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サトルさん のコメント

倉山皇室論 その24 い

さて、第二章で曲解、強弁、すり替え、女性蔑視など繰り返した倉山。

第三章からは更に拍車がかかり、彼の周辺の空間は「歪んで」きます。もう「なんでそうなるか」など意に介さず、歪んだ前提から論を進め、更に歪むという離れ業。

第三章
「なぜ皇室を守らなければならないか」
副題
~日本の歴史を変えたい御仁がいる~

……どうも、倉山らの自己紹介……ではないようで……す。

…………
見出し
 秋篠宮家から皇位継承権を取り上げたい人々

「皇位継承問題の核心は、悠仁親王殿下がおわすのに秋篠宮家から皇位継承権を取り上げようとする議論の根拠は何か、です。」

…………
何から何までデタラメ。核心……どころか議題は「安定的皇位継承」のはず。
双系……直系にしても、皇位継承「順位」が変わるだけの話であり、皇位「継承権を取り上げる」などは、「誰も言っていません」。
ましてや「廃嫡」なんて戯言も議論にもしていない。

放火魔はモーニングショーの連中だけじゃないようです。

一連の秋篠宮家バッシングは異常と憂いてみせ(秋篠宮家だけじゃなく、そもそも皇室バッシングは上皇陛下が皇太子の頃から(それ以前からか……)延々続いてることには、一切触れない倉山)
…………
「……既に皇籍を離れている小室眞子さんとご主人の圭さんへのバッシングも、惨い(むごい)ものでした。小室圭さんのご家族の話、ご本人の就職の話、なんでもかでも言いたい放題でした。……」

…………
その「印象を利用して」、ことあるごとに、「倉山皇室論」にて小室圭さんを引き合いに出したのは、どこのどいつでしょう?

まさに、どの口が……。
さらに倉山はこう言います。
…………

「問題は、眞子さんの件を秋篠宮家バッシングの正当化に使い、あまつさえ秋篠宮家から皇位継承権を取り上げようとの陰謀に利用しようとする動きがあったことです。……」

…………
なんでそうなる……。

さらに倉山は「秋篠宮家バッシングの本質」と銘打ち、妄言を繰り返します。
「安定的皇位継承」の話しは何処へ?
…………
「秋篠宮家に対する世間のバッシングは、小室圭さんと眞子さんの結婚問題で生じたと一般的には思われていますが、これは誤った認識です。……」

…………
ここで倉山は、その始まりは……と「彼の認識」を披露します。

…………
「……要点は、以下の通りです。……」

「大嘗祭は宗教色が強いので国費で行うのは適切かどうかという疑問を(秋篠宮さまは平成三十年十一月二十二日の誕生日記者会見にて)呈した上で憲法の政教分離とも考えると内廷会計で行われるべきではなかったかと述べられていること。大嘗祭自体は絶対にすべきものという前提で身の丈にあった儀式……略……宮内庁長官が聞く耳を持たなかったと述べられていることです。」(原文なし)

…………
怪しい。「宮内庁長官が聞く耳をもたなかった……」は、「記録」に残っているのか?倉山。

事実、宮内庁長官はその後、
「大嘗祭は様々な議論を経て内廷費ではなく、宮廷費を充てることが決まったと、秋篠宮さまには説明してきた。つらいが、『聞く耳を持たないと受け止められたのであれば(『』……サトル)』申し訳ない」

「……(宮内庁次長西村氏は)定例会見で、『しっかりした返答をしなかったことへの宮内庁に対する』ご叱責と『受け止めている』……」

…………
また得意の「(倉山解釈の)ズラシが始まる」

続く……まだまだ。
No.143
13ヶ月前
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第462号 2023.3.7発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…このところ女性週刊誌が、愛子さまと旧宮家系の一般国民男子が交際しているという記事を流しているが、相変わらず男系固執派がデマづくりに精を出しているようだ。情報の根拠が必ず曖昧で、「匿名の皇室ジャーナリスト」とか、「匿名の宮内庁職員」とか、「匿名の皇宮警察」などと「匿名」が付いている。噂話でしかないのだ。この記事の究極の目的は一体なんなのか?妄想に憑りつかれた男系固執派のなりふり構わぬ情報戦に惑わされるな!! ※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…小林よしのり氏と有田芳生氏の対談本『統一協会問題の闇 国家を蝕んでいたカルトの正体』(扶桑社新書)を読んだ。本書では、有田氏がジャーナリストとして長年調べ上げて来た、さらに衝撃的な事実がたくさん語られていた。知らなかった話が多く、あまりの異常さに、読む面白さを感じるとともに、統一協会がどれほど危険なのかという認識がまだまだ甘かったこと、そして、これほどの外国勢力の侵略を受け入れ続けてきていた日本の無防備さに、背筋が凍るような思いをした。 ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」…最近、心臓や血管による病気の死者が多いように感じるけど、これはコロナワクチンが原因?健康のために毎日欠かさずやっている行動や習慣はある?小学生の息子のためにも漢字にたくせんルビを振ってほしい!コロナ騒動で学校生活を台無しにされたのに、大人に向かって文句を言わない「いい子ちゃん」ばかりなのも問題では?「言語よりナショナリズムが強い」とすると、アイヌについてどう考えるべき?話題の「コオロギ食」はあり?なし?ここ数年で普通郵便の配達が遅くなったことが話題になっている件をどう思う?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第491回「女性誌で暗躍する男系固執派の妄想」 2. しゃべらせてクリ!・第418回「よしりん御伽草子発売記念!かちかち山でしゃべクリ!の巻【前編】」 3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第285回「『統一協会問題の闇』に震撼!」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第491回「女性誌で暗躍する男系固執派の妄想」   最初にバラしておくが、女性誌で男系固執派が暗躍している。その目的は、旧宮家系を皇族と錯覚させること。  そして愛子さまを旧宮家系と結婚させ、いったん賀陽愛子という民間人にして、男子を生んだら再び皇族に復帰させ、旧宮家(夫)を党首にした男系男子という位置づけにすることだ。  これで旧宮家系は今後、男子が生まれる間はずっと皇族扱いになる。  非常にアクロバティックで、全く実現不可能な妄想だが、もうそれしか方法がなくなったのだろう。  6月の発売に向けて『愛子天皇論1』の制作が大詰めを迎えている。  7月には「愛子さま応援祭り」を開催、一気に機運を盛り上げたい。  女性週刊誌では毎週のように愛子さまに関する記事が載っている。やはり世間の関心は圧倒的に悠仁さまより愛子さまに向いているのだ。  それはいいのだが、やはりマスコミは信用できないところがあり、とんでもない情報操作もしてくるから、しっかり警戒、監視しておく必要がある。 「週刊女性」3月7日号に、奇妙なスキャンダル記事が載っていた。 「旧宮家」の子孫を宮家の養子に迎えて皇族とすることで、皇位継承問題を解決するという男系固執派のプランに高森明勅氏が「お墨付き」を与えたと錯覚させる記事が載っていたものだから、びっくりした。   言うまでもないことだが、旧宮家の子孫は全て、生まれた時から完全なる一般国民である。これを皇族にしようというのは、 国民の中で特定の家系の人だけを特別扱いすることになり、「門地による差別」を禁じた憲法14条に違反する。  しかも、 旧宮家系男子を養子にする宮家など存在しないし、国民の権利を捨てて皇族になってもいいという旧宮家系の男も存在しない。 全く不可能な話なのである。  ところが問題の記事では 匿名の「皇室ジャーナリスト」 が、 「愛子さまが旧宮家の男子と結婚されれば、皇位継承問題は一段落つくのではないか」 という意見があることを紹介したうえで 「旧宮家の子孫には少なくとも 10人の未婚男性がいて、ご年齢が愛子さまと近い方もいらっしゃいます」 と発言。  そして、「なぜ、愛子さまが旧宮家の男子と結婚された場合、皇位継承問題は一段落つくのか」として、次のような高森氏のコメントを載せているのだ。 「 例えば、愛子さまがご結婚後も皇室に残られ、ご結婚相手が旧宮家の出身者として〝皇族との養子縁組〟で皇族の身分を取得している場合、〝皇族同士のご結婚 〟となります。男子がお生まれなら皇位継承資格を持つことになるでしょう。 しかし、そのようなご結婚については、ご本人のお気持ちをどれだけ尊重したのか、との疑問が生じかねません」   太字で強調しているのも、雑誌掲載のままである。  旧宮家系男子を養子に迎える皇族がいないことにも、憲法違反になることにも一切触れておらず、 旧宮家系男子が養子入りして皇族になることが可能であるかのような発言になっている。  高森氏が、男系派が大喜びしそうなコメントをしたことになっているのである!  なぜこんなコメントが出たのか、わしのスタッフの時浦が高森氏本人に確認した。  すると、これは 「憲法違反云々はひとまず横に置いて、という設定」 で、 「こういうシチュエーションならそのお子様の位置付けはどう説明できますか?」 という質問に答えたものだという。  これは明らかに罠だ。最重要問題である「憲法違反云々」を「ひとまず横において」というようなふざけた質問はあり得ない。  しかし高森氏は人がいいから、学者らしく質問されたことに生真面目に答えて、ありえない設定の、起こるはずのないシチュエーションにおけるシミュレーションを話してしまった。そして週刊女性はそのコメントを「ありえない設定」であることも「起こるはずのないシチュエーション」であることも隠して、現実味のある話のごとく、太字で強調して載せたのである。  もちろん女性誌の読者には、高森氏が「憲法違反で、実現するわけがない」ということを大前提にしたシミュレーションを話していることなんか、わかるわけがない。神道学者で皇室研究者の人が、旧宮家系の男子が皇室に入れば皇統問題は一段落つくと言ったものとしか受け取りようがない。  高森氏もこの取材には 「怪しい気配を感じた」 といい、そのために質問の回答に続けて 「しかし、そのようなご結婚については、ご本人のお気持ちをどれだけ尊重したのか、との疑問が生じかねません」 とのセリフを添えたという。  このひとことを入れておけば、たとえ「ありえない設定」のシミュレーションであることを隠して発言を使われたとしても、ご本人の気持ちを無視して愛子さまを旧宮家系男子と結婚させることはできないというのが「結論」になるから、コメントが悪用される形にはならないと高森氏は思ったようだ。  だが、週刊誌の悪質さはそんな想像の遥か上を行っていた。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!