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na85さん のコメント

 よしりん師範、時浦師範代、みなぼん編集長、スタッフの皆様、執筆・配信ありがとうございます。特にメディア露出とゴー宣道場が立て込んでいた今週のライジング配信には大変なご苦労があったことと思いますが、内容・質量は全く落とさないプロ意識に感服しております。

 AKB48についてです。今回の選抜総選挙という儀式がパロディ化した最大の問題点は、テレビに代表される現代日本の風潮=テレビとその視聴者が作り出す空気がマジを嫌っているところにあるように感じました。指原莉乃と峯岸みなみの二人は、自分が起こしたスキャンダルに対する態度のマジの度合いが大きく異なり、一方はテレビのバラエティ―で芸人やコメンテイターにいじられて反省している態度を示しつつタレントとしては実においしい思いをし、またテレビ側としも非常に扱いやすい素材となり、もう一方は迷惑をかけたAKB共同体に再び受け入れてもらうため考えられる最大限の反省の儀式をして見せましたが、それがテレビ的にはイタイからあまり触れたくない素材になってしまったということでしょう。選抜総選挙における指原大躍進の原因は、マジの反省を示したみーちゃんや愚直に恋愛禁止を貫いているまゆゆを始めとするマジのメンバーがテレビとその周囲の空気に嫌われた一方で、指原が扱いやすいいじられキャラとしてお茶の間に進軍し、それによってマジを茶化すバラエティ―に受け入れられた部分でのみAKBに興味を持つライト層を膨大に取り込んで票が集中したせいだと思われます。速報1位の勝ち馬に乗ろうとした小選挙区病の影響も当然あると思います。もちろんテレビ視聴者の中にはバラエティ―的な予定調和・おためごかしに飽きた人も多くいると思いますが、品行方正なクレイマー体質のノイジーマイノリティ―視聴者、つまりテレビをマスゴミと批判しながらしっかりチェックもして批判の種を探すネット住人の意見が通り、その結果テレビにはマジを排除する空気が出来上っているのでしょう。
 ちなみに私は以前から極めてライトなファンを自認していますが、よしりん師範のマジフィルターを通したAKB48が大好きな、ある意味ではマジなファンであり、また恋愛禁止ルールなど「自分を自由にしてくれる不自由を大事」にしているAKB48の少女たちのマジが自由な日本社会に与えるインパクトといった現象に重大な関心を持つ邪道なファンでもあります(だから『AKB48論(仮)』が待ち遠しくて仕方ないのです)。ちなみに私の推しメンはAKB共同体の公をたかみなとともに支える大島優子です。
 これからの1年間はマジを嗤う暗黒面に墜ちたAKB48にマジの光を取り戻す戦いになると思います。それは、根拠のない楽観と軽い諦めとが入り混じった心境に浸りつつ、他人のマジな努力を茶化すことを習性としてしまった日本人が、マジの価値を認めて覚醒できるかどうかの戦いにも重なり合うように思います。強者も弱者もマジにならなければ、これから襲ってくるTPPをはじめとする様々な侵略の脅威に対抗などできるはずがないからです。

 マジ覚醒のために弱者はまずAKB48を推すことから始めてはどうか na85
No.20
140ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第41号 2013.6.11発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、AKB48ブームから現代社会を掘り下げる(本当は新参ヲタの応援記!?)「今週のAKB48」、よしりんの愛用品を紹介していく「今週の一品」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、珍妙な商品が盛り沢山(!?)の『おぼっちゃまくん』キャラクターグッズを紹介する「茶魔ちゃま秘宝館」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』、秘書によるよしりん観察記「今週のよしりん」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「今週のAKB48」では、今年の選抜総選挙の問題点を掘り下げる!AKBから「本気(マジ)」は失われたのか?「総選挙はお祭り」で良いのか?今回の結果は、本当に「ヲタの民意」なのか?ブログでは決して書けない本音も織り交ぜて、徹底分析!! ※今や、企業もマスコミも官公庁も抗議を恐れ謝罪させるネトウヨ。首相である安倍晋三が褒め称えるネトウヨ。果たして、彼らの真の正体とは?今回は特別に漫画も掲載!これを読めば、ネトウヨを恐れる、ましてや褒め称えることがいかに恥ずかしいことなのかが明白に!! ※「よしりん漫画宝庫」、今回から取り上げるのは、「毒々しさ」という点において、他の作品から完全に頭抜けているという『世紀末研究所』!「ブレーキをかける人が、誰もいない」状況で描き進められたこの作品、果たしてどこへ行ってしまうのか!? 【今週の目次】 1. 今週のAKB48・第31回「AKBの本気(マジ)を崩壊させた、バラエティのライト層の『お祭り』気分」 2. ゴーマニズム宣言・第43回「ネトウヨの正体は『絶対弱者』の群れ」 3. しゃべらせてクリ!・第3回 4. よしりん漫画宝庫・第41回「『世紀末研究所』①やりたい放題の毒々作品!」 5. Q&Aコーナー 6. 今週のよしりん・第40回「わしって変な人じゃない!」 7. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 8. 読者から寄せられた感想・ご要望など 9. 編集後記 第31回「AKBの本気(マジ)を崩壊させた、バラエティのライト層の『お祭り』気分」  わしは 指原莉乃 のアンチを自認している。  だがなかなか信じてもらえなくて、中森明夫はわしのアンチを「 饅頭こわい 」だと言う。  秘書から聞いたが、小林よしのりは本当は指原が好きなんだと、一部ネット住民も言ってるらしい。  フジテレビの特番で、指原に「ばかやろー」発言をしても、まだ指原との絡みが微笑ましいと言ってる者がいる。  その一方で、アイドルに「ばかやろー」とは何ごとだと怒ってる指原のヲタもいるという。  笑ったのは「 地上波で女の子に暴言を吐いたからもう小林は終わりだ 」とか、「 他局の番組名を出すほど、頭に血が上っていたのか 」などと非難してるネット住民もいるらしい。   申し訳ないが、わしは「テレビの世間」や「新聞の世間」や「ネットの世間」を気にして発言するようなへタレではない!  普段、テレビを目の敵にして、ネットこそが規制のかからない真のメディアだと言っているネット住民が、「 テレビの世間・空気を読めない小林よしのりは終わった 」と非難してるのは滑稽だ。   わしはテレビだろうが、ネットだろうが、本音を言う!   世間の非難など気にしないし、悪人上等である!  フジテレビの特番のコメントのために、会場に居残りさせられている間、小さなモニターでテレビの様子を見ると、どうやらスタジオでは 総選挙の会場に漂う白けた空気を無視して、「 これはお祭りですからね 」という合意形成が行われ、「 おめでとう 」を連発している様子が伝わってきた。  やっと司会者から、会場でぼけ~~~~っと待たされているAKB評論家の面々(わしってそんな変な肩書じゃないけど)に声がかかり、各人が建て前の祝福コメントの態度を崩さず、テレビの世間体に合わせて発言している。  そんなおためごかしを、ぶち壊してやりたくなるのが、わしの性分なのだ。  そして実際に、指原莉乃の謙虚ぶる態度の中にも、嘘が潜んでいることをわしは見抜いていた。  だからわしの不満表明に対して、指原の「 1位は1位なんですいません 」の本音の反論が出現したのだ。  「 1位は1位なんですいません 」という言葉に、どんな本音が隠されているのか?  
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!