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さらうどんさん のコメント

ライジング「ゴー宣」を読みました。

デブとかハゲとかブサイクとかを芸の上での「長所」にして売って来た芸人は山ほどいるのに、
今回の騒動の件で営業妨害を受けてギャグを封じられてしまう芸人が出てくるようなことになったら、本当に気の毒でなりません。

渡辺直美にしても、ゆりあんレトリィバァにしても、アメリカの笑いが格上で日本の笑いが格下と思っている節があるとすれば、
そこには疑問符が浮かびますが、デブを武器にして稼いできて成功したことは、むしろ誇っていいことだと思います。

太っている芸人がダイエットしたり、薄毛の芸人が増毛したりするのも、それぞれの個人の自由だとは思いますが、
それはダイエットしたい、増毛したい人それぞれの意思なので、他のデブ芸人やハゲ芸人の食い扶持を奪うようなポリコレバッシングになってしまうことが徹底的に間違っていると思います。

お笑い芸人の芸だけでなく、漫画や映画やドラマやアニメや音楽や芸術や、他の表現も、現在はヒステリックなポリコレバッシングに怯えながらやっているような状況になってしまっていて、
これは表現者にとってみたら死活問題だと思いますし、その表現を楽しむ受け手としても、ポリコレで雁字搦めにされてしまった、やせ細った表現しか見れないということになれば、
それは文化の衰退だし、歪な規制に引っ張られて、世の中全体が狂っていくのはたまったものではありません。

「芸能人は本来は異端者」これは他の表現者にも当てはまることだと読んでいて思いました。
アントニオ猪木はプロレスの世界で観客に夢を見せ続けるために己の肉体を限界まで酷使し続け、今は満身創痍の状態です。
漫画家にも才能と神経をすり減らして消えていった人は山のようにいます。
俳優には役作りの為に歯を抜いたり、役の為に増量したり減量したりするような人もいます。
エヴァンゲリオンの庵野秀明も作品作りのために己を限界まで追い込んだ結果、鬱を発症したりまでしています。

そうやってまさに身を削りながら表現に全てを捧げてきた表現者の表現を、私達は娯楽として享受しています。
SNSで匿名で集団になってポリコレバッシングをするような輩には、そんな表現者の血の滲むような生き様など露ほども分からないのでしょう。


「トンデモ見聞録」を読みました。

イギリスのデモのプラカードの言葉「子供の人生を壊すな」「孤立は人を殺す」「メンタルヘルスの問題」「ロックダウン終了」、これは日本でも当てはまりますね。
ロックダウンこそしていませんが、twitterでは「変異種から子供たちを守ろう」などという気色悪いハッシュタグがトレンド入りしていましたし、
日本では新コロ感染による子供の死者はゼロであるにも関わらず、大人のエゴで子供が犠牲を強いられてしまっています。
海外では日本と違って新コロは猛威を振るっているのに、日本のチンケな弱虫の大人達からは決して発せられないであろう言葉が、
デモで発せられていることを見て、人の胆力の違いのようなものを感じてしまいます。
また、マスコミが偏向報道するのは外国も日本も同じですね。
マスコミに餌をばら撒かぬように、冷静で客観的なふるまいが大切だなと思いますし、怒るべき時には怒る、そして「怒る」にしても、
エゴの怒りではなく公共心を意識することが肝要だなと改めて思いました。


追伸:Q&Aありがとうございます。
プラッシーは力道山がいた頃の時代の悪役レスラーですね。確かその後はマネージャーやアドバイザーとしてプロレスに携わっていたかと。
リュウノスケさんの質問と先生の回答を読んで、私は逆にAKBの岡田奈々の方をよく知らないなと思いました。
女優の岡田奈々は私も好きですね。
ヱヴァンゲリオンの劇場版新作は私もまだ見ておりません。何か劇場の感染対策がうざったそうでストレス感じるだろうから腰が重くて劇場に足を運ぶのが億劫なんですよね(汗)。
シン・ウルトラマンの方は延期になったそうで。インフォデミックのせいで確実に文化も打撃を被っていますね。
No.179
37ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第393号 2021.3.23発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…東京五輪・パラリンピック開閉会式のクリエイティブディレクターだった演出家・佐々木宏が内部のグループLINEでのアイディア会議で、渡辺直美にブタの格好をさせて「オリンピッグ」という案を出していたことを週刊文春にすっぱ抜かれ、「女性蔑視」だと非難を浴びて辞任に追い込まれた。そもそもこの事件で奇妙なのは、肥満体の女性芸人を「ブタ」に例えたら「女性蔑視」になるのか?ということである。人の容姿を笑いのネタにするのはいけないことなのだろうか? ※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…前回は「二重マスク」の義務化がはじまりつつあるアメリカで、マスクを燃やしてしまう楽しいお祭り「マスク火刑式」が行われたことを紹介したが、政府のコロナ政策に反対し、自由と基本的人権の回復を求める運動は、世界各地に広がっている。その様子をレポートしておこう。 ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!エヴァンゲリオンシリーズにどんな印象を持っている?大震災の後は1日も早く経済再開をとなったにも拘わらず、なぜコロナではそうならないの?将来、歴史からどう評価されたい?プロレスのヒールで一番怖いと感じたのは誰?ワクチンパスポートの導入をどう思う?少年Aの手記を非難していたけど、少年Aには表現の自由はないの?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第414回「太ってるから人気出た芸人はダメか?」 2. しゃべらせてクリ!・第350回「の巻〈前編〉」 3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第208回「自由を求める各国市民の闘い」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第414回「太ってるから人気出た芸人はダメか?」  東京五輪・パラリンピック開閉会式のクリエイティブディレクターだった演出家・佐々木宏が内部のグループLINEでのアイディア会議で、渡辺直美にブタの格好をさせて「オリンピッグ」という案を出していたことを週刊文春にすっぱ抜かれ、「女性蔑視」だと非難を浴びて辞任に追い込まれた。  週刊文春は記事のタイトルを 『「渡辺直美をブタ=オリンピッグに」東京五輪開会式「責任者」が差別的演出プラン』 として、 「渡辺直美をブタに」 というアイディアこそが最大の問題であるかのようにポリコレ棒を振り回してスキャンダラスに煽り立てた。  どんな卑怯な手段を使っても 「女性蔑視発言」 を仕立て上げ、ポリコレの問題にして騒ぎ立てさえすれば、誰でも失脚させることができる時代になったのだ。  そもそもアイディア会議というものは、戯れにどんなものでも言ってみるのが基本であって、それを禁じられたらクリエイティブなことなんかできやしない。  しかし今やポリコレ優先、創作など二の次というのが世界的な潮流になってしまっていて、創作者であるわしにとってはそれが不愉快でならない。  週刊「SPA!」編集部も一度ヒステリック・フェミのポリコレ軍団に目をつけられて、あわや「新潮45」の二の舞かという思いをして以来、どうしようもないほど臆病になってしまった。 「よしりん少女像」の章はボツにされたし、他の雑誌に持ち込めば即掲載で、単行本にも収録した。「SPA!」だけが掲載できなかったのだ。 「ポリコレ修正」を要求されると、延々と時間をかけて説得しなければならないので、仕事が進まないし、ストレスが溜まる。 「ちょっと持ち帰って、もう一度考えてみます」なんて言われることがあり、そうなるとものすごい不愉快を溜め込んだまま寝なければならなくなって、その欲求不満が翌日にまで持ち越されてしまう。  アイディアというものは、脳の前頭葉にドーパミンという快感物質が噴出している状態でないと、面白いものが浮かばない。不愉快は創作活動にブレーキをかけることなのだが、それが創作者にとってどれだけ辛いことなのかが、誰にも分かってもらえない。   どうして誰も彼もそんなにポリコレに弱いのか? ポリコレ軍団の言ってることなんか、100万パーセント間違っているじゃないか。  ポリコレ軍団は自分が「リベラル」と思っているのだろうし、「平等主義者」なのは間違いない。特に 「男女平等主義者」 なのだろう。   差別に反対するのがリベラルで、差別に反対するリベラルは善人であり、差別に反対するためなら言葉狩りでも弾圧でも粛清でも何でも正義であるという思い込みが強いのだろうし、その思い込みにマスコミも、エセ知識人も逆らえない状態になっている。  実は「リベラル」なんて名称は定義が曖昧で、その正体は 「枯れ左翼」「うす甘いサヨク」 、自由より平等を重んじる 「極左」 と言った方が実態に近づける。しかもSNSという匿名の武器を使って、個人より集団で破壊衝動を満たす卑怯者なのだ。  極左ポリコレ軍団は、世の中に破壊しかもたらさない悪魔である。奴らが今回のようなことをやった時には、ネットを使える者は全員でこれに抗議し、叩き潰すようにしなければならない。そういう反動勢力を作らなければ、社会は破壊されるがままになってしまうだろう。  最近は極左ポリコレ軍団に怯えた企業や雑誌社が、CMを中止したり、作家に自主規制の圧力をかけてくるようになった。   先日は『ゴー宣』でわしが引用した女性読者の文章まで、修正してくれと言ってきた。他人の文章を勝手に改変させるなんて、あまりにも非常識で絶対にOKしなかったのだが。  果たして、その作品が発表されても、誰も抗議して来ない。   そもそも今回の「ブタ鼻」事件で奇妙なのは、肥満体の女性芸人を「ブタ」に例えたら「女性蔑視」になるのか?  マスコミ知識人は、「女性の容姿を笑いものにするのはいけない」とかきれいごとを言っているが、渡辺直美は、最初から自分の肥満体を利用して出てきたのだ。  
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!