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基礎医学研究者さん のコメント

>>205
 『ちぇぶラージオ』お疲れ様でした。今回も、楽しく視聴させていただきました。前回に続き今回も、世相を反映して「オリンピックの話題からコロナ渦を考える」という構成でありました。まずは話題となっている映画「竜とそばかすの姫」からちぇぶさまが番組に入ったのにはちょっと意表を突かれましたが、しばらく聴いていると“内容はネタバレになるので語れないけれども”といいながらも、この映画が、“子供を守る公の物語である”ことが、良く伝わってきました。そして、“自分たちは「コロナ論」を読んできたからこそ、オリンピックや上で取り上げた映画を深くとらえることができるようになった”というメッセージは、非常に明確であったと思います。

 さて、今回、私が特に印象に残ったのは、次の2点あります。

1.これは、番組内で出てきた、キーワードについてであります。
・上の映画のメッセージに出てきたアンベールする“Unveil(ベールを脱ぐ)”は、じつはアンマスクとイコールの意味だった(by ケロ坊さま)!これは非常に斬新で、見事な解釈だと思いました。
・“すごい倒錯だ” これは、9章で取り上げられた希蝶さまのコメント「子供や若者の活力があってこそ、老人にも生きる力が湧く。しかし、現実には若者の芽を摘む方向にいっているのは正しいのか?」から始まり、これはまさに五輪のことではないか?と公の議論になったときに、たしかInugami Ichiroさんがchatでこの言葉を発したのには、インパクトを感じました。
・“手のひら返し”。これはちぇぶさまが知り合いと話しているときに最近出てくる、「こんなに対策がんばっている自分を批判するのはオカシー」と口角(こうかく)泡を飛ばしていっている様子を揶揄したもの。

2.個人的には、第10章の感想において、くりんぐさまの「日焼け防止用の脱着マウス(口元開く)で街中歩いていても普通に歩けたが、それでもやっぱり息苦しかった~!」は、非常に面白かったかと。特に今の時期、外でマスクするのはコロナなんかより熱中症の方が、やはり恐ろしいですかね。それから、三味線さまの「このワクチン接種の状況は、まるで中世ヨーロッパの免罪符のようだ~これがあれば、ワクチ〇コちゃん撃退!のような感じで・・・」。私見では、放送禁止用語は入っていましたが(笑)、世相を反映したなかなかの皮肉かと思われました。

それで、とはいえ現在の世相の話が次から次にでてくると、ややもすると「暴言」をはいてしまいそうな心境になってしまうとちぇぶ様は感じられたのだろうと思いますが、この番組において“公論を形成する”という本来の目的は見失っていなかったと思います(2人のトークはかなりおもしろいのですが (^_^;))。

それでは、次回も楽しみにしております(そのときに“すごいことを発表する”という言及もありましたし (^_^))。
No.256
33ヶ月前
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第404号 2021.7.27発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…東京オリ・パラの開会式で作曲を担当していたミュージシャンの小山田圭吾が、過去に障害のある同級生に対して筆舌に尽くしがたい残虐行為を行っていたことを、雑誌のインタビューで自慢げに語っていたことが問題視され、開会式の4日前に辞任した。ポリコレ棒で人材を抹殺していく最近の風潮は間違っているが、この件はそれとは明らかに異なり、辞任はやむを得なかっただろう。ここで問題なのは、なぜこんな吐き気がしそうなほど非常識な「いじめ自慢話」が複数の雑誌に平然と掲載されたのかということだ。これは、90年代のサブカル界隈で流行っていた「鬼畜系」というものを知らなければ理解できないのである。「鬼畜系」とは何なのか?何故こんなものがブームになっていたのだろうか? ※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…アメリカ在住の日本人医師が半数を占め、厚労省によるファイザーワクチン解禁と連動して活動している『こびナビ』。運営メンバーで副代表の峰宗太郎医師(米国メリーランド州在住)は、ワクチンに対して警戒心を持っている少数派の人間を、徹底的に「非国民」扱いしたいようだ。今回は、『こびナビ』が広く宣伝している「ワクチンの有効性」について、事実はどうなのか、ファクトチェックしてみたい。 ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!人気YouTuberが河野大臣と一緒に動画を出しているのをどう思う?コンビニスイーツと従来の洋菓子店和菓子店、どっちが美味しい?「表現の自由」において、ムハンマドの風刺画とユダヤ人虐殺を揶揄はどう違う?トランスジェンダーの選手の競技参加(公平、不公平)についてどう考える?東京五輪の開会式の演出をどう思った?ニコニコ動画がYouTubeに勝つために必要なことは何?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第428回「常識の逆襲にあった鬼畜系」 2. しゃべらせてクリ!・第360回「沙麻代ちゃん!スマホばっか見らんで、ぽっくんを見てクリ~!の巻【後編】」 3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第222回「ここがヘンだよ“こびナビ”~『ワクチン95%効く』は本当?」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第428回「常識の逆襲にあった鬼畜系」  開催前日まで「中止にしろ」だの「選手入場だけにしろ」だのと叩かれまくった東京オリンピックの開会式だが、フタを開けてみれば実に素晴らしいものだった。  そして柔道の阿部兄妹など日本人選手のメダルラッシュが始まると、世の中はつい最近まで世論の8割が「中止」または「延期」を求めていたことなどケロっと忘れて、歓喜の嵐である。そんなもんだ、民意なんてものは。  オリンピック・パラリンピックは大いに盛り上がってほしいが、そうなるとたちまち忘れ去られそうな話題もあるので、今回はそれについて書いておく。  東京オリ・パラの開会式で作曲を担当していたミュージシャンの小山田圭吾が、過去に凄惨ないじめをした経験を雑誌のインタビューで自慢げに語っていたことが問題視され、開会式の4日前に辞任した。  問題とされた記事は主に「ロッキン・オン・ジャパン」1994年1月号と「クイック・ジャパン」1995年8月号のもので、小・中・高一貫校の和光学園の学生時代、障害のある同級生に対して 「全裸にしてグルグルに紐を巻いてオナニーさしてさ、ウンコを喰わしたりさ。ウンコ喰わした上にバックドロップしたりさ」 等々、筆舌に尽くしがたいいじめ、というより「残虐行為」を行っていたことを、笑いながら「武勇伝」のように語っていた。  小山田は長文の謝罪文を発表したが、その謝罪を本気で受け止めた者はいなかった。なぜなら問題の記事は26~27年も前のもので、この件はその後もネットで何度となく蒸し返され、炎上していたのに、小山田はそれを一切無視していたからだ。  本当に過去の自分の言動を反省し、謝罪する気持ちがあったなら、その機会はいくらでもあったにもかかわらず、小山田はその全てをスルーし続けていた。それを今になって謝罪文を出したところで、オリ・パラの作曲から降ろされたくないという「保身」にしか見えなかったのは当然である。  これは決して「過去」の問題ではなく、小山田は現在に至るまでこれを悪いことだとは思っていなかったと解釈されても仕方がない。  ポリコレ棒で人材を抹殺していく最近の風潮は間違っていると思っているが、この件はそれとは明らかに異なり、辞任はやむを得なかったとわしは思う。  むしろ、小山田の身障者いじめ自慢の件は、音楽業界では知らない者がいないほど有名な話だったのに、それをオリンピックのみならずパラリンピックの音楽担当にまで起用した人間が、どうかしていたとしか言いようがない。  さてここで問題なのは、なぜこんな吐き気がしそうなほど非常識な「いじめ自慢話」が複数の雑誌に平然と掲載されたのかということだ。   これは、90年代のサブカル界隈で流行っていた「鬼畜系」というものを知らなければ理解できない。 「鬼畜系」とは、わざと世の良識に背き、欲望のまま徹底的に下品で残酷なものを楽しみ、悪趣味な行動や発言をしようという、今となっては理解のし難いムーブメントである。  当時の状況を、「週刊SPA!」1996年12月11日号はこう書いている。   若者のファッションや音楽において「渋谷系」というジャンルが席巻したように、若者カルチャー界で今、急速にその足場を固めつつあるのが「鬼畜系」だ。死体写真やフリークス写真に軽~いノリの文章を添え、ハードなスカトロなどの変態の世界を嬉々として笑い飛ばす。さらにドラッグやレイプ、幼児買春といった犯罪行為の情報も満載。このタブーなき欲望追求カルチャーは一体どこへ向かうのか?  現在では考えられない話だが、昔だったら「変態」と蔑まれ、マニア向けの専門店にひっそりと置かれていたはずの情報が、当時は「鬼畜系」という言葉で「危なく下品」だけど「明るく楽しくオシャレ」なものに化け、一般書店で堂々と平積みされていたのだ。  そして「鬼畜系ブーム」は若者カルチャー界をも越え、凶悪殺人犯を1冊に1人特集し、犯行現場の死体写真なども満載した「マーダーケースブック」という週刊誌がデアゴスティーニから発行され、テレビCMまで打たれて結構売れるという現象まで起こった。  その背景には90年代の世相がある。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!