三味線弾きさん のコメント
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第491号 2024.1.9発行(※1.11一部訂正) 「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」… 確かに、日本の現状にはちっともいい材料が見当たらない。国際社会において、政治力では全く勝てない。そもそも国家としての軍事力の点で勝てないのだから、どうにもならない。今の日本が世界に向かって勝てるのは、サブカルだけだ。「サブカルしか勝たん!」という時代がやって来た。他に希望はない!『ゴジラ-1.0』に始まり、『シン・ゴジラ』、宮﨑駿の『君たちはどう生きるか』、Netflixで見た『プルートウ』、『はじめの一歩』、YOASOBIの『アイドル』…等々、小林よしのりにしか語れないサブカル評から、現在の日本の強みを読み解こう!!
※笹幸恵氏の特別寄稿…縄文時代にハマっている。この日本列島に生きた縄文人たちは何を思い、何に喜び、何を畏れて日々の生活を送っていたのだろう? 知れば知るほど縄文沼にハマる。そんなわけで、数年前からあちこちの縄文遺跡を巡っている。今回は、八ヶ岳山麓にある縄文遺跡について紹介したい。長野県から山梨県に連なる山のふもとには、縄文時代中期を中心とした遺跡がたくさんある。ここから発掘された遺物からわかる、縄文人の「女性を尊ぶ精神性」とは?
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…昨年は、どうにもならない内輪もめを起こしている日本保守党の様子や、陰謀論を信じて大同団結したはずが大分裂に至った参政党の様子を観察してレポートした。日本保守党は、現在ネットで大量の候補者を公募していて、すでに200名以上が応募しているらしい。参政党と似たようなネットを使ったかき集めで、どんな人間が躍り出て、なにを演説しはじめるのかと思うとげんなりする。では、このような「へんなミニ政党」がなぜ次々と出てくるのか? 少し考えてみたい。
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」…週刊誌が商売のために成功者を引きづり下ろそうとする風潮は、今後も収まることはない?毎年の年末に思うことと、年始に思うことは一貫している?紅白で流れる演歌が、ここ40年ほど変わり映えしないのはどうなの?自分はネームのみ考えて、別のクリエイターに漫画制作を託すというのはアリ?先日の震災を機に再び、X等で外国人差別デマを振り撒いているネトウヨらには、どう対応するべき?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第520回「サブカルしか勝たん!」
2. 特別投稿・笹幸恵「あれも女、これも女。縄文時代にみる『女性崇拝』」
3. しゃべらせてクリ!・第447回「人気独占! 2024年のぽっくんを見てクリ!の巻【前編】」
4. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第314回「へんなミニ政党がなぜこんなに増えたのか?」
5. Q&Aコーナー
6. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
7. 編集後記
第520回「サブカルしか勝たん!」 2024年、とんでもない年明けになってしまったが、今年最初のライジングなので一応言っておこう。明けましておめでとう。
とにかく正月から暗くなりがちだったが、わしはこの1年、とことん人を楽しませる、人の心を明るくする作品やイベントを創作していこうという意欲で、走り抜ける決意である!
前回は2023年を「ニヒリズム蔓延の年だった」と、あえてネガティブに総括した。最後に少しだけ希望をほのめかしておいて、続く今回で一気に反転攻勢に出るものを書くつもりでいたら、いきなり出鼻をくじかれたような形になってしまったのだが、だからといって立ち止まってはいられない。
確かに、日本の現状にはちっともいい材料が見当たらない。国際社会において、政治力では全く勝てない。そもそも国家としての軍事力の点で勝てないのだから、どうにもならない。「話し合い」による解決のためにこそ日本が力を発揮すべきだとか言ったって、現実には何もできない。ロシアを見ても、中国を見ても、イスラエルを見てもわかるとおり、話し合うにもその背景には基本的に軍事力が要るのだ。
このままでは何が起こるかわかったものではない。ウクライナ戦争の結果次第では、ロシアが北海道から上陸して侵略してくる可能性だって、もうないとは言えなくなってしまった。
そんな状況にあるというのに国内政治はガタガタで、遠心力だけが働いて、ひたすらバラバラになろうとしていくばかりである。
かといって、政治に求心力を働かせようとしたらどうなるかといえば、ロシアや北朝鮮や中国のような独裁国家になるか、安倍政権時代のような忖度社会になるかしかないということもわかった。アメリカでも求心力を欲したら、またもトランプが出てくるという有様だ。これでは、いくら政治に求心力が生まれても、国は全く豊かにならない。
そこで、どうすれば国の結束力を高めながら、権力の持つ拘束性や忖度といった負の部分をなくし、国家を強くすることができるのかということが課題となる。
これは、まだ世界のどこでも答えの出せていない課題である。
そして、ある意味でわしがやろうとしているのは、実験室レベルの小さなサイズではあるが、この課題への挑戦でもある。
わしが『ゴー宣DOJO』でやろうとしていることは、結束力を高めるけれども、ひとりひとりが強制されたり忖度したりすることなく行動して、そうして新しい世代の息吹を自由に開放してあげるという方法を作り出す実験である。
ひとつの集団性の実験を、ここで行っているのである。
そしてこれは、漫画家であるわしがやっているというところに意味があるのだ。
これは、『おぼっちゃまくん』の「茶魔語」の時に顕著だった、漫画の作品を通じて全国の読者が共同体的な感覚を持ち、さらに作品を盛り上げていくという手法の応用である。この手法が『ゴー宣』にも持ち込まれ、さらに『ゴー宣道場』で発展していったのである。
つまりこれは、漫画家・小林よしのりというサブカル作家が始めた、サブカルから派生した作品の一種であり、だからこそ強いとも言えるのである!
今の日本が世界に向かって勝てるのは、サブカルだけだ。「サブカルしか勝たん!」という時代がやって来た。他に希望はない!
ハリウッドで続々映画化されたアメコミのスーパーヒーローものは、一時期は凄かったが、最近では「何これ?」と思うようなヘンなものが多く、堕落していっているように見える。もう出し尽くした感があり、新しい知恵があまりないのである。
そんな中で、日本の『ゴジラ-1.0』の成功は痛快だった。
一時は『ゴジラ』もアメリカにすべて取られてしまって、もうハリウッドじゃないと作れないのではないかと思わされたりもしていたから、見事に巻き返してくれたのが嬉しかったのである。
あと、やっぱり『シン・ゴジラ』は違ったということが証明されたのも嬉しいことだった。
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
「サブカルしか勝たん!」おっサル通りで大ガッテンです!!ひゃっほー(≧▽≦;!!久々のよしりん先生の映画評、めちゃたのしーです!!
ずいぶん前ですが(AKB論の頃かな^^;?)、よしりん先生の分析や論評と、百凡の評論家やオタとの違いについて考えたことがあります(比較するのも烏滸がましい限りですが。笑)。
大河ドラマなどでも、ヤフコメをみると「時代考証が滅茶苦茶」などと、彼らがゴミのような痴識(恥識)を披露してマウントしているのを見かけますが、「情報」や「知識」というものに対する認識が、よしりん先生と彼らでは根本的に異なってますね。
「情報」や「知識」には、それを生み出した誰かがいる訳で、単に赤の他人がそれを知るだけでは、その誰かが飲み干して捨てた空き缶を拾い集めているようなもので、いわば彼らは拾った空き缶を自慢し合う「空き缶拾いの情報乞食」みたいなモンだと思うのです(もちろん、社会や会社組織などに甘えずに、リアルにアルミ缶を集めて生活している(自立している)人は立派な人なので、差別意図はありません)。
「情報」や「知識」の価値は、それらをいかに関連づけるか、そこから何を生み出せるかなどにあると思うので(「論評」などと言われるものがソレでしょう)、大した思想もなしに脈絡の無い断片を集めても何の意味もありません。よしりん先生の映画評や歌謡曲評が圧倒的に楽しく、また美しいのは、それらのネットワーク化や意味づけ、正負の価値付けが圧倒的に広大な時空をもって、かつ深く、常に新たな何かを生産して、それを我々読者に見せて(魅せて)くれているからだと思うのです。(-人-)
普通にライジングを読んでいても、もちろん知らなかった知識は多々ありますが、それ以上に、それらの関連性が明白になったり、そこから生み出されてくる思想や価値に感嘆したり、自分の過去に照らし合わせて「あれはそうだったのか!」といった気づきを得て感動したりする訳です(しかもこんな激安超特価で。笑)
簡単にいえば、百凡の評論家やオタは、他人が飲み干した空き缶を拾い集めて「見て見て!!ボクちん、こんな空き缶拾ったんだよ!!」と自慢しあったり悦に浸るのが主目的。よしりん先生は、自分で公的な価値を生産して他者に提供することが主目的です。次元もモノサシも何もかも全く違いますね。
あ、ちなみに「空き缶拾いの情報乞食」としては、そういった評論家やオタのほか、竹田恒泰や統一協会に欺された男系カルト・安倍カルトも同類ですね。その他、mRNAワクチン殺人犯の医者・学者や、週刊誌の健康特集に群がる老人たちも、同種同類の情報乞食でしょう。情報乞食は何も生産しないばかりか、当然ですが、間違ってばかりです。あ、ひょっとしたら、いま日本は情報乞食だらけになっているのかも知れませんね。(´・ω・`;
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