命にどうこう言っても仕方がない。 というか、『鉄人28号』くらい見たことないのだろうか?  学者は軍事研究も含めて、ただ学問の自由を行使すべきものであって、反戦左翼イデオロギーを根拠に軍事研究を認めないなどと言っても、説得力は全くない。  ただし今回の件に関しては、独立性の高い機関の人事に政権が介入し、「御用機関」につくり変えようというやり方に対して、わしは反対する。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!