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競(キソイ)さん のコメント

今の女性たちが結婚相手に求める条件第一位が、「顔」って・・・
それってやっぱり、誰も彼もマスクしてるから、顔に餓えてるってこと?ヤッパリ…๛(∵٥)ナ~ンニモカンガエテナイノカナァ。。。
けれど、私みたくノーマスクで堂々としてるのは、逆になんか怪しい、おっかない…みたいな?ガラノワルソウナヤロウバカリ ノーマスク…щ(Ŏ″Ŏ;щ)ウレシクネエ~~~…

タイミング的に、今回めでたく合格した小室圭氏をこれまでボロクソ叩いていた醜悪極まりない馬鹿たれども、
この「国民主権病」こそまさに「生―権力」にまんま繋がる話でしょうから、是非・・・なんて思いましたが、
「オドレら正気か?千葉LIVE」お疲れさまでした。


さて、あらゆる話にアクロバットにめくるめく展開していく、まさに「言論サーカス」という感じでしたが、ツナワタリノハナシモアッタシ…?( ॢꈍ∀ꈍ ॢ)ソレハセンシュウノナマホウソウデシタッケ?
それだけに、果たして一体どう感想をまとめたものか・・・?

ということで、特に印象深かった2点についてだけ、私めの意見を交えて感想を述べさせて頂きますということで、悪しからず・・・ツマリ…2コメブンニ……٥ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾ジカイハモウ コメントヤスモウカ……


まず、「財政出動して共同体を再生させ、少子化問題を解決するべし」「保育園と老人ホームを近くに建てるべし」という話。
なるほど!国家がやれるのであればとっととやるべきでしょうな!

で、「保育園と老人ホーム」について思いますのが、ヨシリンセンセイノ…σ(゜°;)ガンボウモ アッタリ???
私の両親は、孫―私の甥っ子ですが―をとっても溺愛しているのですが、ワタシモデキアイシテイル…(ง`ω´)งmRNAワクチンナンカ ウタセルカッテ!
その孫が成長していくにつれ、じーちゃんばーちゃんは孫の遊びについてこれなくなってしまったと。

Nintendo Switchなんかお手上げだし、外で遊ぼうにも体力的にもうしんどいし、かといってトランプで色々やっても飽きてくる。。。
そうなると、可愛い孫もめったに会いに来てくれなくなって、とても寂しいと。


そこで、実はこの私、「ボードゲーム」をちょっと趣味にしているものでして、
年寄りと子供が一緒に遊べるものとして、『モノポリー』『カタン』『街コロ』などのど定番から、比較的短時間で遊べるものをあれこれ提供したわけですよ。
孫はまたよく遊びに来るようになり、私も加わって…というか私主導でよく楽しくやってます。

ちなみに参考までに、『あやつり人形』『トランスアメリカ&ジャパン』『メモアァール!』『エセ芸術家ニューヨークへ行く』『ラブレター』あたりがウケがいいみたいです。『カルカソンヌ』ハ フヒョウデシュ…ᝰщ(ཀ″Дཀщ)ワカルカソンヌコト!ミタイナ…


で、これがどうかしたのか?といいますと、
その「老人ホームと保育園」という組み合わせ、即ち年寄りの豊富な知恵・人生経験と、子供の将来性・成長性というこの組み合わせが、
私が実はもう6年位前から研究しているとある超絶アイデア、これにバチコーン!とハマるじゃないか!と。
これは面白いことになるかも!?!?と。

…その超絶アイデアについては失礼ながらここでは申し上げませんが、とりあえずここで申し上げられることは、
来年の友人たち宛の年賀状のネタに、この話も是非とも織り込んでみよう♪ということです。
機会がありましたら、また「共同体の再生」についても議論して頂ければ!と。'`,、(´∀`) '`,、


折角ですのでついでに申し上げますなら、
ボードゲームも色々ありますが、その作者たちは、特定のプレイヤーばかりが有利にならないように、公平なルール作りにあれこれ知恵を絞っているわけです。
先述の超絶アイデアも、言わばルールの研究みたいなものでして、その創意工夫は結構参考になっていたりします。

ルール作り、立憲主義、国際法秩序・・・。ニンゲンノゲンカイニイドミマショウヤ!\\\\✾щ(`″´)9❂////『ゴーセン』ドクシャトシテ!!




それと、「映画―教養」と「保守ではなく反動」「プーチンもソ連のノスタルジー」について。

私は映画については、映画館はそれほど行っていないのですが、
中学高校の頃は、「金曜ロードショー」とかを欠かさず見て、翌日とか週明けとかに、学校で友だちと映画談議して楽しかった思い出があります。
ただ、「一回見たやつはもういいや」という感じでして、あの頃見た映画、もうだいたい忘れてしまってまして。。。イヤ~エイガッテホントニイイモノデスネ…サイナラ サイナラ サイナラ…( ॣ•͈∀•͈ ॣ)コレラダケハヨクオボエテマスケド…

次第に私は「海外ドラマ」にハマっていきまして、ちょうど西暦2000年前後は海外ドラマの最盛期だったこともあって。ファンムックモカッチャッタ…♪(///∇///)ゞ2サツ♪
映画に比べて、1話30分~1時間程度ということもあって、録画して繰り返し繰り返し観て楽しんでました。
海外ドラマには、人生観・世界観・ユーモアなど、色々多くを学んだなあ…と。アノコロハタノシカッタケド…σ( ´・・`;)カタリアエルナカマガイナカッタ……


で、世界的大ヒットした『ブレンズ』が終了して以降、私もなんか飽きがきて、とうとうその海外ドラマも全然観なくなってしまいました。
一時また映画を観たりもしましたが、次に私がハマったのが、「オペラ」でした。…テナワケデコンカイ…( ;੭•͈ω•͈;)੭オペラカラノインヨウ マシマシデアシカラズ……

元々クラシック音楽ファンだったとはいえ、言語の壁!長時間!CDは高額且つすぐ廃盤!ということで、なかなか敷居が高かったものですが、
実際、CDショップでも奥の隅の方に追いやられがちなクラシックコーナーでも、現代音楽と共に特に売れないジャンルであるオペラ・・・
それだけに色々苦労させられるものですが、私の他の趣味とリンクしたことも相まって、
今日まで私の趣味の一つとして君臨し続けてます。カタリアエルヒトガイナクトモ…(*´༥`*)ヒトリデタノシメルシュミ…

・・とはいえ、流石にちょっともう食傷気味なのは、「終わりなき日常は来ない」ということで、
私もいつまでも「キリギリス」ではいられないということか。アッシモモウ…σ(=″=;;)“チュウネンノキキ”ダシネ…


で、ようやっと本題。
そんな私めが、今回の「保守ではなく反動」「プーチンもソ連のノスタルジー」という話から思い浮かびますのが、
エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト作曲『死の都』。ブンカノヒハ ヨテイガトンデ…⁽⁽ฅ(ФωФ;)CD·DVDヒッパリダシマシテ…


主人公パウルは、亡き妻マリーをいつまでも忘れられず、邸の一室に「在りし人の教会」と称して、亡き妻の写真や肖像画、遺品、そして遺髪の束を取っておいて、妻との思い出にしがみついて生活していた。
ある日パウルは、亡き妻と見た目も声も生き写しの女性マリエッタに出会う。
「死者が蘇った」と興奮するものの、マリエッタは貞淑でおしとやかだったマリーと違って、中身は自由奔放でふしだらな女だった。

血の通っている、生きているマリエッタの誘惑と、良心からの幻想が生み出したマリーの亡霊への忠節との板挟みで悩み苦しむパウル。
マリエッタを拒絶しながらも、マリエッタの生の魅力にだんだん屈しそうになるパウル。
マリエッタはマリエッタで、パウルを嘲りながら、そのマリーの幻影に打ち勝ちたいと思うようになっていく。

そしてついに「在りし人の教会」で、マリエッタはマリーの遺髪を弄び、逆上したパウルにその遺髪で絞め殺される……。

…マリエッタに出会った以降のことは、全てはパウルの夢だった。
パウルは友人フランクの「旅に出よう。一緒にこの死の町から出て行かないか?」という誘いを受けて、
マリーの部屋に鍵をかけて去っていく。


そのパウルの涙腺崩壊ものの最後のアリアから、

「僕はもう2度と彼女には会わないだろう。
夢が僕の夢を壊してしまったんだ。
厳しい現実の夢が、幻想の夢を壊してしまったんだ。…

…我々はこの世に生きる拠り所を失わずに、死者をどこまで悲しむべきだろうか?
どこまで悲しんでよいのだろうか?…

…生と死は別ものだ。
この残酷な至上命令。
明るい天国で僕を待っていてくれ、
この世に死者がよみがえることはないのだから」


過去の栄光にしがみつき、そこから離れることができなければ、過去を現在に蘇らせようとするなら、
まさにそこは「死の都」となってしまう。
どれだけ厳しくとも、前に進むことが「生」であり、死んだ過去にしがみつき、蘇らせようとする行為は、
「生ける存在を死せるものの人形としたいのか?」ということだと。

ロシア、それに中国や北朝鮮も、過去にしがみついたままの国々。
かつての大戦の戦勝国ということのみをすべての拠り所として、今日まで蛮行を繰り返し続けている。
そしてまさに今ロシア自体が図り知れぬ損失を負い、「死の国」と化してきているのに、それでもまだ過去の幻想の夢を見続けたままで、蛮行を止めない。

日本もか?
あの男尊女卑の感覚が強かった過去にしがみついて、このまま皇室を滅ぼし、日本を「死の国」にするのか?
そういえば故・安倍元首相、『美しい国へ』という本を出してましたが。。。


また「ゴー宣道場」には、上皇陛下の生前退位を国賊ども妨害を跳ね返して実現したという、過去の実績がある。
勿論それは誇れることであり、次に向けて心の拠り所ともなることと思いますが、
「ゴー宣道場」に集う「現場のプロ」たちなら分かっている!
過去の栄光にいつまでもしがみついていては、そこはいずれ「死の集会」となることを!ソレガワカランヘンタイガ…((*ಥΨథ*))σアンチトナリテ アワレストーカーニオチブレテ……プププ

まさに、過去にしがみついて強烈な死臭を放っている「男系固執派」「安倍マンセー」「護憲派」「どっちもどっち論者」等々、
いかにして奴らの幻想の夢を壊し、明るい未来を創る思想の旅を日本総出で開始し得るか?


また、過去の栄光とは、それに続く現在から未来が輝いていればこそ、死んだ過去にも生の輝きが照らされるというものかと。
つまり、現在が腐敗し未来が暗いなら、まさに
花田紀凱氏のごとく過去の実績も風化してボロボロになり、嘲笑の的に成り果ててしまう…。

この世の不条理に勝利しなければ、「愛子天皇」を実現できなければ、
あの上皇陛下の生前退位実現という実績だって無意味になってしまうということかと!

さあ、超絶的な知恵を結集させましょうや!ジンチヲコエタセカイニイドモウ!✰。:о(°▽゜)9゚・*☽『ゴーセン』ドクシャトシテ!!


ちなみに余談ですが、かつて映画で観た『十戒(モーゼ)』『戦争と平和』『ヴェニスに死す』『欲望という名の電車』は、オペラで再会しちゃいました。
また、コルンゴルトはハリウッド映画音楽で多大な足跡を残した音楽家……。

まあ、映画だろうがドラマだろうがオペラだろうがボードゲームだろうが、僭越ながら「思想」さえしていれば何でも教養になる!ということですかな。
統一協会報道をもドラマとして楽しめるほどに!ヴィンチェンツォ·ベッリーニノ『ムユウビョウノオンナ』…σ(; ꒪˘ㅿ꒪)༘アレガドンナキョウヨウニナル……???


No.103
24ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第451号 2022.11.1発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…「月刊Hanada」はすっかり「統一協会の機関誌」として商売する方向で固めたようだ。2022年12月号では、福田ますみというノンフィクション作家を起用し、『新聞・テレビが報じない“脱会屋”の犯罪』なるルポをスタート。統一協会に入信したのち、家族に引き戻されて脱会説得を受けたものの、協会に戻ったという信者の「証言」を元に書かれている。しかしこの「証言」、まったく逆の目線「脱会を説得した立場」から見るとまったく違う事実が見えてくるのだ。“拉致監禁して脱会強要”…統一協会によるキャンペーン用語に惑わされるな!! ※「ゴーマニズム宣言」…「安倍マンセー」の信者は統一協会問題が追及されることにイラつき、「食傷気味」「やりすぎだ」だのとテレビやSNSで躍起になって発言している。しかし今回、安倍元首相の銃撃事件によって、再び統一協会のヤバすぎる真実が明らかになり、報道が過熱してるのは喜ばしいことだ。不謹慎な言い方だが、食傷気味どころかネタが豊富すぎる、関係する人物のキャラが立ちすぎる、単純に報道が面白いんだから仕方がない。そして【30年もあると人間はどこまでも堕落する】ということもまた明らかになった。彼はどこまで晩節を汚して終わることになるのだろうか!? ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」…政府与党は何故そこまでしてマイナンバーを普及させたいの?玉川徹氏の復帰・謝罪をどう見た?新しい歴史教科書をつくる会は統一協会に乗っ取られた?国葬に相応しい人物とは?完全に居直っているように見える河野太郎、今後考えを改めることはある?棋士の佐藤天彦九段がマスク不着用で反則負けとなった件をどう思う?「円安は輸出や観光業にとって追い風だ!」という意見は本当?子供のまま成長が止まってほしいと考えたことはある?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第274回「“拉致監禁して脱会強要”これ、統一協会のキャンペーン用語です」 2. ゴーマニズム宣言・第480回「【我、マインドコントられる。ゆえに壺あり。】―統一協会の報道は面白い―」 3. しゃべらせてクリ!・第407回「何ごとでしゅか? 貧ぼっちゃまと弟妹の集団土下座ぶぁい!の巻【後編】」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第274回「“拉致監禁して脱会強要”これ、統一協会のキャンペーン用語です」 「月刊Hanada」が、統一協会擁護へと完全に振り切れた。  2022年12月号では、福田ますみというノンフィクション作家を起用し、『新聞・テレビが報じない“脱会屋”の犯罪』なるルポをスタート。すっかり「統一協会の機関誌」として商売する方向で固めたようだ。   ●家族による保護を「拉致監禁・監視」と言い換え  このルポは、統一協会に入信したのち、家族に引き戻されて脱会説得を受けたものの、協会に戻ったという信者の「証言」を元に書かれている。  目玉は、後藤徹という信者だ。  1986年、兄と兄嫁が入信したのをきっかけに、後藤氏とその妹も統一協会入り。だが、この時すでに悪質な勧誘や霊感商法は問題となっており、後藤氏の両親は、子どもたちを心配して、脱会を請け負う牧師に相談。数か月後に兄夫婦が脱会、次いで妹も脱会していた。  1人協会に留まった後藤氏は、父親からホテルの一室に呼び出され 【監禁された】 が、隙をついて逃げ出す。8年後、再び東京都内の実家に帰宅したところを、家族・親族に取り囲まれて、無理やりワゴン車に押し込まれた。その後は、家族の暮らすマンションで 【監禁】 され、両親と兄夫婦、妹から 【24時間監視】 される生活を長年送ったという。 【監禁、監視】 というのは、あくまでも後藤氏と執筆者が使っている言葉で、家族や説得を請け負った牧師にとっては 「保護」 である。当時についてこう書かれている。  部屋はマンションの高層階にあり、飛び降りて逃げることもできず、そもそもそうした窓や玄関には防犯錠や南京錠が取り付けられ、開閉できないようになっていた。 「(説得を請け負った牧師の)宮村は、合計73回、元信者を引き連れてやってきて、親族を含め、10人ほどが私を取り囲んでずらっと座るんです。  宮村は、教義がいかにおかしいかを指摘する。こちらが聞き入れず、『これは監禁だ!』『人権侵害だ!』と言うと、『偉そうなことを言うな』『監禁なんかしていない。家族が保護してるんだ』『ほんとうなら、ぶん殴って半殺しにしてやるところだ』とみなで怒鳴りつける。完全なつるし上げです」  まず、脱会説得のために1人のところへ73回も足を運ぶとは、請け負った牧師の根気強さに脱帽する。それほど大変な作業なのだ。  家族も、一度逃げ出して協会に戻った経緯がある限り、厳重に管理するのは理解できるし、自暴自棄になって窓から飛び降りる危険を考えれば、施錠するのも当然だろう。  このまま協会に戻せば、親類・友人を騙して集金活動したり、悪質な霊感商法や勧誘に手を染め、犯罪者になるかもしれない。ぶん殴ってでも留め置かなければならないという家族の絶対的な覚悟、責任感、そして後藤氏への愛も感じる一節だ。  その後も、玄関に突進して脱出しようとする後藤氏を、家族が布団でぐるぐる巻きにして保護したり、兄とは、服が破れて流血するほどのもみ合いになるなど、かなり壮絶な格闘があったようだ。  また、後藤氏は、1か月におよぶハンガーストライキ(絶食)を3回も行った。それでも家族は、協会に帰さなかったという。凄まじい。だが、続く文章がおかしい。  出される食事は次第に質量ともに粗末なものになり、70キロあった体重は50キロまでやせ衰えた。後藤氏はついに生ゴミを漁るようになる。  1か月もの絶食を、3度もやられたら、普通の食事を出せなくなるのは当たり前だろう。  私が母親なら、食事を拒否され続けたら、無理やり口に詰め込むわけにもいかず、せめて、冷めても食べられるようなおにぎり、漬物、卵焼き、みかんやバナナなど、刃物を使わずに食べられる果物などを置いておくようにする。  さらに拒否されて絶食が続いた場合は、いきなり食事をとると、内臓に負担がかかるし、胃が受け付けないかもしれないと思って、流動食に近いものを考える。医療的にも、衰弱した患者や絶食者には、重湯や具のないスープから再開するのが常識だろう。  自分から食事を拒否してガリガリになっておいて、生ゴミを漁る後藤氏のほうが圧倒的におかしいではないか。  しかも、刑務所の独房ばりに一室に閉じ込められていたのかと思ったら、腹が減って台所まで出てきて生ごみを漁っているのだから、自宅内では普通に過ごしているのである。   だが、2008年、家族は、とうとう脱会説得を諦めてしまう。後藤氏を家から追い出したのだ。12年5カ月もの格闘の末だった。ついに疲労困憊して、見放したのだろう。  解放された後藤氏は、10キロ離れた協会本部まで歩いて戻り、そして病院に搬送され、全身筋力低下、栄養失調などで50日間入院したという。  ルポには、ガリガリになって車いすに座る後藤氏の写真が掲載されている。 世界日報にも掲載されている ものだ。  犯罪被害者ぶりをアピールする1枚だが、 そもそもガリガリに痩せたのは、自分で絶食したからであり、それだけ痩せ衰えても、自力で10キロも歩いて本部に帰ったのだから、一体何を言っているのかとしか思えない。  その後、後藤氏は、母、兄夫婦、妹、脱会説得を行った牧師たちへの告訴状を提出。警察は 「家族の案件だから簡単ではない」 として逮捕も捜査も行わず、不起訴処分になった。  だが、後藤氏は、さらに民事訴訟を起こし、こちらで全面勝訴する。  判決では、憲法20条「信教の自由」が適用され、 「ある宗教の教義がどのようなものであったとしても、それが直接対外的に他の人々や他の団体等の権利や自由を侵害したり、危害等を加えたりするものでない限り、他から干渉されない自由が保障されているものである」 とされた。  12年間も家族ががんばって自宅に留め置いた状態で、それでも統一協会の教義を信仰していると主張されたら、信仰そのものが内心で維持された状態になり、こうなってしまうのか。  なんとか脱会させたいという家族の情念があるからこそ、強硬な手段になることもあるわけだが、最終的に裁判所に持ち込まれ、粉々になってしまったのだから、無残としか言いようがない。脱会をめぐって家族崩壊が起きること自体が、統一協会の異常性を示しているとも言えるだろう。 ●まったく逆の目線から読むと…  さて、ここまでの話を、まったく逆の目線、 「後藤氏に対して、家族と一緒に脱会を説得した立場」 から語った記事がある。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!