• このエントリーをはてなブックマークに追加

競(キソイ)さん のコメント

世間、カルト、フェイク、プロパガンダ、サザンカの花、「明日はどっちだ?」・・・
「12月ゴー宣道場」、私は全体的には中々面白い展開となったのではないでしょうか?と思いますが・・・


( ☉_☉)( ☉_☉)( ☉_☉)( ☉_☉)( ☉_☉)

「解釈の余地のない情報」と言っても、人間ですから解釈とか考察とかはどうしてもしてしまうよなぁ…と。
旧ソ連の大指揮者エフゲニー・ムラヴィンスキーは、「(楽曲の)正しい解釈など存在しない。ただその解釈にどれほど説得力があるかどうか?だけだ」と。
今にして思えば、如何にもプロパガンダ大好きなロシアらしい言葉だなあと。

「マスク着用お願いします」だって、なぜか世間においては、「マスク着用がルールで、ルールを守らない奴なんか追い出せ」と、どいつもこいつも勝手に解釈しているようですけれど、
あくまでも「お願いする」のがルールであり、「着用がルール」だなんて誰も言ってないっての!
そりゃあ「この現場ではマスク着用がルール・義務」と最初からちゃんと明示・周知してあれば、
非科学的ではあっても、やれやれと従ってやらんでもないけれど。。。ワザワザミズカラ フカイナオモイヲシニイクコトモナイカラ…σ(;ơ ₃ơ)ズットゴブサタナトコロガケッコウ……


けれど一般には「お願いします」。
「お願い」がルールなら、ずっと「お願い」してればいいじゃないかと。
これが「強要」となったらルール違反だろ!と。

ですから、いつだったかだいぶ前の話。
「マスク着用をお願いします」
「うん、マスクしてね」
「は?」
「だから『マスク着用をお願いします』というのがルール・ガイドラインなんだから、とりあえずあなたにもお願いしてみたのよ」
「……」

……さぞや「屁理屈こねやがって!」と思われたことでしょう。。。


大体、人にお願いする時というのは、普通は何か贈り物をするものよと。
それこそが「世間のルール」というものでしょ。
マスクする代わりにあなた私に何をしてくれるの?と。

いや、「何か寄越せや!」とかがめついことを言おうとしているわけではなくて、
言うことを聞いてあげるから、こっちの言うことも聞いてもらおうじゃんと、
マスクしてあげるから、その代わりに『コロナ論』を読んで、そして知り合いにも広めよと。

…コロナ禍3年を通して、基本的にはこの「トロイの木馬戦略」が一番良かったのかなと。
最初から下手に反発して反感を買ってトラブるよりは、言いなりになったふりして懐に入り込むと。
けれど、理屈でなく「世間」のためにコロナ脳のドツボに嵌まってしまっているなら、いくら「論理」を駆使しようとももう空回りするだけで抜け出せないのではないか???


σ(°″゜)σ(°″゜)σ(°″゜)σ(°″゜)σ(°″゜)σ(°″゜)

だいぶ横道にそれましたが、ともかく我々はこのコロナ禍、そして皇統問題において、文系だろうと理系だろうと、ロジックを通すことの大切さを、
いかに科学・データ・ファクトを揃えて、フェイク・エセ専門家・プロパガンダ・インフォデミック・権威主義に対抗するかを、散々学んできました。
それ以前から我々『ゴー宣』読者は、「慰安婦問題」とかで、一次史料、それになるべく近いものを集めて戦うということを学んできましたが。

だからなのか、今回の「情報戦」についての議論、なんだか「人狼ゲーム」みたいだなあと。
けれども今回、恐らく誰の目にも馬渕議員が人狼だと分かったのではないでしょうか。
最初に質問した自称どっちもどっち論者以外、誰も喰われることなく。オヤオヤ…(*´༥`*)ア~ララ~…


「中国は2035年まで台湾を侵攻しない」
⇒だから何だと?
ロシアだって、今年の初めにはウクライナ侵攻はあり得ないとかけっこう言われてたけれど、実際は思いっきり侵攻してドツボに嵌まってますよと。
一体何を意図しての発言だったのか???

「アメリカの強欲資本主義」
⇒これに感じた違和感の正体は、そうかなるほど先週末の「オドレら正気か?」、時代遅れの感覚だったと。
ドナルド・トランプももうオワコンと化していると。

「NATOの東方拡大がロシアを追い詰めた」
⇒グレンコ・アンドリー氏の『NATOの教訓』によれば、ロシアとアメリカ・NATOの間には、NATOは拡大しないという国際条約は存在しないと。
口約束くらいはあったのかもしれないが、恐らくは被害者を装おうとするプーチンのプロパガンダだろうと。
というか、馬渕議員は『ウクライナ戦争論』を読んでいない?

『ウクライナ戦争はアメリカの陰謀』
⇒ウクライナ各地でのロシア軍のおぞましい残虐行為、あれもすべてアメリカの陰謀によるものだと?
だからロシアは免罪されるべきとでも?

…といっても、私は馬渕議員に対してそれほど失望はしておりません。
勿論皇統問題で頑張って頂きたいというのもありますが、
何よりも菅野志桜里氏のことがあるからです。


久しぶりの菅野氏、相変わらず明るくポジティブで何よりですが、'`,、(´∀`) '`,、
「国際法を勉強する」というのは、単にご自身の向学心だけなのか、それとももっと大きな目標があるのか?
ご本人は否定的ながら、菅野氏が政界に戻ることは、この日本をドツボから抜け出すことにも繋がり得る?

そうなった時に、皆様方の中にはどうしても引っ掛かってしまうという人もいることでしょう、あの「ワクチンパスポート」の件。
完璧な人間・完璧な政治家など存在しないということを分からせてくれた一件でしたが、
その件について、私はもう心配はしておりません。

何故なら、確かにあの件について、菅野氏が今どう考えているのかは分かりませんが、
既に昨年の時点で、泉美木蘭師範が「ワクチンパスポートのようなものを作らさないような憲法改正案を作ってほしい」と、
見事に解決策を出しているのだから。アノトキノモクレンシハンハ…ꉂꉂ(ᵔ▿ᵔ*)9✿メチャヤバヒカッテイマシタナア…♪♪


というわけで、馬渕議員がどうであれ、我々国民が「立憲主義」を使いこなせるようになれば問題ないと。
そう!結局は我々国民の側の問題なのだと。ツマランシゴトナドナイ…(ಠ﹏ಠ)ツマランカンガエカタガアルダケダ


σ(゜°;)σ(゜°;)σ(゜°;)σ(゜°;)σ(゜°;)σ(゜°;)σ(゜°;)

何故日本人はこうもドツボに嵌まるのか?

「感染させない気遣い」「利他的意義」「公共の福祉」と、そんな偽善的なイデオロギーにマインドコントられて、
日本より遥かに被害の大きかった欧米では、コロナはとっくに過去の出来事になっているのに、日本は3年経っても未だに終わらない…。
いつまでもコロナ禍が終わらないのは、これまでやってきた感染症対策がすべて間違っていたから、結局スウェーデンが一番正しかったということにすら及びもしないドツボ。。。

そして全然効果のないコロナワクチンを、どれだけ悲惨な犠牲者を出そうとも、在庫処理のために打ち続けなければならないドツボ。。。ワタナベトオルモ…ミズキイチロウモ…(; ´•̥̥̥ 3•̥̥̥`;)サトウガジロウモカナ……???

「皇室のことを思っているからこそ」と、そこにいる人間のことに思いを馳せずに皇室バッシングし、
それが皇室をより窮屈なものとし、皇室を破滅に追いやろうとしていることにまるで気づかない、
これまたドツボ。。。

自虐史観につけこまれて、或いは選挙に勝つこと自体が目的となって、反日外国勢力の統一協会にものの見事にマインドコントられ、
そしてドツボ。。。

お花畑で、ロシアと友だちで、反米で、反戦平和主義で、陰謀論で、設計主義で、マインドコントられて、ロシアとウクライナどっちもどっちと言い、
ドツボに嵌まったロシアと道連れドツボ。。。
ロシアは日本に侵攻する計画もあったという話でしたが、それについて彼らはドツボに嵌まってダンマリか??
それに、日本だってヤバいというのに、未だに立憲的改憲で自衛隊をちゃんとした軍隊にできず、どんどんドツボ。。。

男系固執・・・言うまでもなく馬鹿のドツボ。。。。
性根が男尊女卑のために、そんなドツボってる馬鹿に「皇籍取得に意欲的な旧宮家系男系男子はいる!」とマインドコントられ、
結局にっちもさっちもいかずに、先送りするしかなく時間が無為に過ぎていくドツボに嵌まってさあ大変な安倍・菅・岸田政権。。。。


これらに共通して言えることは、結局どいつもこいつも薄っぺらい偽善者だということであり、
なぜそんな偽善者になるかといえば、所詮議論する根性も責任に向き合う根性も、狂った公を戻すために世間に対抗する公心もないほどに小物だからだということであり、
小さい薄っぺらい日本人だから、世間にグルグルとがんじがらめになって、ドツボにスッポリ嵌まり込んでしまうと。

それは、今回のライジングの両記事を合わせて考えれば、
「世間に従う」とか「お上に従う」とか「権威に従う」とか以上の「価値観」を、日本人はまで見つけられないからだと。
要は「自分自身の天皇」をまだ見つけられないから、堕落から浮上できないのだと。


思想も哲学も信念もない、世間の方を向いてコロナの真実に目を背けるしかない小物日本人…。シンネンノナイヤツバカリダカラ…ሣ( ᢲ )ሥネンガジョウモスタレチマウンダロウゼ…ミタイナ
今や「大東亜共栄圏」ならぬ「大東亜マスク虚栄圏」の盟主に成り果てたと…。メンザイフノヨウニ マスクヲテニモチアルク…((*`Ψ´))σナントモミミッチク アワレナイキモノヨノウ…

しかし、そんな日本人を小物と嗤って嘲っている場合ではない!
このままではどんどんドツボから抜け出せなくなってしまうのだから。。。ドツボドツボノ…ᝰ=͟͟͞͞(。Д°;;=͟͟͞)パーフェクトストームダアッ!


何故にそんなに日本人はいつまでも堕落しっぱなしなのか?
「自虐史観」のせいなのか?「お上に従う日本人」だからか?
『ウクライナ戦争論』にあったように、血を流して独立を勝ち取った経験のない日本人からは、
所詮『大東亜論』で描かれていたような大人物たちは出てこないのか?

ついには、マスク無しでは外を歩けない、人前に出れないというくらい、そこまで日本人は圧倒的に小物に落ちぶれてしまったと。
最初の最初からずっと思ってましたが、けれどこんなこと言うのは下品だと思って言わないでいたことだけれども、
自分の顔に自信のないブーな奴らがこの状況を、この状況が続くのを喜んでいることでしょうよ!と。ハアッ!\\\\щ(▼″皿▼)9////トウトウカマシテヤッタッタゼ!


先週の「SPA!」『ゴー宣』「ウクライナ戦争論」、
ロシアをなるべく刺激しないようにしてきたとはいえ、フィンランド人は冬戦争で大国ロシアを打ち破ったことを、結構誇りにしているとのこと。
そりゃそうだ。

フィンランドと言えば、フィンランドの大作曲家ジャン・シベリウス、
その『カレリア組曲』という曲は、彼の七つの交響曲、ヴァイオリン協奏曲、交響詩フィンランディアと並んで、世界中のオーケストラで愛奏されている名曲。
当然、そのロシアに奪われたカレリア地区の歴史についても世界中で語られることになり、いわばフィンランドのナショナリズムの「ボーカル」の役割を果たしている曲となっています。

そういうのは、日本にはないのでしょうか?


٩( ᐛ )ﻭ٩( ᐛ )ﻭ٩( ᐛ )ﻭ٩( ᐛ )ﻭ٩( ᐛ )ﻭ٩( ᐛ )ﻭ٩( ᐛ )ﻭ٩( ᐛ )ﻭ

まあ、「皇位の安定的継承」「立憲的改憲による自主独立」「女性の地位向上」「共同体の再生」などの目標を実現しようという、「日本国民・公民としての価値」を見つけた我々こそが、
「世間主義」「権威主義」などよりも、「立憲主義」「公民主義」の方がイケてるよ♪男前だよ♪超絶美人だよ♪と、
「公論イベント」で、公論サポーターや我ら支持者が、そうあまねく天下に知らしめてやるしかないのでしょうけれども・・・

先週末の「オドレら正気か?」でも仰られていたように、
各人がこれほど「情熱」と、「プロフェッショナリズム」と、人を楽しませようとする「エンタメ精神」、そして何より「主体性」を発揮する組織団体は、目下他にないでしょう。ミンナミンナ…❀( ॢꈍ∀ꈍ ॢ)スーパースーパービジンヨ…キットキット♡
他はもう、マインドコントられてゆえに壺があるのみという集団とか、世間の風当たりを気にして出る杭になって打たれないよう及び腰になっているようなところしかない……。

「グローバルダイニング」くらい?
もう感染拡大しても「まん防」や「時短営業要請」とかがなくなったのは、
やっぱりあの訴訟が一役買ったのだなと、そう思っております♪♪ヒュ~♪(*’▽’ノノ゙°⌖꙳✧˖

ともかく、「公論イベント」に集いし者たちは、「立憲主義」を使いこなし、「社会」を形成し得るプロフェッショナルな個人の連帯なのだ!と。
ずっと応援してきた私としましては、こんな嬉しい、心踊ることはないですな♪♪♪
是非この「公論イベント」のような組織を、将来の日本のスタンダードにしたいものですな♪♪♪


前に「議論カフェ」「議論の文化を作る」とか仰ってたと思いますが、
「公論イベント」は、今や単なる「議論の場」というレベルを超越した、一つの「文明」というところまできているのではないかと!カウンターデモクラシーナラヌ…✰⋆。о(°▽゜)9:゚・*☽カウンターシヴィリゼーション!ミタイナ
最近リメイクされて話題となったスーパーファミコン初期の名作ゲーム『アクトレイザー』を彷彿とさせます。

あのゲームは、確かカミさまとなったプレイヤーがサタンの勢力を打ち倒し、そして天使や奇跡を使って人間たちを導き、各地の文明を発展させていくというもの。
文明を発展させて人口が増えると、人間たちが自らの手で魔物の巣を封じ込められるようになると。

まだまだそのゲームのエンディングみたいに、カミの力を借りなくてももはや自分たち人間だけでやっていける…というところまではいってないのかもですが、
それでも、僭越ながら申し上げさせて頂けますなら、
そしたら母体である師範方の議論もまた、その文明を導くようなスタイルにしていくべきなのではないでしょうか?と。


例えば、皇統の議論で言えば、この前の「旧宮家系男系男子の養子縁組プラン」とかみたいなことでもなければ、もうこれ以上議論しても建設的なものは……という段階に、
いわばもうマンネリ・袋小路になってきているのではないか?と。

それよりも、来年夏の「愛子さま応援祭り」に焦点を当てて、
どうやって盛り上げれば、愛子天皇実現のための大きなうねりを生み出せるか?というような議論をしていくべきではないか?と。
そしたら、各人ある程度方向性を見出だし、それこそ「論破祭り」のように、師範方の力を借りずとももう自分たちで主体的にやっていくようになるであろうと。ボクチャンモ…щ(✧▽✧щ)トキメキタア~~~イッッ♡♡♡

「公論イベント」に集う者たちは、もはや迷える小羊ではない!
「さあ、明日はどっちだ?」と、公論を聞いて自分たちで考えて判断してクリエイションしていける!
もう、と~~~~~っても面白いんだから♪♪♪チカイショウライ…✮(( ॣ•͈∀•͈ ॣ))セカイガコウロンイベントヲオモシロイトイウトモサ♪







No.129
24ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第454号 2022.12.13発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…わしは「ミスをする天才」であると、だいぶ昔描いたことがある。『ゴーマニズム宣言』も膨大な話題について触れてきたが、時代の変化につれ、ミスが見つかったり、アップデートしたかったりする箇所はある。言いっぱなしで転向するのは卑怯だし、思想の成長にならないから、「謝ったら死ぬ病」にだけは罹らないようにしたい。『新ゴーマニズム宣言SPECIAL戦争論』(幻冬舎)は平成10年(1998)に出版し、来年には刊行25周年となるわしの代表作のひとつで、これまで60刷以上を重ねている。戦後に「自虐史観」が席巻してしまった日本の歴史観に、大転換を巻き起こした世紀の書であるとの自負もある。だがその中に、最近になってミスが見つかった。第18章『軍部にだまされていたのか?』の冒頭で、統一協会の元信者が起こした「青春を返せ訴訟」について描いているが、この部分に現在の認識からすると大きな誤りがあり、このままでは統一協会を利してしまう恐れすらあることがわかったのだ。まだ誰にも指摘されてはいないのだが、見つけてしまった以上、隠すわけにはいかない。そこで今回は、このことについて説明しておきたい。 ※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…鎌倉時代、事件の容疑者は、裁判で無実を証明するために「起請文(きしょうもん)」を書いて、許しがでるまでの一定期間、神社に籠った。現代から見れば「なんて非科学的で合理性を欠いているのだ!」と思える内容だが、実はこの「起請文」的な感覚は現代にもしっかり通底しており、効力を発揮し続けているのだ!現代日本人が日々、無自覚にどっぷりと浸っている「世間」の正体とは一体なんなのだろうか? ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」…W杯での日本人観客のゴミ拾いは誇れること?日本の子供の視力がドンドン低下してることをどう思う?「withコロナ」が世界的な潮流の中、動画を削除してきたYouTubeの方針はどうなる?安倍銃撃事件と、宮台氏が襲われた事件はどう違う?長野市が「子供がうるさい」という老人の苦情により、一つの公園を廃止閉園にすることになった件をどう見る?裾野市の保育士3人による児童虐待事件と、保育士の劣悪な労働環境についてどう思う?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第483回「『戦争論』でわしが間違っていた記述」 2. しゃべらせてクリ!・第410回「ハッピークリスマス!茶ンタクロースのプレゼントぶぁい!の巻【前編】」 3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第277回「日本は“世間”に支配されている」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第483回「『戦争論』でわしが間違っていた記述」  わしは「ミスをする天才」であると、だいぶ昔描いたことがある。 『ゴーマニズム宣言』も膨大な話題について触れ、『戦争論』や『天皇論』シリーズも描いてきたが、時代の変化につれ、ミスが見つかったり、アップデートしたかったりする箇所はある。  増刷される機会があれば、修正した方がいいのかもしれないし、いちいち少部数の増刷で修正していたら、編集者や印刷会社には手間がかかるから、申し訳ない気もする。  それにその時代の表現だったり、そのときまでのわしの思想だったりするので、間違いは間違いとして残しておいたほうが誠実なんじゃないのかという考えもある。  だが、どうしても訂正しなきゃならない箇所があれば、修正し、謝罪することだってある。  言いっぱなしで転向するのは卑怯だし、思想の成長にならないから、「謝ったら死ぬ病」にだけは罹らないようにしたい。 『新ゴーマニズム宣言SPECIAL戦争論』(幻冬舎)は平成10年(1998)に出版し、来年には刊行25周年となるわしの代表作のひとつで、これまで60刷以上を重ねている。  戦後に「自虐史観」が席巻してしまった日本の歴史観に、大転換を巻き起こした世紀の書であるとの自負もある。  だがその中に、最近になってミスが見つかった。  第18章『軍部にだまされていたのか?』の冒頭で、統一協会の元信者が起こした 「青春を返せ訴訟」 について描いているが、この部分に現在の認識からすると大きな誤りがあり、このままでは統一協会を利してしまう恐れすらあることがわかったのだ。  まだ誰にも指摘されてはいないのだが、見つけてしまった以上、隠すわけにはいかない。  そこで今回は、このことについて説明しておきたい。  統一協会の元信者が、教団の勧誘や教化の方法は違法なものであるとして、教団などに損害賠償を求める裁判が昭和57年(1987)の札幌地裁を皮切りに、全国で起こされた。   原告は青春のすべてを捧げて活動して、裏切られたとして「青春を返せ」と訴えたことから、これらは「青春を返せ訴訟」と呼ばれた。  平成10年3月、名古屋地裁で初めての判決があり、裁判所は教団の行為は元信者に対する不法行為とは言えないとして、原告の請求を棄却した。  わしは『戦争論』の中で、この名古屋地裁判決について 「信仰を捨てたとたん『青春を返せ』と言ったって棄却されて当たり前じゃないか」 と賛同してしまった。  そしてその上で、こう描いている。 元信者たちは結局 「信じたんじゃない だまされたんだ」 と言ってるわけだ 悪かったのは文鮮明教祖であり 統一教会という組織であり その幹部たちだと オウム真理教を脱会した元信者にも 似た言い方に転じた者がいた 「麻原が悪い」 「麻原は俗悪なおっさんだ」 「麻原はサギ師だ」 「マインドコントロールのせい」 「信者はだまされていただけ」 かくして元信者たちは 自分たちが愚かであったことは認めても 悪かったこと 自分たちにも 責任があることは認めず 教祖や幹部だけを悪者にして 自分だけどこまでも純粋で 善良な人間であろうとする 「私たちは教団にだまされていただけ!」 だまされることを決断した自分はいないのか? 信じることを決断した自分はいないのか? 「だまされる」ことと「信じる」ことは 両面張り合わせのひとつの心理だ! この元信者たちは実は相当恥ずかしいことを主張している つまりこう言ってるのだ 「『自分』はなかったのです」 「カラッポだったのです」 「決定する主体たる自分はなかった」 「だまされただけ!」 わしは統一教会とオウム真理教に深く関わってしまったために 「だまされていただけ」と言って 自分の責任を棚上げにするやつが大嫌いになってしまった      ボロッカスである。  いま見ると、残念ながらこれは認識不足と言わざるを得ない。  確かに執筆当時、「青春を返せ訴訟」では元信者側の敗訴が続いていた。   だが『戦争論』発行以後、平成12年(2000)には広島高裁岡山支部で教団の違法性を認める全国初の判決が出て、その判決が翌年、最高裁で確定した。   これにより、統一協会の勧誘・教化の方法は違法であるという判例が確立し、以降の裁判では元信者側の勝訴が相次ぎ、今日に至っている。  確定した判決では、 統一協会が正体を隠した勧誘を行い 、 計画的に自由意思を制約し、自律的な判断能力を奪った上で入信させる手口 が、 憲法に保障された宗教選択の自由を侵害している ことや、 不当に高額の献金をさせる ことによって元信者の生活を侵し、 自由に生きるべき時間を奪った ことなどが、不法行為に当たると認定している。  現在、統一協会が違法な活動をしているとして、教団の解散や被害者救済へ向けた動きが加速しているが、その「違法活動」が行われたとする根拠こそが、これら「青春を返せ訴訟」の判例なのだ。  わしも現在、統一協会の行為は違法であると非難しており、また、統一協会は創価学会などの宗教とは違うという主張もしている。  そしてその根拠は、 第一に統一協会は正体を隠して接近 してくること、 第二に自律的な判断能力を奪った状態で入信させ、献金させている ことであり、つまり「青春を返せ訴訟」の判決で確定したことと同じ理由なのである。  たとえ元信者たちが「カラッポだった」「決定する主体たる自分はなかった」と主張したとしても、それは「相当恥ずかしいことを主張している」とまで言うわけにはいかない。   実際にマインドコントロールによって「カラッポ」にされ、「決定する主体たる自分」を喪失させられていたと認定し、これは「だまされただけ」だったと言っても仕方がない。  そういうわけで、元信者側が敗訴した「青春を返せ訴訟」の一審判決を『戦争論』の中でわしが支持し、元信者側を批判したのは間違いだったと言うしかない。 「オレオレ詐欺」に騙される老人も結局、人がいいから騙されるのだろう。わしは「個」の確立を啓蒙してきた。だからサタンを飼いならす「個」が必要だというのは真理だ。  だが、ようするに「善良で純粋で、騙されやすい人だって、この世にはいる」と認識しておかなければ、弱者を救えない。  三浦瑠麗や太田光が統一協会に関心を持たないのは、個の弱い弱者を馬鹿にしているからだろう。自己責任が身についているから、信仰は個人の自由でいい、騙される奴が悪いということになる。  以上の認識を再確認したうえで、ではなぜ当時わしが『戦争論』であのようなことを描いたのかを検証しておこう。  この章はまず、統一協会に洗脳されて家族が崩壊してしまった、わしの叔母の話から始まっている。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!