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リカオンさん のコメント

小林先生の「サブカルしか勝たん」を興味深く拝読いたしました。
日本人の作り出す文化は浮世絵といい、映画といい、世界に影響を与えていたことに思いを馳せました。浮世絵は日常を絵に描くことの楽しさをヨーロッパに伝えましたし、黒沢映画は世界に武士道を伝えました。今でも日本の音楽や映画やアニメはまだまだ世界に影響を及ぼすことができると思うと嬉しくなります。
李登輝が日本人が書いたものは欧米と比べて深いと言っていた記憶があります。それに関連して宮崎駿が「千と千尋の神隠し」に出てくるカオナシついてアメリカ人は理解できないが、ヨーロッパ人は日本人と同じ感想を持ち、理解しているようだと言っていたことを思い出します。
「ゴジラ1.0」はそのアメリカ人にも影響を与える事ができる可能性を感じる内容でした。アメリカ人に日本のカミの恐ろしさを理解させ、それを入り口に戦争に負けた日本人の心情を理解させたとは!ぜひ機会あれば映画を見に行こうと思います。

日本人の作り出すサブカルは深みもあり、面白さもあり、世界の人に影響を与える力があるという事であれば、まだまだ日本は捨てたものではないと思う事ができます。ありがとうございました。


笹先生の「あれも女、これも女。縄文時代にみる『女性崇拝』」について興味深く拝読いたしました。
笹先生の男女感ですが、自分との共通性を感じておりまして、さらに明快に論じられかつユーモア満載なのでいつも楽しみにしております。

自分が古代人(例縄文人)や伝統的生活をしている少数民族のように自然の中で数人~20人ぐらいの集団で生活していると想像してみます。そうするとその集団の存続のためには女性の役割がとても重要だと感づく事ができます。
子供を産まないと集団は滅んでしまいますし、暴力沙汰やめごとが起こると集団は不安定化しバラバラになってしまいます。それゆえ日本の古代での女性の地位が決して低くなかったことは理のあることと思うのです。日本神話で天照大神が地上を照らし、恵みを与える太陽神であること。八岐大蛇を退治した素戔嗚尊はカッコイイ英雄ですが、乱暴狼藉を働いたために高天が原を追放され最高神ではないというのも古代の人々の心情を表しているように思います。(男系にとっては都合の悪いことのようで、あろうことか女神が皇祖神であること自体否定をはじめる男系派もいますが。)
女性が首長の集団も古代は存在し、姫彦制度もあり卑弥呼や壱与が治めたと。現在神社本庁の方針で宮司を男性のみにしようと圧力を加えているようですが、昔は卑弥呼や壱与、沖縄のノロのような女性宮司、神官が存在したはずで、現在伊勢神宮の行事の時にズラーと男性宮司が連なるのを見ているとあれは本来の姿ではないのでは?女性もかなりの数存在したがむしろ多いくらいなのでは?と疑問に思うのです。その点伊勢神宮の祭主をされる黒田清子様は日本の古代に近い形で祭祀をされているのかと。

笹先生の女性論、引き続き楽しみにしております。

No.86 chanomijijiiさん、「女たちの王国~結婚のない母系社会」のご紹介ありがとうございました。モソ人の社会は古代の日本との共通点が沢山あるのですね。早速注文しました。ありがとうございます。
No.92
9ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第491号 2024.1.9発行(※1.11一部訂正) 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」… 確かに、日本の現状にはちっともいい材料が見当たらない。国際社会において、政治力では全く勝てない。そもそも国家としての軍事力の点で勝てないのだから、どうにもならない。今の日本が世界に向かって勝てるのは、サブカルだけだ。「サブカルしか勝たん!」という時代がやって来た。他に希望はない!『ゴジラ-1.0』に始まり、『シン・ゴジラ』、宮﨑駿の『君たちはどう生きるか』、Netflixで見た『プルートウ』、『はじめの一歩』、YOASOBIの『アイドル』…等々、小林よしのりにしか語れないサブカル評から、現在の日本の強みを読み解こう!! ※笹幸恵氏の特別寄稿…縄文時代にハマっている。この日本列島に生きた縄文人たちは何を思い、何に喜び、何を畏れて日々の生活を送っていたのだろう? 知れば知るほど縄文沼にハマる。そんなわけで、数年前からあちこちの縄文遺跡を巡っている。今回は、八ヶ岳山麓にある縄文遺跡について紹介したい。長野県から山梨県に連なる山のふもとには、縄文時代中期を中心とした遺跡がたくさんある。ここから発掘された遺物からわかる、縄文人の「女性を尊ぶ精神性」とは? ※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…昨年は、どうにもならない内輪もめを起こしている日本保守党の様子や、陰謀論を信じて大同団結したはずが大分裂に至った参政党の様子を観察してレポートした。日本保守党は、現在ネットで大量の候補者を公募していて、すでに200名以上が応募しているらしい。参政党と似たようなネットを使ったかき集めで、どんな人間が躍り出て、なにを演説しはじめるのかと思うとげんなりする。では、このような「へんなミニ政党」がなぜ次々と出てくるのか? 少し考えてみたい。 ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」…週刊誌が商売のために成功者を引きづり下ろそうとする風潮は、今後も収まることはない?毎年の年末に思うことと、年始に思うことは一貫している?紅白で流れる演歌が、ここ40年ほど変わり映えしないのはどうなの?自分はネームのみ考えて、別のクリエイターに漫画制作を託すというのはアリ?先日の震災を機に再び、X等で外国人差別デマを振り撒いているネトウヨらには、どう対応するべき?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第520回「サブカルしか勝たん!」 2. 特別投稿・笹幸恵「あれも女、これも女。縄文時代にみる『女性崇拝』」 3. しゃべらせてクリ!・第447回「人気独占! 2024年のぽっくんを見てクリ!の巻【前編】」 4. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第314回「へんなミニ政党がなぜこんなに増えたのか?」 5. Q&Aコーナー 6. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 7. 編集後記 第520回「サブカルしか勝たん!」  2024年、とんでもない年明けになってしまったが、今年最初のライジングなので一応言っておこう。明けましておめでとう。  とにかく正月から暗くなりがちだったが、わしはこの1年、とことん人を楽しませる、人の心を明るくする作品やイベントを創作していこうという意欲で、走り抜ける決意である!  前回は2023年を「ニヒリズム蔓延の年だった」と、あえてネガティブに総括した。最後に少しだけ希望をほのめかしておいて、続く今回で一気に反転攻勢に出るものを書くつもりでいたら、いきなり出鼻をくじかれたような形になってしまったのだが、だからといって立ち止まってはいられない。  確かに、日本の現状にはちっともいい材料が見当たらない。国際社会において、政治力では全く勝てない。そもそも国家としての軍事力の点で勝てないのだから、どうにもならない。「話し合い」による解決のためにこそ日本が力を発揮すべきだとか言ったって、現実には何もできない。ロシアを見ても、中国を見ても、イスラエルを見てもわかるとおり、話し合うにもその背景には基本的に軍事力が要るのだ。  このままでは何が起こるかわかったものではない。ウクライナ戦争の結果次第では、ロシアが北海道から上陸して侵略してくる可能性だって、もうないとは言えなくなってしまった。  そんな状況にあるというのに国内政治はガタガタで、遠心力だけが働いて、ひたすらバラバラになろうとしていくばかりである。  かといって、政治に求心力を働かせようとしたらどうなるかといえば、ロシアや北朝鮮や中国のような独裁国家になるか、安倍政権時代のような忖度社会になるかしかないということもわかった。アメリカでも求心力を欲したら、またもトランプが出てくるという有様だ。これでは、いくら政治に求心力が生まれても、国は全く豊かにならない。  そこで、どうすれば国の結束力を高めながら、権力の持つ拘束性や忖度といった負の部分をなくし、国家を強くすることができるのかということが課題となる。  これは、まだ世界のどこでも答えの出せていない課題である。  そして、ある意味でわしがやろうとしているのは、実験室レベルの小さなサイズではあるが、この課題への挑戦でもある。   わしが『ゴー宣DOJO』でやろうとしていることは、結束力を高めるけれども、ひとりひとりが強制されたり忖度したりすることなく行動して、そうして新しい世代の息吹を自由に開放してあげるという方法を作り出す実験である。  ひとつの集団性の実験を、ここで行っているのである。  そしてこれは、漫画家であるわしがやっているというところに意味があるのだ。  これは、『おぼっちゃまくん』の「茶魔語」の時に顕著だった、漫画の作品を通じて全国の読者が共同体的な感覚を持ち、さらに作品を盛り上げていくという手法の応用である。この手法が『ゴー宣』にも持ち込まれ、さらに『ゴー宣道場』で発展していったのである。  つまりこれは、漫画家・小林よしのりというサブカル作家が始めた、サブカルから派生した作品の一種であり、だからこそ強いとも言えるのである!   今の日本が世界に向かって勝てるのは、サブカルだけだ。「サブカルしか勝たん!」という時代がやって来た。他に希望はない!  ハリウッドで続々映画化されたアメコミのスーパーヒーローものは、一時期は凄かったが、最近では「何これ?」と思うようなヘンなものが多く、堕落していっているように見える。もう出し尽くした感があり、新しい知恵があまりないのである。   そんな中で、日本の『ゴジラ-1.0』の成功は痛快だった。  一時は『ゴジラ』もアメリカにすべて取られてしまって、もうハリウッドじゃないと作れないのではないかと思わされたりもしていたから、見事に巻き返してくれたのが嬉しかったのである。  あと、やっぱり『シン・ゴジラ』は違ったということが証明されたのも嬉しいことだった。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!