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.      る       .さん のコメント

高森師範は、皇族の方々皆が皆鬱になっているわけではないと、楽観してそう仰りましたが、
私も今鬱なのでわかるのですが、鬱だからといって、勿論程度にもよるでしょうが、
人間には自制心というものがあるのだから、取り繕うことくらいはそりゃできますでしょうよと。
でなきゃ仕事できない、生活できない。。。

けれど、それって結局自分に嘘をついているわけですから、
適応障害になられた皇后陛下のように、誠実な人間であるほど、それはとってもとってもしんどい……。アッシハヒビ…✾щ(`∀´)9キンニクガヒキシマッテキテイマスゾイ…


まるで、この世のあらゆる悲劇・人間の不条理を嘆くかのような、
ルッジェーロ・レオンカヴァッロ作曲のオペラ『道化師』の有名なアリア「衣装をつけろ」のような心境かと。

「人々はお金を払って、ここで笑いたいんだ。
笑え、道化師、それで皆拍手喝采だ。
笑いに変えるんだ、苦悩と涙を。
作り笑いの中にすすり泣きと痛みを隠して...
笑え道化師、粉々に砕けたお前の愛を!
笑うんだ、お前の心に毒を注ぐその苦しみを!」


…勿論、実際のところは、結局本人以外にはわかり得ないことでしょうが、
皇室・天皇制が我々日本人を幸せにするために存在しているのであれば、
我々日本国民もまた、皇室を幸福なものにしなければならない、
それこそが、皇室を戴く日本国民の責務というものではないかと。

皇室の尊厳を解せぬ左翼・リベラルは、
「皇族らしさ」を意識し過ぎるから生きづらくなるのよとか、そんな戯言を言いますかな?
それより、その手前勝手な「皇族らしさ」を一方的に押しつけようとする傲慢なマスコミ・大衆を何とかしろよと。コウゾクノカタガタハ オマエラノニンギョウデシュカ?(ŎㅿŎ;)ソリャ アン マリオネット……


眞子さま、佳子さまは、もう「トカトントン」が鳴ってしまわれたのだろうなと…。
それは仕方ないことです。仕方ないことです。

いずれ皇室を離れる時が来る、その時まで「皇族らしさ」という衣装をつけなければならない義務から、逃れられない。
いずれ窮屈な皇室から解放されるなら、何故今その「皇族らしさ」の衣装を外せないのか?
そんな不条理な人生の苦しみ、普通の人に、ましてや左翼・リベラルの偽善者どもなんかに分かろうはずもないと。


私だって、いっそのことトカトントンが鳴って、何もかもどうでもよくなってしまったなら、どんなに気楽かと。
「激しい喜びはいらない…そのかわり、深い絶望もない…植物の心のような人生を…(『ジョジョ』吉良吉影のセリフ)」みたいな。

けれど、鳴らないんですよ。どうしても!
やっぱり私も『ゴー宣』読者だからということ・・・?


『ゴー宣』読者らしく振る舞おうとすれば、小林よしのり先生がそうであるように、世間と幾度となく衝突することになる。
けれど、『ゴー宣』読者らしさをやめることはできない。

それは確かに生きづらいかもですが、だからと言って『ゴー宣』読者らしさを否定するなら、
もう人生の半分以上を『ゴー宣』から、学校の教科書以上に人生を、世界を、感動をもって学んできた身としては、
身体を、えぐり取るようなことになるから……。モウ ココマデツイテキマシタカラ…( ੭•͈ω•͈)੭イイッテコトデスヨ…

「Hanada」や日本保守党、男系固執派、はたまた左翼・リベラル、
彼らが安倍晋三、宮さま詐欺師、人権を妄信するのも、その「らしさ」を守ろうとするからであろうと。

ただ、それらと『ゴー宣』の違いは、『ゴー宣』は自分を取り巻く文化の中で醸成された常識感覚を元に、自分の頭で考えることが求められるのに対し、
彼らは目的のために、自己矛盾や非常識に対して思考停止して、イデオロギーに狂うことが求められるからだろうと。
言ってしまえば、奴らは学ぶところを間違えたとしか……。サクライヨシコ…ꉂꉂゞ(ᵔဗᵔ*)ナカナカ ワラカシテクレマスナア♪


Ꮚ•ꈊ•ᏊᏊ•ꈊ•Ꮚカンワキュウダイ…


ともかく、先月の「歌謡曲を通して日本を語る」の中で、
グローバル企業はジャニーズのCM起用をキャンセルしたと言っていたけれど、
実際にはまたジャニーズのタレントを自社のCMに起用している、
何なんだそりゃ?と。むちゃくちゃじゃないかと。

結局、口先だけだったということでしょう。


堕落するということは、自分自身に対して誠実でなくなるということかと。
自分自身に誠実でないということは、誰に対してだって誠実でなくなる。みんな口先だけになる。
偽善者、似非プロフェッショナル、ペテン師、ビッグモーターばっかりになる。アンチニナッテイッタノハ…a(ಥᜋథ)ショセン クチサキダケノファン…

問題は、というか何よりも気持ち悪いのは、
普通なら誠実さがない者は、誰からも信頼も信用もされなくなるはずなのに、
みんなそれで平気な顔していられること。
どうでもいいよ、気にしたってどうにもならねえよ、何ムキになってんだよ、楽しくやろうやと。

例えば、大谷翔平や藤井聡太が「いやいや、まだ全然本気出してませんから」とか言ったら、みんなどう思うか?
何処かの球団が「阪神に花もたせようと手心を加えてやったんだよ、ウチらまだ本気を出してないだけじゃい!」とか言ったら、みんなどう思うか?

貧ぼっちゃまの言動、まるで人間の尊厳をがなぐり捨ててしまったかのようですけれど、
彼は落ちぶれた自分自身に誠実になっているということでしょう。
自分には人間の尊厳など相応しくないほど落ちぶれていることを、後ろ半分裸の衣装をつけたりすることによって、
逆に、人間の尊厳というものがどういうものかということを人々に問うているのかと。ビンボッチャマハ…༘☼( ॣ•͈૦•͈ ॣ)ヒルイナキ ドウケシデスナ…


天皇陛下や皇族の方々が、未だに国内ではマスクされているのは、
未だにマスクを外せない国民に配慮してのことと。
これも天皇陛下や皇族の方々の、国民に対して、そしてご自身に対しての誠実さの表れなのでしょう。

コロナ禍3年間、「他人に感染させない気づかい」だの「公共の福祉」だのと言ってマスクし、マスクを強要してきたマスコミとコロナ脳大衆、
彼らが本気でマスクが感染拡大対策に有効な手段だと言うなら、
本来なら政府や専門家が何と言おうと、一生マスクを外してはいけない理屈になるはず。
「他人に感染させない気づかい」「公共の福祉」が口先だけだったのではないというなら!

でなければ、マスクが如何に無駄かを説明して回らなければならないはず。
我々が3年間そうしてきたように。キャクショウバイノクセニ…σ(;#꒪˘꒪)ソウイウセイジツサノナイ ミセハヨォ…

勿論、まだまだマスク終わらせるななどといいたいわけではございません。
天皇陛下や皇族の方々は、自由が制限されているから仕方ないというだけのことで、
本当の誠実さとは、『コロナと敗戦/失敗の本質』を買って読んで、人に伝えて、
コロナ禍3年で、自分たちの愚かさを、不甲斐なさを、罪深さを、日本人が如何に史上最悪にドジでマヌケな情けないったらありゃしない敗戦をしたかを思い知り、
VSコロナにおいては、日本は世界一の不様な負け犬だったと嘆き、悔しがり、涙し、たんと反省することだと。


同じコロナ脳、同じ偽善者でも、未だマスクしているのはマスコミの哀れな被害者と思えますが、
政府が「個人の判断で」マスクを外していいと言ったからとマスクを外した奴らは、
実際には世間の真似をして、世間と同化していただけで、全体主義に立ち向かう気力なんか持ち合わせていない、悪を背負う覚悟なんかない、口先だけの卑怯者だと。

不愉快なのは、そんなつい最近まで全体主義に与してマスクしていたような、そのマスクよりも薄っぺらい日和見主義な奴らと、
三年間ほぼノーマスクで愚かな全体主義に抗ってきたこの私が、一緒に見られてしまうということ。
そんな口先だけの偽善者たちと同類に思われるなんてたまらんよと、まだコロナ本がいるのか。。。。ニホンガスウェーデンノヨウニナレナクテ…~。°((( つ″Д″≦。)モウ クヤシクテ クヤシクテ ナサケナクテ。。。。

『コロナと敗戦/失敗の本質』、これから拝読させて頂きます。
私の所有するコロナ本も、これで20冊目。
これでもう打ち止めでしょうが、トリを飾るに相応しいものであることを期待しています!♪コ~ロナクン サヨナ~ラ~…(๑•̀ •́)وサヨ~ナラ コ~ロナクン…カナ?


「『ゴー宣』読者らしさ」による生きづらさ・・・
コロナ禍では、我々は、『コロナ論』は権威には勝っていました。奴らはエセ権威だと。
けれども、我々は大衆・世間に敗北を喫してしまった。。。ヤルコトスベテ ウワッスベリ…(*/□\*)ア アメンボクナイッシュ…

けれど、『ゴー宣』読者なら、貧ぼっちゃまのように、たとえ世間から変人に思われようとも強く生きるしかないじゃないかと。
貧ぼっちゃまは敗者ではあっても、弱者ではないのだと!

「苦悩と涙を笑いに変え、作り笑いの中にすすり泣きと痛みを隠して...」
世の中のせいにしたって、らしさのせいにしたって、何の解決にもならんだろと考えるのが、普通の常識なんじゃない?
左翼・リベラルよと。


ただ、最も腹立たしいのは、とにかく気持ち悪いのは、
そんな口先だけの公共心・公徳心のために、この三年間で社会・経済・文化は壊滅的な打撃を受けてしまって、
まったく必要のなかったコロナワクチンによる薬害で、多くの取り返しのつかない痛ましい犠牲者が出てしまって、
個人的にも、主にクソッタレの非科学的なマスク圧・マスク警察のために、散々窮屈で不愉快で居心地の悪い思いをさせられてきて、
それで誰も何の反省もなく、何一つ学ぶこともなく、責任も取らずに、
何事もなかったように「コロナが明けて3年ぶりに…」と、何の悪びれもないこと!

それで平気でいられる薄っぺらさ!ニヒリズム!
ゲームでも、負けたくせに「俺は本気を出してないだけじゃい!」と言ってヘラヘラしているのが一番ムカつくわけ。

日本人がずっと思考停止状態で、コロナ風邪或いは世間に怯えて、大人たちが責任を回避しようとし続けたがために、
少子化すなわち国の弱体化も何年分も前倒しで深刻化してしまって、
東日本大震災の震災復興に使われた10年間の国家予算の3倍以上も、コロナ対策のためにほとんど無意味に使われて、1ネンアタリ 10バイイジョウ…щ(;´٥;Д;٥`;щ)タダノカゼノタメニ……
それで「増税メガネ」とか批判して、なんか甘ったれてるにも程かあるとしか思えない!


負けたくせに何とも思わずヘラヘラしているのは、負けたことすら分かってないというのは、本当に気持ち悪い!
ウクライナ人が、ロシアからどれだけ残忍に暴虐の限りを尽くされても、一切抵抗せずニコニコしていたら、気持ち悪いじゃないかというのと同じ。『ホクトノケン』ニ…σ(ơ ₃ơ;)ナンカソウイウノ アリマシタネ…
そこに「人間の尊厳」がないから!

男らしさ、女らしさの否定は人間の尊厳の否定!
気持ち悪くて当たり前……。

いっそ、みんなが一斉にマスクもワクチンもやめて、完全にコロナ禍前に戻ってくれたならば、
それでみんながコロナ終了したと全国でお祝いモードにでもなってくれれば、
私もそれでトカトントンが鳴って、「何もかも馬鹿馬鹿しかったけど、もうどうにもならん、しょうがないんじゃないか…」と観念して、
人の多いところへも普通に行けるようになったかもしれないなと……。チクグンドモノ ブザマナチクグンラシサニ…|||σ(=″=;)|||ハキケガスルモノデ…!

けれど、今の日本にはもうそんな活力すらないんだなと……。
ただただ、誠実さを失って、敗北・自分たちの愚かさから目を背けて、醜くグジュグジュと堕落して、ヘラヘラとしながら気持ち悪く終わっていっただけ……。
ハロウィンもタイガーズ優勝も、その時は盛り上がっても、その時だけで後が続かない……。
そしてGDPは世界第4位へ転落……。

3年ぶり?4年ぶり?
一旦破壊してしまったものは、もう二度と元通りには戻すことはできない。
コロナ・インフォデミックとそれによる全体主義によって破壊されたさまざまなものも、ソコニハワタクシメノ…(*̩̩̥″*̩̩̥;)ズタズタニナッタココロモ……
或いは、ジャニーズも、
そして、皇室も・・・


ヘキャ?コンドノナマホウソウ…⁽⁽ฅ(ФωФ)((ФДФ))ネ~コノシュウカイ?


「ああ、今でも不滅の神々に身の安全はない、終わりなき破滅の前で。
世界と同じように生命に対しても、宿命が脅かす言葉は破滅。
太古からの岸壁や古ぼけた大木、このすべてに刻まるるは破滅。
また最高の美女の眼差しに約束されおるものも、生命と破滅。
だが高く舞い上がった魂よ、恐れてはいけない、破滅を。
永遠なるものと光は存在し、たしかなものだからだ、破滅の前でも。」
ーレオシュ・ヤナーチェク作曲の歌劇『ブロウチェク氏の旅』より、ただ何となく引用ー


コロナは無残だったけれど、ジャニーズ問題に関しては、ファンの方々がすごい勢いになっているなと。
ちぇぶ総合Pやみなぼん編集長がよく紹介されているように、
ファンたちのジャニーズ愛は本物!口先だけのものではなかったのだと!

ジャニーズの尊厳を泥んこにまみれさせたマスコミ、左翼・リベラルが崇め奉る、口先だけの「人権」に対し、
「王様は裸だ!」と!ハッハッハーッ♪(*’▽’ノノ゙☆°⌖꙳✧˖

中国人ですら、習近平政権のゼロコロナ政策に庶民が立ち上がり、方針転換させたというのに、
日本は誰も彼も口先ばかりの腑抜けた畜群ばっかりだと、コロナ禍で心底失望させられましたが、ヒザカラ ガクガクガックント…๛(; ꒪˘꒪)༘コラーゲン ナリサセラレマシュタヨ ホント……
目下マスコミのインチキ報道、偽善のばらまきにNOを突きつけるべく立ち上がったジャニーズファンたちに、
少し元気づけられている思いです。モウコノクニニハ…✮°⌖꙳✧˖( ॣ•͈∀•͈ ॣ)トシヨリト ワカドシヨリト モヤシッコシカイナイノカト…


というわけで、残る問題は、皇統問題・・・

私は先日の「ゴー宣道場」『愛子さまと悠仁さま』、
恥ずかしながらこのところ、不誠実な輩のために裏切られ続きで、私は実は今とっても情緒不安定というのもあるのですが、15マンモ オオゾンサセラレテ…⧙(ဗ皿ဗ#)⧘マア ウザイカンケイハ タチキレタトオモエバ…
皇位継承問題をいつまでも解決しようとしない、あの口先だけの不誠実な恥知らずどものために、ものすんんんっごく怒っておりまして・・・・メラメラ\\\\(✪″皿″❂)////メラメラ





No.86
11ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第488号 2023.12.12発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…人間、なろうと思えば、必ず何かの「被害者」になることができる。現在の自分が不遇なのは自分のせいだと認めることができず、どこかに自分をこんなことにした「加害者」がいると思いたがる、不幸な人は必ずいる。そして、そんな人を自分のイデオロギーのために利用しようという人も、必ずいるものだ。11月19日に「国際男性デー」なるものがあったらしい。「『男らしさ』という固定観念や、男性や男の子の健康に目を向け、ジェンダー平等を促す日」なんだそうだ。朝日新聞は今年初めて「国際男性デー」のイベントを開催、8回にわたって「らしさって 国際男性デー」と題する連載特集を組んだ。朝日新聞がこの特集で「国際男性デー」の普及のためにどんな主張をしたのか、見てみよう。 ※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…月刊『Hanada』は12月も元気だ。編集部のX公式アカウントが、河野太郎からブロックされたらしい。SNSによって神経質な独裁者気質の顔が如実になった河野太郎も気になるところだが……今号の目玉記事は、百田尚樹、有本香、櫻井よしこの「日本保守党は王道を歩む」という鼎談だ。「安倍晋三を尊敬する」「安倍なき自民党は最悪だ」と言いながら、日本保守党が批判している政策は、消費増税しかり、外国人労働者受け入れ拡大のための入管法改正しかり、ほとんど安倍晋三がやったことである。彼らはどのように自分を納得させているのだろうか? ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」… 国会で議員が答弁中にスマホを使うのはマナー違反?生命至上主義が蔓延る現代日本で『ゴジラ-1.0』があのように描かれた意味とは?BRICSの拡大などロシアは持ち直した一方で、ウクライナでは厭戦気分が高まっているのでは?外国人観光客が戻ってきていることをどう思う?今まで聞いて来た中で違和感を持った曲は?「日清どん兵衛」のCM出演者が吉岡里帆さんからアンミカさんに交代した事で、賛否両論が巻き起こっている件をどう思う?「おぼっちゃまくん」がグローバルなポリコレの波に覆われる可能性はない?高等学校無償化に賛成?反対? …等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第517回「男らしさ、女らしさをなくすべきか?」 2. しゃべらせてクリ!・第444回「メリー苦シミマス! 地獄のサンタがやって来た~っしゅ!の巻【前編】」 3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第311回「河野太郎にブロックされているHanadaウォッチ…“安倍さんは奇跡”だって。」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第517回「男らしさ、女らしさをなくすべきか?」  人間、なろうと思えば、必ず何かの「被害者」になることができる。   現在の自分が不遇なのは自分のせいだと認めることができず、どこかに自分をこんなことにした「加害者」がいると思いたがる、不幸な人は必ずいる。  そして、そんな人を自分のイデオロギーのために利用しようという人も、必ずいるものだ。  先月「ゴー宣道場」ホームページで始めた「ゴー宣ジャーナリスト」ブログで知ったのだが、11月19日に「国際男性デー」なんてものがあったらしい。 「『男らしさ』という固定観念や、男性や男の子の健康に目を向け、ジェンダー平等を促す日」 なんだそうだ。 「国際女性デー」というのがあって「女らしさ」という観念をなくそうとしているというのは聞いていたが、なんとその男性版が出てきたらしい。  男らしさ・女らしさをなくそうなんて、それでどうしようというのか? わしには、無茶苦茶としか思えない。男がスカートを履いて、両脚を斜めにくっつけて座り、女がズボンを履いて、股開いて座れとでも主張する日なのだろうか?  少し調べてみたが、「国際女性デー」の源流は20世紀初頭まで遡り、オーストリア、デンマーク、ドイツ、スイスで初の「国際女性デー」の記念行事が行われたのが1911年。現在、3月8日とされている「国際女性デー」は1975年に国連が定め、1977年に国連総会で決議されている。   もともと「フランス人権宣言」が女性の人権を認めていなかったことに顕著なとおり、世界中で女性の権利は著しく低く抑えられていた。  そのため歴史の必然として女性の権利・地位向上運動が起こり、その一環として「国際女性デー」の発想が生まれたわけで、「女らしさ」の否定にまで暴走してしまった現在のありようは論外としても、その着想の時点においては十分な必要性があったとはいえるだろう。   それに対して「国際男性デー」には、何ら歴史的な必然を感じない。単に「『国際女性デー』があるんなら、『国際男性デー』も作らなきゃ、男女平等じゃないやい!」というような、駄々っ子の発想としか思えない。  実際、「国際男性デー」はカリブ海の小国トリニダード・トバゴで1999年に始まったもので、まだ歴史も浅く、国連も正式に認定していない。  なんでトリニダード・トバコかというと、たまたまこれを提唱した学者がトリニダード・トバコ人だったからで、「人権真理教」の本場・アメリカの発祥ですらないのだ。今まで知らなかったのも当然としか言いようがない。  そしてなぜか今年になって、その話題をわずかながら聞くようになったわけだが、 それは、例によって左翼マスコミが煽り立てたからだ。   朝日新聞は今年初めて「国際男性デー」のイベントを開催、これに併せて11月18日から25日まで(web版)、8回にわたって「らしさって 国際男性デー」と題する連載特集を組んだ。  では、朝日新聞がこの特集で「国際男性デー」の普及のためにどんな主張をしたのか、見てみよう。  連載の第1回では64歳の元消防士を取りあげ、次のような身の上話を紹介する。  何不自由ない家庭に育ち、23歳で子供の時に憧れた消防士になる。   消防は軍隊を思わせる、厳しい上下関係の男の世界。勤務は苛酷で、同僚は過労で倒れるが、「頑張るのが当然と思っていた」。  40歳の頃、8歳下の女性と見合いし、結婚を前提に付き合ったが、女性の母親から「顔も見たくない」と言われるほど嫌われ、頭に来て「親を捨てろ」と言い放って別れを切り出され、やり直そうとしたが破局、今も独身。  55歳の時、部下に声を荒らげて「パワハラ」と訴えられ、処分には至らなかったが、職場では孤立。家でも一人きりで孤独。  5年前、定年退職して駅ビルの管理会社に再就職するが、周りはほとんど女性で、何を話していいかわからない。上司から「お客様」を迎えるお辞儀の角度を細かく指導されていらつく。「言い方がすごいきつい」などと苦情を言われたこともある。  初日から辞めたくなった。お金にも困っていない。でも辞めない。 その理由は「男のプライドがあるから」と、記者の目を見つめて真剣な表情で言った。  こんな男の身の上を延々と読ませて、いったい何が言いたいのかというと、要するに 「この人がこんなにつらい人生になってしまったのは、世の中に『男はこうでなければならない』という、『男らしさ』の観念があるせいだ」 と主張しているのだ!  男性は認定心理士のセミナーで 「『男はこうあるべきだ』にがんじがらめになっていますね。つらくないですか?」 と言われ、はっとしたという。そして、女性と別れた時や職場で孤立していった時、いつも 「男たるもの強くなければ」と言い聞かせてこなかったかと自問したそうだ。 それで、「あのときこうしていればという後悔ばかり。自分で選んだ人生だけど、孤独ってしんどいな」と言ったそうだ。  続いて記事には大妻女子大学准教授の田中俊之という「社会学者」が登場。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!