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.      る       .さん のコメント

今週の「SPA!」『愛子天皇論』
「お産がとても楽しかった」
・・・!!!!!!!!

うおあおおお~~~~~ん!!!自分の伴侶にこう言わしめられる男が一体この世に何人いるのだろうか!
そんな天皇皇后両陛下の愛の結晶である愛子さまを、何としてでも皇太子にして差し上げたい!!
愛子さまが皇太子、そして天皇となられたなら、その時の両陛下のお喜びようはいかばかりのものとなるだろうか!?コレホドマデニアイサレテ…。°(つД≦。)゜。°マサコサマモアイコサマモ シアワセナカタダナア!!


一方、それに対して同じく今週の「SPA!」『倉山満の言論ストロングスタイル』
「男系継承と女系継承、どちらが合理的か」「女帝は天皇の仕事とお世継ぎづくりの両方をしなければならなくなる」と。
倉山満という男は、まさにあの「千葉麗子」の旦那のような「ヤバン・ドンカン・タリバン」な男なのだろうなと。オッカサンモ ナゲテイルダロウ…σ(°″゜)アンダケオナカイタメテウンデ…ソノケッカガコノテイド?ト……

鶏卵工場のヒヨコって、オスは産卵しないし、食用のニワトリでもないから育てるだけ無駄と、孵化してすぐミキサーで処分するそうな……。
やっぱり、女性の地位が向上してしまったら、役立たずな男は即処分されるようになると、潜在的な恐れがあるとか??


ところで、今回直系よしりんを差し置いて、まんまとごーまんかましちゃった隙田水脈の
「人情も愛情も全部、捨てろ!男系を守るためにはそれしかない!」で思い浮かびましたのは、
ドイツ・ロマン派の大作曲家リヒャルト・ワーグナーの楽劇『ニーベルングの指環』。ゼンキョク16ジカン…a(Ŏ∀Ŏ;)キキトオシタダケデジマンニナル?

ライン川に沈む黄金を加工して指環にすれば、無限の富と権力が得られると。
けれど、それをなし得るのは「愛を捨てた者」だけだと。
闇の精霊であるニーベルング族のアルベリヒは、愛を諦め、黄金を盗んで指環を作り、そしてこれを手にした者には必ず死が訪れると呪いをかける。
そうして、神々や巨人族、そして人間社会を巻き込んで、その呪いの指環を巡る壮大な物語が展開される。


男系固執派の宣う「伝統=男系継承」、
それは人情も愛情も、そういった人間味・人間性・人間臭さを捨て去ってこそ到達し得る、ニーベルングの黄金の指環のように超越的な神秘の奥義のように思っているのかもしれない?
男系継承のみで2600年以上も続いてきたなんて、超人・現人神の偉大な血族ならばこそ成し得る驚異的御業!と。
そんな奇跡の皇室を戴いているからこそ、我が国日本は凄いのだ、誇らしいのだと、そういう思想?

だから、男系派は天皇・皇族の方々に対し「人間」を見ない。見ようともしない。見てはいけないものと思っている?
「人間」の条理を超越したところに存在するからこその、これほどの畏敬の念に値する存在なのに、
そこに「人間的なもの」を覚えてしまえば、それは「弱さ」であるから、たちどころに堕落・頽廃してしまう、畏敬に値しなくなると、そう本気で思っている?

「男尊女卑」だの「差別主義」だのというそ?な俗世間の尺度で、我らが崇め奉る皇室を語るな!と、
皇族とはそんな俗な人間の価値観・論理より遥かに高度に進んだ、我らの想像を絶する神聖な摂理でできた世界の住人なのだ!そうあらねばならない!と、そう言いたい?

そしてその果てに、「側室容認派」まで堂々出現してしまったと。
それも政界に!


そこまで天皇・皇室に対する価値観が異なるならば、
男系派と折り合いをつけること、ましてや愛子天皇賛成へと説得・摂受するなんてことは、まったくもって不可能!?
男系派からしたら、いわゆる女系容認論者の理屈など単なる戯れ言、屁みたいなものだと、そう思っているのでしょう。マサニ…(; ꒪˘꒪)スキタミオノ アノヒョウジョウノトオリ…

男系派は、側室でもなんでも、男系継承のみで2600年以上もずっと続いてきたという神風を信じて疑うことはない。
「中継ぎ」という妥協はまだ許せても、女系天皇への道はその男系派にとっての肝心要の神話の崩壊そのものだから、
2600年以上もの長きにわたって男系継承伝説を守り、支えぬいてきた先人たちの努力・志を無視してはいけないと、純粋まっすぐにそう考えていると。

どれほどの苦境にあっても女系継承への道を開くのは先人たちへの裏切りとなるから、絶対拒否しなければならないと、とことんど真面目にそう思っているようだから。
というか、今のこの苦難をまた乗り越えられたなら、ますます皇室は輝かしいものとなるとさえ、真剣にそう思っている?
「女系容認派」など、皇室がなぜこれほどまでに神聖であるのかが日本人のくせにまるで理解していない、話にもならないたわけどもだと、全身全霊でそう信じきっているようだから。

「Y染色体」「易姓革命」「壬申の乱」など、これらは結局のところ単なるこじつけに過ぎず、男系派にとっての皇室の伝統の本質ではなかったのだと。
どれほどまでに困難であろうと、とことん非情に徹してでも男系継承を守りぬくことこそが、
2600年以上も続けてきたその知恵と努力の歴史の結晶である皇室の偉大さの本質なのだと。


けれど現実には、そんなカルト的な天皇・皇室観と非情な国民主権病が結託したために、
本来の伝統である「シラス天皇」「皇室と国民の紐帯・相思相愛」の存続を危ぶむことになってしまっていると。
教祖である竹田恒泰も、事ここに至って責任逃れの支度を始めたようで。

そのジレンマに、どんどん微妙な立場に追い詰められている男野系子、
「愛子さまを皇太子に」祭りで見せてくれたあのいいたい放題やりたい放題ぶりは、
果たしてまたお目にかかることはできるのでしょうか?モクレンシハンノ アノクチョウ…(∵;)ウチノイモウトニ コエガクリソツトオモッタ アノナツノヒ…

ところで、あのカレーせんべい様扮するリアル男野系子から思いましたのは、
「男野系子」というのは「ベックメッサー」なんだなと。


……σ(ơ ₃ơ;)σ(´oั ₃oั๑)ヤベエ………


ベックメッサーというのは、これまたワーグナー作曲の楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』に登場する敵役・道化役。
「マイスタージンガー」というのは、職人であり且つ名歌手でもあるという、「ドイツの技法と芸術の守護者」として民衆から敬愛されている人たちで、
市議会書記ジクストゥス・ベックメッサーもそのマイスタージンガーの一人。アンチ·ワーグナーノヒョウロンカ…(ФωФ)ハンスリックノ カリカチュアトモイワテレルニャ…

そんなマイスタージンガーの芸に憧れてニュルンベルクにやってきた若い騎士ワルター、
早速昇格試験を受けることになるけれど、その歌があまりにも自由奔放過ぎて、
記録係を務めたベックメッサー初め他の権威主義的なマイスタージンガーたちからも猛批判され、「歌い損ね」となる。

失意のどん底にいるワルターに、唯一理解を示した靴職人のマイスタージンガー、ハンス・ザックスは、
ワルターに歌の規則について、それがどのようにマイスタージンガーたちの間で醸成され、表現を助け導いてくれるものなのか、
そのいわば「伝統のエートス」を教授する。

そしてヨハネ祭の歌合戦で、ワルターとベックメッサーは対決。
ベックメッサーは、朝ザックスの家に忍び込んで見つけたワルターの歌のメモを、ザックスの作と勘違いし、その歌で勝負に出るが、
その歌をベックメッサーは理解できず、ひどく歪曲して歌ってしまい、皆の笑い者になってしまう。

そして、この歌の本当の作者であるワルターが歌うことで、ワルターは絶賛され、勝利を獲得する。


で、そのベックメッサーと男野系子を対比して、それで気づきましたのは、
ワルターはベックメッサーを打ち負かしたわけではなく、ベックメッサーが自滅しただけで、彼が負けを受け入れた、ワルターを認めたという描写は最後まで出てこない。
ワルターは自分の歌によって、民衆やマイスタージンガーたちの称賛を勝ち取った。

つまり、ベックメッサーはワルターにとって「邪魔者」であって、「倒すべき悪の化身」のようなものではなかったと。
同じく、男野系子も、倉山満も、引いては男系固執派も、いわば「邪魔者」に過ぎないのだと。
『スーパーマリオ』でいえば、男系派の論客というのはクリボーやノコノコ、ジュゲムやゲッソー、キラーやハンマーブロスであって、ピーチ姫をさらったクッパ大魔王ではないと。

勿論、「ニューヨークの落書き」よろしく邪魔者はきちんと始末するべきではあろうけれど、ダンケーチンセツタイショウ…((*`艸´))ナニガテルカナ♪ナニガテルカナ♫
「愛子天皇」「女性宮家」「双系継承公認」の実現のためには、最終的に倒さなければならない「本当の敵」は別にあると。

それは「政治の不作為・怠慢・無責任・事なかれ主義」であり、
菅野志桜里氏の仰った「永田町の世間」こそが、倒すべき真の敵だと。
以前なら「安倍晋三」というはっきりした逆賊がいましたが、いなくなったからようやくその本当の敵の全容が見えてきたということでしょうか?


枝野氏も、玉木氏も、そして石破氏も、その永田町の世間に屈し、役立たずに成り下がったというわけですか。
我々もコロナ禍においては、散々その「世間」の同調圧力やその融通の利かなさに辛酸をなめさせられてきましたが、
ましてやこれが他所のムラの世間となったら、なお一層厄介なものかと。

「地方再生」「地方創生」「地域活性化」といって意気揚々と出向した若者が、効率アップのアイデアとかを提案したりしたものの、
今までのやり方で不都合なくやってきたからと、新しいスキル取得を頑なに拒否するそのムラ世間の頑迷固陋さに打ちのめされ、失望して去っていったなんてよく聞く話。
ましてや、「お上に従う日本人」・・・。

コロナ禍も、ワクチンも、統一協会問題も、改憲議論も、モリカケ問題も、原発も、TPPも、アベノミクスも、竹中平蔵も、
結局はその永田町の世間を倒せないがために、お上がどれだけやらかしても、どれだけしくじっても、誰にも何の責任も取らすことができなかった……。イマダマスクシテイルノハ…(⌯¤̴̶̷̀ω¤̴̶̷́)༘インフォデミックノ アワレナヒガイシャ……
それを突破するには、やはり立憲的改憲しかないというのが私めの考えなのですが……。ジャニーズモンダイモ…ሣ( ᢲ )ሥケンポウニツナゲラレル セールスポイントガアルナラネェ…


けれど思いますに、「論破祭り」によって男系固執派は今かなり揺さぶられているじゃないですか。
竹田恒泰、「皇族は国民」って?はあ?
じゃあ皇族だからと基本的人権を取り上げたりしてきたわけだから、我々はずっと憲法14条に違反し続けてきたというわけ?
いよいよすべての元凶ともいえるあの男も、どんどん満ち込んできた常識の海に膝下くらいまで浸かってきて、テンパってきたということですかな?

ならばこそ、ここでもしかしたら、そんな怠慢な政府に対して男系派と共闘することができるかも?
皇室をどうするのかはっきりさせたいのは男系派も同じなのではないか?ということで。
勿論、このままのらりくらりとしていれば、佳子さまも愛子さまも皇室から離れ、悠仁さましかいなくる……ということがわかっている男系派もいるでしょうが、
「論破祭り」ですっかり気が滅入ってしまって、「何とかしてくだせえよぉ~、愛子天皇はあり得ないと分からせてやって黙らせてくだせえよぉ~…」みたいなのもいるかも?

結局のところ、あの旧宮家系男系男子の養子縁組案を出しただけで、それからずっと一切何にもしてない政府に対して、
「おい!焦れったいな!はっきりしやがれ!どうなっているんだ!ちゃんと白黒決着つけろよ!」と。
「政府がはっきりしないから、何も動かないから、俺たちゃ果てしなく平行線な論争にただただ不毛に時間を浪費させられている。大概にしやがれ!」と。


それで、ちょっと心踊るようなことに気づくのですが、
これって、要するに憲法14条がしっかり機能しているからこそ、政府は何もできないでいる、とそう見ることができるのではないか?と。
あの令和の有識者会議報告書だって、その憲法14条のために、結局は支持層である男系派へのリップサービスで終わってしまっていると。

そりゃ実際には、皇籍取得の意志のある旧宮家男系男子がずっと出てこない見つからないから、動きようがない何もできないというだけのことなのでしょうけれど、
それに、養子縁組プランを休業状態に押し留めているまでが精一杯で、そこから先に進められていないというのも現実だけれど、
コロナ禍でも統一協会問題でもモリカケ問題でも、憲法・立憲主義はまるで機能不全だったのに対し、
皇統問題においては、ほれ、しっかりその威力を発揮して権力を縛っているぞと、
私としては、敢えてこれをもっと注目すべき点であると、是非とも強調したい、吹聴したいと思うのですが、どうでしょう?


立憲主義をしっかり身につければ、このように権力の横暴を押さえることができる!
皇統問題と憲法14条がその証左だ!
憲法を学び、活用し、改正するための議論ができるようになれば、
日本はより世界に誇れる優れた社会を構想・実現できるのだ!と。

特に野党!ったく、いつまでもショボッたれてやがって……。
存在感をもっと示したいのならば、立憲主義・改憲議論を活発化し、憲法裁判所を設立することこそが最適解ぞよと。カンノシオリシ…๛(˘・з・˘)“ヨトウセイシン”ヲホウキサレタノハ ジツニザンネンナリ……


カンガエルジカン……(Ꙩꙻ₀Ꙩꙻ*(Ꙩꙻ艸Ꙩꙻ*(ꙨꙻεꙨꙻ;*)))2シュウカン アリマシタカラ………


……と、ここまで「SPA!」『愛子天皇論』を交えて、私なりに「愛子さまを皇太子に」から色々思考させて頂きましたが、
次は12月の「愛子さま生誕祭」ですか。フハハハハ♪o((〃∇〃o))((o〃∇〃))oコノママコノイキオイニノッテイキマショウヤ♪
行きたいですが、うちのところはちょうど一年で一番の繁忙期にあたるんだよなぁ。。。。

気になりますのが、『愛子天皇論2』の発売日。
生誕祭の前になるのか後になるのか?

永田町の世間を動かすには、やはり政治家を動かせるかどうかですから、
また皆様で宛名書きして各政治家に送り付けることになることでしょう。
それなら、もし生誕祭の前に発売であれば、招待券、それもS席の招待券を一緒に送るというのはどうでしょうか?
「賛美祭り」で賛美された方には特別VIP席へご案内とか。


もしそういうことになりますなら、
今号と前号の「SPA!」『倉山満の言論ストロングスタイル』、
はっきりいって滅茶苦茶な文章でしたが、これに対して政治家たちは、笹先生や公論戦士たちのようにツッコミを入れられるものなのでしょうか?と。テメーノミスリードノテグチハナア…ゞ(`″´)パンツマルミエナンダヨ!!
つまり、政治家の質を測るリトマス試験紙のようなものとして活用したら、とっても面白いのではないか?と。サクネンノ セテルヒサシノ…( ੭•͈ω•͈)੭アノ“ダンケイハコピペブン”ミタイナサ…

或いは、9月の「オドレら正気か?IN名古屋」『第1回ダンケー珍説大賞』・・・!
果たして「永田町の世間」を揺るがす起爆剤となりますかどうか!?!?(๑•̀ •́)و❀


と、ここで紹介申し上げたいのは、
生前は先述のワーグナーの楽劇を上演・研究したであろう、指揮者としても活躍したドイツ・後期ロマン派の作曲家グスタフ・マーラーの有名な言葉、
「伝統とは火を守ることであり、灰を崇めることではない」と。ウ~ン…( ॣ•͈∀•͈ ॣ)スベテガツナガッテユク コノカイカン♪

皇室の伝統について、「火」とは何か?「灰」とは何が当てはまるか?
『愛子天皇論』を受け取った政治家たち各々方、さあ果たして何と答えるのでしょうか?
『ミンシュシュギトイウヤマイ』ノ ラスト…✰⋆。щ(`∀´)9:゚・*☽ワレワレデシンパンヲクダシテヤリヤショウヤ♪ミタイナ





No.97
13ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第476号 2023.8.1発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…『ゴー宣』読者は、固定していない。流動的だ。コアな読者はずっとついてきてくれるが、『コロナ論』から入って来た人もいて、わしの慰安婦問題での戦いも『脱正義論』も読んでいない人が増えた。『ゴー宣』読者の中にも、「ジャニーズ問題と慰安婦問題はよく似ている」の一言ですっかりわかったという人もいれば、猛反発して離れていった人もいる。その分かれ目は、キリスト教系の人権真理教に、どのくらい冒されているかによる。戦後民主主義の歴史教育しか知らない者と、学校では教わらない歴史を知っている者との間には、教養の落差がある。今回は「日本の性文化」を通して「ジャニーズ問題と慰安婦問題はよく似ている」と言ったことの意味を説明しよう。 ※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…愛子さま祭り「愛子さまを皇太子に」、第2部に登場した“男野系子”。本番の様子は、みなさんがご覧になった通りである。まったく見事な「男野系子」の登場に、私は、感動すら味わった。当日は、男野系子登場直後の「みなさん今日はよろしくね~!」までの挨拶以外は、すべて、稽古内容とはまったく違う完全アドリブ合戦だった。あいつ、よくやったよ!今回は“カレー男野系子”の誕生から当日までの波乱万丈な舞台裏を紹介する。 ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」…先週のQ&Aコーナーが少なかったのは何故?ジャニーのやったことはただのレイプで、伊藤詩織をレイプした奴の数十倍悪質!擁護するのは権威主義だ!トランスエイジという言葉をどう思う?ジャニーズ問題はメディアが勝手に忖度してただけでは?執筆活動の中で媒体ごとに表現内容を意識したりすることはある?先生にとって理想的な最期とは?中古車販売会社ビッグモーターの件をどう見てる?漫画家もある程度キャリアを積んだら受ける仕事は選ぶようになるもの?広末涼子の不倫スキャンダルをどう思う?埼玉県で毎年開催されていたグラビアアイドルのプール撮影会が、共産党やサヨクの抗議によって中止になった件をどう見る?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第505回「ジャニーズ問題と日本の性文化」 2. しゃべらせてクリ!・第432回「貧ぼっちゃまの告白にみんなで落涙!の巻【前編】」 3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第299回「男野系子戦記―もくれんview」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第505回「ジャニーズ問題と日本の性文化」 「ジャニーズ問題と慰安婦問題はよく似ている」 『ゴー宣』読者は、固定していない。流動的だ。コアな読者はずっとついてきてくれるが、『コロナ論』から入って来た人もいて、わしの慰安婦問題での戦いも『脱正義論』も読んでいない人が増えた。 『ゴー宣』読者の中にも、 「ジャニーズ問題と慰安婦問題はよく似ている」 の一言ですっかりわかったという人もいれば、猛反発して離れていった人もいる。  その分かれ目は、キリスト教系の人権真理教に、どのくらい冒されているかによる。  戦後民主主義の歴史教育しか知らない者と、学校では教わらない歴史を知っている者との間には、教養の落差がある。   日本文化は歴史的に性に対して寛容である。  これに対して欧米キリスト教文化は性に対して極めて厳格である。  日本では売春に対するタブー感が薄く、江戸時代には吉原をはじめとする遊郭文化が花開き、遊女を身請けして結婚するというケースも普通にあった。  その文化がその後も残り、戦時中には「慰安所」となった。また、現在の日本に多種多様な性風俗が存在するのも、その「性に対して寛容」という歴史が基底に残っているからである。明日花キララや三上悠亜がAV女優であるにも関わらず、女性にまで人気があるのも、「性に対して寛容」な日本文化のおかげだろう。   ところがキリスト教文化においては、これが全て「性奴隷」ということになってしまう。  まだヨーロッパでは売春がやや大目に見られているところもあるが、特にアメリカでは原理主義的に忌避されてしまうのだ。  それと同じ構図で、 日本には古くから「男色」の文化があるのに対して、キリスト教圏では男性同士の性行為は自然に反する最悪の罪とみなされた。  その歴史的な価値観の根本的な相違が問題なのである。  日本の男色は歴史的に 「古代ギリシャに匹敵する」 ともいわれ、その最古の記録は「日本書紀」に表れているとする説もある。   だが、定説としては日本の男色文化は仏教とともに伝来したとされる。   仏教では女性を不浄とみなし、寺院は女人禁制だったから、男だけの世界で僧侶が男色に走ることはよくあった。 ただしシナ大陸や朝鮮半島では「破戒僧のやること」とされ、あまり好ましくない行為とされていた。   ところが日本ではこれが寛容で「許容範囲内の逸脱」程度の扱いで黙認され、仏教の広まりと共に、寺院における男色も広まっていったのである。   僧侶が自分の身の回りの世話をする有髪の少年「稚児」を寵愛する風習は、奈良時代以降広く仏教界に浸透した。  天台宗などでは僧と稚児の初夜の前に 「稚児灌頂(ちごかんじょう)」 という儀式が行われ、 灌頂を受けた稚児は観音菩薩の化身とされ、僧侶は灌頂を受けた稚児とのみ性交が許されたという。  そして 平安時代末期には男色の流行が公家の世界にも及び 、盛んとなった。  日本の男色文化は、 武士の台頭と共にさらなる展開を遂げた。   女性を連れて行けない戦地や寝所の護衛などに就いた武士が、部下や身辺に仕える「小姓」を相手にするようになったのが始まり で、室町時代中期以降、特に盛んになった。  そして、もともとは女性のいない場所での性欲処理から始まった男色が、 強力な精神的な結びつきを伴う 「衆道(しゅどう)」 へと独自の発展をする。 肉体関係のみならず、 武士同士の主従関係など独特の「道義」を説く「道」 になったのである。  それは戦場で生死を共にする間柄として、絶対的な信頼感を確認するための行為であり、主君と家臣の関係では、究極の忠義のかたちとなった。   男色は主従の絆を確かめる行為であり、家臣は主君と体を交わすことによって信頼を得て、出世が期待されるということもあった。  戦国武将の男色については、 織田信長と森蘭丸 のように今も有名なものがある。また、現在の大河ドラマ『どうする家康』では同性愛的な描写が出て来て、いまの視聴者に媚びて「BL展開」を入れたのかなどという的外れな批判もされているが、本当はこれこそ時代考証的に合っているともいえるのだ。  そのような文化が、キリスト教圏の人間に理解できるはずがない。   聖書には、同性愛を罪 とすると読める記述がいくつもある。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!