daiさん のコメント
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第62号 2013.11.19発行 「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、よしりんの心を揺さぶった“娯楽の数々”を紹介する「カルチャークラブ」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、珍妙な商品が盛り沢山(!?)の『おぼっちゃまくん』キャラクターグッズを紹介する「茶魔ちゃま秘宝館」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』、秘書によるよしりん観察記「今週のよしりん」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※雅子妃殿下のご病気が徐々に回復の傾向を見せている今、雅子さまをバッシングしてきたメディアは手のひらを返し、次は紀子妃殿下のバッシングを始めた。皇族という「反論できない身分」の方々に嘘の情報で非難を浴びせる、いわば“言論テロリスト”を徹底的に斬る!!
※「ザ・神様!」すっかりヤチホコ♥モテモテ状態のオオクニヌシ。一方、それに対して激烈に怒り狂う正妻・スセリビメ。縁結びの神として知られる、あの出雲大社のご祭神に勃発した、まさかの離婚危機…!どうなる!?
※『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて、一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」。お父ちゃまが久しぶりの登場!ちょっとご機嫌斜めの茶魔を抱きしめて、滂沱の涙のお父ちゃま…さあ、しゃべらせてクリ!
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第64回「雅子さまが回復なら、次は紀子さまを叩けという俗情」
2. しゃべらせてクリ!・第23回「お父ちゃま夕陽に号泣!の巻〈前編〉」
3. もくれんの「ザ・神様!」・第21回「夫婦の危機、ナニが救う!?」
4. よしりん漫画宝庫・第55回「『タコちゃん・ザ・グレート』②手を替え品を替えのお遊び実験作!」
5. Q&Aコーナー
6. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
7. 読者から寄せられた感想・ご要望など
8. 編集後記
第64回「雅子さまが回復なら、次は紀子さまを叩けという俗情」 皇太子・雅子妃両殿下は今月2日、岩手県の被災地をご訪問。雅子さまにとっては、3年9カ月ぶりとなる泊りがけのご公務となった。
雅子さまのご病気が徐々に回復の傾向を見せていることは、実に喜ばしいことである。 また、雅子さまはご病状が思わしくなかった間もずっと被災地の人々に想いを寄せられていたことも、広く知られるようになってきた。
これまでさんざん雅子さまをバッシングしてきたメディアは、恥を知れ! …と言いたいところだが、どうせこういうことをやってる輩は、自分たちがどれだけ間違ったことを書き立て、どんなに人を傷つけようが、そしてその過ちがいくら明白になろうが、決して誰一人反省なんかしない。
皇族という「反論できない身分」の方々に、嘘の情報で非難を浴びせる、いわば言論テロリストのような連中なのだ。
しらばっくれて尊皇派のふりをするのがオチである。
現にかつて皇后陛下をバッシングして失声症にまで追い込んだ週刊誌の編集長が、最近はそんなことなどなかったかのように皇后陛下をほめ称え、「それに引きかえ雅子妃は…」という論調で雅子さまをバッシングした例もある。
今度も雅子さまが叩きにくくなったとなれば、連中はそれまでのことなどなかったかのように手のひらを返し、雅子さまを持ち上げて、それをダシにして他の皇族をバッシングし始めるだけなのだ。そして、その動きは既に始まっている。
週刊新潮11月7日号に、 『ご不満「紀子妃」についた不敬なニックネーム』 という特集記事が載った。
記事は、秋篠宮妃紀子殿下の最近の態度に対して、周辺から批判の声が上がっているというものだ。
秋篠宮殿下と悠仁さま、家に皇位継承権者を二人も抱え、そのプレッシャーに対する気負いから、紀子さまが周囲の人にきつく当たるような場面が多く見られるとして、「宮内庁の宮務課関係者」がこう言う。
「 ご公務の際などは、にこやかでおっとりしたお話し方でお馴染みですが、実際の妃殿下は正反対です。宮廷に詰める職員に対しては、いつも早口で次々とご用件をまくし立てられ、指示が出される場には張り詰めた空気が漂っています 」
まさにデジャ・ヴュである。これは、20年前に皇后陛下を失声症にまで追い込んだ時のバッシングと全く同じ論旨なのだ。
あの時も、「現役宮内庁職員」を名乗る正体不明の者が、皇后陛下は「 普段は慈愛に満ちたお顔からも分かるように優しいお方なのだが 」としておいて、実際の皇后は「癇性」で、職員たちに対しては失敗を厳しく叱ったり、お気に召さないことがあると延々と小言を言ったりするので、緊張感が絶えないなどと書いていた。
まるで写したかのように、まるっきり同じなのである。
紀子妃殿下はご結婚以来、一貫して皇后陛下をお手本として振る舞ってこられたことは知られているが、まさかバッシングの論法まで一緒になるとは思いもしなかったであろう。
記事にはこの「宮務課関係者」による紀子妃バッシング発言がもう一つ載っている。
「 悠仁さまのご誕生前とは打って変わり、ご一家を警護する皇宮警察の担当者らにも、めっきりお声かけをなさらなくなりました。仰ることはご自身のご要望と苦情ばかり 」
そして、注目してもらいたいのはその続きである。
「 意外なことに、雅子妃の方が、まめにご自身の担当にお言葉をかけ、和やかに懇談されているほどです 」
こんな話は、今まで週刊新潮は決して載せなかった。別に雅子さまが最近になって急にお声かけをするようになったわけじゃないだろうし、急に週刊新潮が雅子さまに好意的になったわけでもない。
ただ単に「雅子さまにひきかえ紀子さまは…」と叩くダシに使えるから載せてるだけなのだ。
週刊新潮は、このようなことから疲弊した職員や皇宮警察の一部に、「紀子」を「のりこ」と読んで秘かに「 のりぴい 」と呼ぶ者がいるという、どうでもいいような話を載せて「不謹慎というほかない」とわざとらしく憤ってみせ、これを「 不敬なニックネーム 」と記事タイトルにまでしている。
自称保守雑誌の皇室バッシング記事は、必ず「自分は皇室のことを思っているからこそ、あえて書いている」という見え透いたポーズをとって書かれる。
これもそんないつもの手口だが、本当に不敬なのは「 雅子妃バッシングがやりにくくなったから今度は紀子妃だ! 」とばかりにこんな記事を載せている週刊新潮ではないか!!
しかもその半月後には、これと全く同じ趣旨の後追い記事が週刊現代11月23日号に載った。
今年6月に週刊新潮が「 雅子妃が皇后に不適格だから、皇太子が将来天皇に即位しても、短期間で秋篠宮、そして悠仁さまへと皇位を『禅譲』させるプランを宮内庁が進めている 」という完全事実無根の記事を載せた際も、週刊現代はすぐ翌週に後追い記事を載せている。
とはいえ週刊現代は必ずしも「男系固執・雅子妃バッシング」の週刊新潮と歩調を合わせているわけではなさそうで、11月9日号では女性天皇誕生の可能性にも触れつつ、雅子さまについて好意的に書いた記事を載せている。
記事を見ると、週刊現代編集部には皇室に関する知識を持っている人が全くおらず、外部から持ち込まれた情報をそのまま載せていそうな状況が窺える。おそらく週刊新潮と週刊現代を行き来し、無知な週刊現代を利用して皇室バッシング記事の拡散に努めている人物が存在するのだろう。
週刊現代記事のタイトルは『 日本の「国母」になる紀子妃の大研究 』である。紀子さまを「 将来の国母 」とする表現は週刊新潮にも見られるが、ここにとんでもない無知と不敬が表れている。
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
それに対し、よしりん先生は紀子様の状況について、きちんと考え、心配しています。正直、僕はそこまで思い至らなかった。確かに、先生の言うとおり、紀子様はお二方を育てられてこられましたが、悠仁様はこのまま皇室典範が改正されなければ将来、天皇になられる可能性が高い方。今までの育て方ではいけないと、気負っておられるのでしょう。
そして、悠仁様のことも心配です。悠仁様は僕の長男よりひとつ年下なので、僕にとっては愛子様より身近な世代です。うちの息子の振る舞いを考えると、伸び伸びとはいえ、幼い身の上で皇族方の一員であることは、大変だろうと思います。しかも、将来、皇室の命運を一身に背負うことになるかもしれない。そんな状況のなかで今、悠仁様が頼ることができるのはやはりお父様の秋篠宮殿下、お母様の紀子妃殿下でしょう。
だから、僕は悠仁様のためにも紀子様を万が一にでもご病気に追い込んではいけないし紀子様をバッシングするような大衆の無責任な態度には批判の目を向けていこうと思います。
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