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童人さん のコメント

 ひなたなのさん、ボンさん、こいらさん、mayuさん、na85さん、コメントありがとうございます。

 ひなたなのさんへ。

>記者会見での仲井真知事の表情を見ていたら申し訳ない気持ちになりました

 仲井真知事の苦しい立場は、僕もそれなりに理解はできます。ただ残念だったのは、安倍首相に対して「140万の(沖縄)県民を代表して、お礼を言いたい」という発言です。辺野古移設に反対している人、複雑な思いをしている人のことを考えると、こういう言い方はやめて欲しかった。それに、安倍さんは色々と「良い話」をしてくれたようですが、彼が約束通りの事柄を実行してくれるかどうか、かなり疑わしいものがあります。

>みずからの後ろめたさをごまかすために「カネを出せば言うことを聞く」なんて言ってしまうのです。

 彼らは、もはや日本がアメリカに安全保障の面で完全に依存している、つまり「対等な関係でない」ということが当たり前の感覚になってしまっているのでしょう。「親米ポチ」が骨の髄まで染み込んでしまっているのだと、何だか気の毒になります。自業自得だとしか言いようがありませんが。
 

 こいらさんへ。

>私は本土の人間ですが、日米同盟の負の部分を沖縄に押し付けている現状はとても情けない、と思います。

 沖縄の人間がこういうことを言うのもなんですが……戦後60年以上もたって、この「情けない」という感覚が麻痺してしまっているのが問題なんでしょうね。
 これは僕らもあまり偉そうなことは言えません。僕ら沖縄の人間ですら、基地がある現状を知らず知らずのうちに「当たり前」だと思い始めている部分があります。僕自身、情けないことに沖国大のヘリ墜落事故やオスプレイ配備等の出来事があって、ようやく「このままじゃヤバイ」と気付いたからです。たとえ情けなくても、苦しくても、現実を直視することを忘れてはいけないと自らに言い聞かせています。

 mayuさんへ。

 遅くなってしまいましたが、ライジング前号のmayuさんのコメント、確かに拝読させていただきました。
 今はあまり「原発推進」の話を聞かなくなったとのこと、ひとまず安堵する思いがしました。連日のように原発の問題がニュースで報道され、あれほど数々の問題点が指摘されている現状では、さすがに表立って先生達に「原発は安全」だと教えさせることはできなくなっているのだと思います。
 ただ、未だに原子力教育を推進する動きはあるようなので、予断は許さない状況です。ご承知の通り、沖縄は左翼的な空気が根強い土地ですが……政府の思惑に左右されないという点でみると、ある意味で恵まれているのかもしれません。

 話は少し逸れますが、最近は地元の新聞のTPP問題や皇室に関連する記事を読んで、溜飲を下げることが増えてきたのです。小林先生がよくおっしゃるように「一体何が”保守”なのか」、その混乱ぶりがよく分かる状況でした。

 na85さんへ。

>安倍は失政によって低下した支持率の回復と自分の支持層へのアピールを目的として靖国参拝を敢行し、さらなる周辺事態の緊張激化をもたらしました。つまり、ますます沖縄米軍基地の必要性を高めるという最低の愚策をやらかしたわけです。

 安倍さんは、ますます近衛文麿に似てきましたね。これは安倍にもまた彼を取り巻くタカ派の議員にもネトウヨ達にも言えることですが、「本気で中国と戦争したいのか?」「本当に戦争する覚悟はあるのか?」と問いたい。
 もし中国と武力衝突が生じる場合、沖縄(もしくはその近海)がその舞台になる確率は極めて高い。その時、沖縄の人間はこう思うでしょう……「本土の連中は、またしても沖縄を”捨て石”にした」と。その時、本土と沖縄の感情的な断裂は、決定的なものになるのは間違いありません。

 沖縄の人間もバカではありません。ニュースにはならないでしょうが、僕の周囲では「中国やばいよね」という会話も聞こえてきます。なので、今回の辺野古移設決定も「残念だけど、仕方がない」と思っている方が案外多いのではないかと推測されます。その意味で、僕は仲井真さんの「お礼が言いたい」という発言を残念だと感じています。苦しい決断だったのは理解できるのですが、もう少し県民の「仕方がない」という複雑な心境に配慮して欲しかったなと。
No.63
130ヶ月前
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第67号 2013.12.24発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、よしりんの心を揺さぶった“娯楽の数々”を紹介する「カルチャークラブ」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、珍妙な商品が盛り沢山(!?)の『おぼっちゃまくん』キャラクターグッズを紹介する「茶魔ちゃま秘宝館」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』、秘書によるよしりん観察記「今週のよしりん」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※皇位継承の男系絶対を唱え、女性の皇位継承はおろか、女性宮家の創設すらも潰した自称保守派の平成25年は、こともあろうに皇太子殿下を皇位継承者の地位から追放してしまおうという謀略を画策し、ものの見事に失敗したという一年だった。今週の「ゴーマニズム宣言」では、尊皇派の仮面を被った朝敵たちが、皇室に対して行なった卑劣な言動を永遠に残すべく、今年一年の謀反を振り返る! ※コメント欄発!!読者投票で決定した「平成25年度ライジング版流行語大賞」&「『ザ・神様!』キャラクターグランプリ2013」を発表!!そして結果を受けて、よしりん&泉美木蘭さんの感想は!? ※『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて、一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」。おぼっちゃまくんもメリークリスマス!サンタお父ちゃまに何をおねだりしましゅか? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第69回「朝敵、この一年の暴言集」 2. しゃべらせてクリ!・第28回「サンタお父ちゃまにおねだりぶぁい!の巻〈後編〉」 3. よしりんウィキ直し!・第12回「ゴーマニズム宣言⑧:『沖縄論』」 4. 平成25年度ライジング版流行語大賞の発表 5. もくれんの「ザ・神様!」・「キャラクターグランプリ2013」結果発表 6. Q&Aコーナー 7. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 8. 読者から寄せられた感想・ご要望など 9. 編集後記 第69回「朝敵、この一年の暴言集」  平成25年も残りわずか、「小林よしのりライジング」も今年最後の配信となる。  そんなわけで今回は一年を振り返ってみるが、もちろんありきたりの回顧をしたってしょうがない。おそらく誰も振り返らないであろう事柄について、今年一年の動向をまとめておこう。  朝敵たちが、皇室に対して行なった卑劣な言動についてである。  保守を自称する朝敵どもの平成25年は、こともあろうに 皇太子殿下を皇位継承者の地位から追放してしまおうという謀略 を画策し、ものの見事に失敗したという一年だった。  自称保守の朝敵は皇位継承の男系絶対を唱え、女性の皇位継承はおろか、女性宮家の創設すらも潰してしまった。  その結果、このままでいけば、将来いまの皇太子殿下が天皇に即位した時には、「 皇太子不在 」という事態となる。  その時、国民は一気に事の重大性に気付き、「 愛子さまというお子さまがいらっしゃるのに、なぜ皇太子になれないのか? 」という声が沸き起こる可能性がある。連中はそれを恐れているのだ。   もはや男系主義者たちにとっては、皇太子殿下は「邪魔者」なのである。   皇太子殿下ではなく秋篠宮殿下が天皇になれば、その息子である悠仁さまが皇太子になれる。  また、秋篠宮殿下もすっ飛ばして悠仁さまを早々と天皇にしてもいい。  未婚のうちに天皇になれば、皇太子が不在でも当然ということになる。連中の本音は、そんなとこだ。   そして皇太子殿下を排除するための理由として、病気療養生活が10年目に入られた雅子妃殿下の存在を挙げ、皇太子殿下と妃殿下を共にバッシングする。  今年は両殿下のご成婚20年という節目の祝福すべき年だったにもかかわらず!   そしてもちろんこれは、 皇族はどんなに事実無根のバッシングを受けても 反論する権利がない ことがわかった上でやっていることである。   これを 朝敵 、 逆賊 、 謀反人 、 反逆者 と言わずして、他に何という呼び方があるだろうか?  今年の皇太子・同妃バッシングの皮切りとなったのは、週刊文春1月31日号「 天皇『秋篠宮はわかっている』の衝撃 」と題する記事だった。  記事には、皇后陛下に面と向かって「このままでは国民が皇太子殿下に対して統合の象徴として尊敬の念を持つことが難しいのではないでしょうか」と放言した匿名の人物が登場する。 「すると、皇后さまは一瞬、ギクッとした表情をされました」というが、そんな無礼なことを言われりゃ驚いて当然だ!   ところが週刊文春は、それがまるで「図星を指された」反応であるかのように示唆し、さらに全く曖昧な根拠で、 天皇陛下も皇太子殿下にではなく、秋篠宮殿下に対する期待が膨らんでいるようだと書いたのだった。  そして、今年の皇太子バッシングの火付け役として決定的な役割を果たしたのは、新潮45・3月号に掲載された宗教学者・山折哲雄の『 皇太子殿下、ご退位なさいませ 』だった。  いまの天皇皇后は日本の伝統を受け継いだ「象徴家族」であるが、皇太子・同妃は「近代家族」の方にぶれはじめているのではないか。だから皇太子は退位して、一家で「象徴家族」の重荷から解放され、新たな「近代家族」への道を歩む「第二の人生」を選んだほうがいいという、わけのわからん意見なのだが、宗教学者として一応権威のある人物の発言であり、大きな反響を呼ぶことになった。  歴史学の泰斗・ 田中卓 氏は、これを放置すれば今後どのような不敬な発言が続発するかもしれないという危機意識から、齢90にしてウェブサイト「 戀闕の友へ 」を立ち上げ、山折の無知や誤りを詳細に論じている。 http://www.seiseikikaku.jp/special/renketunotomohe/index.html#hajime  一方、週刊文春3月7日号には、「 皇太子『退位論』にご友人が怒りの猛反論 」という、山折論文批判が載っている。  山折と五十歩百歩の皇太子バッシングを載せているくせにどのツラ下げてという感もあるが、週刊文春は内部で皇太子派と反皇太子派に分裂しているのか、それとも二股かけてどう転んでもいいようにしているのか、皇太子・雅子妃両殿下を擁護する記事も載せる。その代表が、 友納尚子 氏の連載『 ザ・プリンセス 雅子妃物語 』である。   4月30日の国王即位式に出席するためのオランダご訪問に際しては、週刊文春は毎週毎週バッシング記事を載せ続けた。  ご訪問前は、直前までご訪問が決まらないことを批判し続け、ご訪問が決まれば随行する主治医の大野裕医師を、ご訪問後は、現地で雅子妃殿下が会われた父・小和田恆氏をバッシングしている。  叩ければ何でもいいとでもいうような様相だが、記事の最後には必ず取ってつけたように、「何より雅子さまのご快復にとって最良の選択がなされることを祈るばかりだ」だの「実り多き海外行啓となることを祈るばかりである」だの、心にもない一言で結んでいるのが、本当に気色悪い。  直前までご訪問が決まらなかったのは、ひとえに雅子妃殿下の体調に波があり、判断がつかなかったからであり、それを週刊文春が批判したところで事態が改善するわけがなく、逆に余計なプレッシャーをかけてご病状を悪化させかねなかった。   本当に雅子妃殿下のご快復を祈っているのなら、そもそもこんな記事書くわけがないのである。  さらに週刊文春は6月13日号では「 雅子さまと紀子さまのどちらが皇后にふさわしいか 」という無礼千万なアンケートで「雅子さま38%、紀子さま62%」という結果が出たと載せた!  皇后はあくまでも天皇のお后だから皇后である。   紀子妃の方が皇后にふさわしいというのは、皇太子殿下より秋篠宮殿下の方が天皇にふさわしいと言うのとほぼ同じである。   これは、国民の人気投票で天皇まで決められると思っているかのような、「 国民主権病 」の極致だった。  なお、週刊文春はこの後「安藤美姫の出産を支持しますか?」というアンケートをやって大ヒンシュクを買い、謝罪している。しかし「皇后にふさわしいのは」のアンケートについては、今なお何とも思っていないようだ。  そして週刊新潮6月20日号に、本年最大の問題記事が載る。  
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!