希蝶さん のコメント
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第381号 2020.12.8発行 「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…「新型コロナは、インフルエンザ以下のウイルスである」…なぜテレビは、たったこれだけのとんでもなく単純な事実を隠蔽するのか?それは視聴率競争のためだ!視聴率のためと説明しても、なぜそのためにそこまでやらなければいけないのかとか、経済が打撃を受けて企業CMが入らなくなるから、かえって損じゃないかとか、今ひとつ合点が行かないという反応が返ってくることが多いのだが、それは認識が甘い。はっきり言って、真実は決してテレビには出てこない。テレビ業界の実態を徹底的に暴く!
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…2020年12月4日放送のNHK『クローズアップ現代+』では、5月にコロナ専門病院として指定された大阪市の十三市民病院で、コロナ患者が亡くなった現場に密着。連日注目されているコロナ病棟では、とてつもなく恐ろしい「おくりかた」が行われていたのだ。さらに東京・聖マリアンナ医科大学病院で行われている延命治療の様子にも密着していたが、これがまた衝撃的な実態を映し出していた。生きるとは何なのだろうか?
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!「GoToを停止しない、継続する」とした福岡市長をどう思う?全体主義とうまく戦うためにはどうすべき?知人が、眞子さまや紀子さまに対する聞くに堪えない文句を言っている場合、どうしたら良い?炎上したナイキCMをどう思う?サンタクロースはいると思っていた時期はある?軽々とオリンピック中止を言及することは、スポーツ選手に対する思慮に欠けるのでは?京都での良い思い出とは?無電線化って必要なこと?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第400回「なぜマスコミは煽り続けるのか?」
2. しゃべらせてクリ!・第338回「黒ひげサンタしゃんのクリスマスプレゼントぶぁ~い!の巻〈前編〉」
3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第194回「延命治療の実態を問い質す」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 編集後記
第400回「なぜマスコミは煽り続けるのか?」 「新型コロナは、インフルエンザ以下のウイルスである」
なぜテレビは、たったこれだけのとんでもなく単純な事実を隠蔽するのか?
それは、これを言ってしまったら、今まで自分たちのやってきたこと全てが崩壊するからである。だから隠蔽せざるをえないのだ。
11月28日放送の読売テレビ「ウェークアップ!ぷらす」で、 「なぜインフルエンザだと医療崩壊しないのに、新型コロナだと医療崩壊するのか?」 と司会の辛坊治郎がチラッと聞いたら、エセ専門家が 「インフルエンザではサイトカインストーム(免疫暴走)がほとんど起こらないから」 などと、信じられないことを言った。
もちろんこれは大嘘で、サイトカインストームはインフルエンザでも起こる。それどころかインフルエンザは 「サイトカイン病」 とも言われるほどなのだ。
なぜこんなデタラメなことを言うのかといえば、新コロはインフルエンザ以下だと指摘された時の答えが準備できていないからだ。
何かといえばエビデンス、エビデンスと言ってるくせに、新コロをインフル以上に恐れなければならないとするエビデンスが全く出せないものだから、口から出まかせで嘘を言うしかないのである。
わしは(泉美さんも)データによってエビデンスを出している。新コロはどんなに頑張ったって、インフルエンザ以下の感染者しか出せない。
インフルは例年、1日あたり3万人、4万人の患者が出ている。
それに対して新コロは10か月もかけて、ようやく15万人の 陽性者 だ。
あくまでもインフルは症状が出て受診した 「患者」 の数であるのに対して、新コロは無理矢理検査を拡大し、無症状の感染者や、他国の基準だったら「陰性」と判定される者までをカウントした 「陽性者」 の数なのだから、全く次元が違うのである。
インフルエンザの患者数の方が、新型コロナよりも桁外れに多い。だがそれでも、インフルで医療崩壊は起こらない。
当たり前の話で、 インフルエンザ(季節性)は「5類感染症」に分類されていて、町医者でも治療ができるのに対して、新コロは「2類相当、一部1類相当」の指定感染症になっていて、限られた医療機関でしか診療ができないようになっているからだ。
新コロはインフル以下だから、指定感染症から外すか、せめてインフルと同じ5類感染症にすればいいだけの話なのだが、テレビはこの事実を絶対に隠蔽しなければならない。
なぜかというと、それは視聴率競争のためだ!
視聴率のためと説明しても、なぜそのためにそこまでやらなければいけないのかとか、経済が打撃を受けて企業CMが入らなくなるから、かえって損じゃないかとか、今ひとつ合点が行かないという反応が返ってくることが多いのだが、はっきり言って、それは認識が甘い。
テレビ業界は、本当に熾烈な競争社会なのだ。
テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」の裏番組で、落語家・立川志らくがMCをやっているTBSの「グッとラック!」は、来年3月での打ち切りが決まったと報じられている。 視聴率競争に負けたら打ち切りなのだ。 そして、志らくには「視聴率が取れない」とか「MC失格」とかいった烙印が押され、リベンジのチャンスが与えられるかどうかもわからない。
これは、相当に厳しいことなのだ。
今は同時間帯トップの視聴率を稼いでいるモーニングショーだって、視聴率が下がれば容赦なく打ち切られるし、そうなったら司会の羽鳥慎一も、コメンテーター達も、スタッフもみんなクビになってしまう。これは生き残りを賭けた過酷な戦いなのだ。
羽鳥にとってはこれが最大の看板番組であり、ここから相当な収入を得ている。 しかしフリーだから、いつ切られて無収入になってもおかしくないし、実際に橋下徹との共演で、鳴り物入りで始まった番組が低視聴率であっさり打ち切られるという憂き目に遭ったこともあるから、切実だろう。
そうなると玉川徹などは、他番組にはないキャラで視聴率が稼げるから、ものすごく大切ということになる。それで以前は週一出演だったものが、毎日のレギュラーになったわけである。
そして、ここで何が一番重要かといえば、 視聴者が老人だということだ。
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
ゴーマニズム宣言・第400回「なぜマスコミは煽り続けるのか?」
確かに世の中のものは商業主義の競争によって発展してきた側面もあるし、産業革命の織機の発明など、その典型的な例だと思うけれども、反面、その競争が過熱しすぎて、女子や児童の炭坑内労働や、TVの場合だったら「やらせ」とか、そういう行き過ぎも生まれるのだろうと思います。公害も、企業が利益追求のために、地球環境のことを無視したか、あるいは念頭に置かなかったかした結果、生まれたものですし。
でも、どこかで歯止めをかけないといけないのだろうと思います。そして、商業主義には別の商業主義、という対向策は有効なのだとも理解します。
よく「知らなくてもよい真実」と言いますが、「知らなければならない真実」も確実にあるわけですし、そこから目を背けているのは、逃げだと思います。それとも老人や、インターネットで言論を主張する一部の人種にとっては、自分の都合のよい事実だけを取捨選択するのに精一杯で、正義は星の数ほどある、真実も然り、とでも感じているのでしょうか。
あまたの定義・定理や主義思想よりも、真実の方が価値が高い、そのことをコロナ論2で証明して欲しいと願います。ペンは剣よりも強し、この場合の「剣」はマスコミの洗脳放送です。
泉美木蘭のトンデモ見聞録・第194回「延命治療の実態を問い質す」
個人的な話を記しますが、親が病院から入院を勧められ、何とか週1回の通院にしましたが、病院も商売なのか、それとも命を救うのが使命なのか、担当の医師はしきりに入院を勧めていました。確かにそういう病状なのかも知れませんが、やはり経営の問題もあるのだろうと想像します。
自分は、今の病院にはいったら抜けられないのではないかと危懼しています。その病院ではコロナウイルスの検査は行われておらず、それゆえに面会謝絶でもあり、先に三ヶ月入院させられた経緯があるので、どうしても入院が是とは思えないのです。その医師のせいではないにしても、病院というものに不信感を抱いています。養護施設も、今年なくなった親戚が、コロナウイルス騒動で、誰にも看取られずになくなっているので、私は親をそうした監禁所に閉じ込めたいとは思わないです。
コロナウイルスに罹患した死者の扱いについても、何かが違っている、死者に対する礼の面でも、生者に対する対応(この場合は感染予防策)の面でも、と感じました。屍体から罹患することが少ないというデータが出ているのなら、そのような措置を採用すればよい、間違ったことを改めないのを過ちというのなら、「論語」の論理からしてもそれは医療ミスのようなものでしょう。
自分の親の例でも思うのですが、明らかに医療も事務対応になっている、患者を無意味に生き長らえさせて、生き恥をさらすような真似をしている、ヒューマニズムの観点にもとっているとも感じました。
先のライジング感想でも記しましたが、親は少し認知症気味になっており、先日も「食事をするのに必要なものがあるけれども、何をさがしているのか分からない」というようなことを申しておりました(実はインスタント味噌汁だった。ものを見て、思い出したそう)。かつてははやくになくなった母親の分まで長生きして欲しいと思っておりましたが、この情況では必要以上の長命はかえって本人にとって有益ではないのかも知れないと思うようになっています。だからといって、今すぐどうこうなって欲しい、とも思いませんし、認知症も恢復して欲しいとも思っていますが、いざとなったら、延命措置は自分は望まないことを覚悟しようと思っています(きょうだいや親戚達がどう言うかは分かりませんが)。
(木蘭さんの感想が前回のものと混同してしまったので、書き直しました。すみませんでした)
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