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くりんぐさん のコメント

ゴーマニズム宣言・第461回「生娘シャブ漬けと道鏡コンプレックス」拝読しました。

過去に「悠仁さまは顔がいいから、(結婚)相手はいくらでもいる」と発言した方がいました。その発言からは、「女は顔のいい男に簡単にひっかかるから、悠仁さまは結婚相手に困ることはない」と言っているようでした。
男系継承に固執していては、次世代のたった一人の皇族となる悠仁さまの結婚相手は、皇后さま以上に酷い「男子産め圧力」に晒されることになります。どんなに悠仁さまの顔がよくてもお人柄が素晴らしくても、その現実が、悠仁さまの結婚を遠ざけることになるのです。
「顔のよさ」は万能ではありません。

「女は簡単に男に騙されるが、男は女に騙されない」と思ってる人って、案外簡単に詐欺に引っかかるでしょうね。男女問わず。「自分は騙されない」と思いあがっているので。
「自分も騙されるかもしれない」と思って用心しておいた方が、騙されにくいでしょうに。

現在、天皇陛下に権力はありません。「乗っ取られる」と主張されている方は、天皇に権力があったのは過去の話であることを忘れているようです。
日本では権力を握るなら、「天皇になる」よりも「天皇の外戚になる」ほうが容易で楽でした。
そのために必要不可欠な血縁証明は、近年まで証明可能だったのは母子関係のみ。
だからこそ、蘇我氏や藤原氏は養女を含めた自分の娘を男性天皇に嫁がせたのです。生まれた男子を天皇に押し上げ、その後見として権力を握るために。
女性天皇が出て来なくなったのは、父子関係が証明出来ないことが大きかったのでしょう。

皇位を継ぐのが今上天皇のお子さまである愛子さまではなく、北朝3代・崇光天皇の男系男子である旧宮家系国民男性なら、明らかに後者が王朝交代でしょう。
明らかに血筋が離れすぎています。
旧宮家系国民男性で、今上天皇と親戚関係にあるのは東久邇家の、今上天皇の伯母である成子さんがお産みになった方だけ。他の旧宮家系国民男性は赤の他人です。

高森先生の「日本の10代天皇」では、称徳天皇が道鏡に求めたのは「一代限りの天皇」のとして役割ではないかと書かれています。
称徳天皇が本来天皇にしたかったのは、異母妹の井上内親王の息子・他戸親王でした。他戸親王はまだ天皇にふさわしい年齢ではなかったので、成長するまでの中継ぎの天皇としての役目を道鏡に求めたのです。
道鏡は天智天皇の孫という説があり、血筋の面では問題ないと称徳天皇は考えられたのでしょう。
ですが、道鏡は母親の身分の低さゆえに皇籍をはなれてから数十年も経っていたので、「たとえ一代限りであっても、皇位にふさわしくない」と判断され、皇位は道鏡ではなく他戸親王の父親である皇族の白壁王が継がれました。

道鏡事件の教訓は、「皇位は、生まれてからずっと皇族であった方が継ぐもの」ということ。
皇族として生まれた道鏡であっても、皇籍を離れて時間が経っていたことで、一代限りでも皇位を継ぐことはできませんでした。
皇族であったことが一秒足りともない、民間人の旧宮家系国民男性は論外です。
No.153
28ヶ月前
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第434号 2022.4.26発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…吉野家常務取締役が自社の若年女性向けマーケティングを「生娘をシャブ漬け戦略」と発言し炎上、後に解任された騒動。「生娘をシャブ漬け戦略」「田舎から出てきた右も左もわからない若い女性を無垢・生娘のうちに牛丼中毒にする。男に高い飯を奢って貰えるようになれば、絶対に食べない」…よくまあこんなに、いろんな差別意識がゴチャマゼに入り込んで、どこから手をつけたらいいのかわからない発言が出てきたものだ。しかもこの発言をした吉野家常務(当時)・伊東正明が49歳で、わしよりも20歳近くも若いというから驚きである。なぜこうした無意識の男尊女卑感覚が、若い世代にも受け継がれているのだろうか? ※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…コロナ騒ぎがはじまって以降、SNS上にいる一部の有志の人たちが、政府分科会のデタラメや、マスコミのデマ、ワクチン、マスクの強要に対して猛烈に反対してデータなどを拡散しつづけてきた。ところが、その同じ人たちが、いま、「ロシアは、ウクライナのネオナチを討伐している」等々、ロシアが発信するデタラメの言い分を信じて、ネット上で拡散する活動をしているのだ。なぜ彼らはロシアの手先のような活動にはまってしまったのか? ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!旅行は楽しいのに、自宅に帰って来ると疲れがドッと出るのは何故?レジ袋有料化は義務ではなく「強い推奨」に過ぎなかった?先生が今一番気に入っているギャグは何?皇統も消滅し戦争も始まった場合、日本から離れる選択肢はある?有事の際に天皇制という制度が国防の急所になってしまう場合もあるのでは?これまでに西側がロシアを止める機会はなかったの?虐められる側の責任と虐めをする側の責任について、どう考える?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第461回「生娘シャブ漬けと道鏡コンプレックス」 2. しゃべらせてクリ!・第390回「沙麻代ちゃ~ん!その深い愛でぽっくんを受け止めてクリ!の巻【前編】」 3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第255回「ロシアメディアと陰謀論~コロナ&ウクライナ」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第461回「生娘シャブ漬けと道鏡コンプレックス」 「生娘をシャブ漬け戦略」 「田舎から出てきた右も左もわからない若い女性を無垢・生娘のうちに牛丼中毒にする。男に高い飯を奢って貰えるようになれば、絶対に食べない」  …よくまあこんなに、いろんな差別意識がゴチャマゼに入り込んで、どこから手をつけたらいいのかわからない発言が出てきたものだ。  驚くのは、この発言をした吉野家常務(当時)・伊東正明が49歳で、わしよりも20歳近くも若いということだ。  しかも伊東は、マーケティング戦略のプロとしてヘッドハンティングされた「敏腕マーケター」だったというのだ。  それなのに、言っていることはものすごく古い昭和の感覚だ。田舎から出てきた女は世間ずれしていない処女だなんて、まるで昭和30年代の「集団就職」で上京してきた、赤いほっぺの少女みたいなイメージである。  その時代を知っているジジイが言うのならまだわかるが、49歳でそんなことを言っているのが不思議でならない。どういうわけだか、そんな偏見が世代を越えて引き継がれてしまっているのだ。  そもそも、田舎娘は無垢・生娘という認識がナンセンスすぎて笑うしかない。 「生娘」という言葉に至っては、江戸時代のスケベ代官がタイムスリップしてきたのかと疑いたくなる。  本当はヤンキー文化が残っている田舎の方が、若い娘がすぐ男とくっついたりするものだ。沖縄だって、若いうちにさっさと男と付き合って結婚して子供つくって離婚している女性が多い。むしろ今はそっちの方が「田舎娘」のイメージだとわしは思っていたのだが。  普通は時代がどんどん変わっていけば、感覚もいつの間にか変わるものだ。今じゃチョンマゲ姿には絶対なれない。わしの感覚だって、時代と共に自然に変化している。  ところがどんなに時代が変わっても、古い感覚のまま変わらない人間がいる。それどころか、新しい時代の人間のはずなのに、古い感覚をそっくり引き継いで「田舎から出てきた女は無垢な生娘」だなんて、本気で思っている者がいるのだ。   その感覚は、皇統の男系固執保守たちとそっくりである。これだけ男女差別は野蛮だという意識が浸透してきた時代にありながら、今なお女の血など認めない、男の血統しか許されない、男系男子しか国民の象徴にはなれないなどと、まだ言っている者がいるのだ。 この意識の古さ、意固地さにわしは愕然とするしかない。  たとえ「女性天皇はいいけど、女系天皇はダメ」と言っても、実質「女性天皇から生まれる子供は女系」として、女性天皇も拒否しているわけだから、奈良時代より感覚が古くなっている。肝心なのは「男の血」であって、「女の血」を否定しているのである。   天皇陛下の実の娘がいらっしゃるというのにそれではダメで、それよりも600年以上さかのぼらないと天皇陛下とはつながらない「男の血」の方が重要だなんて、到底理解のできない感覚だ。  600年も離れたら血が薄まり過ぎているはずだが、そんな感覚すら一切ない。結局は「神武天皇のY染色体」とかいうものを信じて、純粋なる「男系血統」なるものがあると信じ込んでいるのだ。  本当に医学的に考察すれば、「神武天皇のY染色体」を持っている人など日本中にいくらでもいて、誰でも天皇になれてしまうという結論になってしまう。  しかももっと本来的なことをいえば、「純粋血統」を追求しようという発想自体に、全く意味なんかないのである。  そもそも「純粋日本人血統」なんてものはあるだろうか?  今どきそんな感覚なんか通用するはずもない。もう今の日本人にはいろんな人々との混血が進んで、誰になに人の血が入っているのかわかったものではなくなっている。  試しに「外国人の血が流れていて驚く有名人」というサイトを見たら、ブラックマヨネーズ・小杉竜一(曽祖父がアメリカ人)、平野レミ(祖父がフランス系アメリカ人)、安室奈美恵(祖父がイタリア系アメリカ人)、布袋寅泰(父親が韓国人、母親が日本人とロシア人のハーフ)、宮沢りえ(父親がオランダ人)といった名前がズラッと並んでいる。この先、出会って好きになった相手に、実はロシアの血が入っていたとかいうことだって、いくらでも起こりうるのだ。  仮に外国人の血が入っていなければいいとしたところで、それなら琉球の血はいいのかとか、アイヌの血はいいのかとかいう話になっていくだろう。純粋血統種という発想自体がもう、ナンセンスとしか言いようのないものなのだ。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!