希蝶さん のコメント
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第495号 2024.2.20発行 「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…言論は社会的に正しい(と現時点では思われている)意見しか許されないのだろうか?週刊誌がスキャンダル記事を書いた時点で、加害者・被害者が決定し、社会から「キャンセル(排除)」されることが正しいのだろうか?ジャニー喜多川や松本人志や伊東純也が加害者で、被害を訴えた者たちは、間違いなく被害者であり、疑問を呈したら「セカンドレイプ」とする判断は、正しいのか?草津町長を性加害者として糾弾していた者たちは、自称被害者が嘘をついていたと判明したのち、反省したのだろうか?今や週刊誌が最強権力だ。週刊誌がゴシップ記事のみで、芸能人だろうと皇族だろうと特定人物を社会から排除・追放・抹殺できるのだ。日本人は全員が八つ墓村のムラビトで、全然近代人ではなくて、法というものの意味が完全になくなってしまっている!
※笹幸恵氏の特別寄稿…あちこちの資料館などで土器を見ていると、時折おもしろい企画に出会うことがある。そのひとつが「下手な土器」!資料館や博物館に展示されている土器は、言ってみれば完成度が高いから、美しいから展示されているわけで、それらは縄文土器の一部でしかない。熟練のワザを見せつけられて、それが縄文土器のすべてだと思い込んでいた自分の何と浅はかだったことか。縄文人といえば、誰もが無条件で上手に土器が作れる・・・・・・なんてこと、あるわけがない。きっと皆、熟練者の才能に圧倒されながら、その域まで何とか到達しようと血の滲むような努力をしていたに違いない。彼らはどんな思いで技術を磨いていたのだろうか?想像を巡らせ、今日もまた縄文沼にハマっていく!
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…ネット配信で特定の番組を見る習慣ができている人は、まだそう多くないと思うが、それぞれ小さな狭い空間の中で、ごく一部の人しか知らないものをすごく楽しんでいるという状態だと思う。で、この小さな空間のなかでも、「エッ!?」と思うことと行き当たることがある。そこで、今後たまに、私が興味を持っているYouTubeの中の世界について書いてみたいと思っている。今回注目するのは、YouTubeと亡霊から生まれた新世代のネトウヨだ!
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」…ロシアの侵略を受けて国内一致団結と思いきや汚職が多発しているウクライナにシラケ中!?2025年大阪・関西万博は延期や中止にして、能登地震の復興費用を優先した方が良い?原作者が嫌いだからこのドラマは見ない、ということはある?現代社会はあまりにも「潔癖」を望み過ぎておかしくなっているのでは?伊藤純也の性加害疑惑報道、わざわざアジアカップの最中に盛り下げるような報道をどう思う?ギャグ漫画家としてずっとギャグに拘って全うするのと、途中で路線変更して漫画家人生を長引かせるのとではどちらが良い?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第524回「被害者側に立たない言論は許されないのか?」
2. 特別寄稿・笹幸恵「縄文人のトライ&エラー?~〈下手な土器〉をめぐって~」
3. しゃべらせてクリ!・第450回「夢から覚めたら沙麻代ちゃん!そりともこっちが夢でしゅか!?の巻【前編】」
4. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第318回「YouTubeと亡霊から生まれたネトウヨ」
5. Q&Aコーナー
6. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
7. 編集後記
第524回「被害者側に立たない言論は許されないのか?」 言論は社会的に正しい(と現時点では思われている)意見しか許されないのだろうか?週刊誌がスキャンダル記事を書いた時点で、加害者・被害者が決定し、社会から「キャンセル(排除)」されることが正しいのだろうか?
その社会的正しさが間違っていた時は、誰が責任を取るのだろうか?
「地球は丸い」という言論が罰せられていた時代もあったのだ。
ジャニー喜多川や松本人志や伊東純也が加害者で、被害を訴えた者たちは、間違いなく被害者であり、疑問を呈したら「セカンドレイプ」とする判断は、正しいのか?
草津町長を性加害者として糾弾していた者たちは、自称被害者が嘘をついていたと判明したのち、反省したのだろうか?
わしは月に1回「週刊エコノミスト」の巻頭エッセイ『闘論席』を担当しているが、ここでも「キャンセルカルチャー」に対する批判を書き、「自称・被害者側に立たない」文章を書いた。
ところがこれに編集部から異議が唱えられ、担当編集者や編集長と何度も協議を重ねたものの、書き直しを余儀なくされてしまった。『闘論席』を担当して5年以上になるが、そんなケースは今回が初めてである。
まずは、わしが最初に書き、ボツになった原稿を読んでもらおう。
ジャニー喜多川という人物が存在した痕跡まで抹消せよとする「キャンセルカルチャー」は、次の標的にお笑い芸人・松本人志やプロサッカー選手・伊東純也を選んだ。
しかし、これを煽動している週刊文春や週刊新潮の記事を熟読しても、彼らのやったことは絶対にレイプではなく、何の犯罪行為でもない。
週刊誌は「レイプ」とも「性犯罪」とも書かず、「性加害」としきりに書いているが、それは何なのかが問題なのだ。
どうやら、それはセックスを目的とした合コンのことらしいが、合コンで出会って気に入った男女が即ホテルに行くことなど、膨大にあることだろう。同意があるなら、それを非難できない。
松本人志ほどの有名人なら、スキャンダル記事を恐れるのは当たり前で、女遊びも難しいのだろう。「性接待」などと表現しているが、拉致したわけでもなく、女性が拒否できたのなら、犯罪性はない。
人間の下半身の話は醜悪になるのは当たり前で、週刊誌は何ら犯罪にも当たらない、単なる不良の行儀の悪い遊びを、レトリックで嫌悪感を催す記事に料理しているだけである。
男だろうと、女だろうと、遊びでセックスしている者は多いし、異性を道具扱いしている女性だって普通にいる。遊びの性的関係から、ロマンチックな恋愛に発展することもあれば、怨恨が残る関係になることもある。
たとえ遊びの性的関係から怨恨が残ろうと、あくまでも私的な問題であり、それを週刊誌が社会正義を背負ったかのように書き立てて、才能ある人物を抹殺するのは社会の損失である。
キャンセルカルチャーを正義とする風潮には、決して与してはならない。
これのどこが悪いのか未だにわからないのだが、とにかく「被害者」の言い分に配慮していないのがいけないらしい。
締め切りの翌日、担当編集者が仕事場に来てスタッフと協議、それをもとに、上の文章を書き直した原稿を送った。
だがそれでも納得してもらえなかったので、わしが直接電話して、まず週刊文春の記事中から、「レイプ」に該当する記事を送ってくれと頼んだ。わしは毎回週刊文春の記事を赤線引っ張りながら読んでいて、文春が一度も「レイプ」という言葉も、「性犯罪」という言葉も使っていないということを確認していたのだ。
担当氏は誠実な女性で、全部の記事を読んでくれて、最初の一回だけ「性的被害」と見られる記述を見つけたと報告をくれた。松本が無理矢理、フェラチオをさせたという証言だが、そのことを「レイプ」と表現されてはいない。この証言が真実なら、「性被害」とは言えるかもしれないが、なにぶん「証言」しかないので「犯罪」と立証することが難しいだろう。
担当氏はわしの言い分を分かってくれて、自ら「修正案」を考えてくれた。それは、この編集者は相当に有能だとわしが確信するほどの文案だった。
その議論の最中に、もしそれが性犯罪ならば、なぜ被害者が「刑事告訴」しないのかと言ったのだが、編集部側が言うには、昔はレイプは「親告罪」だったから、被害者側が「刑事告訴」しなければならなかったが、 現在は法律が変更されて、レイプは 「非親告罪」 になったから、被害者の刑事告訴の有無は問題ではないという見解 だった。
レイプは2017年の刑法改正までは「親告罪」で、それまでは確かに被害者が自ら「刑事告訴」をしなければ事件とはならなかったが、 法改正によって現在は「非親告罪」になっており、被害者による告訴がなくても事件化できる というのだ。
じゃあ、被害者が何も訴え出ていなくても、警察が週刊文春の記事を読んで自主的に捜査に入り、松本人志を逮捕する可能性があるというのか? もしそんなことがあったら、恐るべき警察国家だということになる。
実はこの時点で、わしは「親告罪」「非親告罪」についてよく理解していないところがあったため、その先の議論はうまくかみ合っていなかった。
そこで、後で調べてわかったことをここに書いておく。
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
以前にも紹介したかも知れませんが、私の知っている漫画に「千の花」という作品があります。
とある日本舞踊の家に双子の姉と弟がおりまして、その家では「女」が家元になると決まっており、弟の方は邪険にされていました。親の夫婦仲も最低で、夫は自分は血筋のために、踊りのうまい、好きでもない女をめあわされた、と愛人をつくっておりました。
あるとき、その夫の方が交通事故でなくなり、愛人にも女の子供がいることが判明しました。それで、本妻の娘と、どちらが次期家元かで争うことになったのですが、まづいことに、病弱で、母親から猛特訓を受けていた姉は突然死をとげ、母親が考えたのは…、夫と同性愛関係にあり、弟の方の師匠でもある弟子を脅し、そして…。
何だか、昨今の話題ともクロスオーバーするような話なのですが、倉山氏が「男は皇后になれない」という話を聞いて、この話を思い出しました。
だったら、性転換すればいいぢゃない、です!
誤解のないように申しておきますが、もちろん、皮肉で申しております。間に受けないで下さいね…。
ひょうろくだまノ介さんの紹介されているあさイチのウクライナの話ですが…寢坊したので、少しだけですが、同級生がなくなった、というくだり、今の日本では分からないのかも、です。
日清・日露戦争とか、大東亞戦争時代だったら、これはリアルですよね。
もちろん、現代はこういうことは起こらないと言えてしまうのですが…そう言い切れるのでしょうか?ロシア人の気分がかわり、あるいは中国がきまぐれを起こしたら、どうなるのか、と。
かつて栗本薫さん原作、いがらしゆみこさん漫画の「パロスの剣」という作品があったのですが(のちに栗本さんが活字小説にもしました。アニメ「少女革命ウテナ」の先駆みたいな話です)主人公の同性具有の姫(そういう話題ばかりですみません…)が結婚相手を選ぶという「名目」で武闘会を開催しているところへ、敵国が攻めてきて…という話もあったのですが、そういうことも想像した方がいいかも、です(変なたてですみません円…)
確か、その策略を、姫の方に与えたのは、変装して忍び込んで来た「敵国の王子」で、彼は彼として「魅力ある人」なのだけれども…立ち位置の話もあるのでしょう。そういう立場でなかったら、その姫と親友になれたのでは、とか思いました(もちろん、彼はその姫と結婚するのが目的なんです)。
ロシア人にとっても、戦争で家族や同胞をなくしたり、それ以外にも暗殺されたり、(原因も公表されずに)秘密裏に殺された人もいるのに…それでも「プーチンがかつての強いソ連のような国」を再建してくれるとでも思っているのでしょうか?何だか、安倍神社を創建する人たちや、日本保守党賛同者と同じような気がします。
なきホイットニー・ヒューストンの歌にも「グレイテスト・ラブ・オブ・オール」という歌がありますが…トランプ支持者はこの歌をどう受けとるのでしょうか?
…またまたくだらぬことばかり、書き綴りました…。<(_ _)>
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