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希蝶さん のコメント

 改めて、今号の感想です。先に記したのは愚痴も交じってしまったので。
 一つの特定の環境の中に「埋没」していると、その「浸りきった世界」から見えるものがすべてになってしまい、そこから思想を「発展」させるというふうにはなりにくいのでしょう。「村社会」とはそういうものですよね。
 ただ、それで幸せな待遇の人もいるわけだし、その「幻想」を壊すのはどうかという気もしてきたのです。こうだと思い込んだ「夢」を見ていたかったら、そのままにしておけば、「現状」が最適だと思うなら、それも人生ではないか?
 周囲のことを見ているうちに、よく分からなくなってきました。…やはり、別の世界、真理があると、教授する必要があるのでしょうか?コロナの場合も、ウクライナの場合も、それで失敗しているのですが(こちらの説明を聞かないし…自分の意見を押しつけるな、だし、あるいは別の話題にすり替えようとするし…)

 あれこれ考えていても、答えが出ないので、先にすすみます。「下手の考へ休むに如かず」かな?

 イスラエルとパレスティナのことは第一次世界大戦中のイギリスの責任が大きいというのが私の意見です。「アラビアのロレンス」を見ていても、分かりますよね。

 ウクライナの場合もロシヤの「発祥の地」とか「聖地」という考えがありますし、「天然ガス」や「NATOからの迫害」のことこそうまい口実で、本質はイスラエル対パレスティナと似ているのでしょう。ただ、これはロシア人対ウクライナ人で、ウクライナとロシアは同じではない、ウクライナ人が自立すべきという(ある意味)人道的な思想、民族自決という考えに持ってゆけるので、国際法を導入しやすいのかな、と思います。
 というか、長年、自分の国を持てず、ポーランドやロシアの支配下にあったウクライナ人が、初めて自立するのだ、と考えると受け入れやすい考えではあります。

 聖地の場合は、オスマンから独立する際に、パレスティナをどこに帰属させるか、パレスティナにずっとすみついていた民族か、伝説のユダヤ人かという話にもなるので、どちらが正統とはできないわけで、民族・宗教が複雑に入り組んだ旧ユーゴスラヴィアの紛争が長引いたのとも似ています。
 ただしこの場合、「聖書」はキリスト教のみならず、イスラムやユダヤ教の「根本教典」でもあるから、ヨーロッパ民族やアラブ民族、イスラエル人の「根幹」の話にもなっているので、「国際法」とは別になってしまい、それ以上の「肝腎な話」になるのでしょう。「十字軍」が七度も派遣されたのは、キリスト教徒にとって、特別な場所だからでしょう。
 宗教上のそういう背景があって、「国際法」が難しくなるわけです。

 少しふざけてみますが、ドラえもんでも出てきて、もう一つの「聖地」を、パラレルワールドでも作ってくれたらいいのに、とか思います。
 とりあえず、やらせておくしかないのでしょうか?

 私はそれでも人道支援はした方がいい、コロナワクチン同様、子供や戦う意志のないものは避難させてもいい、とは思います(橋下徹のウクライナ戦争の意見みたいですが)。
 でも、ひょっとしたら、「疎開」から帰ってきたら、親きょうだいの犠牲を継承して、あらたな戦いを始めてしまうのかな?ある意味、第二次大戦後の日本人もその精神だけは見習った方がいいのかも。

 以上、まとまりがないですが、自分の分を越えたことは餘計なお節介はしない方がいいのかも、です。
 コロナとかウクライナみたいに、データを集め、論理的に説明すればひょっとしたら分かる、という話でもないので。それですら、納得せずに「自分たちの信じた思想」にしがみついている人たちが多かったわけですね。
 偉そうなことを述べていますが、これも「宗教問題」なのでは、という感じがします。「和」の民族という話になるから。

 こんな感じです。長々と意味のないことを記して、すみません…。
No.131
14ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第483号 2023.10.17発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…まさかここに来て、ハマスがガザ地区からイスラエルへ越境攻撃し、イスラエル史上最大規模の戦争状態になろうとは思ってもいなかった。朝日新聞社説は11日、ハマスのテロ行為を非難しつつ、パレスチナ人を追い込んできたイスラエル側も批判している。産経新聞社説は同じく11日、イスラエル側の責任について触れながらも、あくまでも「テロは絶対悪」とする単純脳でハマスだけを非難している。一方、この事態にどう対応すべきかという点に関しては、朝日も産経もほとんど意見は同じで、どちらも、国際社会の働きかけで戦争を止めなければならないという論調だ。だが、わしの意見は朝日とも産経とも違う。一見、冷淡と思われるかもしれないが、これがパレスチナとイスラエルのどうしようもない真実である!! ※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…共同通信が行った最新の世論調査によれば、岸田内閣の支持率は32%で、発足以来最低を記録したらしい。そんななか、アンチ自民党の集結する日本保守党は、意気揚々。ネット募集で4.5万人を超える「日本を愛する」党員が集まり、まもなく結党記念パーティーが開催されるようだ。月刊「Hanada」11月号でも「私たちは、日本保守党を応援します!」という特集が組まれ、自称保守界隈の著名人たちが党への期待を寄稿している。しかし、そんな日本保守党お祭りムードの「Hanada」で、ひとり気を吐く人物がいた。文芸評論家の小川榮太郎だ。百田尚樹VS小川榮太郎が勃発、その理由とは?? ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」…若い世代の保守論客が現れない原因は何?海外進出とグローバリズムの明確な違いとは?東アジアに欧米流・法治主義が根付くのは無理なのでは?法意識も常識もない劣化したマスコミに存在意義ってあるの?男子高校生が生理について学ぶために、生理用品をベタベタ触ったり、果ては実際に着けてみたり…こんな教育は必要?埼玉県の子供虐待禁止条例について、どう思う?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第512回「パレスチナよりウクライナだ」 2. しゃべらせてクリ!・第439回「へごわっしゅ! メイドお父ちゃまがシュークリーム差し入れぶぁ~い!の巻【後編】」 3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第306回「自称保守派、分裂の様相」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第512回「パレスチナよりウクライナだ」  まさかここに来て、ハマスがガザ地区からイスラエルへ越境攻撃し、イスラエル史上最大規模の戦争状態になろうとは思ってもいなかった。  こんな時に、まだジャニー喜多川の「性加害問題」なんかを追及している日本のマスコミに、存在する意味なんかあるんだろうか?  パレスチナ自治区のガザ地区を実効支配するイスラム組織・ハマスは、2021年5月の大規模戦闘の後、イスラエルに対する戦意を喪失したかのように装いながら、周到に計画を練っていたらしい。  そして10月7日、ハマスはイスラエルの油断を突いて作戦を実行。ドローンでイスラエル軍の監視システムを空爆、複数の戦闘員が電動機付きパラグライダーで空から越境。さらに地上ではガザを封鎖していたフェンスを破って、多くの戦闘員と武器を積んだトラックが越境した。  これと同時にハマスはロケット弾数千発をイスラエルの中部、南部に向けて発射。イスラエル軍が混乱している間に、野外の音楽イベントや警備の手薄な集落を襲い、多数の住民を殺害し、女子供まで連れ去って人質にした。  この攻撃は米政権にも「寝耳に水」の奇襲だった。完全に不意を突かれたイスラエルはガザ地区への燃料や水、食料の供給を遮断する「完全封鎖」を実施した上で、地上戦を開始。近く全面侵攻に踏み切るとみられる。  ハマスとイスラエルの死者は戦闘開始から1週間で合計3500人を超えたが、戦闘の長期化は避けられず、死者数は到底これでは済まないだろう。  朝日新聞社説は11日、ハマスに対して「いかなる理由であれ、一般市民の殺害や誘拐は卑劣なテロ行為であり、容認できない」と非難。  だがその一方で、結論では 「イスラエルは占領地への違法な入植を拡大し、解決を遠ざけてきた。パレスチナ人を絶望の淵に追い込んだことが、今回理不尽な形で暴力が噴き出した背景にあることを忘れてはならない」 と、イスラエル側も批判している。  産経新聞社説は同じく11日、ハマスを 「これは無差別の大規模テロ行為であり、民間人や非軍事目標を攻撃した国際人道法(戦時国際法)違反の非道な戦闘行為である。いかなる理由があれ、到底容認できない」 と非難した。  ただし、産経はイスラエル側の責任について触れながらも 「だからといって、多くの人命を奪う攻撃が正当化されるわけはない」 として、あくまでもハマスだけを非難する。9.11から1ミリも動いていない「テロは絶対悪」とする単純脳だ。  だが、この事態にどう対応すべきかという点に関しては、朝日も産経もほとんど意見は同じである。  朝日はこう書いている。 「憎悪と報復の連鎖を止め、流血拡大を抑えるため、国際社会は最大限の働きかけを講じる必要がある。」 「イスラエルに大きな影響力を持つ米国や、ハマスとパイプがあるエジプト、カタールなどアラブ諸国には、連携した外交努力が求められる。」  一方、産経はこうだ。 「戦火の拡大はなんとしても防がなくてはならない。」 「『2国家共存』を支持するバイデン大統領は今こそ『中東の仲介者』としての役割を発揮してほしい。イスラエルやアラブ諸国と良好な関係を持つ日本にも大きな役割があるはずだ。」  どちらも、国際社会の働きかけで戦争を止めなければならないという論調だ。  だが、わしの意見は朝日とも産経とも違う。  国際社会の中で問題を解決するのであれば、当然ながら「国際法」がベースになる。  だが、ハマス対イスラエルの戦いは、国際法秩序の範囲内には入らない。なぜなら、どちらも国際法を守る気が全くないからだ。  ハマスがやっている、民間人を拉致して人質にするとか、非軍事目標を攻撃するとかいうことは、産経新聞も指摘するとおり明白な国際法違反である。  だが、産経はスルーしているが、イスラエルも国際法違反をやりまくっている。そもそもヨルダン川西岸のパレスチナ自治区内でユダヤ人入植地を拡大していることが国際法違反だし、今回のハマスの攻撃以後、ガザのパレスチナ民間人を標的に水や食料、エネルギーを遮断したのも明確な国際法違反である。しかもイスラエル軍はガザへの砲撃で国際人道法に違反する白リン弾も使用している。  そして、それら数々の国際法違反については、国連やEUや国際人権団体が抗議をしているが、イスラエルは聞く耳を持とうともしないのだ。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!