DANさん のコメント
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第464号 2023.3.28発行 「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…前回・前々回に続いて今回も、根も葉もない「愛子さまのお婿様候補」記事によって「門地による差別」を大推奨している週刊誌の批判をしなければならない。それにしても、これを仕掛けたのが男系固執派の中心人物、麗澤大学教授の八木秀次だというのはほとんどバレバレなのだから、実に間抜けな話だ。八木秀次って、馬鹿なのか?知ってたけど!
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…「週刊新潮」は3月16日号で『「愛子さま」御所でお見合い!?』という特集を組んでいるが、この記事は、男系デマ大好き団長(略してDDD団)八木秀次が巻き散らかすトンデモ妄想を元に製作されている上に、同誌が1年前の2022年2月3日号に掲載した記事のほぼ焼き増しで、取材は一切なしという酷さだった。そして今週発売の「週刊新潮」3月30日号ではさらに『「愛子さま」やんごとなき「お婿さんリスト」』なる特集記事を組んでいるが、これがまたあまりに酷い内容で仰天したので記録に残しておきたいと思う。
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」…世界の終わりは近い!?カップ麺を食べる際に熱湯を入れてから待つ時間は?CO2排出と地球温暖化は無関係だと立証して、国際世論を上書きすることは不可能なの?日本って放送法に関しては権威主義国家レベルだった!?破防法を適用したらしたで、政治の方が逆に力を増してしまうのでは?岸田首相のウクライナ訪問に対する反応をそれぞれどう見る?回転寿司と高級寿司、どちらが寿司の本来の姿?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第493回「八木秀次って馬鹿なのか?知ってたけど」
2. しゃべらせてクリ!・第420回「【前編】」
3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第287回「『週刊新潮』連続やっつけリライト記事で差別助長」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 編集後記
第493回「八木秀次って馬鹿なのか?知ってたけど」 前回・前々回に続いて今回も、根も葉もない「愛子さまのお婿様候補」記事によって「門地による差別」を大推奨している週刊誌の批判をしなければならない。
それにしても、これを仕掛けたのが男系固執派の中心人物、麗澤大学教授の八木秀次だというのはほとんどバレバレなのだから、実に間抜けな話だ。
八木秀次って、馬鹿なのか?
知ってたけど!
週刊新潮には、前回批判した3月16日号のトップ記事に続き、3月30日号のトップにも 『「旧宮家筆頭」「華道のプリンス」… 「愛子さま」やんごとなき「お婿さんリスト」』 と題する特集記事が載った。
ところが、意味のある新情報は皆無である。
記事の前半は16日号と同様 「賀陽家の兄弟」 についてだが、相変わらず愛子さまと賀陽家の子息(しかも兄弟二人と?)の交流が深まっているという何の根拠もない妄想など、前の記事をただ書き写しただけ。
そして後半は、女性自身3月28日・4月4日号が根拠なく飛ばした 「池坊家の華道王子」 の記事を臆面もなくパクっているが、女性自身が「S氏」として伏せた実名を 「専宗氏」 と晒しただけで、それ以上の情報は何もない。
そこで、専宗氏の祖母である元衆議院議員の池坊保子氏のことを延々と書いて誌面を埋め、保子氏に取材をかけて、「あ、あ、私、ちょっとお話できませんので……」としか応えてもらえなかったことを書き、 「と言いつつ、その声は心なしか弾んでいたのだった」 と勝手な思い込みを加えて「脈あり」であるかのようにでっち上げるというデタラメぶりだ。
こんな調子で、記事は全3ページのうち2ページと3分の2までは完全に無意味無内容だが、残り3分の1ページに見過ごせないことが書かれている。
そこに登場するのは、例によって匿名でどこの誰だかわからない「皇室ジャーナリスト」と、唯一実名でコメントしている八木秀次で、「皇室ジャーナリスト」が言ったコメントについて、八木が後押しして「学者」的な補足をするという組み立てになっている。
てゆーか、その「皇室ジャーナリスト」も八木だろう!
前回も紹介したとおり、八木は自分が電話で話したことだけで週刊誌の特集記事が組まれることがあり、自分が話したことが複数の匿名人物の発言になっていることまでぶっちゃけている。
八木秀次って、自爆しても気付かない馬鹿なのか?
もちろん馬鹿以外の解答はないけど!
なお、匿名の「皇室ジャーナリスト」が八木だということは、「論破祭り」で公論戦士・ふぇい氏も指摘している。
https://aiko-sama.com/archives/24425
ある記事に出てくる「皇室ジャーナリスト」と、別の記事に出てくる八木秀次が、 「旧宮家系男子が宮家に養子入りし、愛子さまが結婚してその妃殿下となり、男子が生まれれば『天皇直系の男系男子』になる」 という、全く同じ趣旨の発言をしていたのだ。
これは、単に趣旨が同じだけではない。
1. 愛子さまが宮家の当主でなければ、その子は「天皇直系」にはならず、旧宮家系の「大傍系」となる。
2. 愛子さまが宮家の当主であれば、その子は「男系」にはならず、「女系」になる。
という、重大な誤りを二つ同時に犯しており、このプランでは「直系」と「男系」は両立しないのだ。
以上のことから、ふぇい氏は「こんな間違いをふたつ同時に犯すのは、同一人物とみて間違いないです」としている。
八木秀次って、日本に二人といない馬鹿なのか?
とっくに知り過ぎていたけど!
週刊新潮記事には、「皇室ジャーナリスト」(たぶん八木)の発言が、次のように紹介されている。
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
確かに、たけし社長の行った意見広告運動は凄くて、この世紀の薬害事件が歴史的事実として広く認識された暁には、ひょっとしたら杉原千畝の如く称えられるような偉業になるのかも知れないと思っています。
同様に、もし愛子さま祭りが成果を上げて、皇統問題解決のきっかけになったとしたらそれも歴史的偉業と言ってよく、後世においては大いに称賛を集めることにもなっていたでしょうから、プニュックスさんも大いに熱意を持って色々と実行案を練っていたのだろうと思います。
しかしながら、この程諸々明らかになった「プニュックスさんがやろうとしていたこと」を見ると、本来は手段であった筈の「福岡で1000人規模のイベントをやる」自体が目的になってしまっていたように感じます。
過去の「オドレら正気か?!」で、小林先生は確かに「福岡で1000人も集まったら、マスコミも政治家も無視できなくなるし、宮内庁も黙っていないだろう」という発言をされていたし、当初はその手段が有効だと感じ期待も寄せていたと思われますが、但しそこには「ただ人数を集めさえすればいいのか?」という課題が付いてくるのではないかと。
家入レオや有名声優(田村ゆかりと勝手に想像)を呼ぼうとしていたのも客寄せの為でしょうが、それによって仮に1000人来場が達成されたとして、そこから果たして本来の目的である「愛子さまを皇太子にするという世論が喚起され、政治家が皇室典範改正に動かざるを得なくなる」にまで繋がるかは確かに疑問に感じますね。実際には来場客や取材に来たマスコミ、更にはそれをメディア越しに見た国民が「愛子さまを皇太子に」と思ってくれないと意味がないですから。
金に糸目を付けず人数だけ集めればいいのであれば、極論すれば1000人サクラを雇えば済む話な訳で、それで本来の目的が達せられますか?という話かと思います。
恐らく、この愛子さま祭りを成功させるのは、たけし社長の意見広告運動より格段に難易度が高いでしょう。
勿論、意見広告運動も実行して成果を出すには記事の書き方の工夫や地方紙から攻めると言った戦略も必要だった訳ですが、広告を出す事自体はお金さえ揃えればできるし、読者となる親に直接的に訴えることができました。それで何割かでも接種率を下げられたら成功と言ってよく、意見広告によってむしろ接種率が上がりましたなんて事態はまず起こり得ませんからね。
しかしながら、愛子さま祭りとなるとそうは行きません。世論を喚起するくらいエンタメとしてヒットさせないといけない訳で、お金をかけても人が集まらないリスク、人が集まっても意図が伝わらないリスク、意図が伝わってもそこから広がらないリスクがあり、しかも失敗したら寧ろ敵の男系派を勢いづけることになりかねないでしょう。
失敗してもいいなんて甘い状況ではなく、決して失敗できない状況だからこそ、小林先生が経験上無謀な挑戦と判断してストップをかけたということだと思います。
プニュックスさんは若いのに大きいこともできる実行力があり、かなり成功体験を積み重ねてきた方なのでしょう。しかし、半世紀に渡ってエンタメの世界で生き、時には命の危険にも晒されながら言論の第一線で戦ってきた小林先生が無謀だと言っても突っ走ってしまうのは蛮勇だし、先日先生がブログで書かれていた「自己評価が高すぎる人」に該当するのではないかと。
お金の問題は部外者が口出しする話ではありませんが、状況を見るに完全に決裂しているようだし、少なくとももう帰っては来れないでしょうけど、私怨に囚われてアンチに身を窶すような醜態は晒さないで欲しいものですね。
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