希蝶さん のコメント
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第378号 2020.11.17発行 「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…アメリカ大統領選挙では、「コロナを恐れるな」という態度を取り続けているトランプが勝った方がいいと思っていたのだが、どうやらバイデンで決まりのようだ。ここで注目したいのは得票数で、バイデンが約7500万票、トランプが約7100万票、バイデンのみならずトランプまで、過去史上最多だったオバマ前大統領の6945万票を上回っている。そして、なぜバイデンがここまで得票を伸ばしたのかといえば、アンチ・トランプだからである。勝敗を分けた「郵便投票」から見える、アメリカの民主主義の現状とは?
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…このライジングでの連載や、まもなく発売される『新型コロナ 専門家を問い質す』の執筆にあたっては、数々の専門書を読んでウイルスや免疫の勉強をしたが、とりわけ「免疫学の権威」として、たびたびその名を見聞きするようになった宮坂昌之・大阪大学名誉教授の過去の著書からは、学ぶことがいくつもあった。ところが、その宮坂教授が、最近、首をかしげるような文章を書いていた。免疫学の権威を問い質す!
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!現時点で地球上最大の権力者は誰?マルちゃん正麺の漫画が炎上した件をどう思う?理想とする男性は?トリチウム水の海洋放出は大丈夫?東日本大震災の時のように、天皇陛下はコロナ禍に対してメッセージを出すべき?歴史上で全体主義に抵抗していた人のリアルはどういうものだった?愛って何ですか?「SDGs」をどう思う?いま「最強」と思う漫画は何?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第397回「米大統領選は臆病者の民主主義」
2. しゃべらせてクリ!・第335回「愛情と飛沫のぺろぺろハリケーンぶぁい!の巻〈後編〉」
3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第191回「免疫学の権威を問い質す」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 編集後記
第397回「米大統領選は臆病者の民主主義」 いよいよ明日・11月18日、わしと泉美木蘭さんの共著『 新型コロナ――専門家を問い質す (略称・コロ問い)』(光文社)が発売される。
この『小林よしのりライジング』や生放送『オドレら正気か?』において二人で唱えてきた主張の、現時点での集大成であり結晶だといえる。
果たして、これに答えられる専門家はいるだろうか?
アメリカ大統領選挙では、「コロナを恐れるな」という態度を取り続けているトランプが勝った方がいいとわしは思っていたのだが、どうやらバイデンで決まりのようだ。
バイデンは新型コロナ対策を次期政権の最優先課題と位置付けているが、やろうとしていることが全米でのマスク着用の義務化と、WHO(世界保健機関)への復帰だというから、最悪だ。
これに影響されて、親米・微米・従米の日本でも、またコロナ脳・マスク脳が強化されかねないと思うとうんざりする。
そうなる前に、 『コロ問い』 が日本中に普及すればいいのだが。
さて、その米大統領選についてだが、トランプは選挙結果に不正があったなどとゴネまくっているが、もう結果が覆ることはないだろう。なにしろ世界各国との外交が始まってしまっているのだから。
ここで注目したいのは得票数で、バイデンが約7500万票、トランプが約7100万票で、バイデンのみならずトランプまで、過去史上最多だったオバマ前大統領の6945万票を上回っている。
史上最多記録を塗り替える数の票を集めながら敗れたのでは、トランプが諦めきれないのも無理はない。
しかも、 なぜバイデンがここまで得票を伸ばしたのかといえば、実はそれは、トランプのお陰だ。アンチ・トランプだから、票を掘り起こせたのだ。
今のアメリカは「トランプ絶対信奉派」と「アンチ・トランプ」に二分されている。
今回の選挙は「トランプVSバイデン」の戦いではなく、「トランプVSトランプ以外」の戦いだった。民主党の候補はアンチ・トランプでさえあれば誰でもよくて、別にバイデンでなくても、サンダースでも誰でもよかったのだ。
トランプは完全に自分のキャラクターの魅力だけで票を取っていた。
しかし、バイデンのキャラには何の魅力もないし、政策や実績が評価されて票を取ったわけでもない。ただただ、「トランプではない」というだけの理由で票が入ったのだ。
奇妙な話だが、どちらにしてもトランプが基準であり、トランプだけの影響力によって、両者ともにオバマの史上最多得票数を上回ってしまったわけで、そこがすごいところである。
しかも、勝敗を分けたのは 「郵便投票」 である。
投票所の開票ではトランプが優勢だった州でも、郵便投票の開票が加わった途端に覆されていったために、トランプはツイッターで 「私は昨夜の時点でほとんどの場合、民主党の知事が治める主要な州で確実にリードしていた。しかし、突然出てきた票が集計され始めると、それが次々と魔法のように消えていった。とても不思議だ」 と発言した。
さらにトランプは 「郵便投票の票の束を集計するたびに、なぜこんなに票差が変化し、なぜこんなに破壊力があるのだ?」 として、郵便投票に不正があったと主張した。
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
とある漫画家の作で、ヒロインが自分も好きな人から平手打ちを食らわれたい、とライバルにジェラシーを感じるというネームを書いたところ、担当の編集者から「このヒロインの気持ちは屈折している、本当に好きだったら抱かれたいと思うはずだ」と言われ、そのことで、漫画家がはっとさせられたと述懐しています。成る程、と思いつつ、「でも人の愛情表現はそれぞれだよね、男の側でも女から叱咤激励されたいという願望もあるかもしれない」と自分は思ったりしました。自分も屈折しているのでしょうか?これこそ、オカマかな?上記の話からすると、民主制や共和制の崩壊を望む、「誰かに支配されたい」欲にもなり得ます。
その行為の是非はさておいて(状況にもよると思いますが)、今の世の中では迂闊に暴力をふるうと犯罪になってしまうわけですが、フィリップ・マーロウの「強くなければ人は生きてゆけない。優しくなければ人は生きる資格がない」という優しさとか愛情とかは、実は好きな人に平手打ちを与えて叱責し、強くあるようにと覚醒させるようなものではないか、とも私は思いました。
ゴルゴ13が「自分は臆病だから身を守ることができる」というふうに述べている「臆病」とは、今のコロナウイルスへの「臆病」とはわけが違うのではないか。それは「慎重」であって、ただの「臆病」は異なるのではないか、無謀な勇気を「匹夫の勇」というけれども、ボルソナロ大統領のはそうではなく、彼はただ心から国民を守りたい、社会生活を破壊したくないという真の意味の思いやりを持っていたから、勇気を出して行動できたのかもしれない。
人は臆病ではなく、慎重だからこそ命を惜しみ、慎重だからこそ優しくあり、勇気を出して命をかける場所を知らねばならぬのだとも思うのです。
芥川龍之介の作に「白」というファンタジーがあります。白という犬が、犬殺しに襲われた隣家の犬の黒を見殺しにした報いで、黒犬になってしまい、飼い主からも狂犬扱いされるという筋で、白はその贖罪として、勇敢な行動をとりつづけます。己が身を見るたびに、見殺しにしてしまった友、黒の姿を思い出すから。
岡田とか玉川とか羽鳥たちも、夜の街の住人になってみればいい、そうすれば、嫌でも我が身を恥じることになり、死命を決して勇敢な行動をつづけた白の気持ちが分かるだろう、コロナウイルス云々で国民を煽動するよりももっと大事なことがあることにも気がつくだろう、「強さ」と「優しさ」の本当の意味が分かるだろう。現代の日本人も、命を惜しむこと、命を賭けることの本当の意味を振り返って欲しい。
纏まりがなくなりましたが、こういう表現で締めさせていただきます。
ということで、また木蘭さんの方は後回しなのですが、御諒承のほどを(何度も投稿し直してしまい、すみませんでした。これで納得します)。
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