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.      る       .さん のコメント

女性活躍のモソ族・・・


思い浮かびましたのは、蜂の世界。クルマニハ 4ドヒカレマシタガ…🐝((( ゜"щ°)ハチニササレタコトハ イマダナシ💪

蜂も、働き蜂は全部メスで、オス蜂は働かないで巣の中でニート暮らし、
交尾の時期になると、女王蜂とともに巣から飛び立って行き、
交尾したら、そのままオス蜂は落下して死ぬそうで……。
交尾できずに巣に戻っても、働き蜂から役立たず・邪魔者扱いされて追い出されて、やっぱり死ぬそうで……。


以前、笹先生がライジングで、縄文時代には土偶などに示されているように、女性は崇拝の対象であり、
男性は・・・セックスの対象でしかなかったみたいなことを述べられていましたが、『ワンピース』…( ॣ•͈૦•͈ ॣ)ビッグ·マムカイゾクダン カナ…🏴‍☠️
縄文時代も、男どもはモソ族の男やオス蜂と同様、女のヒモでニート暮らしだった?

時には五年前の一郎よろしく、女の前でちんこ振り回してイキりまくっていたりも?
そして「男のクセに生意気よ!」と、ちんこ釣り上げられたりして、おもちゃにされたりなんかして・・・!?コノキョウフ…=͟͟͞͞(;´٥;щ;٥`;=͟͟͞͞)ジョセイノミナサマ…ワカリマス?…ワカッテオネガイ…🥀


縄文時代に女性たちが女王蜂のごとく崇拝の対象となっていたのは、
笹先生が紹介されたあの土偶が示していたように、やっぱり出産というものがあるからかと。
人間から、新しい別の人間が出てくるのって、科学が進歩した現代であっても、とっても神秘的な現象じゃないですか。

それが現代では、それなりに社会的地位の高い者ですら、「女は子供を産む機械」などと……。

どこからそうなった?どうしてそうなった?
いつどこで女はしくじってしまった?


思いますに、縄文時代当時は狩猟が生活のメインで、
大自然の前では、ヒトなんて男も女も大差はなかったけど、
次第に狩猟から農耕・工業と、生産がメインにシフトし、そして文明が発展し、国家ができて、人同士で争いが起きたりしたら、
労働力で勝る男の方が!戦闘力で勝る男の方が!ということになった?

国家を維持・防衛し、発展することが尊ばれる価値観になったから、
オスの方が巣のボスになった?ダケドオスバチッテ…(´・・`;)ハリガナク セントウリョク0ナンデスッテヨ……🏳
フランス革命の人権宣言でも、もはや女なんか眼中にもなくなってしまうほどに、女の地位は落ちぶれてすまんと。

そしてあの五年前の一郎のように、
ちんここそが神の創りたもうた芸術だ!ちんここそが生命の神秘のシンボルなんだ!女どもはこのご神体を崇め奉り、ホレ、絵に残すがいい!ファファファ♪👩‍🎨
…なんていうのがまかり通るようになった…のかな?ソリャマ オトコトシテハ アンナフウニ…(∵;)ドヤリタイキモチハ ワカランデモナイケドネェ…🐦‍🔥


けれど、テクノロジーが発展し、労働力・生産力も、兵士としての戦闘力も、男女でそれほど差が無くなってきてしまった現代、
長らく女は男の下に甘んじてきたけど、今こそその神聖の座を男から奪還すべき時が来た!みたいな?

いざ行かん!いざ行かん!
男どもの汚れた血を、我らの田畑に飲み込ませてやるために!…みたいな?マンジュセンセイ…イロイロヤバイケド…(*´༥`*)ナカナカ イイオンナジャノ~~💘


しかしモソ族のように、女が社会の主導権を握って、男を完全に畜群にして腐す……
「女性活躍」「女性の地位向上」って、そんなんでいいの?という話ですな。

男どものちんこを釣って遊んで楽しんで大笑いして、
それでどうやって日本をより発展させるものなのよ?と。ソウイエバオイッコモ チイサイコロ…( ॢꈍ∀ꈍ٥ ॢ)チンコ ヒッパッテ アソンデマシタ……🐒

目指すべきは、女性たちのパワーを社会のためにもっと活用しようということであり、
男と女の立場をひっくり返してやろうということではないのでは?と。
単なる女性たちのルサンチマンの解消のために、男がどうして一緒に戦わなければならないのよ?みたいな。

我々は「女性天皇固執・女系カルト」などではなく、「男女双系継承公認・直子優先」、
どちらかを優遇し、どちらかを貶めるというものでは、結局なんの意味もないじゃん!🐕ナインダワン
そういうことですな。


それでいうならば、極端な話、
もし男が女を張り倒そうとも、女がひたすら男に尽くすのでも、
それで生産力が上がるというのであればいいじゃないか!みたいな?
それが両者にとって喜びであるなら、そういうのでいいんだよ!そういうことだって世の中にはあり得るのだよ!みたいな?

勿論、逆に女が男のちんこを釣り上げて、それで生産力が上がるなら・・・
それはないって!んなわけあるかあっ!と。。。。。ウルワシキ ジョセイノミナサマ…🎣⧛;´٥;皿;٥`;⧚アレハ マネシチャイヤン💙


というわけで、先週末の「歌謡曲を通して日本を語る」の感想をば・・・


キャンセル·カルチャー?🐟キャンセルカルチャー?🥩(ФωФ;)(ФωФ*)ドッチツカズモ タマニハイイニャン?🍚


私はクラシック音楽ファンなので、歌謡曲はとんと疎いのですが、
今回披露された歌は、最初のデュエットから『カサブランカ・ダンディー』、最後の『丘の上の愛』に至るまで、
なんか、オペラにありそうな歌ばかりで、私は過去イチ親しみを感じて楽しめました♪♪
イサンネライ…ミジメナセイカツカラ ヌケダシタカッタダケデ…🧹💨σ(°"゜)シンデレラハ オウジサマヲ ホントウニアイシテイタ?🐸…ッテヤツ?

「物語性」ということですな。
歌の背後にあるもの、表面上には明示されていないキャラクターの心理・内面・機微の部分、いわば「陰翳」に隠れている部分、
そこをあれこれイメージして楽しむみたいな。

音楽評論家の故・黒田恭一氏は、
オペラを楽しむなら、舞台や映像を観るより、まずは音だけを聴いて、色々イメージを膨らませて楽しむべしと。キザダケドイヤミハナイ…✧( ॣ•͈∀•͈ ॣ)ボンビャクノヒョウロンカトハ カクガチガッテマシタ…🍜


で、今回は「コンプラ違反歌謡曲」ということでしたから、
おっと!ということは、オペラもコンプラ違反ということで、
あんな曲こんな曲、キャンセルカルチャーの対象にされていくことも!?!?

なにせ、クレジット会社までもがキャンセルされるような時代が到来しているのだから!

ジャニーズや松本人志のキャンセルは所詮他人事じゃんと、まだまだ世間は軽く考えているでしょうけれど、
もう庶民の生活圏にまで、そのキャンセル・カルチャーの脅威は忍び寄ってきている……!と。
何がどんな理屈つけられてキャンセルされるか、もう分かったもんじゃない世の中になってきたのだぞ!と。コノヤバサ…σ(゜°;)イツニナッタラ ミンナワカルンダロウネェ??🧊


実際、モーツァルトの『コジ・ファン・トゥッテ』、タイトルそのまま「女は皆こうしたもの」、
どんな純心ぶった女でも、所詮不実な生き物だという内容、
これ観て、ヒステリック・フェミが黙ってられる??

同じくモーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』、
女を誑かしては、次の日にはもう他の女へと、女を振り回しては泣かせまくって……の、スケコマシの話、
…まあ、最後は地獄に落ちる話ですが、
果たしてヒステリック・フェミはブチギレずに最後まで観てられる??

『魔笛』・・・
モロに黒人差別的な表現がありますが・・・・??

「オリエンタリズム」・・・
『蝶々夫人』『トゥーランドット』『ミカド』『ラクメ』『微笑みの国』等々、
これらに描かれている幻想の東洋の世界・雰囲気が、西欧の差別意識の現れだと、認識が広まったら・・・?


それはそれとしまして、先日の「歌謡曲を通して日本を語る」で、私が最も唸らされましたのは、
よしりん先生の歌唱表現のグレードアップ具合でした。ヒュ~♪(*’▽’ノノ゙☆°⌖꙳✧˖👯‍♂️👯‍♀️👯

マジでマジで、これまでになく多彩なペルソナを演じられ、
且つ、いずれもこれまでになく彫りの深い歌い方になってきましたなあ!と。🕺タノシヤ♪タノシヤ♫o((〃∇〃o))((o〃∇〃))o♪シャルウイダンス?💃

各キャラクターへの感情移入、歌曲の世界観への没入、内面をえぐり出す深い洞察によって、
仏作って魂入れずな小手先のテクニック・歌唱力では描ききれない、情感豊かな歌唱を現出し、観客を圧倒し感銘を与える、
そういうのは、歌謡曲もオペラも同じですなと。モチロン ゴザイマスガ…( ੭•͈ω•͈)੭チョウゼツテクニックヲ タノシムナンバーモ…🦜🎶


で、コンプラ違反だとキャンセルする行為というのは、
作詞者作曲者のみならず、そうやって多様に多彩に描いてみせる歌い手たちの表現までも、根こそぎ丸ごと無かったことにしてしまうのだと。ギゼンシャドモガヨクモ…(#σ°皿°)σクソヲブチマケ 🚽ニナガシヤガッテ。。。。💩

それが正しい人の道だというなら、前述のモーツァルトのオペラなんかもキャンセルしなければならなくなるはず。
多くの観客に感銘を与えた公演の記録も、名盤として多くの人に愛された数々のレコードも、すべて抹消しなければならなくなるはず。

なぜそうしない?
「楽聖モーツァルト」に対する権威主義?或いはご都合主義?
そんな中途半端なものなら、最初っからやるんじゃねえ!
偽善!偽善!偽善!まったく下らねえぜ!と。…トイッテ ホントニキャンセルトナッタラ…ᝰ(;。Д°;;)ドドドドド~シマショ…。。。。


ところで、あのよしりん先生の歌唱から、ちょっと思い出しましたのが、
昔視たある海外ドラマで、ドラマのオーディションのシーンで、
「小さな役なのに、けっこう大勢来てるな」と主人公が言ったら、
参加者の一人が「小さな役など無い!役者の器が小さいだけだ!」と怒号一発!

そう、ぶっちゃけてしまえば、ポリコレとかキャンセルカルチャーとか、振りかざしているやつはカッコいいつもりなのかもですが、
結局みんな器が小さいってこと、人間の器が小さくなったってこと、
とどのつまりは、これに尽きるかと。イチマーイ…ニマーイ…🥏m(ཀ"ཀm)オオキナサラガタリナ~イ…ミタイナ?🧟‍♀️

「インティマシー・コーディネーター」というもののお陰で、俳優が安心して演技できるようになったと、
まあ、良いことなのかもしれない…しれないけど、
役者がその器を大きく成長をするチャンスを逃すことになったりしない??


『まいっちんぐマチコ先生』って……正直よく覚えてなくて、失礼しますが、『トム·ソーヤノボウケン』ッテ…๛σ(0Д0;)ケッキョク ドンナハナシデシタッケ?
私の子供の頃の思い出で似たようなもので覚えているものといえば、
志村けんとかとんねるずとかダウンタウンとか、あの頃は女優とかアイドルにけっこうやらしいことやってましたよね。

そうやって鍛えられたもの、あの頃の経験が役者の器をどーんと広げ、演技に深みを与えているなんてこともあったのでは?
役得と思っている男どもには、都合のいい話ではあっても。


そういえば、『ボキャブラ天国』という番組には、「ピンクのボキャブラ天国」というエロネタのコーナーがありましたなあ。
当時私は思春期真っ只中でしたが、翌日友だちとその話でよく盛り上がったものでした♪

毎週何曜日でしたか、夕方5時から『お笑いマンガ道場』の富永一郎先生の「おっぱいマンガ」を楽しみにしてましたなあ。
『お笑いマンガ道場』は、「お笑いマンガDOJO」にはなりませんでしたが、
「ゴー宣DOJO」では、『お笑いマンガ道場』的なエンタメはやれない??

そういえば、いつか仰っていた鳥山明先生の分析、
誰か他の漫画家の方との対談とかだったら楽しそうと思うのですが?
秋本治先生とかだったら、ファンは狂喜乱舞間違いなしでは!!??ヒューヒュー♪\\\\🪭٩(ˊᗜˋ*)و🪇////フハハハハハハハ♫


…とにかく、今は人権派どもといい、或いは男系固執派どもといい、
本来、この「天照大御神が八百万の神を緩やかに束ねる」巨大な包容力を持つ国でありながら、
どうしてここまで器の小さい国になったのか?
サイキンノウタハ コウエンノ🌳ノゴトシデシュカ?ゞ(˘・з・˘)アノウタコノウタ コン プラッタナッス ネ…ミタイナ⛲



No.70
3週間前
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第503号 2024.5.14発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…中国雲南省の辺境には「女性の国」と呼ばれる「モソ族」という少数民族がいて、度々メディアに登場している。モソ族の人口は約5万人で、1500年以上前から、祖母を中心として代々直系の女性が「家長」となる「家母長制社会」を維持しており、土地も財産も全て女性が相続する。モソ族には「結婚」という制度もなく、男は夜になったら女性のところにやってくる「通い婚」である。世界中が男性中心社会ばっかりとなっている中で、このような「女性中心」の文化は極めて珍しいため、これまで何度も各国のメディアやジャーナリスト、研究者などがモソ族を取材し、「男女平等社会」をつくるためのヒントがここにあるというような文脈で報じてきた。しかし、そのようなモソ族の理想化は、わしには違和感しかない。モソ族の実態はどうなっているのか?なぜそのような“理想化”が生まれてしまうのか?真実を見抜く目を養おう! ※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…テレビドラマの制作現場で、現在活動しはじめているのが、「インティマシー・コーディネーター」という職業だ。テレビドラマや映画の撮影現場において、性的なシーンや肌を露出するシーンを演じる俳優と監督との間に入り、全員が演技について「同意」した状態で撮影に臨めるよう調整する職業なのだという。発端は、2017年にアメリカの映画界で起きた「MeToo運動」だ。アメリカ由来の表現に対する規制は、別の形でも広がっている。この「ライジング」の配信や生放送等を行っているニコニコにもその影響は拡がっているのだ! ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」…若い女優たちの美しさがピークを迎え衰えていくのは見たくない一方、新たな美しい若い女優も見たい…この二律背反の欲望を叶える良い智慧はない?入社1ヶ月足らずで会社を辞める「スピード退職」が増え、さらには退職代行サービスを利用しての退職…日本の将来は大丈夫?各キャラクターの名前はどのようにして決めていたの?日本の女子ボクシング選手が世界王者にまでなっているのに、知名度や評価が上がらないのは何故?水俣病の患者団体の男性の方が、伊藤環境大臣と懇談している最中に、環境省の職員によって発言を遮られ、マイクの音が切られた件をどう思う?過去のヒット作のリメイクが行われるのは何故?男女間の「友情」は存在する?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第532回「モソ族に何を夢見る?」 2. しゃべらせてクリ!・第458回「沙麻代ちゃん怒りのハイキック! ぽっくん飛びまーしゅ!の巻【前編】」 3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第326回「アメリカ由来の表現規制」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第532回「モソ族に何を夢見る?」  ゴー宣DOJOは5月25・26日、大阪にて初の2日連続開催を敢行する。  その2日目のテーマは 「女性活躍とは何か?」 だ。  わしが司会を務め、他の登壇者はゴー宣DOJO師範の笹幸恵さん、泉美木蘭さん、DOJOサポーターから関西支部・だふね隊長、中四国支部・しろくま隊長、関東支部・よっしーさん、そして『歌謡曲を通して日本を語る』の相方、チェブリン・モン子の6人、全員女性である。  今までやったことのないスタイルで、画期的な議論となるのは間違いない。  中国雲南省の辺境には「女性の国」と呼ばれる「モソ族」という少数民族がいて、度々メディアに登場している。  5月2日にはTBSテレビが、「SDGs特集 地球を笑顔にするWEEK」とかいう企画の一環としてニュース番組でその生活を放送、ネットでも配信した。   https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1150196?display=1   モソ族の人口は約5万人で、1500年以上前から、祖母を中心として代々直系の女性が「家長」となる 「家母長制社会」 を維持しており、土地も財産も全て女性が相続する。   モソ族には「結婚」という制度もなく、男は夜になったら女性のところにやってくる「通い婚」である。  世界中が男性中心社会ばっかりとなっている中で、このような「女性中心」の文化は極めて珍しいため、これまで何度も各国のメディアやジャーナリスト、研究者などがモソ族を取材し、「男女平等社会」をつくるためのヒントがここにあるというような文脈で報じてきた。  そして今回のTBSの番組も、完全にそのような意図の下に作られていた。  モソ族については笹幸恵さんも「ゴー宣ネット道場チャンネル」の動画で取り上げ、今の日本が女性にとって息苦しい社会になっているのは「家父長制社会」によるところが大きく、女性が生き易い社会をつくるためには、モソ族に学ぶところが大きいのではないかと語っている。  だが笹さんには悪いが、そのようなモソ族の理想化は、わしには違和感しかない。  確かにモソ族は女性に権力があって、財産も子供も全部女系で継承されている。  しかし、決して見落としてはならないことがある。   モソ族はほぼ全ての労働を女性が担っていて、男は何も働かないのだ。  いいのか、それで?  TBSの番組でも、家長となっている女性が 「モソの女性はとても大変です」「大家族の管理は難しいから、男はやりたがらない」 と語っている。  そして、その夫に当たる男性は「普段はどうしているのか」との問いに、 「ほとんど遊んでます」 と即答した。  ところがこれに対して番組のナレーションは、 「男性は子育てに責任を負わず、養育費も払いません」 と指摘しながら、なぜかそれを 「嫁姑問題も発生せず、子どもの親権を争うこともない。極めて合理的な制度に見えます」 と肯定的に評価するのだ。  そして最後には 「モソの女性は自由だと思います。働きたいなら働くし、休みたければ休めばいい。誰にも生き方を縛られないし、家族みんなが楽しく暮らせばいいのです 」という女性の声を紹介する。  この女性は先に「モソの女性は大変です」と語った人と同一人物で、家長としての重責に生き方を縛られているはずで、発言には矛盾を感じるのだが、番組はこの発言に続けて 「モソ族に見る、自由な家族のカタチ。私たちの生き方にもヒントを与えてくれそうです」 と称賛して締めくくっていた。  それだったら「ヒモ夫」がいる家庭がいいということになるはずだが、TBSはなぜそう言わないのか? それが理想だというのなら、わしも全く反対しないのだが?  ネットにはもっと長尺でモソ族の暮らしが見られる動画も上がっている。わしは「VICE」というアメリカに本部を置くメディアが制作した 『母系社会の少数民族モソ人』 というタイトルの動画を見てみたが、そうするとなおのこと、とてもじゃないがモソ族の女性がいいなんて思えなかった。   https://www.youtube.com/watch?v=eh7sADTOq9A   一家の生活は全て女性の稼ぎで成り立っているので、女は一日中、身を粉にして働かなければならない。   自給自足が基本なので、畑仕事から、家畜の世話から、川で魚などを獲ることまで、全ての食糧を調達するのが女性の仕事 。 現金収入を得るために伝統工芸の織物を作るのも、観光客相手の店を出すのも女性 。そして、 子育ても全部女性がやる 。   男は何もしない。力仕事の手伝い程度はするが、それ以外は実家に寄生してろくに働きもせずに過ごし、夜になったら女のところに訪ねていくだけ。  取材を受けたモソ族の男はこのような風習について、 「男にとっては最高のシステム。女性たちが家庭を切り盛りしてくれるから、俺たちはあくせく働く必要がない」 と、あっけらかんと話していた。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!