カブ好きさん のコメント
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第377号 2020.11.3発行 「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…わしは「本の力」で、何としてもコロナ騒動を終わらせる決意である。ところが「本の力」を信じられず、「テレビの影響力は大きいのだから、同時にテレビを利用する戦略も取るべきではないか」「ユーチューブの影響力はすごいのに、なぜユーチューブをもっと充実させないのか」等と言う者がいる。テレビやユーチューブに言論の自由などない!というより、本当は完全な言論の自由などどこにもないのだ!「言論の自由」があるなどと思い込む「学級民主主義」的な幼稚な感覚は今すぐ捨てよ!!
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…10月29日、体操男子の内村航平選手が、合宿先の定期PCR検査で「新型コロナ陽性」と判定されたことが発表され、その翌日、再検査によって「偽陽性」だったと判明する事件が起きた。内村選手は「陽性」と判定された後、ただちに個室に隔離され、体操練習場は封鎖、日本チームの練習は中止、全選手が臨時のPCR検査を受け、さらには「国際大会中止」という話まで飛び出していたのだ。PCR検査の「偽陽性」は大問題である。もしもオリンピック期間中に同じことが起きたらどうなるのだろうか?
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!東京よりも大阪の方が洗脳が解けやすい?私のマスク抵抗作戦に意味はある?いじめ防止のため、あだ名で呼び合う事を禁止する小学校が増えている!?コロナ禍の様子から実はアメリカ人も個が弱い?震災等で東京に万が一の事があった場合を考えると「副都」はあった方がよい?麻生太郎の「若者が政治に関心がないことは悪いことではない」発言をどう思う?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第395回「テレビと言論の自由の話」
2. しゃべらせてクリ!・第334回「愛情と飛沫のぺろぺろハリケーンぶぁい!の巻〈前編〉」
3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第189回「内村航平選手“偽陽性”事件を考える」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 編集後記
第395回「テレビと言論の自由の話」 泉美木蘭さんとの共著『新型コロナ 専門家を問い質す』は再来週、18日発売。予約もかなり好調で、まだ発売前にもかかわらずAmazonランキング政治カテゴリーの1位になった。
そして『コロナ論2』は先週脱稿、来月発売される。
わしは「本の力」で、何としてもコロナ騒動を終わらせる決意である。
ところが、わしがこれだけ何度も 「本の力を信じる」 と繰り返しても、その真意を全く理解できない読者がいるのだから情けない。
「本の力を否定するわけではありませんが」とか言い訳をつけながら、それでも テレビの影響力は大きいのだから、同時にテレビを利用する戦略も取るべきではないか なんて言ってくるのだが、それは要するに、本心では本の力を信じていないということに他ならない。
同様に、 「なぜテレビに出ないんですか?」 だの、 「その主張をテレビで発信すればいいじゃないですか」 だのと、いとも簡単に言ってくる者が未だに後を絶たないものだから、本当にうんざりしてしまう。
面倒くさいから、10月24日の生放送で一度詳しく話しておこうと思ったのだが、その日は東大のマスク実験の話だけで終わってしまった。そこで改めて、この場で説明しておくことにしたい。
こんな分かり切ったことから説明しなければいけないのかという気もするが、まず、 今どき一体どこのテレビ局のどの番組が、小林よしのりに出演依頼をすると思っているのだろうか?
実際、全くお呼びがかかっていないのだから、どうしようもない。
そもそもテレビというものは、「コロナは怖い」という内容しか放送できないようになっているのだ! 特に東京のテレビでは!
ユーチューブの影響力はすごいのに、なぜユーチューブをもっと充実させないのかと言い続けていた者もいたが、そのユーチューブではわしの動画が削除されてしまった。
ユーチューブは 「世界保健機関(WHO)や地域の保健当局のガイダンスに明示的に異議を唱え、人々をそのガイダンスに反して行動させる可能性があるコンテンツを許可していません」 と一方的に通告して削除したのだ。
ネットですらそんな状態なのだから、テレビはもっとひどい。WHOやら厚労省やら政府の分科会やらが言っていることに異議を唱えることなど、到底許されない。WHOがマスクに効果があると言ったなら、マスクに意味はないと言っている人はもう出さないのだ。
実際、コロナが出始めた当初はインフルエンザと大差ないという見解を話す医者もテレビに出ていたが、そういう人はたちまちテレビに呼ばれなくなり、岡田晴恵のようにひたすら恐怖を煽る人しか出なくなってしまった。
テレビのスタッフは、わしがコロナは日本ではインフルエンザ以下だと言っていることも、マスクを外せと言っていることも把握しているはずだから、間違ってもわしに出演をオファーしてくることはない。
それでは、わしが自分からテレビに出せ、しゃべらせろと言ったら、テレビ局はわしを出すだろうか? そんなこと、あるわけがない。
たったそれだけのこともわからずに、本の力を信じると先生はおっしゃいますが、テレビの方が影響力はあります、なぜテレビに出ないんですかとか言う奴、ユーチューブは何百万人も見に来ます、なぜユーチューブをもっと充実させないんですかとか言う奴、本当に幼稚すぎるのだ。
テレビに言論の自由があると思い込んでるようだが、そういう幼稚さはさっさと捨てなさい。
テレビにも、ユーチューブにも言論の自由はない!
「言論の自由」はどの場所、どのメディアにもあるわけではない。
というより、本当は完全な言論の自由など、どこにもないと言った方がいい。
雑誌だって、新聞だって、編集方針に合わないものや、商売にならないものは載せないし、ある意味それは当然のことともいえる。
誰のどんな言論であろうと等しく扱ってもらえる「言論の自由」があるなどと思い込むのは「学級民主主義」そのものの幼稚な感覚であって、現実にはそんなものはどこにもないのだ。
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
今朝の中国新聞では、よしりんと共著を出されたケネス・ルオフ氏のインタビューが載っていたのでご紹介します。
「陛下と同世代 皇室変わる」
「1966年、米ニューヨーク州生まれ。コロンビア大で博士号。94〜96年、北海道大で助手•講師。著書に「天皇と日本人」「天皇論『日米激突』」など。」
「秋篠宮さま立皇嗣の礼 ケネス・ルオフ 米ポートランド州立大教授」
「現代日本の皇室の基本的な強みの一つは、皇太子が天皇と異なる世代を代表する傾向があったことだ。秋篠宮さまは天皇陛下と同世代で、従来とは違った形となる。家禽の研究を続ける秋篠宮さまは、科学研究の大切さを示すかもしれない。次世代は長男悠仁さまだが、『皇太子』という立場ではないと国民の印象は希薄になるだろう。
皇位を継承した天皇陛下の発言で繰り返されるキーワードに「多様性」と「寛容」がある。陛下は日本の社会が多様化し寛容が重要になることを意識している。秋篠宮妃紀子さまは、子育てをしながら博士号を取得しており、ジェンダー平等の下で活躍する女性を体現しているともいえる。
長女眞子さまの結婚へ向けた儀式が延期されているのは個人的には気の毒に思う。皇族の婚約は国民の厳しい目にさらされる。将来を考えれば、悠仁さまの結婚が心配される。皇室の存続は今や、14歳の悠仁さまの双肩にかかっているといっても過言ではない。彼と配偶者は大変な重荷を背負うことになる。
皇位継承制度の改革は急務だが、どのような解決策を実行しても納得しない人が出るので政府にとっては厄介な事柄だ。欧米の人と話すと、近代的な国である日本で女性が皇位に就けないのを不思議に感じている。
男系男子の継承は『伝統』とされるが、歴史を見れば、人々は伝統を維持するのと同じくらい伝統を捨ててきた。場合に応じて伝統を捨てなければ何も変わらない。ジェンダー平等は世界標準になりつつあり、日本は、国の象徴をそれに一致させるのがよいだろう。
現在、新型コロナウイルス禍の中で皇室の活動が制限されている。だが、今後2年ほどで正常に戻った場合、その期間は令和時代全体としては比較的短いことになる。国民と緊密な関係を築き、さまざまな場面で威信を発揮する十分な時間が、陛下にはまだある。危機だとは思ってない。」(11月8日 中国新聞より)
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