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サトルさん のコメント

>>87
続き。
第四回ヒアリングから。

「君塚直隆氏(歴史学者 女系賛成、復帰反対)は、大前提として立派な学者であり歴史学者のお手本のように言われている人です。……」
「……ただし、「イギリス王室が好きすぎて」という人です。」
「日本の皇室はとにかくイギリスみたいになれ、と常々おっしゃっています。……」
「君塚氏に関しては、イギリス王室が好きだからそう言ってるだけだ、という目で見る必要があります。そういう偏見を持っている人だと思って話を聞かなければいけません。」
…………
はい、みなさん即座にお気づきのように「倉山の偏見」です。
白状好きな倉山。
…………
「さて、発言の原文です。……」
…………
あら、今までは「原文」ではなかったと白状したのかな?
…………
「『絶対的長子相続制』を適用し、皇位継承順位を定めていくべきである」と言っていますが、これはイギリス王室に倣え、と言ってるだけです。皇族の養子縁組の可能化に関しては賛成していますが、よく見てみると、「現在の内親王、女王に『宮家』を創設していただ」いて、という話であり、旧皇族の皇籍復帰には反対です。絶対の基準がウィンザー朝で、日本の伝統などはどうでもいい、とにかくイギリスみたいになれということで、その根拠は何かと言えば、君塚氏がイギリス王朝を好きだからというぶった切りで終わりです。
(注……本当にこれで終わってます。原文が一行のみって、
あーた。)
…………
最低だな倉山。
ぶった切ってるのは、倉山だろ?
読者舐めてんのか?
まさか「倉山的には、ぶった切りで十分」という意味合いか?
……さて、幸いなことに……倉山にとっては不幸なことに(嗤)、手元に君塚氏の著書が……。

「立憲君主制の現在 日本人は「象徴天皇」を維持できるか」(新潮選書 2018年刊)より
…………
はじめに……P9より。
「……、まず第Ⅰ部では、人類のこれまでの歴史のなかで立憲君主制が形成されてきた過程を、主にはイギリスの歴史から繙いていく。イギリスを中心に検討する理由は、なによりまず著者がイギリス政治史を専攻していることにもよるが、ヨーロッパ大陸や戦後の日本にとって、イギリスの君主制こそが「立憲君主制の鑑」として理想化され、それぞれの君主制のあり方にも影響を与えてきたからである。」
「第二次大戦後に、今日の日本国憲法の原案を作り上げていく上で、GHQの担当者たちが日本の天皇制を存続させるために参考にしようとしたのが、他ならぬイギリスの立憲君主制であったと当時の状況を詳しく知る研究者は述べている(参考文献あり)」
「その意味でも、イギリスで立憲君主制が形成されていった歴史を知ることは、現代の日本人にとってもきわめて重要となってくる。(中略)そして最後に、これら諸外国における君主制の歴史と現状とが、現代の日本の天皇制に与える影響についても考察しておきたい。」
「読者の多くにとって、二○十六年八月八日に今上天皇がその「おことば(正式には、「象徴としてのおつとめについての天皇陛下のおことば」を、テレビを通じて国民全体に伝えた姿……(中略)……「立憲君主制とは何か」を考えることは、今日の私たち自身を考えることなのである」

さらに……

終章……P272より
「……立憲君主制の存続は、君主自身の個性にも基づいてるが、その君主を取り巻く側近や政府、さらには国民が、この制度の優れた特質を理解し維持しようとする「成熟した」環境にある限り、二十一世紀の今日においても充分に保証されているのではないだろうか。……」

「……もちろん君主制のあり方は一様ではなく、国や地域、さらには時代によって異なってこよう。……略……タイを近代化に導いたチュラロンコーン大王が「ヨーロッパで小麦が栽培されているのと同じやり方で、タイの土壌で米を育てることなどできない」と述べたように……」
「……日本の皇室にも独自性の文化、伝統に根ざした君主制のあり方を模索する必要がある。……」
「それでも、そのような新しい時代の風を敏感に感じ取るのは、つねに「国民と共にある」ことによってのみ可能となろう。……」

「……その意味でも、二○十六年八月八日に明仁天皇が国民に伝えた「おことば」の最後の一文は、二十一世紀にあって「象徴天皇制とは何か」とともに、「立憲君主制とは何か」をも明確に示してくれるものかもしれない。」

……国民の理解を得られることを、切に願っています。……

…………
倉山よ、「恥を知れ!」

この他にも君塚氏の「立憲君主制……」はとても示唆が多く、名著です。男系男子に拘った国が滅んでいく様も詳細です。倉山の「ど素人」な見解も白日に。

邪推ですが(笑)、「なぜ倉山は、君塚氏を罵倒するのか?」が良くわかる気がします。
今日はここまで。また明後日にm(_ _)m
No.92
21ヶ月前
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第461号 2023.2.28発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…ロシアがウクライナに侵攻してから、24日で1年が経った。1年前の開戦時には、ウクライナこそが「分断」されていて国家の体を成してないなどと、親ロシアの論者が言っていた。東部のロシア派の人たちが欧米派住民に弾圧されているとか、「ネオナチ」に迫害されているなどと主張し、それを真に受けた者たちが、東部の人たちを「解放」してロシアに組み入れることにも一定の「大義」があると擁護していたのだ。だがそれから1年経って、どうなっただろう?両国の現在、そして「言語」と「ナショナリズム」など、この1年の戦争でわかったことを分析する。 ※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…落語家の笑福亭笑瓶が、66歳で亡くなった。死因は急性大動脈解離だという。私には、ワクチンのせいだろうとしか思えなくなっている。ワクチン接種後に大動脈解離を起こすケースは、日本だけでなく世界的に多発しているのだ。アメリカでは、複数の心臓専門医から、「臨床医学で我々が見た、最も毒性のあるワクチン」「ワクチンのために心臓に悪い影響を与え、心血管系疾患が悪化した」という声が上がっており、複数の州でmRNAワクチンの安全性に関する警告を発している。日本が「薬害」と認める日はいつ来るのだろうか? ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」…沖縄の無人島・屋那覇島の土地の51%を中国人女性が購入した件と、当時賛否あった石原元都知事の尖閣諸島購入の今日的評価を聞かせて!マスク脳達が「今後花粉の季節でもマスクをしていたら反マスクに絡まれる」とTwitterで喧伝していることをどう思う?長島昭久や原口一博…偏見ですが旧民主党系の出身者って妄想に囚われがちになるのでは?インド映画『RRR』の感想を聞かせて!迷惑動画をSNSに投稿して自滅する連中をどう見る?現在流行りの所謂「歌うま」をどう評価している?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第490回「ウクライナ戦争1年で証明されたこと」 2. しゃべらせてクリ!・第417回「ペンギンぽっくん、南極でアザラシと言い争いぶぁい!の巻【後編】」 3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第284回「日本と海外、ワクチン薬害へのアクションの違い」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第490回「ウクライナ戦争1年で証明されたこと」  ロシアがウクライナに侵攻してから、24日で1年が経った。  戦争開始直後からわしが描き続けてきたことは『ウクライナ戦争論』にまとめたが、いま読み返しても全く間違ったところがない。  そして3月12日には『ウクライナ戦争論2』が発売される。日本人にとってのウクライナ戦争とは何なのかを知るためには、これ以上の本はないとわしは自信を持っている。  2月21日、ロシア連邦議会でプーチンは「年次教書演説」を行った。  これは内政・外交の基本方針を示す、年に1度の演説で、ウクライナ侵攻後では今回が初であった。  ここでプーチンは、ウクライナへの侵略を 「我々の歴史的な土地に住む人々を守るため、我が国の安全を保障するため、そして2014年のクーデター後にウクライナで生まれたネオナチ体制による脅威を取り除くため」 の 「特別軍事作戦」 であると強調するなど、1年前の開戦時のプロパガンダと何ひとつ変わらない主張を繰り返した。  未だにこれが「戦争」であることすら認めていないのだが、それにしても、 ウクライナの 「ネオナチ体制」 によってロシアが脅威にさらされているなんて与太話、ロシア以外で誰が信じるのだろうか?  もちろんこの演説はひたすら国内向けの戦意高揚が目的で、国際社会向けには何の説得力もないことは、最初から明白ではある。  だが、そのニュース映像を見て驚いた。 演説を聞いている連邦議会議員たちのリアクションが、とにかく薄いのである。  戦争真っ最中の国で、最高指導者が戦意高揚演説をしているのだ。普通だったら、その指導者を戴いて戦争遂行に邁進すべき立場である国会議員ならば、もっと熱烈な反応をするものだろう。ましてや戦争が長期化し、国家総動員体制を作らなければならないという状況なのだから、なおのことである。  ところが聞いている議員たちの表情には、全く高揚感も覇気も感じられない。プーチンの言葉に説得力を感じ、感情移入している表情を見せる者もいない。何か頭の中に疑念が渦巻いているような雰囲気で、困惑したような表情の者、腑に落ちないという様子の者、みんなどこか中途半端な顔をしていた。  なぜみんな揃いも揃って、そんな曖昧な表情をしているのだろうと不思議だったのだが、どうやらあれは「必死で睡魔と戦っている顔」だったようだ。  プーチンの演説は1時間40分にも及び、相当に冗長で退屈だったらしく、演説の後半には寝落ちしてしまう議員が続出。プーチンの下僕として知られ、第1期プーチン政権と第2期プーチン政権の間の「中継ぎ」で1期4年間、傀儡の大統領を務めたメドベージェフまでが最前列で居眠りしてしまい、その様子がSNSで全世界に晒された。    プーチン一人だけが悦に入って長々と演説をやっているが、こんなものを聞かされている方は迷惑そのもの。力関係のために出席を断れずに仕方なく座っているだけで、感動して聞いている者なんかいるわけもなく、いつの間にかみんなスヤスヤ居眠り。  まるで、落語の『寝床』そのものだ。  演説ひとつとっても、ゼレンスキーとプーチンでは雲泥以上の差である。  ゼレンスキーの演説を聞いて居眠りするなんてことはまずないだろうし、もしそんなことがあったら、寝る方がおかしい。   昨年の米国議会での演説は特に凄かったが、ゼレンスキーの演説は感動的である。国家の存亡を賭けて、命がけで侵略者と戦っているという本気の覚悟が伝わってくるのだから当然だ。  それに対してプーチンは、自らが「ピョートル大帝」になりたいというナルシシズムの妄想から何の大義もない侵略戦争を起こし、演説もひたすら自分のナルシシズムを満足させるためだけにやっているのだから、それは『寝床』の旦那になるわけである。  とはいえ、これが中国や北朝鮮だったら、どんなに演説が退屈だろうと、あんなに何人もの議員が居眠りしている様子が海外メディアに流されることはなく、無理やりにでも満場一致で演説に賛同し、熱狂したかのように見せかけたはずだ。  もうロシアではそんな報道統制もできないのか、国家の最高機関の議員たちが演説の最中に浮かない顔だったり寝ていたりで、誰もプーチンの言うことなど信じていないようにしか見えないザマを、世界中にさらけ出した。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!