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チコリさん のコメント

配信ありがとうございます。

 「森永ヒ素ミルク中毒事件」
 「ところがこの事件、その名は知っているものの、どういうわけだか、その詳細はよく知らない。」

事件の名前だけは聞いた事があるけど、どういう事件?というありさまでした。
読む前からザワザワと戦慄する感覚があり、読み進める一文一文が衝撃過ぎました。
人間がやる事なんですか?
(もくれんさんが書いた世界の薬害事件の数々を思い起こす)

金のためなら手段を選ばない輩が、
いつの時代にもどこにも今でもこれからもずっといるんですね。
人間って本当に変わらないんですね。

その一因は、真実が力強く報道されず、真相が明らかにされないままどころか、
デマ詐欺扱いされて闇に葬られているからなんですね。
巨額の広告費でイメージを作り大量生産される商品のいかがわしさ。

森永と業者の裁判での言い争いなど、大企業の醜態が露わになって、
どっかで悪さをしなきゃ大企業になれないんじゃないの?
大企業になれば守らなきゃならないものが多すぎて、利益追求の行き過ぎや、不正が横行しちゃうんじゃないの?
なにを今更青臭い事をとわかっているけど、私はそんな場所には絶対に居たくない!(大丈夫、絶対に入社できないから)

10年戦争を戦い続けた岡崎氏を思うと、やりきれなさと共に、
耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、真実と正当な怒りを決して放棄せず闘い続けたことに、ただ圧倒され頭が下がります。

権力や大企業が相手だと、闘っても絶対に勝てない、と絶望的な無力感から闘いを放棄してしまうでしょう。
私などもきっと、最初は物凄く怒り狂っても、無視され続け屈辱的な扱いを受け続けるうちに、怒りを維持し続けることに消耗し、諦めと絶望の中で死んだように生きていくのではないでしょうか?
(毎晩、藁人形に五寸釘を打ち続ける狂気の女になるかもしれません、復讐に命をかけるのです。真面目な話です)
グリコ・森永事件、復讐ではないか、と思うほど
自分ならどうやって復讐するか、を真剣に考えてしまう。

しかし闘いを諦めない闘い続ける人々によって、確実に社会は変わっていき、
今回ライジングで取り上げられたように、真実は語り継がれていくのだと思う。
声を上げ続けなければならない、闘い続けるのだ、最近の私に、常に聞こえてくる内面の声。

ライジングには、そうして真実のために闘ってきた人々の名前が度々出てきて、圧倒される。
薬害が繰り返されるのも、権力とマスコミが大企業に忖度して結託するからだとわかる。
怖い、本当に恐ろしい。無知だと簡単に殺されてしまう。
薬害や公害が原因で、生涯後遺症で苦しんだり、障害者として生きる事はもっと辛いかもしれない。
現実を突きつけられながら生きていかなければならないからだ。

諦めと絶望の中で生きていくのか、
真実を明らかにするために闘い続けるのか、自分ならどうするのか、と考えずにはいられない気持ちになった。
今まではいつも、自分は到底頑張れないだろうとか、闘うだけ無駄とか思ってきたけど、
今回岡崎氏の闘いを知り、闘い続けるべきだ、と初めて、心から思った。

大きく報道、広告宣伝されるものは、いかがわしいと疑ってかからないといけない、と改めて思った。
正直めまいがする。
「買い物は投票」って言葉や、何故だか突如、映画 「The Truman Show」も思い出した。

マスコミが「巨大企業森永に忖度した」ように、
大々的に報じられる事なく、国もグルになって国民を騙し、
結果、「事件の詳細はよく知らない」事になった。
恐ろしい。知らない事が、心底恐ろしい。

長くなってしまいました。すみません。
No.60
36ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第419号 2021.12.14発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…新型コロナウイルスワクチン接種後の副反応疑い死亡者数は、厚労省に報告が上がっているだけでも1387人にも上る。それにも拘わらず、国はなおも子供への接種を広げようとしている。もしもこれが食品の中毒事件だったらどうだろう。即座に出荷停止、回収となるはずではないか?そう思ったところで、ふと「森永ヒ素ミルク中毒事件」が頭に浮かんだ。政府・専門家・医師会・マスコミが、大企業に忖度して握り潰そうとした「森永ヒ素ミルク中毒事件」。詳細を追っていくと、新コロワクチンを巡る一連の流れと非常に似ているのだ。 ※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相は、2017年に37歳で同国史上最年少の女性首相として就任し、以来、世界的に注目されている女性だ。しかし、新型コロナに対して、ニュージーランドは日本よりもさらに被害が少なく穏やかに済んでいたはずだが、アーダーン首相によって、実態にまったく見合わない強力すぎる政策をとることになってしまった。現在、アーダーン首相はすさまじい独裁ぶりを発揮し、ニュージーランドはとてつもない全体主義国家と化しているのだ! ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!そもそも人権や民主主義って日本人に合う価値観なの?なぜ巨大製薬会社が国家の上にあるような状況になってしまった?コロナ脳+新コロワクチン脳になってしまった飲食店は、もう見限って行くべきではない?教科書や本に落書きした経験はある?コミケが政府に協力してイベント参加条件にワクチン接種証明を入れたことをどう思う?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第446回「森永ヒ素ミルク事件 前編」 2. しゃべらせてクリ!・第375回「あたくしゅ茶魔美! 沙麻代ちゃんとのガールズトークでしゅ!の巻【前編】」 3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第240回「NZ・アーダーン首相に見る、言論統制と民主主義破壊への道」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第446回「森永ヒ素ミルク事件 前編」  新型コロナウイルスワクチン接種後の副反応疑い死亡者数は、厚労省に報告が上がっているだけでも1387人にも上る。中でも、 子供はコロナでは一人も死んでいないのに、ワクチンで死者が出ているのは重大問題だ。  それなのに国は、なおも子供への接種を広げようとしている。  もしもこれが食品の中毒事件だったらどうだろう。即座に出荷停止、回収となるはずではないか?  そう思ったところで、ふと 「森永ヒ素ミルク中毒事件」 が頭に浮かんだ。  大勢の子供が犠牲になった事件でもあるし、薬害エイズや新コロワクチンにも通じるものがあるかもしれない。  ところがこの事件、その名は知っているものの、どういうわけだか、その詳細はよく知らない。  昭和30年(1955)の事件だから、昭和28年生まれのわしとほぼ同世代の人が被害者になったわけだが、その割にはなぜか詳しいことは知らないままだった。  そこでこの機会に知っておこうと思い、調べてみた。   昭和30年の6月末頃から、西日本一帯の赤ちゃんに原因不明の奇病が流行った。 その症状は、それまで元気だった赤ちゃんに発熱や下痢が続き、飲んだミルクを度々吐き、全身各所の皮膚が黒く変色し、腹が膨れてくるというものだった。  病気の赤ちゃんには全員に共通点があった。森永乳業の缶入り粉ミルク 「森永ドライミルク」 を飲んでいたのだ。  このことは8月初旬には判明していたが公表されず、森永ミルクの飲用中止が呼びかけられることもなかった。  そしてその公表は、森永ミルクからヒ素が検出されて原因が確定した8月24日まで延ばされ、その間も被害は拡大し続けた。  8月24日の新聞各紙はこの件を大きく報じたが、その見出しには「森永」の文字はなく、記事を読んでいかないと原因がわからないようになっていた。  みんな、巨大企業・森永に忖度したのだ。  森永乳業は新聞・雑誌・ラジオ、そして開局間もないテレビで積極的にCMを打ち、さらに「赤ちゃんコンクール」を開催して大きな効果を上げ、急速に売上げを拡大。当 時は粉ミルク全国シェアの50%以上を占めていた。  森永は「母親の愛情」と自らの企業イメージを結びつけるプロモーションを積み重ねており、その製品を疑う者はいなかった。  だが製品の実情は、宣伝とはかけ離れたものだった。  原料の牛乳が新鮮なら問題はないが、 劣化した牛乳を粉ミルクに加工すると水に溶けにくくなるため、「安定剤」を添加して溶けやすくする必要がある。  森永は急激にシェアを伸ばして大増産を迫られ、工場から遠く離れた酪農家からも原料乳を仕入れていた。当時は保冷設備のついたタンクローリーがなく、輸送中に品質は劣化した。そうして 腐敗寸前の牛乳まで使用することになり、安定剤は必要不可欠となった。そして問題は、この「安定剤」だった。   ヒ素が入っていたのは徳島工場(製造所コード・MF)で製造された通称「MF缶」だけで、ヒ素は徳島工場に納入された安定剤・第二リン酸ソーダに混入していた。  第二リン酸ソーダ自体は現在でも使用される食品添加物だが、徳島工場が使用したのはなんと純度の低い「工業用」だった。  しかもそれは、メーカーが国鉄(当時)に「機関車のボイラー洗浄用」として納入したが、ヒ素が混じっているとして返品されたものだった。  ところがこれが再出荷され、いくつかの企業を経由して、最終的に森永乳業徳島工場に行き着き、安全検査もされずに粉ミルクに使用されたのだ。  後の裁判で森永側は、 「第二リン酸ソーダにヒ素が入っていたとは知らなかった。納入業者に騙された。森永も被害者だ」 と抗弁した。  これに対して納入業者は、 「森永は用途を話さず、秘密にしたがった。もし食品用と聞いていたら、それ相当のものを納入した」 と反論した。   ヒ素ミルクの患者数は約1万2300人、死亡者は130人にも上った。  長女が生後2か月でヒ素中毒を発症した 岡崎哲夫氏は「被災者同盟」を結成 し、被害児の親たちを集めて森永乳業らと交渉を開始した。  当時岡崎氏は小さな化粧品店を営んでいたが、岡崎氏は被災者同盟の活動に、夫人は娘の看病に追われ、「被災者同盟事務所」の看板がかかった店にはマスコミや被災者が出入りして「変な店」「アカの店」と噂され、経営は傾いた。   しかもそこに、厚生省(当時)が介入してきた。   当時は産業育成政策や高度経済成長が最優先される時代であり、国は完全に森永乳業の側についていた。  厚生省は日本医師会に依頼してヒ素ミルク被害の診断・治療方針に携わる委員会を設置した。その会長に就任したのは 大阪大学名誉教授・西沢義人 という人物だが、これがどんな人だったかは、以下の発言を引くだけで十分だろう。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!