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magomeさん のコメント

岸端編集長、小林師範、泉美師範、そして時浦師範代、2週間ぶりの配信、御疲れ様でした。それと、岸端編集長、300件以上というかつてない最多のコメント編集お疲れ様でした。
今回のライジングで最も印象に残ったのが田中正造の有名な言葉と「日本魂」についてでした。なぜなら、山本太郎氏が直訴した原発問題などの人災によって起された社会問題も天災と捉える人々が私の周囲に余りにも多く、そして私が勤めていた企業の大半が田中氏のいう「真の文明」に背くか、あるいは背くことでした経営が成り立たなかった企業だからです。原発などの人災における社会問題はもちろんのこと、道端における障害物の撤去や家の周りの掃除など、身近な人為的にできる改善問題でも、少しでも改善方法に疑問を言うと「もう、そんなことどうでもいいよ!しつこいな!」とそれ以上まともに聞いてくれず、結局は改善自体、実施されないという結果になってしまうことも少なくありません。これはどんなに丁重に言っても同じ結果となってしまうのです。
以前は一部の頑固な老人だけにしかこの傾向は見られませんでした、近年は私と同じくらいの年代の若い世代の人にもこの傾向が強く、これは私周辺だけではなくネットでも同じ傾向にあります。特に社会問題となると、今回のライジングで紹介されていた「諦念」の影響のためか「それ以上言ったって自分たちにはどうすることもできない」とそれ以上、話を聞いてくれないのです。このために、私はゴー宣道場が開かれ、参加するまで私の周囲でネットを使ってもゴー宣を話題に、知識について交換する機会はあったものの本気で議論する機会が皆無でした。
 今回も某自称保守系桜チャンネルyoutubeのコメント欄で、山本太郎氏の行為を「天皇陛下の政治利用」を理由に「国賊扱い」していましたので、天皇陛下への直訴よりも皇位継承問題が未解決であることを例に、その「国賊扱い」に異論を唱えたのですが、具体的な反論もなく、説明もないまま、動画所有者にコメントの投稿を禁止されてしまいました。自称保守系の掲示板で強制的に締め出されて投稿禁止になったのはこれで3回目で、その他の掲示板やブログを含めると、これで6度目となります。以前は「天皇制打倒」をほざく、左翼、サヨク系のブログや掲示板でよく、投稿禁止にあっていたのですが、ここ最近は自称保守系掲示板が左翼、サヨク系の掲示板と同じか、あるいはそれ以上に言論の自由度が少なくなってきています。
 この結果からしてもう、社会問題で自由に意見を書き込み、時には真剣に議論をできる場所は私の知る限り、ライジングのコメント欄だけとなりました。せっかく言論の自由が許された秩序ある社会の中に生きているにも拘らず、周囲では「諦念」が、そしてネットでは揚げ足取り、愉快犯、荒し、誹謗中傷などの罵詈雑言が飛び交う言論弾圧だけが蔓延っているようでは、果たしていったい何のための「言論の自由」なのか正直、嘆いてしまいますし、これでは自らが言論の自由を捨て去っているも同然と思えてなりません。ある特定の雑誌やHPならば取るに足らない存在でしょうが報道機関からネット、そして世間に至るまで皆が「諦念」一色にされて、異論を許さないような空間になれば、あとは國が滅びるに任せるほかありません。
 私の場合、幸いなことにライジングに巡り合えたことと、ライジングで熟考し、意見を交したことによって身に着けた知恵がいま、実践されはじめています。先週は私が通っている某農業塾でライジングのコメント欄で紹介された「里山資本主義」などの書物の散布、紹介を行いました。そして、「ひとりくらいはこういう馬鹿が、いなきゃ世間の目は覚めぬ」の「馬鹿」にはなれなくとも、「地道で引く継ぐべき頭のいい人」に最低でもなれる様に進んでいけるのではと思いはじめています。
 山本氏の行為にもし、不備があれば、本来ならば言葉を発せずに法に基づいて処分するだけでよかっただけの話で、大騒ぎするほどの行為ではなかったはずだったのですが、山本氏の行為によって、これまで「愛国者」を自任していた、評論家、ネット投稿者、政治家のお頭がよくわかったという意味で山本氏にはむしろ、感謝したいと、今回のライジングを読んで思いました。
 泉美師範の「ザ・神様」を読んで思い浮かべたのが「絶好調」を体感しまくっている時の男たちです。自分が絶好調の時ほど自分の視野が最も狭くなる時で、ある意味、絶望的な状態と同じくらい用心しなければ時なのですが、オオクニノヌシもその点、やはり、「漢神」だったのですね。「絶好調」を体感しまくっている時の男がそれは自分が有頂天である時で、あとは転げ落ちるだけの未来が待ち受けているわけです。これは男だったら皆、一度は経験しているはずで、このような経験は小さければ小さいほど、早ければ早いほどいいのですが、残念ながら、これは運を天に任せるほかなく自分の力ではどうにもできない「天災」だと思っていますが、男の皆さん、どう思いますか?今回の「ザ・神様」を読みますと、神ですら、この男の災害から身を守ることが出来なかったことから、これは「天災」だと思うに至りました。有頂天から転げ落ち始めたオオクニノヌシは次回、どのようにスセリビメともども、回避、または立ち直るのか楽しみです。
 それと、パソコンですが、パソコンはデスクトップに絞って、携帯としてはタブレットとタブレット用のキーボードを用いてはいかがでしょうか?私は使ったことがありませんが、知り合いに聞いたところ、ノートパソコンより便利だとのことです。なんでも、無線機などに配慮しなくてもいいからだそうで。あと、皆様、季節の変わり目で気温が急変しやすく、風邪をひきやすい季節ですので、くれぐれもお体をお大事に。次回も楽しみにしています。
No.105
126ヶ月前
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第60号 2013.11.5発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、よしりんの心を揺さぶった“娯楽の数々”を紹介する「カルチャークラブ」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、珍妙な商品が盛り沢山(!?)の『おぼっちゃまくん』キャラクターグッズを紹介する「茶魔ちゃま秘宝館」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』、秘書によるよしりん観察記「今週のよしりん」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※山本太郎議員が園遊会で、天皇陛下に原発事故に関する手紙を直接手渡した問題。果たして、「政治利用」だったのか?議員辞職すべきなのか?不敬な行為だったのか?田中正造と比較してどうなのか?自民党議員に批判する資格はあるのか?「ゴーマニズム宣言」で徹底解答! ※「ザ・神様!」すっかり肉食系モテ男に生まれ変わり、美女という美女を自分のものにしていく、順風満帆のオオクニヌシ。一方、「もう黙っちゃいられない!」と激烈に怒り狂っているのは…そう!あのスサノオの血を引く劇場型女子、正妻・スセリビメ!!どうなる!? ※よしりんの隠れた名作を紹介している「よしりん漫画宝庫」。今週から紹介するのは「徹底的に肩の力を抜きまくって、遊び心だけで描いた」という『タコちゃん・ザ・グレート』!!この作品の徹底したナンセンスさとサービス精神に、ついてこられるか!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第62回「山本太郎には天皇を『政治利用』する力などない!」 2. しゃべらせてクリ!・第21回「鼻かませてクリ、柿野くん!の巻」 3. もくれんの「ザ・神様!」・第20回「あげまん?さげまん?――モーレツ嫉妬妻・スセリビメ」 4. よしりん漫画宝庫・第54回「『タコちゃん・ザ・グレート』①徹底的に遊びまくったヒーロー漫画!」 5. Q&Aコーナー 6. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 7. 読者から寄せられた感想・ご要望など 8. 編集後記 第62回「山本太郎には天皇を『政治利用』する力などない!」  山本太郎参院議員が園遊会で福島第一原発事故に関する手紙を、天皇陛下に直接手渡したことが、天皇の政治利用だと非難されている。  政治的に議論のある案件を書いた手紙を天皇陛下に手渡すのは、国会議員として良くない。 まさにその政治的案件を国民の代表として議論するために国会議員になったのではないか!  当選してさっそく陛下に陳情するような情けない国会議員では、国民から見れば頼りにならない。  さらに天皇は権力を持っていない。権力を持っているのは国会議員であり、時の政権与党である。国会議員ならば、権力を取って政策を実行することに、全力を尽くさねばならない。  天皇陛下は被災地のことも、原発のことも、放射能のことも、すべて知っておられる。山本太郎よりも知っておられるかもしれないのに、畏れ多いと思わなかったのだろうか?  知っていても、権力がないから、被災者を励まし、汚染された国土の回復のために祈っておられるのだ。  天皇陛下の役割と権限の限界、政治権力との距離について、山本太郎は勉強すべきだろう。参議院は良識の府ではないか!  だが同時に、山本太郎は極左がバックについていると噂されていたが、どうやら本人自身は自覚的な左翼イデオロギーの人ではなさそうだ。  左翼なら、天皇に直訴しようなんて発想自体、浮かぶわけがない。それは天皇に何らかの政治的な力があると思い込んでいるから、やれることである。山本太郎は天皇陛下に「権威」を感じているのだ。   山本太郎は、天皇を「民の父母」と感じる、実に素朴な庶民感覚の人のようだ。  放射能で社稷(しゃしょく)が汚されている、国の宝である子供たちの健康が脅かされている。その事実を天皇陛下に知っていただきたいというやむにやまれぬ思いで、後先考えずに行動してしまったのだから、やったことはほとんど右翼青年みたいなものだ。  最近の右翼や自称保守は「社稷」という言葉すら知らないだろうが、それは神と五穀が宿る郷土のことである。  「ゴー宣道場」の門弟が、「 本来なら山本太郎は、国民として天皇陛下に謝罪文を渡せば良かった 」と主張していた。これは筋の通った意見である。   福島という国土の一部が、人を拒絶する地域になってしまった。社稷を汚したのは国民である。原発の恩恵を受けて、その危険性を見くびっていた。   本来、国民は天皇陛下に謝罪しなければならないはずだ。  だが、山本太郎を非難する与野党の議員たち、自称保守派の者たち、ネトウヨらは、そのような感覚を持っているだろうか?  否である。それどころか、原発推進派という自らのポジションに固執して、脱原発派が嫌いだからこそ、山本太郎に「天皇の政治利用」というインネンをつけているのだ。これは完全なポジション・トークである。  それでは言うが、「 天皇の政治利用 」とはどういう意味なのか?   天皇や皇族を動かして、その行動を通して特定の政治目的を達成しようとすることが、「政治利用」のはずだ。  しかし、山本太郎の手紙を受け取ったからといって、天皇陛下がその意を受けて、特定の政治目的のために動くことはない。  八木秀次という皇位継承の「Y遺伝子説」を唱えた馬鹿な学者がいるが、今回の山本太郎の件を、 政治利用「未遂」 などと言って批判している。  「未遂」なら政治利用にはなっていないし、山本太郎が「 未遂 」ならば、もっと明白な「 既遂 」があったではないか!   すでに遂行してしまった「政治利用」は、オリンピック招致という政治目的のために、高円宮妃殿下をIOC総会に出席させた件である!   あるいは、沖縄県民の強い反対を押し切って、陛下のご出席を実現させてしまった「主権回復記念日」こそが「既遂」の「政治利用」である!  そして、今月末に予定されている天皇皇后両陛下のインドご訪問も、「中国包囲網」作りのために政治利用されるのではないかと懸念されている。  天皇陛下も、皇族方や宮内庁も、「政治利用」になるような行動は避けるように、常に細心の注意を払っている。   それをゴリ押しして、無理やり「政治利用」につながる行動を取らせるなんてことは、その時の政権にしかできないのである!  一議員が手紙を渡したところで、それは政治利用でも何でもない!  社会的に注目を集めることだけでも「政治利用」に当たるというような批判もあるが、それはかなり牽強付会である。  そんなことを言い出したら、天皇皇后両陛下に関わるものは何だって社会的に注目を集めてしまうのだから、その行きつく先は、両陛下は何もできない、言えないということになってしまう。  例えば今回の園遊会で天皇陛下が心臓バイパス手術後のリハビリの際、BGMに由紀さおりの『夜明けのスキャット』を聞いていたという話を明かしておられたが、このことで『夜明けのスキャット』がまた注目を浴び、CDセールスにつながったりすると天皇の「公平」が損なわれるから、両陛下がそんなことをおっしゃるべきではない、なんて意見も成立してしまう。  これは冗談で言っているのではない。20年前には「昭和天皇は見ているテレビ番組も、好きな力士の名前も言わなかったのに、今の天皇皇后は自分の好みを言い過ぎ、『公』の精神に欠ける」と言って両陛下をバッシングする論調が本当にあったのである。  山本太郎は、もし政治宣伝のような意図があるのなら、陛下に渡した手紙自体をもう公表していると言っている。確かにそうで、とにかく思いを伝えたかったということだろう。  山本太郎に対しては、下村博文文部科学大臣が「議員辞職ものだ、政治利用そのものだ」と批判している。   宮内庁に高円宮妃殿下のIOD総会出席を直接要請し、正真正銘の政治利用を行なった張本人である下村博文が!!  
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!